石垣島と離島(八重山諸島)への旅行は冬もおすすめ!冬の観光・グルメ・アクティビティ

八重山ブルー

沖縄本島の南西約410kmのところに浮かぶ石垣島と、西表島(いりおもてじま)や竹富島、小浜島といった島々からなる八重山諸島。「東洋のガラパゴス」と呼ばれ、世界遺産に登録された自然豊かな西表島、沖縄の原風景が残る竹富島、高級リゾートホテルが立ち、ビーチリゾートを満喫できる小浜島など、島ごとに異なるスタイルの旅を楽しめます。

沖縄旅行というと夏のイメージが強いかもしれませんが、年間を通して温暖で、旅行客も少なく、実は冬もおすすめです。冬がおすすめの理由から、各島の冬の観光スポットやアクティビティ、グルメ、スケジュールの組み方、服装までご紹介します。冬の間にのんびり八重山の島々をめぐる旅を楽しんでみませんか?

 

 

1.冬の石垣島&離島旅行がおすすめの理由

航空券・ホテルが安い

石垣島

冬の八重山旅行をおすすめするいちばんの理由は、なんといっても、夏に比べて旅行客が少なく、その分、航空券やホテルが安いこと。例年、年末年始は旅行者が増える傾向にあるものの、お正月明け以降は狙い目です。

また、人気の観光地やお店なども、冬なら空いているので、スムーズに回れるでしょう。

台風の心配がない!

夏の沖縄は台風の影響で飛行機や船が欠航になることもありますが、冬はその心配がありません。沖縄気象台のデータでは、2006~2020年の15年間、石垣島周辺への冬の台風接近数はゼロ! 1951~2020年の50年間でみてもたったの1つ(2004年12月)! 冬は台風の影響を受けることなく、旅を満喫できます。

 

1年中温暖! 冬でも海に入れる!

石垣島 シュノーケリング

亜熱帯気候に属し、冬でも半袖で過ごせる日があるほど、年間を通して温暖な石垣島と周辺の島々。冬でもウェットスーツを着れば、余裕でシュノーケリングやダイビング、SUPといったマリンアクティビティを楽しめます。しかも、台風が来ない冬の海は透明度が高く、魚やサンゴがクリアに見えます。

 

ビーチやテラスでのんびり過ごすのに最適な気候

絶景のビーチでのんびり過ごしたくても、夏の沖縄は日差しが強くて暑いので、まるでガマン大会のようになってしまうことも。その点、冬なら日差しがやわらかく、そこまで暑くないので、ビーチや屋外でのんびり過ごせます。美しい海を目の前に、日常を忘れてぼーっと過ごすのは、冬の八重山だからこそ叶う贅沢です。

 

南十字星が見られる

竹富島 南十字星

北半球ではめったに見られない、十字形に輝く星座・南十字星。石垣島、竹富島、小浜島、西表島を含む八重山諸島では、12~6月頃にかけて南十字星を見ることができます。

また、西表石垣国立公園は、国際ダークスカイ協会(IDA、米国アリゾナ州)が認定する「星空保護区」に日本で初めて認定されました。冬は空気が澄んで、晴れた夜空にはより美しい満天の星空が広がります。南十字星に加え、天の川や流れ星を見られる絶好のチャンスです。

 

 

2.冬の石垣島&離島 旅行スケジュールの組み方

先に離島、最後に石垣島の順で

西表島や竹富島、小浜島には空港がないため、石垣島から船でアクセスします。ただ、冬は北風が強い日があり、特に西表島の上原港、波照間島へのフェリーは欠航する確率が高くなるので注意が必要。

フェリーが欠航になって、帰りの飛行機に間に合わなかった…ということがないよう、離島は先に行くのがおすすめです。最後に石垣島を楽しむスケジュールを組んでおけば、離島から石垣島に戻るフェリーが欠航になっても、石垣島分を短縮すればOK。

西表島に行く際は、冬の欠航率が高い上原港と、もう1つ、大原港という港があります。石垣港~大原港の欠航率は低いものの、2つの港は約35km、車で40~50分ほど離れているので、欠航時の移動時間も考慮して予定を組んでおくのがコツです。

