季節問わず年間15回以上開催されている静岡県熱海市の「熱海海上花火大会」は、1952年に始まり、熱海名物としても知られる歴史ある花火大会です。会場は熱海湾で、観覧場所は熱海サンビーチから熱海港までをつなぐ海岸線一帯。
海岸沿いでの観覧は、花火の音が体にまで伝わり、見た目の美しさだけでなく体全体で花火を感じることができます。花火の打ち上げ中はまるで昼間のように夜空が輝き、息を呑むような美しさに感動を覚えること間違いなしです。
宿泊プランを利用して特別な花火観覧も
熱海海上花火大会は2022年の夏で71年目を迎えた伝統ある花火大会です。1949年夏に発生したキティー台風による災害、翌1950年の熱海駅前火災、さらにその10日後に発生した熱海市中心街の大火からの復興に向け、地元住民の復興への努力に報いるべく1952年に花火を打ち上げたのがその始まりです。今では年間を通して計15回以上開催される熱海名物のひとつとなりました。
熱海海上花火大会には2つの大きな特徴があります。まず1つ目が「大空中ナイアガラ」。毎開催時にフィナーレを飾る「大空中ナイアガラ」は、仕掛け花火ではなく、会場全体から打ち上げるスターマイン(速射連発)です。美しく光る花火が熱海の夜空を埋め尽くし、まるで真昼のように明るく輝きます。花火の迫力と美しさに心を奪われる感動を味わえることでしょう。
もう1つの特徴が花火の打ち上げ会場です。熱海湾は3面を山に囲まれているすり鉢状の地形。海で上げる花火の音が反響し、大きなスタジアムのような音響効果を発揮します。親水公園など海岸沿いでの観覧ではその効果をより強く感じることができ、大きな単発花火や前述の「大空中ナイアガラ」打ち上げ時には見た目の美しさだけでなく、体中でその音の強さも感じることができます。打ち上げをすぐ近くで観覧したい場合は、熱海サンビーチから熱海港までをつなぐ海岸線一帯で観覧するとよいでしょう。
また、熱海市の網代温泉観光協会では宿泊者に特別観覧席を用意。網代温泉の宿泊施設からの送迎付きで、ゆったりとした観覧席で花火を楽しむことができます。当日は専用プランを用意している宿泊施設もあるので、プランを利用して、少しぜいたくな気分で花火を観覧することもできます。さらに、近隣には客室から花火大会を楽しむことができる宿泊施設が多くあり、会場に行かず部屋からゆっくり眺めることも可能です。
3,000発もの花火が夜の熱海湾を埋め尽くす、壮観な景色を楽しめる「熱海海上花火大会」。秋の夜を、花火観覧しながら過ごしてみてはいかがでしょうか。
熱海海上花火大会
- 会場
- 静岡県熱海市渚町地先 親水公園ほか
- 開催日
- 2022年11月5日、20日
- 時間
- 20:20~20:40
- アクセス
- JR東海道新幹線・東海東海道本線「熱海」駅から熱海サンビーチまで徒歩約15分
- 詳細
- 熱海海上花火大会 公式サイト