タイを代表する高級ホテルチェーン「センタラ ホテルズ&リゾーツ」の日本1号店が、観光スポットやエンターテイメント、グルメスポットに近く、活気あふれる大阪・難波(なんば)に、2023年7月に開業しました。
「タイと日本の美と文化の融合」をコンセプトに、トゥクトゥクでの送迎や本場のタイ料理、人気のスパなど、オリジナリティあふれる体験を提供。タイ旅行気分を味わえます。また、モダンなインテリアは、どこもかしこもフォトジェニック! そんな「センタラグランドホテル大阪」の滞在レポートをお届けします。
目次
・客室
・クラブラウンジ
・トゥクトゥクドライブ
・レストラン・ルーフトップバー
・朝食ブッフェ
・スパ
世界が注目する都市・大阪に「センタラ」が初上陸!
タイの高級ホテルチェーン「センタラ ホテルズ&リゾーツ」。昔ながらの家庭的な温かいおもてなしや親近感を大切にしたいという思いのもと、1947年にタイで誕生し、アジア各地に93ものホテルを展開しています。
日本第1号店として、2023年7月1日に開業した「センタラグランドホテル大阪」は、ラグジュアリーホテルでありながら、スイートからリーズナブルな客室、ハイエンドからカジュアルなレストランまでそろうのが魅力のひとつ。
ホテルが位置する難波は、道頓堀や新世界、黒門市場に近く、観光、グルメ、エンターテイメント、ショッピングの中心地として、世界中の観光客を引き付けています。
アクセスは、関西国際空港から南海電鉄なんば駅まで乗り換えなしで約40分、駅からは徒歩4分ほど。新大阪駅や梅田、心斎橋、天王寺など、人気観光地を通る地下鉄御堂筋線のなんば駅からも徒歩約8分。ショップやレストランなど200店舗以上が軒を連ねる「なんばパークス」内にあり、便利な立地も魅力です。
また、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」のアライアンスホテルでもあり、パークまでは電車や車で30分前後、スタジオ・パス(入場券)付きの宿泊プランも用意。大阪観光やグルメもホテル自体も楽しみ尽くしたい人におすすめのホテルです。
タイと日本の文化が融合したラグジュアリーなインテリアがお出迎え
なんばパークスの2階デッキからつながるエントランスを入ると、天井が高く開放感あるメインロビーが広がります。お椀をイメージしたフロントデスクや、約100年にわたって大切に育てられた松のオブジェが、タイと日本の融合のシンボルツリーとして迎えてくれます。
毎日生けられるお花は、タイを彷彿とする艶やかな色合い。ロビーには全世界のセンタラ共通の上品で甘い香りが漂います。
シンボリックなエレベーターホールの照明は、タイのランタンフェスティバルをイメージしたもの。日本らしさに、タイのスパイスを効かせたモダンなインテリアが、至るところに散りばめられています。
大阪の街を一望できる10~25階の客室「麗プレミアムフロア」
センタラグランドホテル大阪には全515室あり、フロアによって下記の3つのクラスに分かれています。
・6~9階「優スタンダードフロア」
・10~25階「麗プレミアムフロア」
・26~31階「雅クラブフロア」
10~25階に位置する「麗プレミアムフロア」には、下記の4タイプの客室があります。
・スーペリア:約27平米、定員2名
・デラックス:約30平米、定員2名
・デラックスコーナー:約40平米、定員2名、角部屋
・デラックスファミリー:約40平米、定員2名+子ども2名、2段ベッドあり
麗プレミアムフロア「スーペリア」
こちらは麗プレミアムフロアの「スーペリア」の客室(約27平米、定員2名)。お部屋に入ると、天井から床まで全面窓! 開放感からか、約27平米という数字以上に広く感じます。
向きによって眺望は異なりますが、あべのハルカスや通天閣といった大阪の名所を望む客室、なんば駅を発着する電車が見える鉄道好きにはたまらない客室も。
自然光が入る日中と夜景が輝く夜ではまるで別風景。ベッドからもソファからも自慢の眺望を満喫でき、なんともぜいたくな時間を過ごせます。
ベッドは全室シモンズ製のマットレス。ヘッドボードには、日本が誇る伝統芸能の能の舞台からインスピレーションを受けた松が描かれています。