 

屋内で楽しめるスポットを把握しておく

冬の八重山諸島は、1日のなかでもコロコロ天気が変わりやすく、天気予報があまり当てになりません。屋内で楽しめるスポットを把握しておくと、急にお天気が崩れても安心です。

 

 

3.冬の石垣島周辺の気温と服装

(日平均) 最高気温 最低気温
12月 23.0℃ 18.4℃
1月 21.5℃ 16.7℃
2月 22.0℃ 17.2℃

石垣島周辺は冬の平均最高気温が20℃以上、平均最低気温も16℃以上あり、1年を通じてあたたかいのが魅力。冬でも晴れた日には半袖で過ごせることも。一方、くもりや雨の日、北風が強い日は肌寒く感じられます。

冬の八重山旅行の服装は、長袖のTシャツなどのトップスに、ウィンドブレーカーやパーカー、カーディガンといった羽織るものを持っていくのがおすすめです。

 

ではここから、八重山諸島の中でも旅行先として人気の石垣島、西表島、竹富島、小浜島の冬の観光スポット、グルメ、ホテル情報などをご紹介していきます。

 

 

4.石垣島の観光やアクセス

八重山諸島の中心地で、離島への拠点にもなる石垣島。沖縄本島、西表島に次いで、沖縄県内で3番目に大きな島です。国内有数のダイビングスポットがあり、マリンアクティビティを楽しめるほか、沖縄でいちばん高い山「於茂登岳(おもとだけ)」や、日本最南端の森林公園「バンナ公園」などもあり、山の大自然も満喫できます。

 

石垣島へのアクセス

南ぬ島石垣空港

石垣島へは東京・羽田空港や成田空港、愛知・中部国際空港、大阪・関西国際空港、福岡空港から直行便が飛んでいます。直行便で羽田空港からは約3時間30分、関空からは3時間弱。

沖縄本島の那覇空港からも多数の便があり、所要時間は1時間ほど。那覇で乗り継げば、直行便より時間はかかりますが、便数が多く選択肢が広がり、直行便より料金が安い場合もあります。

 

石垣島の冬の観光・アクティビティ

石垣島 ビーチ
川平タバガー

前述のとおり、あたたかくて日差しがやわらぐ冬の石垣島は、美しい海を眺めながらぼーっとする最高の贅沢が味わえます。島内には、エメラルドグリーンの海が目の前に広がるビーチやカフェがたくさんあり、冬なら人も少なく、のんびり過ごせます。

 

また、石垣島はマンタやウミガメに会える確率が高く、国内屈指の人気のダイビングスポットでもあります。ダイビングのライセンスを持っていなくても潜れる体験ダイビングツアーや、シュノーケリングの半日ツアーなど、冬でも実施している現地ツアーも充実しています。

石垣島 冬のダイビング体験ツアー

体験ダイビングツアー

料金
大人1名 22,000円~
時間帯
8:10~(所要約4時間)
雨の日
予約サイト
「楽天トラベル観光体験」 石垣島 体験ダイビングツアー

 

石垣島 冬 ダイビング

幻の島上陸+青の洞窟探検+ウミガメに会いに行くシュノーケリング 半日ツアー

料金
大人1名 12,500円~
時間帯
8:00~、13:00~(所要約4時間30分)
雨の日
予約サイト
「楽天トラベル観光体験」 幻の島上陸+青の洞窟探検+ウミガメに会いに行くシュノーケリング 半日ツアー

 

石垣島の冬のグルメ

石垣島 リハロウビーチ

暑すぎない冬は、島にんじんや紅芋、島らっきょうなど、旬を迎える島野菜が豊富なシーズン。海辺の一軒家カフェ「島野菜CAFE RE:HELLOW BEACH(リハロウビーチ)」では、その日仕入れた島野菜をバーニャカウダやカレーなどでたっぷり堪能できます。

 

石垣島 ミルミル本舗

そして、冬でもテラスで石垣の風景を眺めながら、ジェラートやスムージーを楽しめるのも冬の石垣島旅行の魅力。島内には、美ら海を目の前に望むテラスで、とれたてのミルクを使ったジェラートを味わえる「ミルミル本舗」や、自家栽培のグァバや石垣島育ちのトロピカルフルーツを使ったスムージー、フラッペ(かき氷)をテラス席で楽しめる「光楽園(ひかりらくえん)」などがあります。

 

石垣島の冬の観光情報、詳しくはこちらの記事をcheck!

