グルメ、ショッピング、エンタテイメント……何でもそろう銀座の街で、いまじわじわと注目を集めているのが、銀座コリドー街にある「SPA&SAUNA コリドーの湯」です。オートロウリュ付きのドライサウナ、水風呂、内湯、外気浴、さらには広々とした休憩処も完備する充実ぶり。仕事帰りにふらりと立ち寄るのはもちろんですが、ホテル「GINZA HOTEL by GRANBELL」も併設しているので東京への出張や観光は、サウナ付の宿をと思っている人にもぴったりです。今回は、サウナ好きも納得のこの新名所に潜入取材。銀座の中心で、「ととのう」体験をしてきました。
都内有数のグルメ街「銀座コリドー街」の中間に誕生!
銀座駅から向かったのは、JR新橋駅と有楽町駅結ぶ高架下のグルメ街「銀座コリドー街」。銀座コリドー街といえば、雰囲気のいいレストランやバーが軒を連ねる都内有数のグルメ通り。夜になれば仕事を終えた多くの人でにぎわう華やかな通りですがその中間あたりにある複合商業施設「GRANBELL SQUARE(グランベルスクエア)」の4Fに、「SPA&SAUNA コリドーの湯」はあります。
東京メトロ銀座駅C1・C2出口からは徒歩約5分。JR新橋駅北口改札出口からも同じく徒歩5分程度で到着。東京メトロ日比谷駅やJR・東京メトロ有楽町駅からも徒歩圏内。東京駅からもタクシーなど利用すれば5分程度という好アクセスの場所です。
複合商業施設「GRANBELL SQUARE(グランベルスクエア)」のグランドオープンは2023年秋ですが、施設内にある宿泊施設「GINZA HOTEL by GRANBELL」と今回訪問した「SPA&SAUNA コリドーの湯」はグランドオープンに先駆けて4月に営業をスタートしています。秋には10Fのルーフトップレストランをはじめとした飲食店、地下2~3Fのナイトクラブも続々開店するので、銀座コリドー街がますますにぎわいを見せること必至です。
さっそくエントランスからエレベーターホールへ進み、「SPA&SAUNA コリドーの湯」がある4Fへと向かいます。
エレベーターで4Fへ上がると、降りてすぐ左手にパープルの暖簾が現れます。その先が「SPA&SAUNA コリドーの湯」です。
女性も入りやすい、パープルを基調としたエレガントな空間
サウナというと、ひと昔は「男らしい」「体育会系」……そんなイメージの場所でしたが、暖簾をくぐり抜けた先に待っていたのは、それとは真逆の世界。淡いパープルを基調としたエレガントな壁面とやわらかい光、心地よいアロマがお出迎えしてくれます。
通路を少し進んだところにあるフロントで受付。まずは、利用時間に合わせてコースを選択します。コースは、60分コース(1,800円)、120分コース(一般2,900円/会員2,500円)、フリー(一般3,900円/会員3,500円)の3種類。たとえば、「仕事の合間や帰宅前にさっとリフレッシュしたい」というときは60分コース。「時間を気にせずのんびり過ごしたい」という場合はフリーなど、その日の都合に合わせて選べるのも魅力です。
また、ホテル宿泊者ならば一般価格の2割引のうえ、深夜の割り増し料金もありません。お得な価格でゆっくりくつろげるのでおすすめです。
※休日は+500円、一般利用の場合は深夜(0:00~5:00在館)は60分ごとに+500円割り増しになります。
※年会費2,000円にて会員登録すると、お得な会員価格での利用ができます。
受付を済ませたらフロントで受け取った上下セパレートの館内着とタオル、ロッカーキーを持ってさっそく脱衣所へ。館内着は肌当たりもいいワッフル地。さらっとした着心地なのでサウナ上がりでもべタつくことなく袖を通せます。また、ホテルの宿泊者はこの館内着で客室とスパ&サウナエリアを行き来することが可能です。
※60分コースには館内着がつきません。
浴槽はまるで青の洞窟。光が紡ぎだす美しい空間に釘付けに
浴室へ入ってまず目に飛び込んでくるのが、青い光をまとった幻想的な浴槽。数々のデザイナーズ銭湯を手掛けてきた、銭湯建築士・今井健太郎氏が設計した、白を基調としたスタリッシュな空間と、それを包み込むような光の演出はまるで現代アートのようです。
今井氏といえば斬新な色合いや印象的な絵柄を用いたデザインなどで、銭湯やサウナに新風を吹き込んできた業界の第一人者。その同氏が手掛けた施設となれば、サウナーはもちろん銭湯ファンも見逃せません。
女湯の内湯も男湯同様、青い洞窟を思わせるような神秘的な世界。お湯に浸かれば青い光が全身を包み込み、心と体を一層リラックスさせてくれます。
また、夜になり外が暗くなっていくと青の光がより際立っていきます。外が暗くなればなるほど光の迫力が増し、より幻想的で美しい空間になっていくそうです。
サウナ好きも納得のオートロウリュ付きサウナ。ヒノキの香りも癒し効果抜群!