バスルームは大きめのバスタブと洗い場を備え、ゆったりとバスタイムを楽しめます。
家族で泊まりたい「デラックスファミリー」
こちらは2段ベッドとキングベッドを備え、大人2名、子ども2名まで宿泊可能な「デラックスファミリー」(約40平米)。家族旅行におすすめの客室です。
角部屋にあたるため、2面の窓から大パノラマが広がる贅沢な仕様。2段ベッドからも大阪の街を一望できます。
全室にスマートテレビが備わり、NetflixやAmazon Primeなどの動画配信サービスを利用できるので、みんなで楽しむのもいいですね。
また、隣のスーペリアのお部屋とコネクティングが可能で、三世代旅行やグループ旅行にもおすすめです。
くつろぎの時間を演出する上質なアメニティ
全室に、アメリカ・ポートランド発の人気紅茶ブランド「スミス・ティーメーカー」の紅茶や「ネスプレッソ」を完備。無料のミネラルウォーターは、サステナビリティに配慮し、再利用可能な瓶入りを採用しています。
ノリタケのコニフェールのおしゃれなカップでコーヒーを飲みながら、絶景を眺めて、ゆったり過ごすのも贅沢です。
風呂上がりには、ふわふわの吸水性のよいバスローブと、2重ガーゼの着心地のよいパジャマも用意されています。館内で販売されているので、気に入ったら買い求めることもできます。
クラブラウンジを利用できる26~31階の客室「雅クラブフロア」
26~31階に位置する「雅クラブフロア」は、スーペリア、デラックス、2段ベッド付きのファミリー向け客室など、麗プレミアムフロアとほぼ同じレイアウトで、ほぼ同じ客室タイプがそろっています。
異なるのはバスアメニティ。雅クラブフロアのみ、タイ発のオーガニックスキンケアブランド「PANPURI(パンピューリ)」のシャンプー・コンディショナーなどを用意。天然由来で、世界中のラグジュアリースパで愛されるブランドだけに、驚くほど髪をしっとりさらさらに洗い上げてくれます。
また、アメニティも環境に配慮し、詰め替え式ポンプボトルをはじめ、歯ブラシや櫛は木製、歯みがき粉は紙製パッケージを採用しています。
アフタヌーンティーなどを無料で楽しめるクラブラウンジ
もうひとつ、雅クラブフロアだけの特典が、無料で利用できるクラブラウンジ「The Club」。和とタイが融合した広々とした空間に、ゆったりと過ごせるソファ席から、リモートワークに最適なコンセントを備えたカウンター席まで全94席がスタンバイ。
32階に位置し、ここも抜群の眺望。大阪の街や大阪湾、天気がよければ淡路島や明石海峡大橋まで見渡せます。
雅クラブフロアのゲストはチェックインもこのクラブラウンジで行います。そして、14:30~16:30はアフタヌーンティータイムとして、パティシエ特製のケーキやスコーンなどを自由に楽しめます。
17:30~19:30のイブニングカクテルタイムには、タイビールやシャンパンなどバラエティ豊かなドリンクに加え、グリーンカレーをはじめとしたタイ料理、大阪名物のたこ焼き、季節のフィンガーフードなども並びます。
朝食はクラブラウンジとレストラン「スアンブア」から選べ、クラブラウンジでもタイ料理や和食・洋食をブッフェ形式で楽しめます。
6:30~22:00の営業時間内は終日、コーヒーや紅茶を用意。ミーティングルーム(1日1時間まで無料)やコンシェルジュサービスも利用でき、滞在をワンランクアップさせてくれます。
クラブラウンジ
- 営業時間
- 6:30~22:00
[朝食]6:30~10:30
[アフタヌーンティー]14:30~16:30
[イブニングカクテル]17:30~19:30
トゥクトゥクに乗ってホテル周辺をドライブ
タイといえば、3輪タクシーの「トゥクトゥク」をイメージする人も多いでしょう。センタラグランドホテル大阪では、トゥクトゥクによるホテルからなんば駅までの送迎やホテル周辺のドライブを宿泊ゲスト限定で無料で体験できます。
客室で一息ついたら、トゥクトゥクドライブへ出発! 街をトゥクトゥクで駆け抜けると、まるでタイにきたような気分に浸れます。
SNS映え必至! バー「オートマタ」でディナー前に軽く1杯
センタラグランドホテル大阪の魅力のひとつは、館内に8つものレストランやバーがあること。
