初心者でも安心ラクラク!夏の尾瀬おすすめハイキングコース

尾瀬ハイキング

本格的な夏到来! うだる猛暑の下界の夏からしばし逃避行すべく、クールで爽やかな天上の楽園・尾瀬でハイキングはいかがですか? ハイカーに絶大な人気を誇る尾瀬。今回は数あるコースの中から、特に初心者でも気軽に安心してアプローチできる尾瀬ヶ原のおすすめハイキングコースをご紹介します。

 

ハイカーの聖地・尾瀬とは?

尾瀬ハイキング

群馬県、福島県、新潟県、そして栃木県の4県境にまたがる尾瀬。

本州最大の高層湿原といわれる尾瀬ヶ原を中心に、尾瀬沼、大江湿原、燧ヶ岳(ひうちがだけ)、至仏山(しぶつざん)などで構成され、日本を代表する国立公園として知られています。高山植物を含め自然の宝庫である尾瀬は、そのきわめて高い学術的価値から国指定特別天然記念物、ならびに湿地の保存に関する国際条約・ラムサール条約にも登録されています。

 

尾瀬ハイキング

 年間30万人を超える登山客が訪れる、ハイカーの聖地・尾瀬。見どころの多い尾瀬では、登山上級者から初心者まで、幅広く楽しめるコースが用意されています。今回ご紹介する尾瀬ヶ原は、日帰り可能、かつ初心者でも比較的安心安全・気軽にチャレンジできるとして人気の高いコースです。

そんな尾瀬ヶ原一周コース(所要時間約6時間20分、距離約18km)を体験レポートします。なお、目安の所要時間に休憩時間は含まれていません。ご自分の体力に合わせて適度な休憩をとりながら、楽しくハイキングしましょう。

 

【実録】初心者向けの尾瀬ヶ原ハイキングコースを歩く!

【7:00】鳩待峠出発

尾瀬ハイキング

まずは、尾瀬ヶ原コースの入口となる鳩待峠(はとまちとうげ)からスタート。

なお、鳩待峠休憩所は早朝からオープンしていますが、売店は朝8時半から、食堂は朝9時から営業開始となっています。朝ごはん等が必要な場合は事前に用意していきましょう。また、尾瀬国立公園内にある公衆トイレはチップ制(1人100円)です。小銭を用意していくと便利ですよ。

 

鳩待峠休憩所

住所
群馬県利根郡片品村戸倉字中原山898-25
営業期間
5月下旬~10月中旬
売店営業時間
8:30~17:00
軽食営業時間
8:30~15:00

 

尾瀬ハイキング

軽くウォーミングアップを済ませたら、いよいよスタートです。鳩待峠の標高は1,591m、尾瀬ヶ原は約1,400mとなっていて、これから約200mを下っていくことになります。

これが尾瀬ヶ原コースの最大の特徴で、スタートから一気に坂を下り、1kmほどすると比較的ゆるやかなコースが続いて、そのまま次のポイントとなる山の鼻に到着します。これは裏を返せば、最後にきつい登りが待っていることを意味しているため、しっかり体力を温存しておきましょうね。

 

尾瀬ハイキング

尾瀬は木道がきれいに整備されていて足の負担が軽く、とても歩きやすくなっています(ただし、老朽化による腐食が起こっているところもあります)。休憩用のベンチも要所に設置され、自分のペースに合わせて休憩をとることが可能です。

また、尾瀬はクマ出没地域。5~6月のミズバショウの季節は、ミズバショウの実を食べに山から降りてくることがあるため、クマと遭遇しないよう、クマよけの鈴を身につけたり、要所に設置されたクマベルを鳴らしたりして、自分の存在を知らせるようにしましょう。

 

(所要時間/約60分 距離/約3.3km)

【8:00】山の鼻到着

尾瀬ハイキング

鳩待峠をスタートして約1時間後、「山の鼻ビジターセンター」に到着。ここでは尾瀬に生息する動植物について、写真や図、剥製などを使って詳しく解説しています。

また、尾瀬のハイキングガイドが販売されているほか、どこに、どんな花が、どれだけ咲いているかなど、最新の開花状況を示した掲示板もあるので、高山植物が好きな方はぜひ尾瀬ヶ原に行かれる前に立ち寄ってみてください。