内湯で体の緊張をほぐしたら、お待ちかねのサウナ室へ。オートロウリュ機能付きのドライサウナは男女どちらのエリアにもあり、座面はともに2段式。男湯は1度に12人程度、女湯は8人程度が入れる広さ。座面もゆとりがあるので窮屈感なくゆったり過ごせます。そして、扉を開けると漂うヒノキの香りが漂うぜいたくな空間となっています。
※通常営業時は、浴室内は服を来ての入室不可
ヒーターはサウナの本場フィンランドのメーカー「SAWO(サヴォー)」社のものを採用しているそう。そして、ストーブの真上にはロウリュ装置が取り付けられていて、これが15分に1度作動。噴射したアロマ水がストーブに積まれたサウナストーンにかかるとジュワーという音とともに上がった蒸気が室内に広がっていきます。
サウナ室の温度は85~90℃ですがロウリュの蒸気の効果で湿度が頻繁に上がるためか、体感温度はそれ以上に。ヒノキの香りも一層高まり爽快感もアップします。 また、無音かつ明るさを最小限に落とした照明の静寂さが心地よく、目を閉じると心と体がリラックスモードにどんどんシフトしていく感覚を味わえます。
女湯には、肌や髪にやさしいスチームサウナも設置
ドライサウナは男女両エリアにありますが、女湯にはスチームサウナも完備。室温は45~48℃程度なので「熱いサウナが苦手」という方や、サウナ初心者にもぴったりです。 温度は低めでも温かい蒸気で体がじんわり温まり、心地よい汗をかくことができます。また、肌や髪の乾燥が心配という方にもスチームサウナなら安心。高温かつ湿度の低いドライサウナと異なり、常に湿度が高いので髪や肌へのダメージも軽減できます。
サウナのあとは水風呂でクールダウン。都心では珍しい外気浴も完備!
存分にサウナで汗をかいたら、いざ水風呂へ。水風呂は青の光がより強調され、まるで深海のようです。浴室の中でもひときわ幻想的な雰囲気を放ちます。水温は冷たすぎない15℃前後で、心地よく浸かれることもポイントです。
水風呂に浸かったら、次は外気浴で心身をととのえます。都心のサウナとなると、ととのいスペースは室内(内気浴)になりがちですが、こちらでは銀座のど真ん中ながらも、外気浴スペースを完備。スペースにもゆとりがあり5~6台の椅子が設置されていました。ふわりと通り抜ける心地のよい外の風を肌で感じながら、リラックスできます。
アメニティ&高級ドライヤーで、肌も髪もととのえられる!
洗い場はひと席ごとに仕切りがついているので、隣の人に気を遣うことなく落ち着いて髪や体が洗えます。
洗い場に設置されたシャンプー、コンディショナー、ボディソープは男女ともにDHCの「オリーブゴールドシリーズ」。オリーブの恵みをギュッと詰め込んだ植物由来のシリーズが、肌や髪をやさしく洗い上げます。
脱衣所はナチュラルな色彩でまとめられていました。女湯の洗面スペースは横幅が広いうえにひと席ごとに壁で仕切られているので、隣の人に気を遣うストレスもありません。
ロッカーの数は男女ともに60個。どのロッカーも大容量なので、荷物が多くても大丈夫。パソコンなどもすっぽり収まります。
脱衣所に設置された化粧水、乳液、ボディ&ハンドクリームもDHCの「オリーブゴールドシリーズ」。女湯には同ブランドのヘアミルクも備えられていました。なじみのあるブランドがそろっていると、安心感があります。
さらにうれしいのが「ReFa(リファ)」の高機能ドライヤーを完備していること! プロも太鼓判を押すこちらのドライヤーは、速乾なのに、乾かすだけで毛先もつるんとまとまります。使うごとに髪がうるおうので、サウナ帰りながら、まるでサロン帰りのような美髪に!
美肌、美髪アイテムがそろっているのは女湯ばかりではありません。男湯の脱衣所にも、女湯同様にDHCの化粧水、乳液、ボディ&ハンドクリーム、加えてプロも愛用するドライヤー「Nobby(ノビー)」がラインナップ。ヘアワックスも用意されているので、サウナ後に銀座の街にも繰り出す場合も、ばっちり身だしなみをととのえられます。
3種類のスペースを備えた休憩処でサウナ後充実した時間を!
