2023年3月、北海道北広島市に北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」を含む「北海道ボールパークFビレッジ」が誕生しました。
ここでは野球観戦だけでなく、ショッピングやグルメ、サウナ、グランピング、体験型アミューズメントなど、さまざまなエンターテイメントを楽しむことができます。野球ファンはもちろん、野球に興味がない人でも1日中遊べる、まさに「ボールパーク」です。
大注目の「エスコンフィールド」と「Fビレッジ」の見どころをご紹介します。
目次
注目の新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」
「北海道ボールパークFビレッジ」は、札幌方面から車で約40分、新千歳空港からは約35分の位置にあります。電車では最寄りのJR北広島駅から徒歩約19分です。北広島駅まではJR札幌駅から電車で約17分、JR新千歳空港駅からは約20分。
そのほか、北海道日本ハムファイターズの試合開催日には、JR北広島駅、新札幌駅、野幌駅、新千歳空港から「Fビレッジ」までシャトルバスが運行予定です。
「Fビレッジ」の中でも、もっとも注目を集めているのが「エスコンフィールドHOKKAIDO」。ここは、北海道日本ハムファイターズの新たなホームスタジアムです。
敷地面積は約5ヘクタール(50,000平米)、収容人数は3万5,000人。プレーヤーファーストとファンファーストの両立を目指して設計されており、360度回遊型コンコースや大型ビジョン、愛犬との観戦が楽しめるペットシートなど、さまざまなエリアが用意されています。
開閉式屋根付きでグラウンドは天然芝。掘り込み式フィールドから地上4階まで観客エリアが広がります。
バックスクリーンの奥には、自然光を取り入れるために高さ約70メートルのガラスの壁が設置されています。
試合が行われていない日には、「エスコンフィールド」のスタジアムツアーを開催。「きつねダンス」で話題のファイターズガールのメンバーが、球場内や普段は入ることのできないロッカールーム、ベンチなどを案内してくれます。
スタジアムツアーではファイターズガールの衣装も特別仕様。ファンにはたまらない演出です(ツアーのスケジュールや料金など、詳細は公式サイトをご確認ください)。
「エスコンフィールド」は各階ごとに呼称があり、地下1階「サービスレベル」は、ファイターズオフィシャルファンクラブ会員限定のエリア。ここにはラウンジなどもあり、ラグジュアリーな空間となっています。
センターバックスクリーン下に設けられた「バッターズアイラウンジ」からは、選手と同じ目線で試合を観戦することが可能。
3塁側メインエントランスや特別席など、観戦エリアのある1階「フィールドレベル」と、1塁側エントランスや飲食店、ショップが並ぶ2階「メインレベル」、一般観戦エリアや飲食店のある3、4階の「スターレベル」は、ファンクラブ会員以外の人も自由に歩きまわることができます。
出来立てを楽しめる!ビール醸造レストラン「そらとしば」
スタジアム内には、人気クラフトビールメーカー「よなよなエール」がプロデュースする、クラフトビール醸造レストラン「そらとしば」もあります。
「そらとしば」ではボールパーク内で作られる、出来立ての限定ビールなどが楽しめます。
2階(センターバックスクリーン上)の「そらとしば ROOFTOP(ルーフトップ)」は、開放的なスペースの特等席。ビール片手にゆったりと観戦できます。
ファン立ち寄り必至の「ファイターズフラッグシップストア」
そのほか、1階「フィールドレベル」には、ファイターズ関連のグッズがそろう「FIGHTERS FLAGSHIP STORE(ファイターズフラッグシップストア)」もあります。
店内には、選手の似顔絵ピンバッチが手に入るカプセルトイも設置。これを利用するには、球場内で購入できる「アミューズメントコイン(専用コイン)」(1枚100円)が必要です。
北海道だけじゃない!全国の人気店が軒を連ねる「七つ星横丁」
「Fビレッジ」の敷地内には、約40店の飲食店があります。中でも特に注目されているのが、2階「メインレベル」内にある「七つ星横丁」です。
ここにはラーメン、居酒屋、スイーツ、お寿司に餃子、焼肉など個性的なお店が全10店舗。SNS映えのする提灯の下で絶品グルメが味わえます。そのうちのいくつかをご紹介。
「天金」
旭川市で八十余年の歴史を誇る老舗寿司店「天金(てんきん)」。
北海道近海で獲れた魚を中心に、こだわり抜いた新鮮な食材を使用したお寿司や海鮮ちらしなどを提供。テイクアウトもできるので、観戦席でお寿司を食べながら野球観戦も。
「麺屋 優光」
ラーメン激戦地・京都が誇るラーメン店「麺屋 優光(ゆうこう)」。
貝だし醤油の「清宮幸太郎選手の幸せ盛り」は、ここだけの限定メニュー。煮卵には清宮選手の背番号21が焼印されており、チャーシューがたっぷりのった贅沢な一杯です。
「ABCDEFG ~タケシとQUONのお菓子な関係〜」
チョコレートブランド「QUON(クオン)」が手がける、北海道初出店のソフトクッキー専門店「ABCDEfG ~タケシとQUONのお菓子な関係〜」。
北海道エリアではここでしか手に入らない、しっとりやわらかな舌触りで、濃厚な味わいのクッキーが購入できます。フランス産チョコチップや、ナッツを載せたクッキーなど、さまざまな種類のクッキーをお楽しみください。
「焼肉と韓国料理 羅山」
