軽井沢のスモールラグジュアリーヴィラ「ルゼ・ヴィラ」で非日常な滞在を

ルゼ・ヴィラ

美しい自然に包まれ、西洋文化が息づく軽井沢。そんな軽井沢の心地よい風に吹かれながら、まるでヨーロッパへ訪れたかのような世界へと誘うスモール&ラグジュアリーヴィラが「ルゼ・ヴィラ」です。

客室は全室スイートで限定5室のみ。エントランスからラウンジ、ゲストルームまで世界観が統一され、貴族の邸宅におじゃましたような気分になれる空間です。バラのガーデンとアンティークに癒される1泊2日の旅をお届けします。

 

 

別荘のような隠れ家ホテル「ルゼ・ヴィラ」へのアクセス

ルゼ・ヴィラ

ルゼ・ヴィラは緑豊かな別荘地の一角に佇む、隠れ家のようなヴィラ。湖を囲む庭園「軽井沢レイクガーデン」に隣接しています。

 

ルゼ・ヴィラ

宣教師が別荘を持ち、西洋文化が広まった軽井沢。「ルゼ・ヴィラ」はその歴史からインスピレーションを受け、建物やガーデンをトータルデザイン、ヨーロッパの邸宅を思わせる木造建築、バラが優雅に咲き誇るガーデン、貴重なアンティーク……訪れる人を非日常の世界へと誘います。

 

ルゼ・ヴィラ

アクセスは上信越自動車道碓氷軽井沢ICより車で約10分、軽井沢駅からはタクシーで約7分。噴水が目印のエントランスを真っ直ぐ進むと「軽井沢レイクガーデン」の入場口で、右手のアイアンドアが「ルゼ・ヴィラ」の門になります。

 

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重厚な門の先は、「ルゼ・ヴィラ」のゲストのためだけの「秘密の花園」。手入れされた芝生と花々が美しいアプローチを進み、期待に胸を膨らませながらエントランスへと向かいます。

 

チェックイン前にラウンジでアフタヌーンティー

ルゼ・ヴィラ

チェックインは15:00〜ですが、早めに到着して13:30からラウンジでアフタヌーンティーを楽しむのがおすすめ(完全予約制)。

「ルゼ・ヴィラ」のアフタヌーンティーは、ローズガーデンを見ながらお茶を楽しめることが最大の特徴。本場イギリスでは、家主が手塩にかけて育てた花々が咲くガーデンでのお茶会が最高のおもてなしとされており、その文化を全身で体験できます。

 

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季節ごとに彩り豊かなスイーツとセイボリーを楽しむことができ、「マカロンルージュ」はルゼ・ヴィラの定番スイーツ。一口食べた瞬間にローズの気品ある香りが広がり、幸福感に満ちあふれる味わいです。ちなみに、「ルゼ・ヴィラ」の「ルゼ」とは、チェコ語でバラという意味。滞在中は施設内のあらゆる場所でバラの世界を堪能できます。

 

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この日のセイボリーは、ベーグルサンドやベジタブルキッシュなど。食感にこだわっているという自家製サクサクスコーンは、クロテッドクリームや自家製フルーツジャムとともに味わいました。

 

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テラス席のほか、湖を目の前に望む宿泊者限定の特等席もおすすめのお茶スポット。アンティークカップとポットで提供されるバラのフレーバーティー「ガーデンローズ」の香り、そして絵画のような風景に癒されます。

 

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優雅なティータイムを楽しんだ後は、ヴィラのガーデンを散策。軽井沢では6月〜10月頃までがバラのシーズンで、訪れた時は約24種類のバラや宿根草(しゅっこんそう)が緑豊かなガーデンを彩っていました。

 

ルゼ・ヴィラ
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レッド、ピンク、イエローと彩り豊かなバラはその美しさとともに、香りも魅力。ガーデンはバラの香りに包まれ、花に顔を近づけるとフレグランスのように強く香ります。

