とにかく広い北海道は、九州のおよそ2倍の大きさ。日本の国土全体の約2割を占めます。また、空港の数も10以上あるため、例えば2泊3日で旅行する際、どこを起点に、どのくらいのスポットを見て回れるのか、プランニングに悩む人も多いかもしれません。
そこで、北海道在住ライターが道内で最も利用者の多い、新千歳空港発着の2泊3日モデルコースを提案。北海道旅行は初めてという人はもちろん、リピーターにも人気の札幌・小樽エリアのなかで外せない観光地や最新スポット、グルメなどをご紹介します。札幌・小樽を効率よく回るための参考にしてください。
新千歳空港発 2泊3日モデルコース
【1日目】新千歳空港から札幌市内へ。定番の観光スポット巡り
午前便で新千歳空港に到着したら、さっそく札幌市内へ移動。初日は札幌市内の観光スポットを巡ります。新千歳空港から札幌までは車(レンタカー)や空港バス、JR快速「エアポート」などを利用できます。
所要時間は、車で高速道路を使う場合は札幌市内中心部まで約50分、一般道では70分ほど。バスでは中心市街地までおよそ60〜70分、快速「エアポート」では札幌駅まで最速37分で到着します。
サッポロビール園
札幌駅に到着したら、まずは「サッポロビール園」へ。北海道グルメのジンギスカンやサッポロビールが楽しめるレストランやショップのほか、趣あるレンガ造りの「サッポロビール博物館」などがあります。
ガイドさんの説明を聞きながら博物館の展示を見学し、ビールの試飲もできる有料の「プレミアムツアー」(予約制)に参加するのもおすすめですよ。
※20歳未満の方、車を運転される方の飲酒はできません
サッポロビール園
- 住所
- 北海道札幌市東区北7条東9-2-10
- 開館時間
- 11:30~21:00(L.O.20:40)
- 休館日
- 12月31日
- アクセス
- 【車】JR札幌駅より約7分
【電車】JR苗穂駅より徒歩約8分、地下鉄東区役所前駅より徒歩約10分
【バス】JR札幌駅よりサッポロビール園・アリオ線「札幌ビール園」下車すぐ - 駐車場
- 有り/150台
- 公式サイト
- サッポロビール園
札幌市時計台(旧札幌農学校演武場)
札幌市中心部に戻り、有名な札幌市時計台へ。北海道大学の前進である札幌農学校の演武場として1878(明治11)年に建てられ、札幌の歴史とともに歩んできました。国の重要文化財に指定されており、札幌を代表する建物です。
時計台として現在も休むことなく動き続けており、12:00、13:00など毎時ちょうどに鐘が鳴ります。なぜか「日本三大がっかり名所」のひとつと言われていますが、実際に訪れると「意外とがっかりしない!」「かっこいい!」という声も多いので、ぜひ自分の目で確かめてみてください。
札幌市時計台
- 住所
- 北海道札幌市中央区北1条西2
- 営業時間
- 8:45〜17:10(入館は17:00まで)
- 休館日
- 1月1日〜1月3日
- 観覧料
- 大人200円(高校生以下は無料)
- アクセス
- JR札幌駅より徒歩約10分、または地下鉄大通駅より徒歩5分
- 公式サイト
- 札幌市時計台
大通公園
国内外からの観光客に人気の大通公園は、札幌市民の憩いの場でもあります。季節によってライラックやバラなどさまざまな花を楽しめるほか、「さっぽろ雪まつり」や「さっぽろオータムフェスト」などのイベントも開催されます。
大通公園名物の売店「とうきびワゴン」に立ち寄り、香ばしいとうきび(トウモロコシ)を買って食べるのもおすすめです。
大通公園
- 住所
- 北海道札幌市中央区大通西1~12
- アクセス
- 地下鉄大通駅、または西11丁目駅よりすぐ
- 公式サイト
- 大通公園
さっぽろテレビ塔