本格的な焼肉と韓国料理を堪能できる「焼肉と韓国料理 羅山(らざん)」。黒毛和牛やホルモン、北海道産の豚肉や養鶏場から直送の鶏肉だけでなく、羊肉の提供もあります。
テイクアウトの「プルコギ弁当」や、好きなお肉を自分で焼いて詰めることができる「焼肉弁当」が好評です。
もちろん、その場で焼肉を楽しむことも可能です。
「銀座 三州屋」
居酒屋「銀座 三州屋」では、名物「とり豆腐」や有名プロレスラーがプロデュースする「スタミナ豚肉丼」など、豊富な居酒屋メニューがそろいます。
広大な「Fビレッジ」には七つ星横丁のほかにも、北海道や全国屈指の人気店、ファーストフード店がずらり勢ぞろい。お気に入りのグルメがきっと見つかるはずです。
野球観戦の楽しみ方をさらに広げる「TOWER11」
スタジアム内レフト側には、5階層のビル「TOWER11」が建っています。
過去、北海道日本ハムファイターズに在籍したダルビッシュ有選手や大谷翔平選手に対する敬意を表し、2人が在籍当時につけていた背番号11が施設名の由来です。
「TOWER11」には、フードホールや温泉・サウナ、ホテル、ミュージアムなどがあり、野球観戦の楽しみ方をさらに広げる試みが満載!
foodhall by Nipponham
「TOWER11」1階にある「foodhall by Nipponham」では、スタジアムにいながら本格的なビアホールの雰囲気を味わうことができます。日本ハムの看板商品「シャウエッセン」をはじめ、ソーセージやウインナーなどを使ったメニューが楽しめます。
tower eleven onsen & sauna
3階にあるのは、エンターテイメント温浴施設「tower eleven onsen & sauna」。ここには、男女それぞれの内湯と水着着用必須の「ととのえテラス」があり、天然温泉やサウナを楽しみながらスタジアムを一望することができます。
内湯のエリアは、スタジアムから中が見えないようマジックミラーになっているので安心です。
さらに、「ととのえテラス」には半屋外の温泉やサウナ、水風呂、最前列でフィールドを一望できるシート席(試合開催日は24席のみ指定席販売)があり、くつろぎながら試合を観戦することができます。
温泉の泉質は、「美人の湯」として知られる天然モール泉。湯上がり後は、お肌もしっとりです。
番台やロッカー、サウナ室など、至るところに野球を意識したデザインが散りばめられているので、ぜひ探してみてください。
「tower eleven hotel」
「TOWER11」4、5階にはホテル「tower eleven hotel」も。野球がコンセプトの客室から、スタジアムを望むことができます。自分たちだけの特別な空間で、思い思いの時間を楽しみましょう!
4階の一角には「ワーケーションルーム」も設置されているので、仕事の合間や終業後すぐに生で野球観戦を楽しむこともできます。
親子ではしゃげる「リポビタンキッズ PLAYLOT by BøneLund」
「Fビレッジ」には、子連れの人も安心して楽しめる施設も用意されています。屋内外の遊び場「リポビタンキッズ PLAYLOT by BøneLund」です。
ここは、世界の優れた遊び道具を提案する「ボーネルンド」が手がけるプレイパーク。同社が手がけるパークとしては国内最大の規模となっています。
約2,000平米の敷地には、親子が楽しめる多彩な遊び場が用意されています。
開放的な空間で、飛んだり跳ねたり、考えたり。家族みんなが1日中笑顔で過ごせる施設です。
「THE LODGE」は北海道の魅力の発信基地
「Fビレッジ」には、まだまだ楽しめる施設が盛りだくさん。敷地内の屋外中心部にあるのは、「THE LODGE(ザ ロッジ)」。ここではアウトドアブランド「THE NORTH FACE(ザ ノース フェイス)」や、アメリカ発の自転車ブランド「SPECIALIZED(スペシャライズド)」などのショッピングを楽しむことができます。
「SPECIALIZED」では、レンタルサイクルも実施。敷地の外に出て周辺を散策したり、ここを拠点に道内のライド旅行に出かけたりすることも可能です。
2階にはドラッグストア「AINZ&TULPE F BEAUTY(アインズアンドトルペ エフ ビューティー) 北海道ボールパーク店」や、イチゴスイーツ専門店「ICHIBIKO(イチビコ)北海道ボールパークFビレッジ」、北海道各地の厳選された特産品やお土産を集めたセレクトショップ「HUB HOKKAIDO SELECT SHOP(ハブ ホッカイドウ セレクトショップ)」も。
北広島や近隣地域だけでなく、北海道全域の魅力を全国に発信するスポットです。
テラスで焚き火も!「BALLPARK TAKIBI TERRACE ALLPAR(オルパ)」
「THE LODGE」の奥には、「BALLPARK TAKIBI TERRACE ALLPAR(オルパ)」があります。焚き火を囲みながら、球場を間近に眺めることができるグランピング施設です。センターハウスと8棟のロッジで構成されており、宿泊はもちろん、日帰りでの体験も可能。
北海道産木材をふんだんに使用した客室には、大きなオープンキッチンも。
そして大きな窓の外には、焚き火テラスとダイナミックなスタジアムの姿が! 家族や仲間とアウトドアの醍醐味を味わえる空間です。
野球好きはもちろん、誰もが楽しめる「北海道ボールパークFビレッジ」。北海道の新たな観光スポットとして、大きな注目を浴びています!
