東京駅を目前に、爽やかな檸檬スイーツを味わい、懐かしい絵本グッズを探しに。「丸善 丸の内本店」

東京駅を目前に、爽やかな檸檬スイーツを味わい、懐かしい絵本グッズを探しに。「丸善 丸の内本店」

提供:ことりっぷ

 

全国に展開する大型書店「丸善」の丸の内本店があるのは、赤レンガの建築が見事な東京駅からほど近い商業ビル「丸の内オアゾ」。1階から4階までに和書約100万冊、洋書約12万冊の在庫を誇る空間には、本だけではなく文房具や雑貨が並び、ギャラリーやカフェも併設。文化的な刺激に満ちた、素敵な空間を紹介します。

 

文明開化とともに始まった「丸善」の歴史

文明開化とともに始まった「丸善」の歴史 丸の内オアゾは地下鉄も直結しているビル

書店として知られる「丸善」は、1869(明治2)年に横浜で商社として創業したのが始まり。当初は、イギリスをはじめとする西欧の科学、技術、文化に関する商品を輸入販売していました。

 

関東大震災によりかつての日本橋店は焼失。現在は丸の内店を本店としている

創業の翌年には東京・日本橋にも店舗を構え、「万年筆」や「大英百科事典」などを日本で初めて販売するなど、棚に並んだ最先端の商品は当時の文化人たちの目にはきらきらとまぶしく見えたことでしょう。

 

ランチも店内で。創業者の名を冠した名物「早矢仕ライス」

ランチも店内で。創業者の名を冠した名物「早矢仕ライス」 「早矢仕オムライス」(サラダ付き1580円)

日本発祥の洋食であるハヤシライス。その由来のひとつとしても知られているのが、丸善の創業者である早矢仕有的(はやしゆうてき)にちなむものという説。

4階の「M&C Café」では、かつて日本橋にあった丸善で提供していた名物料理を再現した「早矢仕ライス」を食べることができます。バリエーションのなかでも、コクの深さに甘さが潜んだソースに、卵がまろやかに絡み合う「早矢仕オムライス」が特に人気です。

 

丸善といえば「檸檬」。文学から着想を得たデザート

丸善といえば「檸檬」。文学から着想を得たデザート 「檸檬」(880円)

デザートのおすすめは、丸善を舞台にして描かれた梶井基次郎の文学作品「檸檬」にちなんだ、レモンを使ったデザート。

「檸檬」は、レモンが香るなめらかな食感のムース。半分に切ったレモンが器替わりになっています。別添えのレモンピールの酸味と香りを活かしたジュレをかけるとアクセントに。さっぱりとした甘酸っぱさと爽やかな香りを楽しめます。

 

窓際の席からは在来線、特急、新幹線の線路がよく見える

カフェの窓は大きく取られ、窓辺の席では東京駅に発着する在来線、特急、新幹線を見ることができます。旅情を感じられる眺めの良さが人気で、週末は混み合うことも多いそう。

 

4階のギャラリーでの期間限定の展示

4階のギャラリーでの期間限定の展示

「M&C Café」のある4階は、かつての商社時代の雰囲気が感じられる輸入アイテムや文具を扱い、ギャラリーではイベントや個展も開催するなど文化的な雰囲気。

2023年5月10日(水)から23日(木)まで、大きく行われているのは、9回目となる人気イベント「英国展」。イギリスゆかりの商品をそろえた出展ブースでは、英国からやってきた様々なグッズが見つかります。

 

『シャーロック・ホームズ』シリーズや、『不思議の国のアリス』『くまのパディントン』『ピーターラビット』『くまのプーさん』など本にまつわるグッズや、貴重な年代物など、文化的な背景があるアイテムも豊富。旅行気分で目移りしてしまいます。

 

ギフト選びにも訪れたい、洋書や輸入ステーショナリー売り場

ギフト選びにも訪れたい、洋書や輸入ステーショナリー売り場

4階では洋書も販売。おしゃれなファッション雑誌や写真集、料理本、プレゼントにもぴったりの児童書や絵本が並びます。

 

装丁が凝ったハードカバーや、ポップアップする仕掛け本は、憧れやときめきを閉じ込めたような美しさ。インテリアとして飾るのも素敵です。

 

コーヒーやソフトクリームを片手に電車を眺めるカフェ

コーヒーやソフトクリームを片手に電車を眺めるカフェ 「サイフォンコーヒー」(650円)。「シフォンケーキ」(580円)はテイクアウトも可能

3階にはカジュアルなカフェ「Café 1869」があり、こちらでも、窓に沿って設けられたカウンターから東京駅に発着する電車を眺められます。

購入した本の持ち込みんで、軽食やコーヒーを片手にひといき。こちらにも「檸檬」モチーフのドリンクやデザートがあるので、是非チェックしてみて。

 

空港のラウンジのような「丸善の三階」で憩うひととき

空港のラウンジのような「丸善の三階」で憩うひととき

2022年12月にオープンした時間制で利用ができるラウンジ「丸善の三階」があるのも同フロア。明治時代の文化人のあいだでサロンのように愛されていた日本橋の「丸善の二階」をイメージした空間です。

 

「丸善の三階」(フリードリンク制。1時間1100円、1日4400円)では、室内にある本や雑誌を読むこともできる

開放感のある窓からは、東京駅が目前に。まるで空港のラウンジのようなリラックスできる背もたれ付きのチェアがラグジュアリーな雰囲気です。休憩のほか、パソコンを開いて仕事や勉強も可能。

 

丸善オリジナルの小物が見つかる、絵本グッズ専門店

丸善オリジナルの小物が見つかる、絵本グッズ専門店 「EHONS」は丸の内のほか、大阪・梅田、福岡・博多で展開。オリジナルグッズの一部は公式オンラインショップでも取り扱う

2階の「EHONS TOKYO」は、“絵本の世界を楽しむことができる空間”をコンセプトにしたショップ。絵本の主人公やストーリーをモチーフにしたグッズが並びます。

 

絵本の版元が手掛けたグッズもありますが、「EHONS」だけで手に入るのが、丸善がオリジナルで企画したアイテム。ヨシタケシンスケ作品、『こんとあき』、『ねずみくんのチョッキ』シリーズ、『わかったさん』シリーズなど、好きな作品の小物を手元で眺めると、元気をもらえそうです。

 

東京駅からすぐのアクセスの良さも立ち寄るきっかけに

東京駅からすぐのアクセスの良さも立ち寄るきっかけに

本を購入する場所としてだけではなく、レストランやカフェ、さまざまな文具や物と出会える「丸善 丸の内本店」。本をきっかけに、自分だけの楽しみを見つけに丸の内へ足を運んでみませんか。

 

 

文:朝光洋理 写真:ゆーこ。

 

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