こちらも、札幌を象徴する存在のさっぽろテレビ塔。高さは147.2m、1957(昭和32)年に完成した歴史ある電波塔です。大通公園の端に建っているため、ぜひ公園の散策とセットで訪ねてみてください。
展望台からの眺望は昼はもちろん、夜景もおすすめです。タワー内には売店やスーベニアショップもあり、テレビ塔オリジナルグッズをはじめ、北海道名物のお菓子などもそろっています。
さっぽろテレビ塔
- 住所
- 北海道札幌市中央区大通西1
- 営業時間
- 9:00~22:00(展望最終入場21:50)
- 休業日
- 設備点検日(2024年11月13日、2025年1月1日)は休業予定
- 展望台入場料金
- 大人1,000円、小学生・中学生500円(団体割引・学生グループ割引あり)
- チケット
- さっぽろテレビ塔 入場Eチケットの購入はこちら【楽天ポイントが貯まる・使える】
- アクセス
- 地下鉄大通駅よりすぐ。
- 公式サイト
- さっぽろテレビ塔
藻岩山で夜景を楽しむ
日本新三大夜景のひとつと言われる札幌の夜景を堪能するなら、標高531mの藻岩山(もいわやま)へ。ロープウェイとミニケーブルカーを乗り継いでアクセスする山頂展望台からは、札幌市内を一望できます。
山頂は市街地に比べて気温が低めなので、夏でも羽織ものを用意するなど暖かくして出かけましょう。また、強風時はロープウェイが運休となる場合もあるため、事前に公式サイトやSNSをチェックしておくと安心です。
札幌もいわ山ロープウェイ(展望台)
- 住所
- 北海道札幌市中央区伏見5-3-7
- 営業時間
- 夏期(4〜11月)/10:30〜22:00(上り最終21:30)
冬期(12〜3月)/11:00〜22:00(上り最終21:30) - 定休日
- 年次整備点検による休業期間あり(2024年は3月25日~4月25日)
- 往復セット料金
- 大人2,100円、小学生以下1,050円
- アクセス
- 札幌市電(路面電車)ロープウェイ入口駅から無料シャトルバスでロープウェイ山麓駅へ、そこからロープウェイで中腹駅へ、中腹駅からはケーブルカーで山頂駅へ
- 公式サイト
- 札幌もいわ山ロープウェイ
【2日目】小樽・余市エリアへ1DAYトリップ。小樽運河散策&余市蒸溜所へ
旅の2日目は札幌から少しだけ足を延ばして、小樽・余市エリアに出かけましょう。余市へは車、または電車で札幌から1時間〜1時間半ほどでアクセスできます。
ニッカウヰスキー余市蒸溜所
余市町にある「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」は、「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝が、日本でウイスキーを造るために初めて開設した蒸溜所。公式サイトからの事前予約制で無料ガイドツアーが開催されており、ウイスキーの製造工程や竹鶴政孝・リタ夫妻が暮らした家などを見ることができます。余市蒸溜所でしか手に入らないお土産も要チェックです。
※20歳未満の方、車を運転される方の飲酒はできません
ニッカウヰスキー余市蒸溜所
- 住所
- 北海道余市郡余市町黒川町7-6
- 営業時間
- 無料ガイドツアー/9:00〜12:00(30分毎にスタート)、13:00〜14:30(30分毎にスタート)、14:45
ニッカミュージアム/9:15〜15:30(テイスティングバー L.O.16:00)
ディスティラリーショップ/9:15〜15:30 - アクセス
- JR余市駅より徒歩約3分
- 公式サイト
- 余市蒸溜所|NIKKA WHISKY
小樽運河