サウナで心身をととのえたあとは、館内着に着替え休憩処へ。受付から温浴エリアに向かう途中にある広々とした休憩処は、高級ホテルのラウンジのようなラグジュアリーな空間。
ゆったりくつろげるソファスペースのほか、仕事もしやすいデスクスペースやテレビ付きのリクライナースペースもあるので、用途に合わせて利用ができます。
ソファスペースの横には、ライブラリースペースも。サウナ関連の本はもちろん、写真集などアート関連本、海外の人も喜ぶ日本文化の洋書などデザイン性の高い本が美しくディスプレイされています。
窓際にはワーキングスペースが5席。Wi-Fiはもちろんコンセントの使用も可能です。
夕方くらいに訪れてこちらでひと仕事片づけてから、ゆっくりくつろぐ。そんなビジネスパーソンも多いそうです。奥行きも幅もある広々としたデスクスペースも好評。ひと席ごとに仕切りもあるので集中して作業ができます。
テレビ付きのリクライニングチェアは9席設置。ワークスペース同様、ひと席ごと仕切られているのでひと目を気にすることなくリラックスできます。背もたれやフットレストの角度も調整可能なので、仮眠や深夜の長時間滞在にも便利です!
たっぷり汗をかいたあとは、食事処で水分&ミネラル補給!
ラウンジ近くの食事処でサ飯もいただくこともできます。こちらでは、カレーやパスタ、牛丼などの軽食ほか、生ビール、ハイボール、サワーなどのアルコールもそろえています。
「サウナ上がりは辛いものが食べたい」「ノンアルコールビールもほしい」などといった、お客様からの意見もくみ取りながら、メニューも随時進化をしているそう。
カレー(700円)も、サウナ上がりに食べたくなるメニューのひとつ! 汗をかき心身がととのったあとは味覚も敏感になり、食事がよりおいしく感じられる。これもサウナの醍醐味です。
ソフトドリンクの一番人気は、オロナミンCとポカリスエットで割ったサウナ上がりの定番ドリンク「オロポ」(500円)。すっきりした甘さで飲みやすく、汗をかいたあとの水分やミネラル補給に最適です!
家具やファブリックにもこだわったデザイナーズホテルを併設
出張や観光で東京を訪れるという方には、併設する「GINZA HOTEL by GRANBELL」への宿泊もおすすめ。宿泊者は、スパ&サウナが割引価格で利用ができます!
「GINZA HOTEL by GRANBELL」は、国内外で多彩な宿泊施設を展開するグランベルホテルグループ初となる、プレミアムタイプのデザイナーズホテル。建物の5~9階がホテルエリアになっていて、全102室の客室を備えています。デザイナーズホテルとだけあって、客室はもちろんフロントも家具やファブリックにこだわった上質な空間に!
フロント階にある開放的なルーフテラスもホテルの魅力のひとつ。ここではコーヒーや紅茶などのドリンクもいただけて、都会の風を感じながらくつろぐことができます。
ルーフテラス付き、ワイドデスク付きなど客室も多彩
クラシカルさとモダンさを併せ持った、客室のインテリアも心をくすぐります。こちらは5Fに位置する「テラスツイン」。開放的な大きな窓とルーフテラスが特徴です。
テラスにはフランス発のアウトドアブランド「LAFUMA(ラフマ)」のリクライニング機能付デッキチェアも。幅広のシートなのでゆったりと座ることができるうえ、背もたれの傾きも調整が可能。銀座の街を眺めながら、テラスでくつろぐのも至福です。
5Fにある1室限定のテラス付ツインルーム「テラスデラックスツイン」は、29.2平米の広さがあるのでゆったりと過ごせます。この部屋のテラスにもLAFUMAのリクライニング機能付デッキチェアが設置されています。
6~9Fに位置する「ダブル」は、ビジネス利用やおひとり様ステイにも人気。快適に作業ができるワイドデスクも特徴です。
銀座らしいラグジュアリー感がありながらも、ふらっと立ち寄りやすいカジュアルさも併せ持つ「SPA&SAUNA コリドーの湯」。洗練されたインテリアや空間デザインなので、女性のおひとり様や、サウナデビューにもおすすめです。
「GRANBELL SQUARE&HOTEL」では、「SPA&SAUNA コリドーの湯」のチケット付きプランも販売しています。東京への出張や観光はスパ&サウナが満喫できるホテルで、充実した時間を過ごすのはいかがでしょうか。
GINZA HOTEL by GRANBELL
- 住所
- 東京都中央区銀座7-2-18
- アクセス
- JR新橋駅、東京メトロ 銀座駅より徒歩約5分
- チェックイン
- 15:00
- チェックアウト
- 11:00
- 客室数
- 102室
- 駐車場
- 15台(3000円、予約要)
※駐車場は宿泊者様限定になります
撮影/楽天トラベルガイド編集部 取材・文/柿沼曜子