 

山の鼻ビジターセンター

電話
070-8708-2752(9:00~16:00)
開館時期
5月中旬~10月下旬(開館期間中は休館日なし)
開館時間
7:00~18:00 ※閉館は気象条件等により早まる可能性あり
窓口案内
7:30~16:00

 

尾瀬ハイキング

「山の鼻ビジターセンター」のすぐ近くには「至仏山荘」と「至仏休憩所」も。ここで朝食をとる人も多い休憩スポットです。また、山小屋とキャンプ場も兼ねているため、宿泊拠点としてもよく利用されています。

こちらも売店は8時から、軽食コーナーは9時からのため、早い時間にスタートする人は、朝ごはんやランチは事前に用意するのがベストでしょう。

 

至仏山荘/至仏休憩所

住所
群馬県利根郡片品村戸倉字中原山898-9
営業期間
4月下旬~10月中旬
売店営業時間
8:00~20:00
軽食営業時間
9:00~15:00

 

【8:10】研究見本園散策

尾瀬ハイキング

「至仏休憩所」の目と鼻の先に広がるのが「研究見本園」。

見本園と名前が付けられていますが、実際は自然にできた湿原で、その豊かな植生からまるで見本市のようだということからこの名が付いたそうです。1周は内回りで約20分、大回りで約40分(約1.1km)のお手軽コースとなっています。

 

尾瀬ハイキング

 至仏山が目の前に広がる研究見本園は、ミズバショウからアヤメ、ワタスゲやニッコウキスゲなど多様な高山植物が咲き乱れ、まさに見本市。湿原にある池沼「池塘(ちとう)」に映る至仏山のリフレクションが実にフォトジェニックでした。

 

(所要時間/約40分 距離/約1.1km)

【8:50】山の鼻から再スタート

尾瀬ハイキング

ここからが、いよいよ本格的な尾瀬ヶ原ハイキングのスタート! 標高1,400mの平坦な湿原に伸びる木道を進みます。2.2km先にある牛首(うしくび)分岐を目指しましょう。

 

尾瀬ハイキング

訪れた季節はミズバショウが終わりを告げ、代わってワタスゲや、青みがかった鮮やかな紫色のカキツバタなどが見頃を迎えていました。

途中には「逆さ燧(さかさひうち)」という燧ヶ岳のリフレクションが楽しめるビュースポットがあります。風のない晴れた日は素晴らしいリフレクションが楽しめますよ。

 

(所要時間/約40分 距離/約2.2km)

【9:30】牛首分岐に到着

尾瀬ハイキング

山の鼻からおよそ40分で牛首分岐に到着。ここを左折するとヨッピ吊り橋へ、そのまままっすぐ行くと竜宮十字路に向かいます。今回は「山の鼻ビジターセンター」でチェックした開花状況をもとに、ヨッピ吊り橋方面から回ってみることにしました。

 

尾瀬ハイキング

燧ヶ岳を右前方に見ながら北へ向かいます。木道沿いに咲く、カキツバタやニッコウキスゲが実に爽やかです。

 

尾瀬ハイキング

訪れた7月初旬はまだニッコウキスゲの季節としては早く、湿原ではまばらに咲いている程度でしたが、なぜかヨッピ吊り橋方面の一部のエリアだけはたくさん咲いていました。なんだかすごく得した気分ですね。

 

尾瀬ハイキング

 池塘に浮かぶ大小の島、これは「浮島(うきしま)」と呼ばれ、水草などの枯れた植物や泥炭が塊となって水面にぷかぷか浮いている現象です。これもまた尾瀬名物の一つなので、ぜひお見逃しなく。

 

(所要時間/約50分 距離/約2.3km)

【10:20】ヨッピ吊り橋に到着

尾瀬ハイキング

牛首分岐から50分ほどでヨッピ吊り橋に到着。

全長約25mのヨッピ吊り橋は尾瀬ヶ原唯一の吊り橋で、「ヨッピ」とはアイヌ語で「水の集まるところ」を意味します。山の鼻側から流れてくるヨッピ川と、尾瀬沼から流れてくる沼尻川がこの橋の下流で合流し、只見川となって日本海側(新潟)に流れ出ているそうです。

