北海道・札幌では、冬は「さっぽろホワイトイルミネーション」「さっぽろ雪まつり」、春から夏にかけては「YOSAKOIソーラン祭り」「さっぽろ夏まつり」、秋には「さっぽろオータムフェスト」など、さまざまなイベントが開かれ、大通公園をはじめ市内中心部が多くの人でにぎわいます。
しかし、札幌の魅力はそれだけではありません。札幌市郊外や周辺都市にも話題の観光地やグルメ、温泉など、日帰りでも楽しめるスポットが盛りだくさん。そこで、札幌旅行の際にぜひ予定に組み込んでもらいたい、車なし&日帰りで行けるモデルコースを4つ紹介します。
目次
観光客にも人気の年間イベント
札幌では年間を通して、観光客にも人気のイベントが多数開催されます。
6月上旬(2024年は6月5~9日)に大通公園周辺で開かれるのが「YOSAKOIソーラン祭り」。日本全国から集まった約200チームがカラフルな衣装で迫力あるパフォーマンスを繰り広げ、熱気に包まれます。
7月中旬には札幌市最大の夏のイベント「さっぽろ夏まつり」が開催。大通公園と周辺エリアで華やかな花火やパレードが行われ、食べ物や音楽なども楽しめる夏の風物詩です。
9月中旬~10月上旬に大通公園で行われるのが「さっぽろオータムフェスト」。 日本国内外のビールや料理を楽しみながら、気候の良い秋の札幌を満喫できます。
そして、冬の北海道を代表する一大イベントが、1950年代に始まった「さっぽろ雪まつり」。札幌大通公園と札幌駅前通り(通称すすきの)、東区にあるコミュニティドーム「つどーむ」の3つの会場で毎年2月上旬から1週間開催され、期間中は約200万人の観光客が訪れます。
メイン会場の「札幌大通公園」は大雪像5基を中心に、中小雪像、市民雪像、ウインターアトラクションなどが設置されており、見ているだけで心が躍る景色です。
そのほか、すすきの会場では「氷を楽しむ」をテーマに幻想的な氷の彫刻がストリートをにぎわせるほか、雪体験をテーマとした「つどーむ」会場では、親子で楽しめるすべり台やスノーラフトなどが人気を集めています。
札幌旅行での服装について
旅行で札幌を訪れる際は、その季節ごとに服装にも注意しましょう。
【春(3〜5月)】 平均気温:1〜13℃程度
コートやジャケット、マフラーや手袋などの防寒具が必要。昼間は暖かくなることもあるので、厚手のセーターやカーディガン、などを合わせた服装がおすすめです。
【夏(6〜8月)】 平均気温:17〜22℃程度
Tシャツや半袖シャツ、薄手のパンツなど、軽い服装がおすすめ。夜は肌寒いこともあるので、薄手のジャケットやカーディガンなどがあると便利です。日差しは強いため、帽子やサングラス、UVカットのアイテムも持っていきましょう。
【秋(9〜11月)】 平均気温:5〜18℃程度
秋は朝晩が冷え込むので、厚手のセーター、ジャケット、コートなどの防寒具が必要。昼間は暖かい日もあるので、長袖のシャツやカーディガンなどに合わせた服装が良いでしょう。また、雨が多い季節でもあるので、傘やレインコートも忘れずに。
【冬(12〜2月)】 気温:1〜-3℃程度
真冬は厚手のコートやダウンジャケットのほか、マフラー、手袋、耳当てやニット帽、携帯用カイロなどの防寒具が必須。路面も積雪や氷ですべる箇所が多いので、防水性のあるブーツやスノーブーツなどを履いていきましょう。室内は暖房が効いているため、脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。
【モデルコース1】老舗から話題の店まで!小樽スイーツ巡り旅
JR札幌駅から快速「ニセコライナー」に乗って1時間程度の距離にある小樽市は、日帰り観光にもってこい。小樽といえば海鮮が有名ですが、実はスイーツの名店もたくさん! 小樽スイーツにスポットを当てたコースをご紹介します。
小樽あまとう
JR小樽駅から徒歩約6分、「小樽都通り商店街」の一角に建つ洋菓子店「小樽あまとう」。1929年創業の老舗で、ノスタルジックな外観が印象的です。
1階にはショーケースの中に「いちごショート」をはじめ、チョコづくしの「ビクトリア」、マロン好きにはたまらない「マロニエール」など、厳選された原料で作った生ケーキがずらり。そのほか、焼き菓子やお持ち帰り用のアイスクリームなども販売されています。
2階に上がると、昭和レトロな喫茶室が。初めて訪れた人も、どこか懐かしく感じるような趣のある空間です。