 

貴重なアンティークに囲まれた限定5室の客室

ルゼ・ヴィラ

15:00になり、ラウンジでチェックイン。ラウンジや客室に置かれているアンティーク家具は、ベルギー・北フランスを中心としたヨーロッパから輸入した逸品ばかり。ほとんどが100年以上前に作られた貴重なもので、その歴史が空間に深みをもたせています。ラウンジには軽井沢らしく暖炉も設置。肌寒くなる秋や冬でも暖かく過ごせます。

 

ルゼ・ヴィラ
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家具だけでなく、小物も貴重なアンティークがずらり。センスあふれる食器や絵画の中には、購入できる品もあります。例えばアフタヌーンティーで使ったアンティークのティーカップも気に入ったら購入でき、おうちでルゼ・ヴィラの世界観を楽しめます。

 

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5室限定の客室はそれぞれ趣が異なり、1階にある3部屋は特別室。今回は、唯一のメゾネットタイプの103号室に宿泊しました。重厚感のあるアンティークのソファや、開放的な吹き抜けに設置されたシャンデリアなど、美しい空間と調度品に見惚れてしまいます。

 

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103号室は1階がリビング、2階がベッドルームのレイアウト。バラのファブリックがあしらわれたエレガントな雰囲気となっています。定員は2名。

 

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優雅な気分をより高めてくれるのがローズのアロマ。アロマポットに2〜3適垂らすだけで、部屋中がローズの香りに包まれます。

 

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バスルームは白を基調とした清潔感のあるデザイン。アメニティとしてローズブーケの香りのバスソルトが用意されており、両手いっぱいに抱えた花束のような香りに癒されながらお風呂に入れます。

 

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ボディーソープ、シャンプー、コンディショナー、メイク落とし、洗顔料、化粧水、乳液は「デタイユ・ラ・メゾン」。100年以上の歴史があるパリのコスメブランド「デタイユ」とPOLAがコラボレーションしたブランドで、保湿成分にこだわっているためお肌や髪がしっとりと仕上がります。

 

ルゼ・ヴィラ

特別室のみシャンプー、コンディショナー、ボディーソープはトラベルサイズのアメニティも用意。お土産として持ち帰ることも可能です。

 

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パジャマはワンピースタイプ。柔らかな生地感で、ふかふかのベッドとともに深い眠りに誘います。

 

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荷ほどきを終えたら、客室でも会話を楽しみながらティータイム。客室にはローズが香るフレーバーティーのほか、特別室のみのサービスとなる引きたての豆で淹れるコーヒーセットなどが、焼き菓子と一緒に用意されています。

 

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特別室は、冷蔵庫に入っている飲み物も無料。ダマスクローズエキスが入った「ローズジュース」や、ご当地ビール「軽井沢ビール」などを楽しめます。

 

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ルゼ・ヴィラならではのサービスがオリジナルCD。「Morning」や「Night」といった、時間帯に合わせた音楽がセレクトされています。リラックスできる音楽に耳を傾け、コーヒーを楽しむひととき……「日常は忙しいからこそ、ここにいる時間はゆっくり過ごせるように」という想いが込められています。

 

ルゼ・ヴィラ

客室の鍵にはもう1つ鍵が付いており、こちらはホテル入り口の扉を開けるための鍵。夜間は館内にスタッフが常駐しておらず、17:00〜翌日7:00の間にホテルを出入りする場合は、この鍵を使います。

 

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2階には客室が2室。ベッドルームから屋根が見える202号室は、秘密の屋根裏部屋のような雰囲気です。定員は2名。

 

ルゼ・ヴィラ

リビングに彩りを添えるのは、真紅のバラを彷彿とさせる赤いアンティークソファ。アンティーク家具は定期的にメンテナンスしており、触ってみると長い間、大切に扱われてきたことを実感します。貴重な品に触れて歴史の重みを体験できることも「ルゼ・ヴィラ」の魅力です。