5.西表島の観光やアクセス

ダイナミック西表島アドベンチャー

2021年7月に世界自然遺産に登録された西表島は、沖縄本島に次ぐ、県内2番目の大きさを誇る島で、その約90%はジャングル。ジャングルクルーズなどで西表の大自然を満喫できます。美しいビーチや、水牛車に乗って島を渡る体験などもおすすめです。

 

西表島へのアクセス

石垣港離島ターミナル

西表島には南側に位置する大原港と、北側に位置する上原港、2つの港があります。石垣島のユーグレナ石垣港離島ターミナルから高速船で、大原港まで35分程度、上原港までは40分程度。どちらの港へも7:00台~16:00台の間、1日10本前後、運航しています。

ただし、前述の通り、冬は上原港行きの欠航率が高くなります。大原港行きはまだ欠航率は低いものの、2つの港の間は車で40~50分かかるので注意が必要です。

 

西表島の冬の観光・アクティビティ

浦内川ジャングルクルーズ

浦内川ジャングルクルーズ

「浦内川ジャングルクルーズ」では、主流長約19km、最大川幅約200mという沖縄で一番大きな川、浦内川(うらうちがわ)の魅力を船の上から体感できます。河口からジャングルまで続く雄大な川の両岸に生い茂る亜熱帯植物や、さまざまな生き物たちを見ながら、片道約30分のクルーズを楽しめます。

そのほか、西表島ではトレッキングやカヌーなどのアクティビティが充実。夏の暑いなか動くより疲れないので、冬はおすすめのシーズンといえます。

 

由布島

水牛車

西表島の東側に位置する由布島(ゆぶじま)には水牛車に乗って渡れます。15分ほど水牛車に揺られる間、ガイドさんが奏でる三線(さんしん)と沖縄民謡を聞くことができ、いかにも沖縄らしい体験が叶います。

由布島

そして到着する「由布島」は、島全体が亜熱帯植物園になっています。周囲2.15kmほどの小さな島で、ゆっくり一周しても1時間程度。暑さを気にせず、のんびり散策できるのも冬ならでは。

 

西表野生生物保護センター

イリオモテヤマネコの剥製
※この剥製は「竹富町離島振興総合センター」に展示されているものです

国の天然記念物で、西表島のみに生息するイリオモテヤマネコ。絶滅危惧種に指定されていて、西表島に行ったからといって、なかなか出合えるものではありません。でも、イリオモテヤマネコを見てみたい!という人は「西表野生生物保護センター」へ。イリオモテヤマネコの剥製を見ることができます。

屋内なので、雨の日でも心配無用。しかも入館無料で、イリオモテヤマネコ以外にも、西表島に生息する希少な野生生物や自然について知ることができます。

 

西表島の冬のグルメ

西表島 イノシシ料理

冬の西表島で味わいたいのがリュウキュウイノシシ。島では「カマイ」と呼ばれ、狩猟期間が冬に限定されています。島内にあるホテル「星野リゾート 西表島ホテル」では、ディナービュッフェのメインに黒糖を使った「黒糖カマイすき焼き」が登場することも。島内の沖縄料理店などでは、「いのししユッケ」も味わえます。

 

冬の「星野リゾート 西表島ホテル」の詳細はこちらの記事をcheck!

 

西表島の冬の観光情報、詳しくはこちらの記事をcheck!