ここでぜひ味わってほしいのが、お店名物の「クリームぜんざい」(M 800円)。卵不使用の生クリームを贅沢に配合したソフトクリームに、十勝産大納言小豆と手作りの求肥(ぎゅうひ)もちをトッピングしています。
さっぱりとした口当たりなのにコクがあり、3人に1人が注文するほどの看板商品だそう。
「マロンコロン」(270円)は手土産にちょうどいい一品。オリジナルチョコレートをコーティングした3枚重ねのさくさくサブレで、味は定番のアーモンド、チーズ、カカオ、ウォナッツの4種類が販売されています。誕生以来、半世紀以上愛され続けてきた「小樽あまとう」伝統の焼き菓子です。
小樽あまとう
- 住所
- 北海道小樽市稲穂2-16-18
- 営業時間
- 売店/10:00〜18:30、喫茶/12:00~17:00
- 定休日
- 売店/木曜日、喫茶/水・木曜日
- アクセス
- JR「小樽」駅から徒歩約6分
- 公式サイト
- 小樽あまとう
菓匠 小樽新倉屋 花園本店
JR小樽駅と南小樽駅のちょうど真ん中あたりに位置する花園エリアは、小樽を代表する歓楽街として栄えてきました。
「菓匠 小樽新倉屋(にいくらや)花園本店」は、そんな花園エリアの入口付近にある老舗和菓子店です。「小樽あまとう」から南東へ徒歩約5分の場所にあります。
看板商品は「花園だんご」(1本120円)。国産のうるち米を使った上新粉だけで作るだんごは、モチッとした独特な食感とやわらかさが特徴で、味は黒あん、白あん、抹茶あん、しょうゆ、ごまの全5種類。
弧を描くように盛られたあんは「山形一刀流」という新倉屋独自の製法。見た目の美しさから贈り物として買っていく人も多いそうです。
店内には喫茶コーナーも併設されているので、出来立てのだんごをその場でいただくこともできます。
だんごのほか、ふっくらとしたどら焼きの皮と上品なあん、ソフトクリームの甘さが三位一体となった「どら焼きソフト」(430円)も絶品。
雪の結晶の形をした、しっとりとほの甘いミルク風味の焼き菓子「雪明かりの路」(5個入り850円)はお土産にぴったりです。
菓匠 小樽新倉屋 花園本店
- 住所
- 北海道小樽市花園1-3-1
- 営業時間
- 9:30~18:00
- 定休日
- 年中無休
- アクセス
- JR「小樽」駅から徒歩約10分
- 公式サイト
- 菓匠 小樽新倉屋 花園本店
ルタオパトス
北海道を代表する洋菓子ブランド「ルタオ」の姉妹店「ルタオパトス」も、小樽に来たら立ち寄りたいお店のひとつ。
「菓匠 小樽新倉屋 花園本店」から小樽運河方面へ歩いて約10分、「小樽堺町通り商店街」に位置しています。
2階のカフェではスイーツはもちろん、パスタやオムライスなど洋食メニューも注文可能です。
ここでぜひ食べてほしいのが「ふわとろフロマージュスフレ」(1,650円)。最後の仕上げを自分で行う「体験型」のスイーツです。
フィルムに包まれたチーズスフレに、ベリーやマンゴーなどのフルーツソースで模様を描いてフィルムを剥がすと、
色とりどりのソースが鮮やかに広がり、思わず写真を撮りたくなるような美しい仕上がりに! 濃厚なチーズスフレのふわふわでとろける食感が贅沢な、大満足の一品です。
2024年2月に登場した「ドルチェミルフィーユ」(ドリンク付き2,300円)も見逃せません。午前中(10:00~12:00)に20食しか販売されない限定商品で、賞味期限はわずか10分。希少な10年熟成のバニラエッセンスを使用したカスタードがたっぷりの、さくさくミルフィーユです。
器には市内のガラス工房「KIM GRASS DESIGN」のオリジナルプレートが使われており、味にも見た目にも小樽を感じられる一皿となっています。
カフェでゆっくり過ごした後は、1階のショップでお土産を探しましょう。
一押しはルタオパトス限定の「ハニーミルクケーキ ミオレ」(4個入り1,296円)。しっとりとしたブッセ生地に濃厚なクリームとハチミツがたっぷり入っています。
ルタオパトス
- 住所
- 北海道小樽市堺町5-22
- 営業時間
- ショップ/9:00〜18:00、カフェ/10:00~18:00(L.O.17:30)
- 定休日
- 年中無休
- アクセス
- JR「南小樽」駅から徒歩約10分
- 公式サイト
- ルタオパトス
旧岡川薬局 CafeWhite