続いて小樽へ移動します。余市から小樽へは車やバスで約30分、電車では約25分。札幌から小樽へは車で約45分、電車の場合はJR快速「エアポート」を利用して32分程度で到着です。
小樽を訪れたなら絶対外せない観光スポットが、全長1,140mにも及ぶ小樽運河です。小樽港に集まるさまざまな荷物を運搬するために大正12年に作られた運河は、北海道の発展を支えた存在と言えます。
石造りの倉庫が並ぶ運河エリアを散策するだけでも楽しめますが、船で運河から港までを40分ほどかけて巡る小樽運河クルーズも人気です。日没後は運河沿いのガス灯が点灯し、さらに幻想的な雰囲気になりますよ。
小樽運河
- 住所
- 北海道小樽市港町5
- アクセス
- JR小樽駅より徒歩約10分
- 公式サイト
- 小樽運河 - 小樽市
小樽の街並み散策
かつて「北のウォール街」と呼ばれ、金融の街として栄えた小樽。現在も古い銀行など歴史的建造物が残っており、博物館や美術館として活用されているものも。「日本銀行旧小樽支店」は1912年に完成した建物で、内部は金融資料館として公開されています。
また、小樽では石油ランプやニシン漁に使われる浮き玉などを製造するガラス工業も盛んでした。そのため、今なおガラス細工は小樽のお土産として人気。堺町本通り商店街には、趣ある木骨石張倉庫を活用した「北一硝子 三号館」をはじめ、さまざまなガラス細工を取り扱う店が並んでいます。
さらに、小樽はスイーツのおいしい街としても知られています。散策に疲れたら、人気のスイーツ店でカフェタイムを過ごすのもおすすめですよ。
小樽堺町通り商店街
- 住所
- 北海道小樽市堺町6-11
- アクセス
- JR小樽駅より徒歩約11分
- 公式サイト
- 小樽堺町通り商店街
【3日目】札幌郊外観光、話題のエスコンにも立ち寄って新千歳空港へ
最終日となる3日目。札幌市内中心部から新千歳空港へ向かうルート上にあるスポットで、旅の終わりまでたっぷり北海道を満喫しましょう。
さっぽろ羊ヶ丘展望台
札幌市中心部から新千歳空港へ向かう途中の郊外にあるのが「さっぽろ羊ヶ丘展望台」です。誰もがテレビなどで一度は見たことのある、有名なクラーク博士像が立っているのがここ。「Boys, be ambitious(少年よ、大志を抱け)」という名言が有名なクラーク博士と、同じポーズで記念撮影をするのが人気です。
広大な敷地には緑が広がり、羊が放牧されていることも。札幌市内でありながら、北海道らしい雄大な風景を堪能できるでしょう。
毎年7月頃には敷地内のラベンダーが見頃を迎えます。短い旅でラベンダーの名所である富良野まで行く時間がない!という時でも、札幌市内で美しいラベンダーを観賞できます。
さっぽろ羊ヶ丘展望台
- 住所
- 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1
- 定休日
- 年中無休
- 営業時間
- 6~9月/9:00〜18:00、10~5月/9:00〜17:00
- 入場料
- 大人600円、小学生・中学生300円
- チケット
- さっぽろ羊ヶ丘展望台 Eチケット(引換券)の購入はこちら【楽天ポイントが貯まる・使える】
- アクセス
- 地下鉄福住駅より「羊ヶ丘展望台」行きバス約10分
- 駐車場
- 約100台(無料)
- 公式サイト
- さっぽろ羊ヶ丘展望台
北海道ボールパークFビレッジ/エスコンフィールドHOKKAIDO
札幌市と新千歳空港の間、北広島市にある「北海道ボールパークFビレッジ」は注目を集めている新スポット。北海道日本ハムファイターズの新たな本拠地として2023年3月にオープンしたスタジアム「エスコンフィールドHOKKAIDO」を中心に、宿泊施設やレストラン、レジャー施設などが集まっており、野球の試合がない時でもファミリーで楽しめます。