 

6.竹富島の観光やアクセス

星のや竹富島

竹富島は、周囲約9.2kmの小さな島で、珊瑚石の石垣に囲まれた琉球赤瓦屋根の民家が立ち並ぶ、沖縄の原風景を見ることができます。この街並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に登録されています。

 

竹富島へのアクセス

竹富島へは、石垣島のユーグレナ石垣港離島ターミナルからフェリーで約10分。7:30~17:30の間で、1時間から2時間おき(時期により異なる)に船が出ています。

 

竹富島の冬の観光・アクティビティ

冬の竹富島 コンドイ浜

竹富島には、遠浅のエメラルドグリーンの海と白砂のビーチが広がる「コンドイ浜」や、星の形をした砂があることから「星砂の浜」とも呼ばれる「カイジ浜」などの美しいビーチが。暑すぎない冬は、ビーチでのんびり過ごしたり、レンタサイクルで島内のビーチめぐりをするのに最適です。

冬の竹富島 ブーゲンビリア

そして、冬はブーゲンビリアやハイビスカスといった花々が満開に。島の集落にはブーゲンビリアが咲き誇るピンク色の壁が現れます。冬の竹富島はフォトジェニックなスポットが満載です。

 

竹富島の冬のグルメ

冬の竹富島 車エビフライ

竹富島は車エビの養殖が盛んで、海水温が下がる冬の車エビは甘くて身がしまり絶品。島内のレストランやホテル・宿では、竹富島産の車エビをエビフライなどで提供しています。

星のや竹富島 夕食「島テロワール」セミエビ

また、漁獲量が少ないことから市場にほぼ出回ることがなく、“幻の食材”と称される「セミエビ」も見逃せません。食べられるのは、島内にあるホテル「星のや竹富島」のみ。しかも冬限定です。セミエビを食べるために、また星のや竹富島に行きたくなるほど、身が大きくぷりっとした食感は唯一無二の味わいです。

冬の「星のや竹富島」の詳細はこちらの記事をcheck!

 

竹富島の冬の観光情報、詳しくはこちらの記事をcheck!

 

 

7.小浜島の観光やアクセス

トゥマールビーチ

西表島と竹富島の間に浮かぶ小浜島。サンゴ礁の海に囲まれた周囲約16.5kmの小さな島で、島内にはサトウキビ畑が広がります。「星野リゾート リゾナーレ小浜島」「はいむるぶし」といった海に臨むリゾートホテルやゴルフ場があり、優雅なリゾートステイが叶います。

 

小浜島へのアクセス

小浜島へは、石垣島のユーグレナ石垣港離島ターミナルからフェリーで約25分。9:10~16:10(時期により異なる)の間で、毎日数便の船が出ています。

 

小浜島の冬の観光・アクティビティ

幻の島(浜島)

幻の島

小浜島から船で約10分のところに、干潮のときだけ現れる砂の島が。満潮時は海に沈んでしまい、潮の満ち引きによって形を変えるため、「幻の島」と呼ばれます。(正式名称は「浜島」)

日差しを遮るものがないため、夏は日焼けに要注意ですが、冬はゆっくりと遊べるのがメリット。幻の島に上陸して、シュノーケルをする半日ツアーなどが冬でも実施されていて、ツアーなら気軽にアクセスできます。

 

ゴルフ

小浜島カントリークラブ

小浜島には日本最西端・最南端のゴルフ場「小浜カントリークラブ」があります。冬でも温暖でやわらかい日差しの中、快適にリゾートゴルフが楽しめます。

 

島内サイクリング

シュガーロード

小浜島には八重山ブルーの美しい海が広がる「トゥマールビーチ」をはじめ、サトウキビ畑や草原の間をまっすぐ貫く「シュガーロード」など、絶景スポットが多数あり、自転車でゆっくり1周しても3時間ほど。おだやかな気候の冬なら、のんびりと島内をサイクリングするのもおすすめです。

 

小浜島の冬の観光情報、詳しくはこちらの記事をcheck!

 

夏のバカンスのイメージが強い八重山諸島。ご紹介してきたように冬でも楽しめるスポットやアクティビティ、冬だからこそ味わえるグルメなどが充実していて、冬に旅するメリットがたくさんあります。冬を狙って、石垣島をはじめ、西表島、竹富島、小浜島など、魅力あふれる八重山の島々を訪れてみませんか?

 

撮影:福羅広幸(石垣島・竹富島)、岡村智明(西表島)、川畑公平(小浜島) 文:楽天トラベルガイド編集部

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