約150店舗が軒を並べる商店街「黒門市場」。アーケードが設置されているため、雨の日でも濡れずに観光できるのがうれしいポイント。食べ歩きメニューや海鮮メニューなど黒門市場を訪れたら味わいたいグルメを9つご紹介します。
目次
- ・「黒門市場」とは
- ・食べ歩きにぴったりの黒門市場のお店3選
- ∟「新魚栄」イイダコ串
- ∟「黒門とれぴち市場 南黒門店」ホタテ串
- ∟「ダイワ果園 大阪黒門本店」ミックスジュース
- ・海鮮だけじゃない!黒門市場でガッツリ食べたい方向けおすすめ5選
「黒門市場」とは
商業活動が盛んで全国から物資が集まったことから、「天下の台所」と呼ばれていた大阪。現在でもそれを体現しているのが、大阪の一大観光地「黒門市場(くろもんいちば)」です。地下鉄堺筋線・千日前線「日本橋」駅10番出口から徒歩約5分、観光の中心地「なんば」駅からも近い抜群のロケーションです。
明治時代に公認市場として認められ、かつては主に魚介類の卸売市場として栄えました。市場近くにあった圓明寺(えんみょうじ)の山門が黒かったことから、「黒門」という名前になったそう。
地元の人々にとっては日常の買い物場所として親しまれていますが、世界中から訪れる観光客にも人気があり、連日活気にあふれています。
ほとんどのお店は朝9時頃からオープンし、11〜13時頃が特ににぎわいます。ゆっくりと巡りたい方は、9時か14時以降に訪れるのがおすすめです。
各通りには、ふぐの通り、えびの通りなど、魚介類の名前が付けられています。これは、専門店がその通りに集中していた名残からきているのだとか。自分がどこにいるかわからなくなったら、アーケードの上を見ると、モニュメントが目印になります。
食べ歩きにぴったりの黒門市場のお店3選
注文後に炙ってくれる「新魚栄」イイダコ串
うなぎ・くじら・淡水魚を専門とする創業70年以上の老舗「新魚栄(しんうおえい)」。店頭販売だけでなく、大手ホテルや有名料理店へも食材を納品しています。
イイダコ串は、注文後にその場で炙ってくれ店頭でそのまま食べられます。てりやき風のやや甘い味付けでおいしい!
頭の中にうずら卵を入れた頭部分はやわらかく、足の部分は歯ごたえがあります。やわらかさの秘密は、タコを塩もみして炊いてから提供することだそう。ほかの商品も600円ほどから販売しているので、休憩がてらに立ち寄ってみては。
新魚栄
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休日
- 年中無休(イートインコーナーのみ)
- 住所
- 大阪府大阪市中央区日本橋1-21-8
肉厚でぷりっぷり「黒門とれぴち市場 南黒門店」ホタテ串
店頭に並ぶタラバガニの迫力に、多くの人が足を止める「黒門とれぴち市場 南黒門店」。海鮮焼きとステーキを一緒に楽しめる同店では、注文後に調理をするので、熱々のまま食べることができます。
ホタテ串は、北海道産の刺身用のホタテを使用し、バターで焼いたあとに、しょうゆやみりんで味をつけています。約2cmはあろうかという厚みで、食べごたえも抜群です。
カニやエビなどは蒸してから焼いて提供。ひと手間加えることで風味が一層引き立ちます。1階と2階に席が合計35席あるので、大人数での食事も可能です。
黒門とれぴち市場 南黒門店
- 営業時間
- 8:00~18:00
- 定休日
- 年中無休
- 住所
- 大阪府大阪市中央区日本橋2-12-19
フルーツショップならではのリッチな味わい「ダイワ果園 大阪黒門本店」ミックスジュース
昭和23年創業の高級フルーツ店「ダイワ果園」は、関西の百貨店や駅ナカのお店で見かけますが、実は本店が黒門市場内にあります。
店頭では定番のミックスジュースをはじめ、旬の果物を使用したフルーツジュースを販売しています。ミックスジュースに、バナナ、パイナップル、りんご、みかん、黄桃と、その時期の旬の果物がたっぷり。甘みとスッキリとした後味のバランスが絶妙で、散策のお供にぴったりの一杯です。
ダイワ果園 大阪黒門本店
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休日
- 日曜日、1/1~1/4
- 住所
- 大阪府中央区日本橋1-22
海鮮だけじゃない!黒門市場でガッツリ食べたい方向けおすすめ5選
朝7時から営業!「伊吹珈琲店」モーニングサービス
厳選した生豆を自家焙煎したコーヒーを目当てに、コーヒー通が足しげく通う「伊吹珈琲店」。濃厚芳醇のコーヒーは、創業者のご祖父様からお父様、そして3代目店主へと、使用豆や焙煎方法が受け継がれた秘伝の一杯です。
7時から11時までは、トースト各種とコーヒーまたは紅茶がセットになったモーニングサービスを提供しています。
サクふわっとしたトーストに、まろやかな味わいのたまごときゅうりをサンドした、たまごトースト。おいしさの秘密は、自家製マヨネーズと白身を口当たりのよい多角形にしていることなのだそう。
陳列棚にはアンティークの品々も並び、さながら美術館のよう。ノスタルジックな雰囲気の中、休憩してみてはいかがでしょうか。
伊吹珈琲店
- 営業時間
- 7:00~20:00
- 定休日
- 1/1
- 住所
- 大阪府大阪市中央区日本橋1-22-31
行列のできるマグロ専門店「まぐろや 黒銀 黒門市場本店」大トロ盛り合わせ
