群馬県・前橋市をアクティブに楽しく巡るには、まえばしシェアサイクル「cogbe(コグベ)」を利用するのがおすすめ。市内をぐるりとサイクリングすることで、前橋市の魅力をたっぷりと味わえます。
電車内への自転車の持ち込みも無料な上に、市内にいくつかあるポートにて自転車を乗り捨てることも可能。今回は、気軽にサイクリングを楽しめるおすすめモデルプランをご紹介します。
目次
まえばしシェアサイクル「cogbe」ってなに?
「cogbe」とは、前橋市の観光をより自由に、手軽に楽しむための前橋市内のシェアサイクル。市内には33カ所ものポートがあり、目的地に着いたら返却、拠点に戻る際には再度貸出、などのように好きなタイミングで利用ができます。ポートにもよりますが、基本的には24時間利用可能なのもうれしいポイント。
今回の旅は、上毛電気鉄道線「中央前橋駅」からスタート! 駅前に「cogbe」のポートがあるため、すぐに利用を開始できます。
「cogbe」の利用方法はカンタン。「ecobike」アプリをダウンロードし会員登録を済ませたら、自転車の後ろにある二次元コードを読み取るだけ!
1時間25円から借りられるため、気軽に利用して快適な前橋観光を楽しみたいですね。
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自転車で約1分
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岡本太郎氏の『太陽の鐘』へ
自転車を借りられたら、一つ目の観光スポット『太陽の鐘』へ。駅から徒歩で約2分という駅近な場所にありますが、木々に囲まれているために見つけにくい隠れスポットです。
『太陽の鐘』という名前からお察しの通り、大阪にある「太陽の塔」で有名な岡本太郎氏が手がけた幻の作品。
24mもの撞木(しゅもく)が設置されており、ゆっくりと鐘をつくことで鐘の音が鳴り響きます。近くに流れている広瀬川のせせらぎや木々の音と合わさり、壮大な自然を感じられるスポットになっています。
近くには『太陽の鐘』と同じ顔が施されたオブジェも!宝探しのような気分で探してみるのも楽しいですよ。
太陽の鐘
- 住所
- 群馬県前橋市千代田町5-18
- 定休日
- 定休日なし
- アクセス
- 中央前橋駅から徒歩約2分
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自転車で約1分
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萩原朔太郎の作品に触れる「前橋文学館」
「太陽の鐘」から川沿いに進んでいくと、「前橋文学館」へ到着。こちらは、近代詩の詩人として有名な萩原朔太郎の資料を中心に展示している文学館。多くの詩人を輩出した前橋市は、「近代詩のふるさと」とも呼ばれているそう。
文学館の周辺には多くの詩碑が設置されており、近代詩に触れながら文学散歩を楽しむこともできます。写真は、「朔太郎橋」と名付けられた橋。こちらでは自転車を降りて、ゆっくりと詩を噛み締めつつ散歩するのが粋ですね。
前橋文学館
- 住所
- 群馬県前橋市千代田町3-12-10
- 営業時間
- 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 定休日
- 定休日は水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始その他規則などで定める日
- アクセス
- 中央前橋駅から徒歩約5分
- 公式サイト
- 前橋文学館
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自転車で約2分
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川沿いで自然を感じる「交水堰」
文学館で詩を味わった後は、広瀬川沿いをまた進んでいきます。しばらく進むとたどり着く、交水堰(こうすいぜき)と呼ばれるこちらのスポットは、激しく水が流れており大迫力! 自然の力を感じながらのサイクリングは、都会の喧騒を忘れられてリフレッシュできますね。
明治時代、広瀬川は製糸業のために利用されていました。川沿いの至るところで、前橋の歴史を感じられます。
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自転車で約8分
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日本一安い遊園地「るなぱあく」
広瀬川沿いをさらに先へ進んでいくと、そこにはこぢんまりとした遊園地を発見。
こちらは日本一安いと言われている「るなぱあく」。前橋公園の中にあるため入場料は無料で、大型遊具は1回50円、小型遊具は1回10円という驚きの価格です。
自転車を降りて、心ゆくまで遊具を楽しむもよし。どこか懐かしい雰囲気を感じながらゆっくり過ごすもよし。大人も子どもも楽しめる、癒やしのスポットです。開園から65年以上も地元の人だけでなく県外の人からも愛されています。
前橋に訪れた際には、ぜひ「るなぱあく」でノスタルジーな世界に浸ってみては?
