城崎温泉「錦水旅館」の客室・白群が「日本空間デザイン賞2022」入賞

寝室へ続く小さなトンネル。中には”とある”仕掛けが仕込まれている

兵庫県の城崎温泉は、志賀直哉をはじめとする文豪との関わりが深く「文学のまち」とも言われる温泉地。その温泉街の隠れ家的な宿「錦水旅館」の客室「白群」が、「日本空間デザイン賞2022」に入賞しました。城崎温泉の街並みが切り絵で表現されている世界観を客室に再現することで、大人から子どもまで楽しくゆったりと過ごせる空間になっています。

 

絵本の世界を体験できる客室「白群」

絵本を読みながら家族団らんできるリビングルーム

錦水旅館は、木造3階建ての本館に3つの貸切風呂を有する人気の温泉宿。昨年8月にファミリー向けの客室「白群」を、子どもと一緒にゆったり過ごせるようにと、リニューアルオープンしました。

イメージしたのは、城崎の魅力がいっぱいに詰まった絵本『城崎ユノマトペ』の世界。絵本などの創作活動を行うアートユニット・tupera tuperaの作品で、実際に城崎に滞在してもらって作品を書き下ろす「本と温泉」プロジェクトの第4弾です。リニューアルに際しては、tupera tuperaがアートディレクションを担当。インテリアデザイナーとのコラボレーションで、お互いの領域を超えてアイデアを出し合い、絵本の世界観を楽しめる数々の仕掛けが実現しました。

古き良きイメージの温泉旅館と絵本という意外性、そして部屋の随所に見られるクリエイターの遊び心が具現化された仕掛けの数々が評価され「日本空間デザイン賞2022」に入賞しました。
 

大人も子どもも大満足!遊び心あふれる仕掛けが満載

客室内の随所に設置された、遊び心満載の仕掛け

客室内は温泉街の中心を流れる大谷川の石垣がイメージされたベンチや、トンネルを抜けた先に風光明媚な風景が広がるなど、城崎の魅力がぎゅっと詰まった作り。身体を使って絵本の世界を楽しめるよう「のぼる・おりる」「かくれる・さがす・みつける」「すきま」といった要素が、壁や柱、梁や床といった随所に取り入れられています。

「行き止まりのない回遊空間」もコンセプトのひとつで、絵本の表紙と同じデザインの扉から仕掛けを追いかけていくと、大小3つの部屋をぐるりと回遊して城崎めぐりができる仕組みになっています。絵本を読んだことがある人も読んだことがない人も、気が付けば絵本の世界に入り込んでいるはずです。

まさに「絵本の世界に泊まる」という特別な宿泊体験が楽しめる錦水旅館の客室「白群」。1300年の歴史がある城崎温泉のレトロな街並みとともに、絵本の世界に迷い込んだような非日常を楽しんでみてはいかがでしょうか。
 

錦水旅館

住所
兵庫県豊岡市城崎町湯島759
総部屋数
10室
アクセス
「城崎温泉」駅より徒歩約6分

 

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