ここは休憩ポイントとなっているので、ベンチでひと休みしてから次のポイント、竜宮十字路を目指します。

 

(所要時間/約30分 距離/約1.5km)

【10:50】竜宮十字路に到着

尾瀬ハイキング

ヨッピ吊り橋から東へ向かい、およそ30分で竜宮十字路に到着します。

竜宮十字路から約200m離れたところに「龍宮小屋」が立っています。公衆トイレ(チップ制)や売店も併設しているので、必要に応じて立ち寄ってみるとよいでしょう。

そして、いよいよここからが折り返し。再び牛首分岐を経由して山の鼻を目指します。

 

尾瀬ハイキング

牛首分岐方面へしばらく進むと、尾瀬ヶ原名物の一つ、「竜宮現象」が見られるポイントに差し掛かります。

竜宮現象とは、3方向から流れ込む川の水がいったん湿原下に吸い込まれ、やがて木道を挟んだ反対側の湧出点から伏流水となって湧き出す現象のことです。幹線の木道から東側にある遊歩道に竜宮現象の入口(伏流点)があり、少し離れた西側に位置する遊歩道には出口(湧出点)があります。入口では渦を巻いて吸い込まれていく様子が観察できますよ。

 

尾瀬ハイキング

 さらに進むと、「下の大堀川ミズバショウ群生地」というビュースポットに差し掛かります。

ここは尾瀬ヶ原の宣伝ポスターやポストカードなどでもよく使われるポイントで、5月下旬~6月上旬にかけておびただしい数のミズバショウで埋め尽くされます。その美しさはまさに絶景。その時期を狙って行くのもいいですね。

 

(所要時間/約1時間20分 距離/約4.4km)

【12:10】山の鼻に到着、ランチ休憩

尾瀬ハイキング

山の鼻に戻ってくる頃は、ちょうどお昼時になっていました。今回はせっかくなので、山小屋ランチを楽しむことにしました。山の鼻周辺では、前述の「至仏休憩所(至仏山荘)」のほか、隣接する「山の鼻小屋」や「尾瀬ロッジ」でも軽食が食べられます。山ごはんの定番であるカレーライスやうどん、そばから丼ものまで意外にメニューが充実。それぞれの食堂で少しずつメニューが異なるので、好みの料理を探してみてください。

今回は「山の鼻小屋」で、群馬県が誇るブランド豚「上州麦豚」を使用した「上州麦豚丼」(1,000円)をいただきました。臭みやクセのないヘルシーな味わいで、すき焼きの割り下のような甘めのタレがコーテイングされ、これからはじまる下山へのスタミナチャージができました。

「山の鼻小屋」では、群馬県片品村名産の花豆を使用した尾瀬の人気スイーツ「花豆ソフト」も販売していますが、ここはグッと我慢して、下山のご褒美としてとっておくことにしました。

 

(所要時間/約1時間30分 距離/約3.3km)

【14:20】鳩待峠に到着

尾瀬ハイキング

冒頭で記した通り、山の鼻から鳩待峠までの帰りの道は、行きとは正反対にひたすらゆるゆると地味に疲れる登りが続きます。最後の残り300mほどが一気に急坂になる難所ですが、それさえクリアしてしまえば、もうゴールは目の前です!

がんばった自分へのご褒美に、ついに「鳩待峠休憩所」で「花豆ソフト」(500円)を購入! 豆の風味が豊かで、甘納豆をソフトクリームにしたような上品な甘さが疲れを癒やしてくれました。

 

尾瀬ヶ原で見られる高山植物と生き物たち

1年の半分以上、雪で覆われる尾瀬にとって、雪解けを迎える5月中旬~10月下旬までのシーズンはまさに天上の楽園と言われるほど、四季折々の高山植物が花開きます。それに伴って尾瀬ならではの生き物たちも姿を現します。

今回は、訪れた7月上旬に見られた尾瀬を代表する花や生き物を一部ご紹介します。

 

