鴨川の川床を独り占めできる!京都らしい夏がかなう一棟貸しの宿「丸 和泉屋町」

丸 和泉屋町

夏の京都の風物詩「鴨川納涼床(かもがわのうりょうゆか、本記事では川床(かわゆか)と呼ぶ)」。初夏の兆しを感じる5月になると、鴨川沿いの各店では「床(ゆか)」の設置がはじまり、川床で9月の末頃まで食事やカフェタイムを楽しむことができます。

 

風情ある時間を過ごせる床ですが、人気のため予約でいっぱいだったり、場合によっては混雑することも。そんな時は、川床のある宿泊施設を検討してみるのはいかがでしょうか。一棟貸しの宿「丸 和泉屋町」は、上質な空間と気持ちのよい川床を独り占めできる宿。京都の中心で、心落ち着く特別な滞在をしてみませんか?

 

 

アクセス

丸 和泉屋町

阪急電鉄「京都河原町」駅から、高瀬川沿いの道を歩くこと約5分。京都最大の繁華街・河原町の喧騒が落ち着き、料亭やカフェが並ぶエリアに「丸 和泉屋町」はあります。

 

土壁と格子で囲われた建物はまるで邸宅のよう。約100坪という広大な敷地でぜいたくな滞在がかないます。

 

丸 和泉屋町

宿の向かいには高瀬川が流れており、春になると川沿いの桜が美しい花を咲かせます。秋は、高瀬川の反対側に広がる東山の紅葉を楽しむことができるのだとか。四季の移り変わりを身近に感じられるのは、うれしいポイントですね!

 

そして夏の楽しみは、5〜9月に渡って宿泊客のためだけに設置される川床。独り占めできる川床の魅力をご紹介します。

 

鴨川納涼床

丸 和泉屋町

美しく整えられたお庭を通って、玄関の扉を開けた瞬間、木のかぐわしい香りがふんわり。正面からは庭の緑が見える趣深い仕掛けになっています。

 

丸 和泉屋町

廊下をまっすぐ進むと、和室の窓の向こうには広々とした川床があります。

 

京都の川床が生まれたのは、桃山時代のこと。鴨川西岸の二条〜五条の間の料亭や旅館が河原に床を組んだのがきっかけとされています。太平洋戦争や豪雨などにより中止された時もありましたが、川床の文化を残したいという多くの関係者の思いから、2000年には毎年5~9月に夜床、5月と9月に昼床を出すことが認められるようになりました。

 

「鴨川納涼床」のほかにも、「貴船の川床(かわどこ)」「高尾の川床(かわどこ)」「しょうざん渓涼床(けいりょうゆか)」など、エリアごとに床があります。貴船川沿いの床は、「かわどこ」、鴨川沿いの床は「のうりょうゆか」「かわゆか」と読み方が異なるのも興味深いですね。

 

丸 和泉屋町

川床に出てみると気持ちのよい風を感じ、眼の前には、鴨川の流れが、遠くには東山の山々が見えます。

 

丸 和泉屋町

京都の夏は暑いため、朝と夕方に楽しむのがおすすめです。朝は、お部屋の椅子を川床に持ち出してモーニングコーヒーを一杯。川のせせらぎや鳥のさえずりが聞こえてきて、落ち着きます。本を片手に読書をするのも◎。
アクティブな方は川床でヨガをすると、爽やかな風を感じられて心地よい気分になれますよ。

 

京都の中心にいるのに、ここだけ穏やかな時間が流れているように感じるのは、プライベート空間がしっかりと確保され、川床を思う存分楽しめる「丸 和泉屋町」ならではの魅力ですね。

 

丸 和泉屋町

夕方になると、ポツポツと床にあかりが灯りとても幻想的な雰囲気に。都会の生活では感じられない一日の移ろいを感じることができます。涼しい夜風にあたりながら、川の水面に映る月明かりやライトアップされた光が揺らめく様子を眺めるのも一興です。

 

鴨川納涼床以外の見どころ

丸 和泉屋町

「観光には行くものの、半分くらいの時間を施設内でゆったり過ごす人が多い」という「丸 和泉屋町」は、川床以外の建築も魅力たっぷり。木のぬくもりを感じる和室は、伝統技法を取り入れながらも、どことなくモダンな雰囲気が漂います。

 

丸 和泉屋町

天井の美しい編み込みは、京都御苑などの建築を手掛けている京都の工務店・安井杢工務店によるもの。細部まで美しい作りです。

 

丸 和泉屋町

1階にあるダイニング・キッチンは、本格的なキッチンを備えたお部屋。食器や調理家電・器具がそろっているので、食材を自由に持ち込んで調理することができます。

 

丸 和泉屋町

「丸 和泉屋町」には、1階と2階の両方にお風呂があり、1階のお風呂は、浴槽に陶器を使っています。お庭を眺めながら、ゆったりとリラックスできそう。シャンプー、コンディショナー、ボディソープは、京都で創業120年のサロン「ひさだアートインダストリー」を用意しています。

 

丸 和泉屋町

高瀬川に面した2階の寝室には、ゆっくりと身体を休められる上質なマットレスが置かれています。春には、窓から高瀬川の桜を眺めることができるのだとか。寝る前に見る夜桜も、朝目が覚めたタイミングで見る太陽の下の桜も格別です。

 

丸 和泉屋町
丸 和泉屋町

2階の和室は寝室としても利用可能。こちらは東向きのお部屋で、障子の下半分にガラスが張られた雪見障子からは、東山の山々を眺めることができます。秋には紅葉が山を染め、さらに美しい景色になるそう。

 

東山の麓には、清水寺の三重塔(さんじゅうとう)が見えます。山の緑と朱色の三重塔のコントラストがきれいですね。

 

丸 和泉屋町

伝統とモダンが融合した建物で、プライベートな川床を満喫できる「丸 和泉屋町」。この夏は、京都ならではの文化・川床を堪能してみませんか?

 

丸 和泉屋町

住所
京都府京都市下京区和泉屋町172
アクセス
阪急電鉄「京都河原町」駅から徒歩約5分
駐車場
あり(無料)
チェックイン
15:00〜20:00
チェックアウト
11:00
 
撮影・取材・文/立岡美佐子

 

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