 

ルゼ・ヴィラ

202号室は小さなテラス付き。ガーデンを上から見ることができ、自然の音に癒されます。

 

ルゼ・ヴィラ

リビングとベッドルームの間の扉の装飾は、珍しい馬のエッチングガラス。繊細なガラスは外すことができないため、扉ごとヨーロッパから輸入して設置しています。

 

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アンティークの棚に置かれているのは、英国式アフタヌーンティーやバラに関連する本。ソファで、テラスで、読書を楽しめます。

 

ルゼ・ヴィラ

特別室と同じく、202号室のバスルームもバスタブ付き。洗面台は2人同時に身支度できる広さです。

 

プライベートな空間で味わう贅沢。客室のバルコニーでディナー

ルゼ・ヴィラ

ガーデンが夕日で赤く染まりはじめる頃、そろそろ夕食の時間。「ルゼ・ヴィラ」にレストランはありませんが、宿泊部屋のダイニングルームでゆっくり夕食を楽しめる「インルームダイニング」が好評です。

洋食では、できたての食事をシェフ自ら部屋のダイニングに提供してくれるスペシャルな「オーダーコース」や、宿泊者自身が温めるメイン料理を選べる気軽なスタイルの「プリフィクス・ペアセット」、和食では「季節の鮨会席」を提供。食事に合わせたワインのペアリングも用意しています。

また、自由な滞在を勧めているため、軽井沢にあるレストランでディナーをするのも選択肢の一つです。

 

ルゼ・ヴィラ

この日は、6月〜9月まで103号室限定で提供している「スペシャルバルコニーディナー」に舌鼓を打ちました。

 

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全5室のうち、バルコニーにダイニングがあるのは103号室のみ。美しいガーデンを眺めながら、一品ずつ提供される特別なディナーを楽しめます(完全予約制 16,000円※サービス料込み)。

 

ルゼ・ヴィラ

フレンチやイタリアンをベースに長野県産の旬の食材を使用した、一期一会のフルコースです。乾杯ドリンク「ポムローズ」とともに、前菜「メゾンエッグ 燻製させたじゃがいもピューレ」「おぎわら園のシャインマスカットとお花の寒天」「とうもろこしと蕎麦のムース」からスタートしました。

 

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続く「ズッキーニとディルのポタージュ」は、長野県産のズッキーニをクラシカルなフレンチの技法でポタージュにしながら、爽やかなディルでアレンジを効かせています。魚料理「エビを詰めた花付きズッキーニ ノイリープラットのソースとアメリケーヌソース」は濃厚なソースがおいしく、スープと一緒に楽しみました。

 

ルゼ・ヴィラ

メインの肉料理は「桜チップで燻製させた牛フィレ肉 ブルーベリーソース 焦バターとナスのピューレ」。提供時に被せられたガラスドームを開けると、閉じ込められた燻製の香りが芳醇に香り、食欲を刺激します。柔らかな牛フィレ肉と酸味のあるブルーベリーソースが最高の組み合わせでした。軽井沢の人気ベーカリーが焼き上げた、ふわふわのブリオッシュパンも絶品。

 

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デザートはバラのムース「ガトーモネ」です。クロード・モネの絵画から着想を得たスイーツで、ハーブのスポンジケーキやライチムースが重なる華やかな味わい。挽き立てのデカフェ豆で淹れたコーヒーも飲みながら、花々が咲き誇るガーデンを目の前に食事をする贅沢を噛みしめました。

 

 

優美なダマスクローズに包まれる、ご褒美エステ

ルゼ・ヴィラ

1日の最後はお風呂に入ったあと、客室でリラクゼーションメニューの「ストロベリームーン」を満喫(完全予約制 60分 16,500円)。バラの女王・ダマスクローズから抽出する希少なエキスを使用した、クレンジング・マッサージ・パックとバラの香りに包まれながら癒されるフェイシャルコースです。軽やかなフェザータッチのマッサージは顔のコリを優しくほぐし、眠ってしまいそうなほどの心地よさ。願いを叶えてくれると言われるストロベリームーンにあやかり、心も身体も美を目指せます。