JR南小樽駅から徒歩約5分。「旧岡川薬局 CafeWhite」は、1930年建造の歴史的建造物「岡川薬局」をリノベーションしたカフェ&ゲストハウスです。
建設当時、基礎工事に1年を費やしたという建物は重厚な造りで、赤いトタンの屋根やドーマー(小さな屋根付き窓)など、和洋折衷のデザインは見どころがいっぱい。
1~2階はカフェスペースになっています。吹き抜けを生かした自然光あふれる店内は、白を基調とした明るい雰囲気。
2階にはソファ席もあるので、くつろぎながらまったりと過ごすことができます。また、和室部分を利用したゲストハウスもあり、宿泊することも可能です。
定番メニューは「オリジナルパンケーキ」(1,300円)と「ガトーショコラ」(550円)。オートミールと米粉を使用したグルテンフリーのパンケーキには、フルーツがたっぷりのっています。
ガトーショコラは高品質なハイカカオチョコレート入りで、ちょっとビターな大人の味わい。ほかにも手作りスイーツやお食事メニューが豊富にそろっています。
旧岡川薬局(cafe white)
- 住所
- 北海道小樽市若松1-7-7
- 営業時間
- 火・水・金・土/11:30~21:00(L.O.20:30)、日・祝日/11:30~18:00(L.O.17:30)
- 定休日
- 月、木曜日
- アクセス
- JR「南小樽」駅から徒歩約5分
ちなみに、小樽運河のそばでは毎年2月に冬の風物詩であるイベント「小樽雪あかりの路」が開催されます。
運河や駅をはじめ、市内のあらゆる場所に氷で作ったキャンドルが置かれ、灯火に照らされた街は幻想的な雰囲気に。時期を合わせて、スイーツ巡りの最後をノスタルジックな小樽の風景で締めくくるのも良いですね。
【モデルコース2】夜景に酔いしれる!ロマンティックナイト
札幌は夜景スポットが多数。特に冬の張り詰めた冷たい空気の札幌は光の散乱が少なく、夜景鑑賞に最適なシーズンです。「藻岩山(もいわやま)展望台」を中心に、夜景を満喫できる夜の札幌観光コースをご紹介。
SOUP CURRY KINGセントラル店
まずは、札幌市民のソウルフード「スープカレー」で腹ごしらえを。「SOUP CURRY KING(スープカレーキング)セントラル店」は、地下鉄大通駅から徒歩約5分とアクセス良好な場所にあります。
和風だしをベースにした野菜たっぷりの本格スープカレーが味わえます。一番人気は「チキン野菜カリー」(1,700円)。皮はパリパリ、身はやわらかくジューシーなチキンに、ピーマンやナス、にんじんをはじめとした11種の野菜がトッピングされており、食べ応えも十分。
そのほか、セントラル店限定の「ビーフ野菜カリー」(1,900円)、「粗挽きラムと豆腐のニラキーマカリー」(1,500円)など、バラエティ豊かなスープカレーが用意されています。
SOUP CURRY KINGセントラル店
- 住所
- 北海道札幌市中央区南2条西3-13-4 カタオカビルB1階
- 営業時間
- 平日/11:30~15:30(L.O.15:00)、17:30~21:30(L.O.21:00)
土・日・祝日/11:30~21:30(L.O.21:00) - 定休日
- 不定休
- アクセス
- 札幌市営地下鉄「大通」駅から徒歩約5分
- 公式サイト
- SOUP CURRY KINGセントラル店
札幌もいわ山ロープウェイ
おいしいスープカレーでお腹を満たした後は、藻岩山へ。日本新三大夜景にも選ばれている札幌の絶景を山頂から堪能しましょう。
まずは、もいわ山麓駅からロープウェイでもいわ中腹駅を目指します。ガラス張りの車内から眺める札幌の街並みは壮大! 遠くには石狩湾も望めます。
もいわ中腹駅に着いたら、ミニケーブルカーに乗り換えます。ここから山頂までの所要時間は約2分。
標高531メートルの山頂からは、札幌市内や周囲の雄大な自然の景色が360度見渡せます。日中は、南西方面に樽前山(たるまえざん)、風不死岳(ふっぷしだけ)、恵庭岳(えにわだけ)など、支笏湖(しこつこ)周辺にある山々を見られることも。
冬期にぜひ見てほしいのは夕暮れどきの札幌。空の色が深い青、水色、紫、オレンジとグラデーションのように重なる下で、街がしだいに明かりを灯しはじめ、ロマンティックな雰囲気に包まれます。
札幌もいわ山ロープウェイ
- 住所
- 北海道札幌市中央区伏見5-3-7
- 営業時間
-
【もいわ山ロープウェイ】