高山植物

尾瀬ハイキング

言わずと知れた尾瀬のシンボル・ミズバショウ。見頃は5月下旬~6月上旬で、7月上旬はわずかに残っている程度です。ちなみにツキノワグマは、排泄を促す便秘薬としてミズバショウを食べる習性があるそうです。

 

尾瀬ハイキング
尾瀬ハイキング

尾瀬の夏を代表するニッコウキスゲ。見頃は7月中旬~下旬。黄色いニッコウキスゲが咲くと尾瀬の夏はピークを迎え、さまざまな高山植物が競うように咲き誇ります。

ワタスゲはふわふわの綿帽子が特徴。見頃は6月中旬~7月中旬。7月初旬は、風に吹かれてタンポポのように種が宙を舞っていました。

 

尾瀬ハイキング

初夏の湿原を彩るカキツバタ。見頃は6月下旬~7月。木道や川沿いに群生していることが多く、同じアヤメ科のヒオウギアヤメととてもよく似ています。

 

尾瀬ハイキング
尾瀬ハイキング

名前に「オゼ」を冠した、尾瀬ヶ原の池塘に生息する小さな黄色のスイレン科のオゼコウホネ。昭和12年に尾瀬で新種として発見されたことが由来で、尾瀬の中でも見られる場所はかなり限定的。こちらは「逆さ燧」の近くの池塘で見かけました。

レンゲツツジは鮮やかなオレンジが映えます。見頃は6月中旬~7月中旬で、ワタスゲ、ニッコウキスゲなどとともに湿原に華を添える植物です。ただし、花は有毒なのでご注意を。

 

尾瀬ヶ原で見られる珍しい生き物

尾瀬ハイキング

体長2cmに満たない日本一小さなトンボ、ハッチョウトンボ。湿地を好んで生息するため尾瀬にもたくさん生息していますが、かなり小さいので目を凝らして探してみましょう。

 

尾瀬ハイキング

こちらも「オゼ」の名が付いた、スカイブルーが鮮やかなオゼイトトンボ。名前の通り、尾瀬で発見された日本特産種で、夏になるとより動きが活発化し、尾瀬ではよく見かけました。

 

そのほかの尾瀬ヶ原周辺おすすめルート

もし時間と体力に余裕があるなら、尾瀬ヶ原を経由したほかのルートへの挑戦もおすすめです。

 

尾瀬ハイキング

 

至仏山登山コース

スタート地点は鳩待峠、もしくは「研究見本園」の奥に東面登山口(上り専用)の2カ所
コース1:鳩待峠~至仏山往復(距離約9km、所要時間約4時間半)
コース2:鳩待峠~山の鼻~研究見本園(東面登山道)~至仏山~鳩待峠(距離約10.8km、所要時間約5時間45分)

 

アヤメ平・富士見峠経由尾瀬ヶ原コース

コース:鳩待峠~アヤメ平~富士見峠~(長沢新道)~竜宮十字路~牛首分岐~山の鼻~鳩待峠(距離約18.2km、所要時間約7時間半)

 

東電分岐・見晴(みはらし)経由尾瀬ヶ原コース

コース:鳩待峠~山の鼻~牛首分岐~ヨッピ吊り橋~東電分岐~見晴~竜宮十字路~山の鼻~鳩待峠(距離約19.8km、所要時間約7時間10分)

 

とはいえ、余裕を持った安全なハイキング・登山をするなら、「至仏山荘」や「山の鼻小屋」など山小屋に1泊するのがおすすめです。その場合、ハイシーズンは予約が埋まりやすいため、早めに予約をするようにしましょう。

 

尾瀬ハイキングの服装と持ち物 

初心者向けのコースとはいえ、油断をすると思わぬケガや熱中症などによる身体の不調を招きかねません。安全安心なハイキングのための服装と持ち物についてご紹介します。

 