ファイターズ仕様のシマエナガのぬいぐるみなど、オリジナルグッズのお土産も豊富にそろっています。
北海道ボールパークFビレッジ
- 住所
- 北海道北広島市Fビレッジ
- 営業時間
- 10:00~22:00
※施設によって異なる - アクセス
- JR北広島駅より車で約5分、JR札幌駅より車で約42分
※試合開催日はJR北広島駅、新札幌駅、野幌駅、新千歳空港よりシャトルバス運行 - 駐車場
- 約4,000台(試合のある日は要事前予約/1,000~3,500円)
- 公式サイト
- 北海道ボールパークFビレッジ
札幌、小樽で食べたい名物グルメ
グルメは北海道旅行の大きな楽しみのひとつ。モデルコースを巡る旅の途中で食べたい名物をご紹介します。
味噌ラーメン
太めのちぢれ麺にまろやかな味噌スープがよくからむ、札幌の味噌ラーメン。脂がしっかり入っており、寒い季節には体が芯からあたたまる北国の味です。
最近では塩や醤油、豚骨などのバリエーションも増えてきました。一杯のボリュームは比較的多めなので、飲んだ後のシメにはやや量が多いと感じる人が多いかもしれません。シメに完食する自信がない人は、ランチなどで食べるのもおすすめですよ。
また、新千歳空港の「北海道ラーメン道場」にも味噌ラーメンを食べられるお店がたくさんありますので、帰りの便に乗る前に最後の一杯が楽しめます。
新鮮な魚介
北海道旅行に来たなら、まずはイクラやウニ、カニを食べたい!という人も多いでしょう。札幌はもちろん、海に近い小樽や余市にも海鮮のおいしい店がたくさんあります。
通年で食べられる食材もありますが、旬の食材のおいしさは格別。ニシンやホッケなどの魚や、ホタテやホッキ、カキなどの貝類も豊富です。その日のおすすめを聞いて選ぶのも良いですね。
予約ができないお店が多いので行列覚悟になりますが、北海道のローカルチェーンの回転寿司もおすすめです。
スープカレー
スパイシーなスープに大きめの具材がごろごろと入ったスープカレー。30年ほど前から札幌市民に愛されてきたローカルグルメです。サラサラのスープをベースに、たっぷりの素揚げ野菜やじゃがいも、骨付きチキンなどが一般的な具材ですが、お店によってさまざまなトッピングを楽しめることも。ボリュームは多めなので、お腹を空かせてから食べに出かけましょう。
ジンギスカン
中央が丸く盛り上がった独特の鉄鍋で、羊肉と野菜を焼いて食べる北海道の郷土料理・ジンギスカン。一般的にはマトン(成羊)よりラム(仔羊)の方がクセがなく、食べやすいとも言われますが、好みは人それぞれ。タレによっても味の印象は変わります。羊肉にあまりなじみがない人は、お店のスタッフに相談しながらメニューを選ぶといいでしょう。
しめパフェ
お酒を飲んだ後、ラーメンを食べられるほどお腹は減っていないけれど、札幌らしいシメを体験したい…そんな時は迷わず「しめパフェ」です。
女子会の2軒目はパフェに行く!という地元民も多く、札幌市内中心部、大通からすすきのエリアには深夜においしいパフェが食べられる店がたくさんあります。コーヒーやお酒とともに、季節のフルーツや北海道産の乳製品を使った華やかなパフェを楽しめますよ。
車がなくても回れる!新千歳空港発、2泊3日の旅を楽しもう
新千歳空港を起点とした、札幌・小樽エリア2泊3日旅行のモデルコースをご紹介しました。車の運転が必須になりがちな北海道旅行ですが、ここで紹介したコースは公共交通機関だけで回ることができます。
年間を通して人気の旅先である北海道ですが、連休や夏休みシーズンは特に混み合います。北海道旅行を予定している人は、早めの計画・予約がおすすめです!
取材・撮影・文/羽田さえ