公開日: 2023/06/23
編集部に届いた1通の手紙から、ローカルに暮らすあの人が教えてくれた、その町のいいもの・いいことを編集部が訪ねてみる話。今回は「箱庭的都市」として日本遺産にも登録されている、広島県尾道市へ。編集部スズキが町を訪ね、お返事をしたためました。尾道ローカルが集ういい場所もご紹介。
広島県尾道市「多様な風景と人がつながる町」
尾道市は旧市街地、島嶼部からなる市ですが、海や山の自然環境から、各場所によって景色も営みも異なります。その多様な個性を知ると1日では遊び尽くせないですが、各地域に暮らす人やコミュニティと出会うことで、さらに深い尾道の魅力に出会うことができますよ。ぜひ一緒にその世界に触れてみませんか?(「ONOMICHI SHARE」コンシェルジュの後藤さんより)
拝啓、後藤さんへ
爽やかな風がみかんの花の香りを運ぶ心地よい季節となりました。夏手前の今、サイクリストの聖地・しまなみ海道は、絶好のサイクリングシーズンですね。
尾道市と言えば、大学生の頃に青春を謳歌する例のきっぷを握りしめ、15時間をかけて因島で暮らす祖母を訪ねた思い出の地。
大人になった今回、飛行機で訪ねた尾道旅の始まりは「箱庭的都市」と形容される尾道旧市街地から。町の展望台に登ると、ひしめき合う建物を迷路のような路地と坂道が結ぶ、まさに箱庭な町の景色が。よく目をこらすと、民家や寺社、造船所も。箱庭という言葉は、瀬戸内という限られた地域に個性的な町が凝縮された尾道市全体を指すようにも感じられました。
その後、箱庭を散策するように、日本一短い船旅が日常の風景になっている向島、瀬戸田レモンなどの農業が盛んな生口島、水軍と造船の町である因島へ。港が開かれた中世からさまざまな人を受け入れてきた尾道だからでしょうか? 島ごと、町ごとの表情が違えど、出会う人みな陽気で親切だったのもよき旅の思い出です。 敬具
尾道市と言えば、大学生の頃に青春を謳歌する例のきっぷを握りしめ、15時間をかけて因島で暮らす祖母を訪ねた思い出の地。
大人になった今回、飛行機で訪ねた尾道旅の始まりは「箱庭的都市」と形容される尾道旧市街地から。町の展望台に登ると、ひしめき合う建物を迷路のような路地と坂道が結ぶ、まさに箱庭な町の景色が。よく目をこらすと、民家や寺社、造船所も。箱庭という言葉は、瀬戸内という限られた地域に個性的な町が凝縮された尾道市全体を指すようにも感じられました。
その後、箱庭を散策するように、日本一短い船旅が日常の風景になっている向島、瀬戸田レモンなどの農業が盛んな生口島、水軍と造船の町である因島へ。港が開かれた中世からさまざまな人を受け入れてきた尾道だからでしょうか? 島ごと、町ごとの表情が違えど、出会う人みな陽気で親切だったのもよき旅の思い出です。 敬具
編集部が現地で訪ねた、広島県尾道市のいいところ
【RECOMMENDED SPOT_1】tsubuta SANK!
向島の津部田3区にあるナチュラルアイスクリームのお店。柑橘やお茶など地元食材を使う日替わりフレーバーも。サイクリストのほか地元の方にも人気
【RECOMMENDED SPOT_2】ミドリノコヤ
ここは絵本の世界?スローな時間が流れる因島の海岸カフェ。やさしい甘さのスイーツと気分に合わせたハーブティーを一緒に召し上がれ
【RECOMMENDED SPOT_3】ONOMICHI DENIM SHOP
尾道に暮らす人々が1年間穿いて、働き、育てた1点もののユーズドデニムを販売。1つひとつ異なるシワや色落ちから、穿いていた人の物語が見えてくる
【RECOMMENDED SPOT_4】居酒屋 旬輪
ディープな一夜をお約束する、尾道で初めて“ホテル”を冠した「ホテル港屋」のラウンジ。夜な夜な地元客でにぎわい、21時には閉店
【RECOMMENDED SPOT_5】お食事処わか葉
おすすめは広島県内で獲れた穴子・タコ・エビにカツオ出汁のタレを絡めた特盛天丼。タコの濃厚なうまみと弾力に衝撃を受けます