関西では希少な青森県・大間産の本マグロをいち早く取り扱ったマグロ専門店「まぐろや 黒銀」。旬の生本マグロを目の前でさばいて、刺身や寿司、丼にして提供しています。
店頭にはズラリと本マグロのサクが並べてあるので、大トロ、中トロ、赤身にカマトロなど、お好きなものを手に取って調理してもらいます。寿司と刺身両方とも、ほどよい脂が口の中でとろけ出し、思わず笑顔に。
まぐろや 黒銀 黒門市場本店
- 営業時間
- 9:30~17:00
- 定休日
- 不定休
- 住所
- 大阪府大阪市中央区日本橋2-11-1
昔懐かしい味わい「ニューダルニー」カツカレー
創業以来の味を受け継いできた老舗カレー店「ニューダルニー」。ルーのみの販売もあり、ごはんは家で炊いて、ルーだけ買いに来るという近隣の方も多くいます。
店内のみで提供しているのが、揚げたてのカツが上に乗った「カツカレー」です。3時間近く煮込んで牛肉がホロホロに溶け込んだカレーと、サクサクのカツの相性が抜群!店主のご夫婦の雰囲気もやわらかく、実家に帰ってきたような温かい気持ちになれるお店です。
ニューダルニー
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休日
- 日曜日、祝日
- 住所
- 大阪府大阪市中央区日本橋2-12-16
東大阪発の高井田系ラーメン「麵屋7.5Hz 黒門市場店」中華そば
高井田系ラーメンとは、東大阪発祥の極太ストレート丸麺と濃いしょうゆ味のスープが特徴のラーメンのことをいいます。
「麵屋7.5Hz(メンヤナナテンゴヘルツ)」で提供している中華そばは、鶏ガラや昆布からとった出汁のしょうゆスープと、もちっとした食感のストレート麺の絡みが絶妙な一杯。まろやかでスッキリ味わいに、スープを飲み切る人も多いのだそう。モモ肉とバラ肉を使用したチャーシューと、ザク切りの九条ネギもよいアクセントになっています。
店主さんいわく、途中で卓上に置いてあるコショウをかけると、よりガツンとした味わいになっておすすめとのこと。
こちらの店舗以外にも、大阪府内に10店舗を構え多くの人に愛されるラーメン店です。
麵屋7.5Hz 黒門市場店
- 営業時間
- 10:00~20:30
- 定休日
- 木曜日、第2・第4水曜日
- 住所
- 大阪府大阪市中央区日本橋1-16-8
記念日や会食にもおすすめ「黒門 京」すっぽん鍋
通年ですっぽん料理を味わえる「黒門 京」。記念日や会食にもおすすめという「活けすっぽんコース」は、栄養価も高く、コラーゲンもたっぷりなので女性からの人気も高いのだそう。生血、心臓、生肝、内臓の湯引きなど珍しい部位も提供しており、新鮮だからこそなせる技です。
約1〜1.2kgのすっぽんを使用し、甲羅は出汁にそれ以外は身として、ほとんどを食用できるので、鍋にはすっぽん肉がたっぷりと。火入れが完璧の状態で熱々の土鍋で提供されます。しいたけ、長ネギ、白菜、とうふ、うるうもちも合わせて煮込み、旨味がぎゅっと凝縮されています。
すっぽん料理の味の善し悪しは、いかに上手に締めるかで変わってくるのだそう。臭みもなく非常に食べやすいので、すっぽん料理が初めてという人にもおすすめです。
黒門 京
- 営業時間
- 11:30~14:00、17:00~22:00
- 定休日
- 日曜日、祝日
- 住所
- 大阪府大阪市中央区日本橋1-22-32
黒門市場のお土産にどうぞ
おみやげにもおすすめ「三都屋」黒門大福
創業から70年以上続く、歴史ある和菓子店「三都屋(みとや)」。厳選した素材と手作業にこだわり、創業時から続く味を守り続けています。冬にはつきたての生餅、春は桜餅、夏はわらび餅やくずまんじゅうと、季節にあわせた商品と、ねこ餅やだんごなどを通年で販売しています。(ねこ餅は11月~3月は店頭販売、それ以外の期間は受注販売のみ)
店頭で販売している黒門大福は、冷蔵で3日間持つのでお土産にも人気の商品です。柚子は四国産、芋は鹿児島産、抹茶は京都産と、厳選された素材をペーストにして焚きあげた自慢のあんを、国産の良質な餅粉だけを使用した餅で包んでいます。素材のおいしさがダイレクトに感じられるもちもちの食感で、食べごたえ抜群です。
三都屋
- 営業時間
- 9:30~18:00
- 定休日
- 1月1~4日
- 住所
- 大阪府大阪市中央区日本橋1-22-21
疲れたらインフォメーションセンターで休憩を
黒門市場の情報を案内する「黒門インフォメーションセンター」は、飲食できる無料の休憩スペースやトイレを完備しています。女子トイレにはおむつ替えシートも。手荷物預かりもあるので、旅行や買い物で荷物が増えてしまったときも安心です。
手軽なフードから、記念日におすすめのお店まで幅広いお店がそろう「黒門市場」。おいしい香りと活気のある雰囲気に、大阪の台所であることを感じるでしょう。大阪ミナミエリアの繁華街、なんば駅からも徒歩圏内ですので、おいしいものを目当てに訪れてみてくださいね。
黒門市場
- 住所
- 大阪府大阪市中央区日本橋2
- 定休日
- 各施設で異なる
- アクセス
- 大阪メトロ千日前線「日本橋」駅より約5分
南海電鉄「なんば」駅より約10分 - 駐車場
- なし
- 公式サイト
- 黒門市場
取材・写真・文/加藤あやな
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