尾瀬ハイキング

尾瀬ハイキングの基本はシンプル・イズ・ベスト! 荷物が重たくなればなるほど体力を奪われます。荷物は最低限を心がけましょう。

①登山靴・・・滑りやすい木道、岩場での捻挫予防や足への負担を軽減するため、ミドルカットやハイカットのトレッキングシューズ
②衣服・・・汗や突然の雨にもすぐに乾く、速乾性のシャツ、ズボン
③雨具・・・変わりやすい山の天気に備えてレインウェアやザックカバーは必須。また、ウェアは上下分かれたセパレートタイプがおすすめ
④帽子・・・直射日光を防ぐために、つばが広めの帽子がおすすめ
⑤飲料水・・・こまめな水分補給は重要。ただし、飲料水の確保は比較的容易なため、必要最低限を持参
⑥ストック・・・足腰が弱い人は負担が軽減されて便利。木道や自然を保護するためにも先端のキャップは必須
⑦携帯トイレ・・・至仏山、燧ヶ岳登山者は必携。それ以外は公衆トイレのために小銭を用意

 

尾瀬ハイキング

おすすめしたいのは、スマートフォンへのオフライン地図のインストール。

尾瀬ヶ原一帯は基本的にほぼ圏外のため、通話やネットはできません。そのため、もし何かあったとき、現在地を把握しておく必要があります。そこで役立つのがオフラインの地図。電波がつながらなくても、GPS(位置情報)をONにしておけば地図上に自分のいる場所が表示されます。

Google Mapでも可能ですが、山専門のアプリ「YAMAP」や「ヤマケイ」などが使いやすくて便利です。

 

尾瀬ヶ原へのアクセス

次に尾瀬ヶ原へのアクセスをご紹介します。

尾瀬ヶ原ハイキングの入口となる鳩待峠へは、5月下旬~10月上旬のシーズン中、全面通行止めとなります(※自然保護などの観点から規制日以外もマイカーの乗り入れは自粛するようにしましょう)。鳩待峠に向かうには、まず乗合バスや乗合タクシーの乗り換え場所となる尾瀬戸倉を目指しましょう。

 

尾瀬ハイキング

 

尾瀬戸倉まで【車利用の場合】

関越自動車道「沼田」ICから国道120号線、401号線経由で尾瀬戸倉まで所要時間約50分。

尾瀬戸倉で以下の駐車場に車を停め、乗合バスや乗合タクシーに乗り換えて鳩待峠を目指しましょう。

 

尾瀬第一駐車場(マイカー対象)

駐車料金
1日1,000円(280台収容可能) ※二輪車無料

 

尾瀬第二駐車場(マイカー対象)

駐車料金
1日1,000円(250台収容可能) ※二輪車無料

 

スノーパーク尾瀬戸倉駐車場(大型車、マイクロバス対象)

駐車料金
1時間1,000円、1日4,000円(500台収容可能)

 

鳩待峠駐車場(マイカー・マイクロバス対象)

駐車料金
マイカー1日2,500円、マイクロバス1日3,500円、二輪車1日500円(50台収納可能) 

 

尾瀬戸倉まで【公共交通機関の場合】

【JR「上毛高原」駅から】バス2番乗り場から鳩待峠行バスに乗車し、所要時間約2時間半
【JR「沼田」駅から】バス1番乗り場から鳩待峠行バスに乗車し、約2時間

JR「上野毛高原駅」始発は8:10、尾瀬戸倉でバスを乗り換えて、鳩待峠には10:45頃到着。また、JR沼田駅始発は7:20で、尾瀬戸倉でバスを乗り換え、鳩待峠には9:30頃到着予定です。

 

尾瀬戸倉まで【高速バス「尾瀬号」(新宿バスタ~尾瀬戸倉・大清水行)の場合】

新宿高速バスターミナル「新宿バスタ」から尾瀬直行便の高速バス「尾瀬号」が出ています。詳細は【関越交通株式会社|高速乗合バス尾瀬号 】をご参照ください。

新宿バスタの始発は6:35、尾瀬戸倉には10:30着予定で、そこからシャトルバス、および乗合タクシーに乗り換えて鳩待峠には11時前後着となる可能性があります。加えて、帰りの尾瀬戸倉から新宿行の高速バス最終便は15:30発のため、シャトルバス等の移動を考慮しても、自由時間は正味4時間程度。つまり、日帰りハイキングはあまり現実的とはいえないので、ご利用の場合は宿泊を伴うハイキング・登山がおすすめです。

 

