気ままにぶらり♪京都ひとり旅におすすめのエリア5選~世界遺産を結ぶ山麓のさんぽ道から、納涼床が楽しめる先斗町通まで~

世界遺産を結ぶ山麓のさんぽ道から、納涼床が楽しめる先斗町通まで~

提供:ことりっぷ

 

何度訪れても、新しい魅力を味わえる京都。ひとり旅ならきっちり予定を組みすぎず、興味の赴くまま、寄り道しながらさんぽするのもいいですね。3つの世界遺産を結ぶ山麓のさんぽ道「きぬかけの路」や、源氏物語の舞台・宇治のメインストリート「宇治橋通」など、そぞろ歩きにぴったりのルートをご紹介。1〜2つの組み合わせをざっくり決めたら、地図を片手にお出かけしてみてくださいね。

 

不思議な言い伝えが数多く残る「六波羅と松原通」

不思議な言い伝えが数多く残る「六波羅と松原通」
松原橋

京都に都が移ったときに誕生した、平安京の「五条大路」。京都観光のマストスポット・清水寺に向かう人々で賑わったこちらの通りが、現在の「松原通」です。清水寺から鴨川を越えて西に続き、六道珍皇寺、六波羅蜜寺の参道の賑わいや下町の風情が味わえます。

かつて亡骸との最後の別れを惜しむ場所であった「六道珍皇寺」があることから、あの世とこの世の境ともいわれ、松原橋で鴨川を渡った先は葬送の地。朝廷の役人・小野篁が冥府との行き来に使ったといわれる井戸も残っています。

 

みなとや幽霊子育飴本舗

松原通と六波羅蜜寺への道が交わる「六道之辻」の「みなとや幽霊子育飴本舗」は450年以上の歴史を誇る飴のお店。幽霊が我が子のために夜な夜な飴を買いにきたいう言い伝えが残り、『ゲゲゲの鬼太郎』のモデルにもなったともいわれる老舗です。

 

細い路地に京の花街の風情が漂う「先斗町通」

細い路地に京の花街の風情が漂う「先斗町通」 鴨川

三条通のひと筋南から四条通まで、鴨川に沿って南北に500mほど伸びる「先斗町(ぽんとちょう)通」。祇園甲部・祇園東・上七軒・宮川町と並ぶ「京都五花街」のひとつです。幅わずか1.6mほどの路地にお茶屋の建物が並び、飲食店も100軒ほど。日が落ちたあとは千鳥のモチーフの提灯がともり、風情たっぷりにディナーを楽しめます。

先斗町通と並行する鴨川は、古都とともに千年の歴史を刻んできた川。いまも地元の人たちに憩いの場として愛されています。例年、5月から9月ころまでは川沿いに納涼床が登場。先斗町エリアでも30軒以上で京都の夏の風物詩を楽しめます。

 

串かつ&ワイン侘家洛中亭

伝統的な京町家を改装した「串かつ&ワイン侘家洛中亭」では鴨川に設えた納涼床で食事ができるスポットのひとつ。定番から京都らしい食材まで、サクサクに仕上げた串かつがバラエティ豊かに揃い、テーブルスタイルの納涼床で味わえます。

 

西陣ならではのお店も点在♪「鞍馬口通り」

西陣ならではのお店も点在♪「鞍馬口通り」 船岡山の石段(左)/ポーラスタ(右上)/フランジパニ(右下)

下鴨神社の西門から金閣寺の門前まで東西に続く「鞍馬口通(くらまぐちどおり)」。京の都とほかの国々を結ぶ「京の七口」のひとつでした。織物のまち・西陣エリアもあり、ものづくりの文化が息づくこの通り。近年はおしゃれなお店も続々オープンしています。

「船岡山」は、桓武天皇が山頂から見渡して遷都を決めたといわれる“京都のはじまりの地”。高さ112mですが眺めがよく、京都のまちや夏の「五山の送り火」も見られます。

 

建勲神社

船岡山の東南側には、織田信長を神様として祀る「建勲神社(たけいさおじんじゃ)」が。境内からは比叡山や大文字山を見渡すことができ、地元では「けんくんさん」や「けんくんじんじゃ」として親しまれています。

 

3つの世界遺産を結ぶ山麓のさんぽ道「きぬかけの路」

3つの世界遺産を結ぶ山麓のさんぽ道「きぬかけの路」 西源院(龍安寺境内)

金閣寺から龍安寺、仁和寺まで、と3つの世界遺産を結ぶ「きぬかけの路」。平安時代、夏に雪景色を見たがった宇多天皇のために、家臣が白い絹を山にかけて雪山に見立てたという逸話から名がついた「衣掛山(衣笠山)」の麓をめぐる緑豊かな道です。

室町幕府ゆかりの寺院が多く残るほか、美術館や寺院御用達の老舗和菓子店、ユニークなカフェなど個性豊かなお店が点在。約2.5kmという距離はさんぽにもぴったりです。

 

仁和寺

京都で最も遅咲きの「御室桜」でも知られる「仁和寺」。「御室御所」の別名も持つ皇室ゆかりの寺院で、歴代の天皇や皇族が住職を務めてきました。嵐電(京福電鉄北野線)に乗れば、嵐山方面にも足を伸ばすことができます。

 

御室さのわ

仁和寺のほど近くにある「御室さのわ」は、ウィーンの焼菓子と、それぞれのお菓子に合う日本茶をいただけるカフェ。和紙作家が手がけた内装や地元の陶芸家の急須など、さりげないこだわりが心地よい時間をもたらしてくれます。

 

源氏物語の舞台・宇治のメインストリート「宇治橋通」

源氏物語の舞台・宇治のメインストリート「宇治橋通」
宇治橋通

かつて平安貴族の別荘地だった宇治。源氏物語をしめくくる『宇治十帖』の舞台にもなり、古くから人々を魅了し続けています。京都市から宇治市までは電車で20〜30分ほどと近いので、合わせて訪れるのもおすすめです。

宇治のメインストリートのひとつが「宇治橋通」。お茶の店や抹茶グルメを楽しめる飲食店などスーパーマーケットなど日常づかいのお店も混じり、不思議な魅力があります。

 

宇治橋のたもとにある紫式部のモニュメント

宇治川にかかる「宇治橋」は日本三古橋のひとつ。現在の橋は1996年に架け替えられたものですが、646年に架けられたのが最初といわれ、現在も檜造りに青銅製の擬宝珠を冠する伝統的な形です。歩いて渡れば悠久のときを感じられそうですね。

 

中村藤吉本店 宇治本店

お茶の名産地・宇治ならではの抹茶グルメも外せません。「中村藤吉本店」は、宇治に本店を持つ安政元年(1854年)創業の茶商。香り高い抹茶を使ったスイーツやドリンク、食事メニューをカフェでいただけるほか、茶室で抹茶を挽く貴重な体験もできますよ。

 

いかがでしたか?
今回は過去に紹介した記事の中から、京都ひとり旅にもぴったりのエリアをまとめてご紹介しました。リンク先の記事は掲載当時のものですので、メニューや営業時間、定休日などの情報は、各施設に確認のうえ、おでかけくださいね。

 

 

文:高柳涼子

 

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