本格的なタイ料理はもちろん、ステーキや燻製料理、シーフードなど、さまざまなレストランがそろい、どこで食事をするか迷うほどの充実ぶりです。
ディナー前に立ち寄ったのは、32階のバー「オートマタ」。ネオンのような照明とSFの世界に入り込んだようなインテリアが、夕暮れ時の眺望と相まって、非日常的な雰囲気を醸し出します。
ここでは姫路の醸造所「Egret Brewery」クラフトビールやタイのラム酒「センソム」をはじめ、種類豊富なワインやリキュールなどがカウンターに並び、セルフスタイルで好みのドリンクを作ることができます。バタフライピーや桃などのフルーツのシロップで香り付けしたり、アレンジも楽しめます。
注目は、ラテアートのようにビールの泡に絵柄を描けるマシーン。好きな絵柄を選んでボタンを押すだけで、プリンターのように自動で描いてくれて、フォトジェニックな1杯が完成! 遊び心あふれる近未来の空間で特別な時間を過ごしました。
バー「オートマタ」
- 営業時間
- 11:30~14:30、17:30~22:30
- 料金
- チケット3枚つづり:3,604円、1時間飲み放題:4,700円
ディナーはレストラン「エンバシー・オブ・クラブ」でシーフードを堪能
夕食は2階のシーフードレストラン「エンバシー・オブ・クラブ」で。シーフードを中心に、ビールと合うメニューが並びます。
大阪といえばカニ!(カニ看板でおなじみの大阪発祥のカニ料理店があるぐらい、関西人はカニが大好き! お鍋に入れたり、茹でたり、焼いたり、よく食べるそう。)ということで、カニの形のネオンと、カニの泡をイメージしたシャンデリアの空間が、ポップでフォトジェニック!
この日いただいたのは、「エンバシースタンダード」のコースメニュー(7,700円)。最初に登場した前菜7種の盛り合わせは、エビのアヒージョやスパイシーカラマリフライ、市場直送の鮮魚の中華風カルパッチョ、鴨ロースなど、シーフードからお肉まで少しずついろいろ堪能できて、しかもボリューミー!
なんといってもおすすめは、素材の持ち味を活かした季節のスープ。この日は「ワタリガニとオマール海老のタジン鍋」で、これでもか!というほどカニとエビのだしが濃厚で贅沢な一品。
締めくくりに、パティシエが作るデザートの盛り合わせとコーヒーをいただき、大満足なコースでした。
シーフード「エンバシー・オブ・クラブ」
- 営業時間
- 11:30~14:30、17:30~22:00
ルーフトップレストラン「クルードデッキ」でお酒と夜景を楽しむ
ディナー後、このホテルならではの夜を楽しもうと訪れたのが、ルーフトップレストラン「クルードデッキ」。
今やタイ観光の定番になったルーフトップバー。高層ビルの屋上で夜風を感じながら、夜景とお酒を楽しめるルーフトップバーが首都・バンコクにはたくさんあります。バンコクの「センタラグランド・アット・セントラルワールド」にも、55階にルーフトップバー「Red Sky」があり、バンコクでもっとも評価の高いルーフトップバーのひとつです。
もちろん、大阪のセンタラにも絶景を見渡せるルーフトップレストランが最上階の33階にあります。週末にはDJイベントなども開催され、都会の夜景に囲まれて、唯一無二の時間を過ごすことができます。
ルーフトップレストラン「クルードデッキ」
- 営業時間
- 17:30~2:00
タイ料理レストラン「スアンブア」の朝食ブッフェ
楽しみにしていた朝食は、タイ料理レストラン「スアンブア」で。活気あるタイのナイトマーケットや屋台を彷彿とさせる空間で、朝食からランチ、ディナーまで1日中、本場のタイ料理をブッフェ形式で堪能できます。(ディナーブッフェは平日のみ、オーダーブッフェ形式で実施)
料理長はタイ出身で、タイの王族も足しげく訪れる名店で経験を積み、VIP専属シェフとして腕を磨いてきたそう。朝食ブッフェでも和食・洋食とともに、タイ料理を存分に味わえます。
タイ料理のコーナーはポップなかわいいネオンに彩られ、タイのナイトマーケットにいるかのような気分に。
タイカレーにガパオライス、青パパイヤのサラダ……と思わず欲張ってしまいそうです。目の前で作ってくれるタイラーメンは、パクチーやスパイスを加えて、自分好みに仕上げる楽しみも味わえます。