北海道ボールパークFビレッジ
- 住所
- 北海道北広島市 Fビレッジ
- 開館時間
- 10:00~22:00
※施設によって異なります - 料金
- 各施設によって異なります
※詳細は公式サイトよりご確認ください - アクセス
- JR北広島駅より車で約5分、JR札幌駅より車で約42分
※試合開催日はJR北広島駅、新札幌駅、野幌駅、新千歳空港よりシャトルバス運行 - 公式サイト
- 北海道ボールパーク: HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE
「Fビレッジ」周辺のお立ち寄りスポット
北海道の食と農を知る「ホクレンくるるの杜」
「Fビレッジ」から西へ10分ほど車を走らせた先には、「ホクレンくるるの杜(もり)」があります。ここは「北海道の食と農にふれあえる広場」をテーマにした施設です。
施設内には、農業体験ができるエリアや、農畜産物の直売所、野菜のビュッフェを中心とした農村レストランなどがあり、農業について学びながら楽しめる施設となっています。
ホクレンくるるの杜
- 住所
- 北海道北広島市大曲377-1
- 営業時間
- 農畜産物直売所/10:00~17:00
農村レストラン/11:00~15:30 - 定休日
- 月曜日
※時期により異なるため、詳しくは公式サイトで確認を - アクセス
- JR北広島駅より車で約15分
- 公式サイト
- ホクレン くるるの杜
北海道ならではのスイーツやお土産がそろう「あいすの家とエトセトラ」
「北海道ボールパークFビレッジ」から東へ車で約8分の場所には、「あいすの家とエトセトラ」があります。
地元産生乳を使用したアイスクリームと、40種類のジェラートが人気のお店です。
2022年に移転オープンし、売場面積を拡張。より豊富な種類の商品がそろいます。焼きたてベーカリー、チーズなどの乳製品、焼き菓子、ハム・ベーコンなど、北海道土産を購入するのにぴったりのスポットです。
あいすの家とエトセトラ
- 住所
- 北海道夕張郡長沼町西11線南7
- 開館時間
- 10~3月/9:30~17:30、4~9月/9:30~18:30
- 定休日
- 1月1日
- アクセス
- JR北広島駅から車で約15分
- 公式サイト
- あいすの家とエトセトラ
自然の豊かさや変化を楽しめる「花の拠点 はなふる」
花とガーデンの街として知られる恵庭(えにわ)市のシンボル「花の拠点 はなふる」は、「Fビレッジ」から南へ車で約20分の場所にあります。
北海道を代表するガーデナーが趣向を凝らした7つの「ガーデンエリア」のほか、ベーカリーやお土産ショップのある「道と川の駅 花ロードえにわ」、野菜や花の苗、地元産品がそろう直売所「かのな」、子どもが遊べる遊具を設置した「えにわファミリーガーデン りりあ」などがあり、ドライブスポットとしても人気を集めています。
花の拠点 はなふる
- 住所
- 北海道恵庭市南島松828-3
- 開館時間
- 9:00~18:00
※施設により異なります - 定休日
- 無休
- アクセス
- JR北広島駅より車で約20分
- 公式サイト
- 花の拠点 はなふる(ハナフル)
「北海道ボールパークFビレッジ」は北海道や日本国内のみならず、世界でも類を見ない圧倒的なスケール感のエンターテイメント施設です。今回紹介した施設以外にも、2023年夏には体験農業空間やドッグランなど、屋外施設もさらに充実する予定。
野球ファンはもちろん、野球をあまり知らない人でも存分に楽しめるボールパークは、今後も大注目です!
取材・文/柏崎 直人 撮影/加藤 ミチロウ