 

ルゼ・ヴィラ

静かな軽井沢の夜、眠る前にラウンジでドリンクを飲みながらくつろぐ時間も癒し。ラウンジでは17時より無料でノンアルコールドリンクを提供しており、オレンジ・レモン・スパイスを加えたノンアルコールサングリアを楽しみました。

 

幸せのスフレオムレツをテラスで味わう朝食

ルゼ・ヴィラ

鳥のさえずりとともに、清々しく目覚めた翌朝。アフタヌーンティー同様、ラウンジのテラス席で朝食をいただきました。リンゴとケールをブレンドしたフレッシュジュース、バラの花びらのドレッシングがかけられたみずみずしい信州産有機野菜のサラダなど野菜もたっぷりで、朝の身体に染み渡ります。

メインは「スフレオムレツ」。卵白をふんわりと泡立て、ゲストが食べる直前にフライパンで焼き上げて提供されます。口に入れるとすぐに溶けて無くなってしまうほど、ふわっふわ……! プレーンも選べますが、ほどよい塩味が加わるチーズ&ベーコン入りが一押しです。

 

バラの花びらのジャムなどをお土産に購入

ルゼ・ヴィラ

この世界にもう少し浸りたい……と後ろ髪引かれながら、11:00にチェックアウト。ラウンジでは「ルゼ・ヴィラ」の世界観を持ち帰れる雑貨や食品も販売しています。

 

ルゼ・ヴィラ
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おすすめは、上品なバラの花びらを使ったジャム。アフタヌーンティーや朝食時に提供されるジャムと同じもので、紅茶に入れて味わうと湯気とともにバラの華やかな香りが広がります。

 

バラや宿根草が咲き乱れる「軽井沢レイクガーデン」を散策

ルゼ・ヴィラ

隣接する「軽井沢レイクガーデン」の散策も、「ルゼ・ヴィラ」に宿泊する楽しみの一つ。ゲストはチェックインからチェックアウト日まで、軽井沢レイクガーデンの開園期間(※2022年は4月22日〜11月6日)はいつでも無料で訪れることができます。

約1万坪の広大な敷地で植栽されているのは、約400種類のバラと宿根草約300種類。春はチューリップやムスカリ、夏はバラやスイレン、秋は秋バラと紅葉を楽しめます。特に6月中旬〜7月中旬はバラの最盛期。石造りの橋や湖も美しく、訪れた日は最盛期後の2番花のバラを見ることができました。

 

別邸「ルゼ・クラシック」で貸し切りパーティーも

ルゼ・ヴィラ

「ルゼ・ヴィラ」には別邸があり、それが、車で約15分ほど離れた場所にある石造りの洋館「ルゼ・クラシック」です。通常は一軒家のレストランとして営業していますが、宿泊客がレストランを貸し切りにして、誕生日や家族の記念日にパーティー利用できるのも大きな魅力です。

 

ルゼ・ヴィラ

美しいローズガーデンとアンティークの調度品に囲まれ、非日常の時を過ごせる「ルゼ・ヴィラ」。全5室を家族や友人同士で貸し切って宿泊する方も多く、また、ここでプロポーズや結婚式を挙げるカップルもおり、記念日旅行にもぴったりです。西洋の雰囲気漂う軽井沢のヴィラへ出かけてみませんか。

 

ルゼ・ヴィラ

住所
長野県北佐久郡軽井沢町発地字渡道342
アクセス
JR「軽井沢」駅よりタクシーで約7分、町内循環バスで約10分
客室数
5室
駐車場
有り 5台 無料(予約不要)
チェックイン
15:00
チェックアウト
11:00

 

 

撮影/岡村智明 取材・文/小浜みゆ

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