パンもドリンクも種類が豊富! クロワッサンやデニッシュ、ベーグル、マフィンまで、ペストリーシェフが焼き上げるホテル自家製のパンも人気で、ロビーにあるショップで購入することもできるそう。
和食エリアには、だしが効いたうどんやたこ焼きといった大阪らしいメニューも。煮物やお茶漬けなどもヘルシーでうれしいですね。
タイ料理「スアンブア」
- 営業時間
- [朝食]6:30~10:30
[ランチ]11:30~14:30(平日は~17:00)
[ディナー]17:30~22:00
そのほかにもホテル内には多彩なレストランが
最上階でアフタヌーンティーを楽しめる「スモーク&スピン」
最上階33階のバーラウンジ「スモーク&スピン」では、野球をイメージしたヴィンテージ感のある落ち着いた空間で、昼はティーマスターがセレクトした紅茶とともに季節感あふれるアフタヌーンティーを、夜には夜景を眺めながらオリジナルカクテルを楽しめます。
- 営業時間
- 11:00~02:00
フレンチ×燻製の独創的な料理を提供する「燻製キッチン」
同じく33階にある「燻製キッチン」は、”食材の旬”と”料理の旬”を堪能できる至極のダイニングです。
ヘッドシェフ・浅野裕之氏が手掛ける料理は、フレンチをベースに、燻製の技術や関西の風土・食文化を融合したイノベーティブなメニュー。最上階からの夜景に包まれながら、五感で味わう新しい食体験を満喫できます。
- 営業時間
- 17:30~22:30
ステーキハウス「ウイスキーノヴァ」
32階のステーキハウス「ウイスキーノヴァ」は、タイ人アーティストによる昭和のノスタルジーを感じるアートが特徴的。
シェフが厳選した熟成肉をおよそ500度の炭オーブンで、外はカリッと、中はジューシーに焼き上げたステーキと、ウイスキーやワインのペアリングを味わえます。
- 営業時間
- 11:30~14:30、17:30~22:30
日本初上陸の「スパ・センバリー」でタイ伝統のスパトリートメントを体験
このホテルでぜひ体験したいのが、センタラ ホテルズ&リゾーツが手掛けるオリジナルのラグジュアリースパ「スパ・センバリー」。タイに伝わる伝統的なトリートメントが特徴で、スパの国際的なアワードで数々の受賞歴を誇ります。
ブランド独自の厳しいトレーニングをクリアしたセラピストによるタイ古式マッサージや、上質なアロマオイルを用いたマッサージセラピーなどから、カウンセリングを通じ、コンディションにあったメニューを選べます。今回受けたのは、人気の「ハイムアイ」(60分 21,000円)。
トリートメントはまずフットマッサージから。オリジナルのアロマオイルを入れたお湯で足をほぐしてもらうと、五感が満たされ、リラックスして身を委ねられました。
そして、背面のマッサージとハーバルボールでほぐしていきます。セラピストの方の技術がすばらしく、まさにゴットハンド! 程よい力加減とハーバルボールを使ったタイの伝統的でユニークな癒やしの力で身も心もほどけていきます。日々のストレスを和らげるだけでなく、心身のバランスを取り戻してくれる至福のひとときでした。
スパ・センバリーには2人一緒に利用できるカップルにおすすめの個室や、フットマッサージ用のソファ席などもあります。
さらに、同じフロアにはフィットネスセンターもあり、宿泊ゲストは24時間無料で利用可能。すぐ下を行き交う電車を眺めながら、身体を動かしてリフレッシュできます。
「センタラグランドホテル大阪」は、ラグジュアリーでありながらも、ネオンが光るタイの雰囲気や日本、大阪の個性が入り交ざったワクワクする空間が広がっています。フォトジェニックなインテリアや大阪の街を見渡す絶景、本場のタイ料理やスパで癒やしのひとときを過ごしに、また訪れたくなる唯一無二のホテルです。
センタラグランドホテル大阪
- 住所
- 大阪府大阪市浪速区難波中2-11-50
- アクセス
- 南海電鉄「なんば」駅より徒歩約4分
大阪メトロ御堂筋線「なんば」駅より徒歩約8分 - 駐車場
- 4,000円/1泊(15:00〜翌12:00)
- チェックイン
- 15:00
- チェックアウト
- 12:00
撮影:大林博之 取材・文:三鷹花子