夏期(4~11月)/10:30~22:00、冬期(12~3月)/11:00~22:00(上り最終21:30)
【ミニケーブルカー】
夏期(4~11月)/10:30~21:50、冬期(12~3月)/11:10~21:50(上り最終21:40) - 休業日
-
12月31日、年次整備点検期間(3月下旬~4月下旬)
※悪天候、整備点検等により運休の場合あり。詳細は公式サイトをご確認ください - 料金
- ロープウェイ+ミニケーブルカー(展望台までの往復料金)/大人2,100円、小学生以下1,050円
- アクセス
-
札幌市電「ロープウェイ入口」駅から「ロープウェイ山麓」駅まで徒歩約10分、もしくは無料シャトルバスで約2分
※運行時間は公式サイトをご確認ください - 公式サイト
- 札幌もいわ山ロープウェイ
バーラーペンギン堂
食事やお酒を飲んだ後に食べる「シメパフェ」は、今や札幌の夜の定番となった食文化。夜景を堪能したら、すすきのの路地裏にひっそりと建つ「バーラーペンギン堂」の絶品パフェで締めましょう。
古民家を改装した店内は、バーカウンターとテーブル席があり、レトロなインテリアで装飾されています。バーとパーラーを掛け合わせているので、店名は「バーラー」です。
店名の通り、店内のあちこちにペンギンの置物があるのでぜひ探してみてください。
「バーラーペンギン堂」のパフェは、北海道産の生乳をたっぷり使用したソフトクリームに、果物のソルベやさまざまなフレーバーのジェラートをふんだんに盛り合わせ、グラスに美しく盛り付けられています。季節ごとにメニューが変わるので、いつ訪れても新しい味に出会うことができますよ。
また、バーということでお酒やコーヒーなどのドリンクメニューも充実しています。
バーラーペンギン堂
- 住所
- 北海度札幌市中央区南4条西1-6-1
- 営業時間
- 月~土/18:00〜23:00(L.O.22:00)、日・祝日/13:00~18:00(L.O.17:00)
- 定休日
- 水曜日、ほか不定休日あり
- アクセス
- 札幌市営地下鉄「豊水すすきの」駅から徒歩約3分
【モデルコース3】エンタメ施設&歴史スポットを体験
野球ファンだけでなく観光客からも注目を集めているのが、2023年、札幌市に隣接する北広島市に新しく開業した「北海道ボールパークFビレッジ」。敷地内に飲食店やショッピング施設、温泉などが集結しているため、1日中楽しめるスポットです。
ちょっと足を延ばすと、楽しみながら北海道の歴史を学べる「北海道開拓の村」や「北海道博物館」などもあるので、併せて訪れてみてはいかがでしょうか。
北海道ボールパークFビレッジ
プロ野球・北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」をはじめ、レストランやエンタメ施設、ホテル、温泉、サウナなどもあるので、シーズン中の野球観戦はもちろん、オフシーズンも楽しめる複合型施設です。
フィールドが一望できる世界初のクラフトビール醸造レストラン「そらとしば by よなよなエール」や、シャウエッセンでおなじみの日本ハムがプロデュースする「tower eleven foodhall by Nipponham」など、40店舗近くの飲食店があります。
球場内の温泉「tower eleven onsen & sauna」には、水着で入浴しながらフィールドを一望できる「ととのえテラスシート」も。サウナ室や浴槽からも試合を見ることができる、エンターテイメント性あふれる温浴施設です。もちろん、オフシーズンも利用可能。
Fビレッジは子どもが遊べる施設も充実。「リポビタンキッズ PLAYLOT by BørneLund(ボーネルンド)」では、乳児から小学生まで発達段階に合わせて遊べる多彩なプレイルームが用意されています。
ワークショップなどのイベントも随時開催されているので、チェックしてみてください。
北海道ボールパークFビレッジ
- 住所
- 北海道北広島市Fビレッジ1
- 開館時間
- 10:00~22:00
※施設によって異なります - 料金
-
施設によって異なります
※詳細は公式サイトをご確認ください - アクセス
- JR「北広島」駅より車で約5分、JR「札幌」駅より車で約42分
※試合開催日はJR「北広島」駅、「新札幌」駅、「野幌」駅、新千歳空港よりシャトルバス運行 - 公式サイト
