提供:ことりっぷ
開港以来、ハイカラな街として発展してきた横浜。なかでも馬車道通りは外国文化の入口として、ガス灯、アイスクリーム、近代街路樹、乗合馬車など、さまざまな“日本初”が登場した場所でした。今回はそんな馬車道とその近くから6つのカフェをご紹介。クラシカルで新しい、横浜ならではの魅力にぜひふれてみてくださいね。
生チョコレートのメニューがずらり♪「シルスカフェ」
お店は馬車道通り沿い。カフェからはアーチ型の窓越しに通りを眺められる
口に入れた瞬間にとろけるなめらかな食感で人気の生チョコレート。「シルスマリア」は1988年に生チョコレートを初めて世に出したお店です。馬車道の本店は2階に「シルスカフェ」があり、ゆったりと落ち着いた空間で生チョコレートを使ったスイーツを楽しめます。
「生チョコパルフェ」。ミルクとビターの2種類がある
メニューは看板商品の生チョコレート「公園通りの石畳」とエクレア、ソフトクリームといった人気商品を一緒に楽しめる「生チョコパルフェ」(写真)など。ほかにも生チョコレートのスイーツが豊富に揃い、1階のショーケースから選ぶことができます。「カカオティー」や「ホットチョコレート」など、シルスマリアならではのドリンクも充実。
美しさと味わいにうっとり♪「水信フルーツパーラー」
内装は豪華列車の内装で知られる水戸岡鋭治氏。細部まで行き届いた美しさに目を奪われる
みなとみらい線馬車道駅直結の「北仲ブリック&ホワイト」は、生糸や絹織物関係の貴重な建物を保存・復元して2020年に誕生した新しい文化商業施設。店舗のひとつ「水信(みずのぶ)フルーツパーラー」は、横浜で100年続く果物店「水信」が手がけるお店です。
10種類ほどを盛り合わせた看板商品「フルーツパフェ」(左)と「苺のパフェ」(右)
市内に高級小売店を持つほか、青果卸としてホテルなどにもフルーツを納入する水信。目利きならではの新鮮で上質な果物を、美しいパフェなどで堪能できます。一般には流通しない希少な品種を使ったメニューが登場することも。フルーツカービングの高い技術も持つパティシエによる、繊細で華やかな盛り付けも魅力。自分へのご褒美にもいいですね。
クラシカルな空間で極上のスイーツを♪「馬車道十番館」
喫茶室は上部にアーチ型のステンドグラスをはめ込んだ吹き抜け。優雅な雰囲気
明治時代の西洋建築を再現した「馬車道十番館」。ガス灯の設置に貢献した高島喜右衛門氏の屋敷跡にある赤レンガ造りの建物です。レストランとバーが上階、1階は喫茶室。クラシカルな店内には飴色のテーブルや柱時計などが配され、横浜の歴史を感じて過ごせます。
ふわふわのスポンジの間にもいちごと生クリームがたっぷりの「ショートケーキ」
1人前のホール型がかわいい創業当時からの人気メニュー「ショートケーキ」(写真)をはじめとするケーキや、オリジナルブレンドのコーヒー、モーニングやランチなどの軽食も楽しめます。1550年ころ伝来したといわれる「ビスカウト」などの焼菓子や、喫茶室で使っている自家製のパンなども買えるので、プレゼントやお土産探しにもおすすめです。
大人気のパフェ専門店&バー「ル・パルフェ 馬車道」
お店はレトロな雑居ビルの2階。大きな窓からは街路樹とガス灯を見下ろせる
関内ホールの向かいに2019年にオープンした「ミルピグパフェ部」。チーズとワインの店「ミルピグ」で提供したパフェが大評判となり、生まれたお店でした。2周年を機に、店名を「ル・パルフェ 馬車道」に変更。パフェ専門店&バーとして営業しています。
旬の果物を使う期間限定メニューも。提供期間が短いものあるので見逃し注意
評判のパフェは市場や農家から仕入れる極上の果物が主役。北海道・根釧地区の新鮮な生クリームを季節に合わせてブレンドし、自然な甘さを引き立てます。また、どのパフェにも、チーズとパンナコッタ、フルーツを添えるのが“ル・パルフェ流”。チーズの目利きならではの本格的な味わいとほどよい塩気が、パフェをさらにおいしくしてくれます。
スリランカ紅茶がおいしい「錫蘭紅茶本舗 sinha」
お店に販売する茶葉は約20種類。わかりやすい説明つきで選びやすい
レンガ造りの建物が点在し、みなとみらいとは対照的な雰囲気が漂う裏通りにある「錫蘭(セイロン)紅茶本舗 sinha(シンハ)」。スリランカの農家で直接買い付ける“シングルオリジン”のセイロンティーの専門店です。現地のお茶道具やアンティークの調理器具、像の置物、観葉植物など並ぶ店内は異国情緒たっぷり。プチトリップ気分も味わえます。
スコーンはもちろん、ジャムも手づくりの「クリームティー・デボンスタイル」
看板メニューは、新鮮な茶葉で淹れるセイロンティーと自家製スコーンのセット「クリームティー」。濃厚なクロテッドクリームをたっぷりとつけて楽しめます。季節のフルーツや野菜を使ったスコーンとジャムの取り合わせも毎月登場し、こちらも人気があります。
長年愛される昭和レトロな紅茶専門店「サモアール」
丸いカーブを描いたカウンターやビロード張りの椅子、床の絨毯がレトロでリッチな雰囲気
重厚な石造りの建物が点在するエリアにある紅茶専門店「サモアール」。1972年のオープン以来、時代の移り変わりを見守ってきた老舗です。黒のベストとエプロンをまとったギャルソン風のスタッフが迎えてくれる店内で、変わらぬおいしさを提供し続けています。
数ある紅茶の中から看板メニューとなった「アイスロイヤルミルクティ」
紅茶のメニューは50種類と、専門店ならではの品揃え。アールグレイの香りとガムシロップと生クリーム、ミルクの配合が絶妙な「アイスロイヤルミルクティ」(写真)や「オリジナルブレンドティ」「ナッツミルクティ」など、迷ってしまうほど豊富です。初代シェフの味を受け継ぐ「オムライス」など、食事メニューも美味。ランチにもお茶にもどうぞ。
いかがでしたか?
今回は、過去に「ことりっぷWEB」で紹介したお店の中から、横浜・馬車道のカフェをまとめてご紹介しました。メニューや営業時間、定休日、感染対策などは最新の情報をご確認のうえ、おでかけくださいね。
文:高柳涼子