るなぱあく
- 住所
- 群馬県前橋市大手町3-16-3
- 営業時間
- 9:30~17:00(11月1日から2月28日までは9:30~16:00)
- 定休日
- 火曜日(ただし、春休み・夏休み・冬休み期間は開園、火曜が祝日の場合は開園し翌水曜休み)年末年始、雨の日
- アクセス
- 中央前橋駅から徒歩約17分
- 公式サイト
- るなぱあく
※新型コロナウイルス感染症の状況により、入場は予約制となっている場合があります。
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自転車で約1分
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明治時代の趣を感じる「臨江閣」
「るなぱあく」で遊具を楽しんだ後は、同じく前橋公園内にある「臨江閣」へ。
「臨江閣」は明治時代に建立された迎賓館。明治天皇や大正天皇を始め、多くの皇族方が御滞在された由緒正しき建物。
現在では国の重要文化財に指定されています。
本館・茶室・別館の3つに分かれており、当時の人々の工夫がそのままに残されています。特に2階の150畳の大広間は圧巻。
明治時代に思いをはせられる歴史的スポットでありながら、入館料は無料。休憩できる落ち着いたスペースもありますので、ぜひ立ち寄ってみてください。
臨江閣
- 住所
- 群馬県前橋市大手町 3-16-3
- 営業時間
- 9:00~17:00(観覧無料)ただし、入館は16:30まで
- 定休日
- 毎週月曜日(祝日の場合は開館。直近の平日が休館となります。)、年末年始(12月29日~1月3日)
- アクセス
- 中央前橋駅から徒歩約17分
※大きな催事の開催日や、周辺施設の状況などにより、入館や利用を制限している場合があります。
「前橋東照宮」で水占いとハートのししおどし
次は、前橋公園内の「前橋東照宮」へお参りに。「前橋東照宮」は徳川家康の孫である松平直基公が創祀した由緒正しい神社。徳川家康公や学問の神様として崇められている菅原道真公を御祭神としています。
旅の交通祈願も兼ねて、まずはお参り!
令和3年にはモダンで美しい新社殿が完成。初宮参り、七五三、厄除け祈願や安産祈願などのご祈祷も美しい拝殿にて行っています(要予約)。
何か特別なお願い事をしたいときは、ぜひ予約して訪れてみてください。
「前橋東照宮」の見所の1つが、「水みくじ」。神社では定番のおみくじですが、前橋東照宮のおみくじは水に浮かべると文字が浮かび上がるのです。
自分の運勢が良くなることを願いながら、引いたおみくじを水に浮かべると文字が現れてきます。
こんな神秘的なおみくじ体験は、きっと旅の良い想い出になるはず。
もう一つのおすすめスポットは、こちらのハート型のししおどし! 女子旅の隠れ人気スポットです。
ぜひ見つけたら写真に収めてみてください。
前橋東照宮
- 住所
- 群馬県前橋市大手町3-13-19
- 営業時間
- お守りなどの授与時間は9:00~17:00まで
- アクセス
- 中央前橋駅から徒歩約17分
- 公式サイト
- 前橋東照宮
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自転車で約5分
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絶景カフェを堪能しに群馬県庁へ
前橋公園を楽しみつくし、最後に「群馬県庁」へ向かいます。県庁前に「cogbe」のポートも設置されているため、こちらをゴールにして自転車旅を終了するのがおすすめ。
群馬県のマスコットキャラクター、ぐんまちゃんがお出迎え。ぜひ一緒に記念撮影を!
群馬県庁はなんと33階建ての全長153.8m。道府県庁としては日本一の高さなのだそう。31階はレストラン、32階は展望サロンなどがあり、群馬県内の山々や前橋市の景観を見下ろすことができます。
展望フロアへの入場もなんと無料。高層階から自転車旅の道筋を見下ろすことで、1日を振り返るという楽しみ方もできますね。
32階には会員制コアワーキングスペースも備えた官民共創スペース「NETSUGEN」や、絶景カフェ「YAMATOYA COFFEE 32」も併設しています。
「YAMATOYA COFFEE 32」は、群馬県内で展開しているコーヒー豆の専門店、「大和屋」が直営しているコーヒースタンド。日本人の味覚に合う「和の珈琲」をコンセプトとしたこだわりのコーヒー豆を使用し丁寧にハンドドリップしたコーヒーを提供。コーヒーだけでなく、軽食やスイーツ、アルコールまで楽しめます。
広く明るい店内は、旅の疲れを癒すのにピッタリ。こんなにかわいいシートも用意されています。
たくさん自転車を漕いで前橋を堪能したあとのコーヒーは格別! ぜひ、1日の終わりに立ち寄って32階の展望フロアから前橋の夕焼けを眺めてみては?
群馬県庁
- 住所
- 群馬県前橋市大手町1-1-1
- 営業時間
- 平日8:30~22:00/土・日・祝日9:00~22:00(31階展望サロン、32階展望ホールの利用時間)
- 定休日
- 年中無休(庁舎閉館日を除く)
- アクセス
- 中央前橋駅からバスで約7分
YAMATOYA COFFEE 32
- 住所
- 群馬県前橋市大手町1-1-1群馬県庁舎 32階
- 営業時間
- 9:00〜21:00(現在は短縮営業9:00〜19:00)
- 定休日
- 年中無休(庁舎閉館日を除く)
- 公式サイト
- YAMATOYA COFFEE
自転車で快適に、前橋観光の旅
レンタルサイクル「cogbe」と行く、前橋観光の旅はいかがでしたか?自転車があるからこそ、自由にいくつもの観光スポットを訪れることができ、快適に前橋市の魅力を味わえます。
前橋ならではの芸術や文化、歴史を感じられる前橋観光の旅。ぜひ、自転車を借りて楽しんでみてください。
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撮影・取材・文/北川りさ