富山県南砺市の善徳寺に民藝がコンセプトの複合ホテル「杜人舎」がオープン

客室(トリプル)

富山県南砺(なんと)市で550年の歴史を持つ善徳寺の敷地内に、柳宗悦ゆかりの民藝をコンセプトにした複合施設「杜人舎(もりとしゃ)」がオープン。ホテル、講堂、カフェとショップ、テレワークスペースを擁し、まるで泊まれる民藝館のような趣ある空間となっています。

 

生活道具「民藝」を感じられる全6室のリノベーションホテル

民藝品が並ぶ館内

昨今あらためて注目を集めている「民藝」とは、無名の職人が作る日常の生活道具のことを指します。柳宗悦が大正時代に提唱した言葉です。柳宗悦とゆかりがある富山県西部の南砺市には、柳の弟子の安川慶一が設計した「善徳寺」があります。その敷地内に研修道場の建物をリノベーションしたホテル、講堂、カフェとショップ、テレワークスペースを擁する複合施設「杜人舎」がオープンしました。

リノベーションは「teamLab★Architects(チームラボアーキテクツ)」のパートナーでもある富山出身の建築家・浜田晶則氏の「浜田晶則建築設計事務所」が担当。研修道場の古きよき佇まいを生かした空間に生まれ変わりました。

客室をはじめとする館内には世界各地の民藝品が配され、その様子はまるで泊まれる民藝館。一部の展示品は購入することもできます。
 

客室(ツイン)
客室(ツイン)

「杜人舎」の2階は全6室のホテルスペースです。総ひのき風呂を備えたトリプルルームが1室、全て間取りが異なるシャワー付きのツインルームが5室並んでいます。善徳寺内にはテレワークスペースも備わっているので、長期滞在のワーケーションにもおすすめです。

 

朝食イメージ

朝食には郷土食のなれ鮨や赤かぶの漬物といった発酵保存食が中心のメニューを提供。民藝の器に盛り付け、柳宗悦が「土徳」と呼んだこの地域の精神風土を伝えます。

 

地元文化を体感できるプログラムを行う講堂も

館内の民藝ショップ

施設の1階は宿泊者でなくとも利用できるカフェとショップ、講堂。カフェでは地元食材を使ったメニューを民藝の器で楽しむことができます。

ショップには濱田庄司や芹沢銈介、安川慶一といった民藝の巨匠による作品や、全国の民藝産地から集めた器、「杜人舎」セレクトの物産品などが並びます。

 

善徳寺

また「杜人舎」では柳宗悦が謳った「土徳」を体感できる様々なプログラムやツアーを提供。善徳寺の僧侶、寺で作っている郷土料理の「さば鮨」をはじめとする郷土料理を伝える女性たち、伝統産業の職人や工芸作家、有機農業の農家といった地元の人たちも講師を務めます。

泊まって、味わって、触れて民藝の文化を体感できる「杜人舎」を目指す旅を計画してはいかがでしょうか。
 

杜人舎

住所
富山県南砺市城端405
総客室数
6室
アクセス
JR城端線「城端」駅より徒歩約10分

 

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