- 北海道ボールパークHOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE
北海道開拓の村
Fビレッジを満喫したら、北広島駅から札幌駅へ戻る前に、新札幌駅で途中下車して「北海道開拓の村」へ行ってみましょう。新札幌駅からJR北海道バスに乗り換えて「開拓の村」バス停下車後、すぐの場所にあります。
「北海道開拓の村」は、1983年に作られた野外博物館です。明治から昭和初期にかけて建築された北海道各地の建造物が移築復元・再現されており、開拓当時の生活を体感することができます。
屋外施設は市街地群、漁村群、農村群、山村群のエリアに分かれており、建物内も当時の情景を忠実に再現。一歩足を踏み入れると、100年以上前の北海道にタイムスリップした気分になれます。
4月下旬~11月には、大正期に札幌市内でも走っていた馬車鉄道の乗車体験ができます。馬車鉄道は、馬に引かれた馬車がレールの上を走る仕組みで、開拓時代の北海道の雰囲気を楽しめます。
冬は、開拓時代から戦後まで重要な交通手段だった馬そり体験も可能です。馬が白い息を吐きながらソリを引く様子は、開拓時代の風景そのもの。
冬期はほかにもソリすべりなどを体験することができます。
北海道開拓の村
- 住所
- 北海道札幌市厚別区厚別町小野幌50-1
- 営業時間
- 【5〜9月】9:00〜17:00(入場16:30まで)
【10〜4月】9:00〜16:30(入場16:00まで) - 休館日
- 【5〜9月】無休
【10〜4月】月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日
※さっぽろ雪まつり期間中は営業 - 料金
- 一般1,000円(中学生以下、65歳以上は無料)
- アクセス
- JR「新札幌」駅から北海道バス「開拓の村」停留所下車、徒歩約1分
- 公式サイト
- 北海道開拓の村
北海道博物館
「北海道開拓の村」から徒歩約15分の「北海道博物館」は、自然環境と人との関わりのほか、アイヌ民族の文化、本州から渡ってきた移住者のくらしなどの研究成果を展示で紹介する博物館です。
館内は「北東アジアのなかの北海道」「自然と人とのかかわり」をコンセプトに、北海道の自然・歴史・文化が5つのテーマ別に紹介されています。
マンモスゾウやナウマンゾウの化石、北海道で暮らすさまざまな生き物など、興味深い展示が満載。
「はっけん広場」では、ヒグマの毛皮に実際に触れたり、アイヌ文様の着物を着用したりできる「はっけんキット」が約40種類用意されています。
親子で遊べる工作イベントも開催されているので、気になる人はぜひ訪れてみてください。
北海道博物館
- 住所
- 北海道札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
- 営業時間
- 【5〜9月】9:30〜17:00(入場16:30まで)
【10〜4月】9:30〜16:30(入場16:00まで) - 休館日
- 月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日、ほか臨時休館あり
- 料金
-
一般800円、大学生・高校生300円(中学生以下、65歳以上は無料)
※割引等あり。詳細は公式サイトをご確認ください - アクセス
- JR「新札幌」駅から北海道バス「北海道博物館」停留所下車、徒歩約1分
- 公式サイト
- 北海道博物館
【モデルコース4】遊んで学んで食べて楽しむ!家族におすすめ旅
最後に紹介するのは、札幌市に隣接する当別町の「ロイズカカオ&チョコレートタウン」を見学した後、「モエレ沼公園」で思う存分遊ぶコース。北海道名物のジンギスカンも食べて、アクティブに札幌を満喫しましょう。
ロイズカカオ&チョコレートタウン
北海道のチョコレートメーカー「ロイズ (ROYCE')」。そのチョコレート工場に併設し、2023年8月にグランドオープンした「ロイズカカオ&チョコレートタウン」では、ショッピングや工場見学、オリジナルのチョコレート作りに挑戦できるワークショップ、ロイズやチョコレートにまつわる展示などを楽しめます。
コロンビアにあるロイズの農園を再現した空間でカカオについて学んだり、農園から届いたカカオ豆がチョコレートになるまでの工程を見学したり、チョコレートづくりをゲームで体験できたりと見どころが満載。