戸倉~鳩待峠まで【乗合バス or シャトルバスに乗り換え】

尾瀬ハイキング

前述のとおり、シーズン中、戸倉~鳩待峠間はマイカー規制が行われるため、戸倉から先は専用車による乗合バス、あるいは乗合タクシーに乗り換える必要があります。乗合バスは朝5時の始発から最終便の16:35までほぼ1時間おきに運行しています(お客さんが多い時には増便される場合あり)。詳しくは【戸倉~鳩待峠乗合バス】をご参照ください。

一方、乗合タクシーは9人乗り(あるいは5人乗り)のワゴンで、ある程度人数が集まり次第、随時発車というスタイルなので非常に便利です。

乗車券はバス・タクシー共通券(片道1,000円)のため、停留所に着いたタイミングで、都合の良い方に乗り込みましょう。なお、乗車券購入は現金のみなので、ご注意を。

 

尾瀬周辺の観光情報も紹介

日帰り温泉「戸倉の湯」

ハイキングの後は、やっぱり疲れを癒やす温泉でしょう! 尾瀬第一駐車場近くの「尾瀬ぷらり館」内にある日帰り温泉「戸倉の湯」は、源泉掛け流しの温泉です。

 

尾瀬ハイキング

 

住所
群馬県利根郡片品村戸倉736-1
入浴料
大人500円、小学生200円
営業時間
10:00~18:00(冬期は12:00~19:00)
定休日
【夏期】第2・第4火曜日(4/29~10月末)/【冬期】毎週火・水曜日(12/21~4月末)
※2022年7月の営業日は7/2、3、9、10、16~31日(8月以降は施設にご確認ください)
TEL
0278-58-7263(尾瀬戸倉観光協会)
HP
尾瀬ネイチャーセンター 尾瀬ぷらり館

 

道の駅「尾瀬かたしな」

関越自動車道「沼田」ICから尾瀬戸倉に向かう道中にある道の駅「尾瀬かたしな」。

 

尾瀬ハイキング

群馬県側の尾瀬にある片品村の道の駅で、片品村産の新鮮な高原野菜や加工食品、お土産品、さらに、地場産の食材や名水百選の湧き水を使用したメニューを提供する食堂など、立ち寄りたくなるスポットです。

 

尾瀬ハイキング

屋外には無料の足湯が設置され、尾瀬の稜線を一望できる絶景テラスとなっています。足の疲れを癒やしながら、心もほぐれるありがたい施設です。

 

住所
群馬県利根郡片品村大字鎌田3967-1
営業時間
9:00~17:00(かたしな食堂11:00~14:00、村民キッチンは都度変更あり)
定休日
毎週金曜日(行楽シーズン、および祝日は営業)

 

吹割の滝

群馬県随一の名勝ともいえる吹割(ふきわれ)の滝。国道120号沿い、道の駅「尾瀬かたしな」からわずか南に9km離れた場所にあります。

 

尾瀬ハイキング

 「東洋のナイアガラ」の異名を持つ、高さ7m、幅30mの大瀑布。滝を間近で見学できる川沿いの小回りコースは約1km、浮島観音堂や観瀑台から眺望する大回りコースが約2kmとなっています。いずれも見学自由・入場無料です(夜間通行止め、冬季閉鎖)。

 

住所
群馬県沼田市利根町追貝

 

夏の尾瀬ハイキングを楽しもう!

夏の尾瀬はニッコウキスゲのシーズン。一面黄色の絨毯に覆われた尾瀬ヶ原を楽しめます。体力に自信がない方でも、子どもから大人まで楽しむことができる尾瀬ハイキング。この夏、開放的な天上の楽園へ、ぜひ出かけてみませんか?

 

取材・写真・文/かわい まゆみ

 

Article survey

お客様のご意見をお聞かせください
このページは気に入っていただけましたか?

ワクワクする旅のきっかけから現地で役に立つ情報まで、確かな情報を旅行者にお届けします。

楽天トラベルキャンプ
楽天市場キャンプ・アウトドア特集

※当ページのランキングデータ及び記事内容の無断転載は禁止とさせていただきます。
※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご了承ください。
※(税抜)表示以外の価格はすべて税込価格です。場合によって税率が異なりますので、別価格になることがあります。

 
 

TOP