「チョコレートワークショップ」では、約23センチメートルx12センチメートルの大きな板チョコにドライフルーツやナッツなどを好きにトッピングして、自分だけのオリジナルチョコレートを作ることができます。持ち帰り用のパッケージも好きなものを選択できるので、旅の記念にぴったりです。
チョコレートワークショップ
- 料金
- 体験料/1人1,500円(大人、子ども共通)
※施設入場料とは別途 - 開催時間
- 10:30~16:30(受付16:00まで)
工場に併設されている直売店では、定番商品のほか、「ロイズカカオ&チョコレートタウン」でしか購入できない限定アイテムもそろっています。
ロイズカカオ&チョコレートタウン
- 住所
- 北海道石狩郡当別町ビトエ640-15
- 営業時間
- 10:00~17:00(入場15:00まで)
※ショップ(無料エリア)は9:00~18:00 - 定休日
- 不定休
- 料金
- 高校生以上1,200円、4歳~中学生500円、3歳以下無料
- アクセス
- JR「ロイズタウン」駅から徒歩約7分
※無料シャトルバスあり - 公式サイト
- ロイズカカオ&チョコレートタウン
モエレ沼公園
東京ドーム約40個分もの広さがある「モエレ沼公園」は世界的な彫刻家イサム・ノグチが基本設計をし、施設内にはシンボリックなガラスのピラミッドや多くのアート作品が点在しています。
夏は、海辺をイメージして作られたモエレビーチで水遊びが楽しめます、中央最深部でも45センチメートル程度の深さしかないため、小さな子どもでも安心です。
また、毎年9月上旬には「北海道芸術花火」が開催。音楽のリズムや曲調にシンクロする音楽花火など、ダイナミックなショーが魅力です。
冬になると、公園内にある標高62.4メートル「モエレ山」はスキーやソリすべりができる遊び場に。
ほかにも園内には、雪の上をゆっくりと歩く、クロスカントリースキー用のコースもあり、初心者から上級者までそれぞれが思い思いのスピードで冬のスポーツを楽しめます。
靴やソリ、スノーシュー、長靴など現地でレンタルすることもできるので、手ぶらで行けるのもうれしいですね。
モエレ沼公園
- 住所
- 北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1
- 営業時間
- 園内各施設により異なる
- 定休日
- 園内各施設により異なる
- アクセス
- 札幌市営地下鉄「環状通東」駅から中央バス「モエレ沼公園西口」停留所下車、徒歩約1分
- 公式サイト
- モエレ沼公園
松尾ジンギスカン札幌駅前店
「モエレ沼公園」で遊んでお腹が空いたら、札幌市中心部に戻って名物ジンギスカンを食べに行きましょう。「松尾ジンギスカン札幌駅前店」はJR札幌駅から地下道直結でアクセスも抜群です。
約90席を備える店内はオープンテラスをイメージしていて開放的。
「お肉は焼いて、野菜は煮る」 にこだわる「松尾ジンギスカン」では、中央が盛り上がった特製のジンギスカン鍋の真ん中に、秘伝のタレに漬け込んだお肉を豪快にのせ、たっぷりの野菜を鍋の周りで煮込むスタイル。
リンゴやタマネギ、ショウガをベースにしているタレは、羊肉の臭いを消すだけでなく肉をやわらかくし、味わいも引き立ててくれます。誰でもおいしく食べられるように、ニンニクを使用していないのもこだわりポイントです。
初めて松尾ジンギスカンを食べるという人は、「4種食べ比べセット」(3,400円)がおすすめ。1番人気のやわらかい特上ラムをはじめ、ラム、マトン、ラムハツのジンギスカンを堪能することができます。
そのほか、「骨付きラムステーキ」(1本1,200円)など希少部位もあるので、いろいろな部位を味わってみてください。
松尾ジンギスカン札幌駅前店
- 住所
- 北海道札幌市中央区北3条西4-1-1 日本生命札幌ビルB1階
- 営業時間
- 11:00~15:00(L.O.14:30)、17:00〜23:00(L.O.22:15)
- 定休日
- 12月31日~1月2日
- アクセス
- 札幌市営地下鉄「さっぽろ」駅から徒歩約3分
- 公式サイト
- 松尾ジンギスカン札幌駅前店
札幌市郊外や周辺エリアには、車がなくても、日帰りで楽しめるスポットやグルメ、体験施設がたくさんあります。札幌旅行の思い出の1ページに、ご紹介したモデルコースも加えてみてはいかがでしょうか。
取材・文/柏崎 直人 撮影/加藤ミチロウ