瀬戸内海最大の島、兵庫県・淡路島。本州四国連絡道路の神戸・鳴門ルートで本州・四国とつながっていて、利便性の良い場所です。海水浴や海沿いのサイクリングも楽しめる美しい自然や文化、海の幸山の幸に淡路牛などのグルメ、そして温泉といった旅行に欠かせない魅力を兼ね備え、子連れでの旅行先にもぴったり。
そんな淡路島にある「ニジゲンノモリ」は、子どもが思いっきり楽しめるアトラクションが満載のテーマパーク。その過ごし方を紹介します。
アニメの世界を体感!「ニジゲンノモリ」ってどんなところ?
ニジゲンノモリは、淡路島北部の丘陵地帯にある兵庫県立淡路島公園内に位置する施設です。広大な敷地面積を誇る公園の地形を生かして設置されたアトラクション施設を通して、五感をフルに使い、体を動かしながらアニメの世界観を体験できるのが特徴。
『クレヨンしんちゃん』『NARUTO -ナルト-』といったテレビの人気者たちや、2020年10月にオープンした実物大の「ゴジラ」を体感できるアトラクションなどが揃うほか、話題のグランピング施設「グランシャリオ北斗七星 135°」も併設。日帰りでも、宿泊しても、家族みんなで思う存分楽しめる新感覚テーマパークです。
公園の基本的な施設(たとえば水遊び広場や、基本的な遊具など)は、ニジゲンノモリがオープンする前と同様に、無料で使用することが可能。園内に点在するニジゲンノモリのアトラクションを利用する場合は、有料となります。
そのため、年齢差のあるお子さんを連れての旅行の場合、お兄ちゃんお姉ちゃんはパパとニジゲンノモリの施設を利用し、下の小さなお子さんはママと一緒に無料の遊び場で待つというようなフレキシブルな利用の仕方も可能です。
ニジゲンノモリへのアクセスは断然車がおすすめ。神戸方面からは、明石海峡大橋を渡ってすぐの「淡路」ICで高速を降り、道なりに157号線沿いを走って左手にある、F駐車場(無料)を目指すのがスムーズです。このF駐車場すぐの公園入口が、実物大ゴジラで話題のアトラクション「ゴジラ迎撃作戦~国立ゴジラ淡路島研究センター~」に近い入り口となります。
園内は東京ドーム約28個分の敷地だけあって、とにかく広いため、園内を走るトラムカーやカートで移動することもできます(1日500円でトラムカー・カート乗り放題)。乳幼児連れのファミリーには特におすすめ。
2020年10月オープン!「ゴジラ迎撃作戦~国立ゴジラ淡路島研究センター~」
F駐車場で車を停め、歩いてすぐで「ゴジラ迎撃作戦~国立ゴジラ淡路島研究センター~」に到着。2020年10月にオープンし、実物大サイズに再現されたゴジラがいるとあって注目を集めているアトラクションです。ジップラインやシューティング体験を通し、活動停止中のゴジラを監視するストーリー仕立てになっています。
まずは「プレシアター」で、東宝監修のオリジナルストーリーを鑑賞。淡路島に現れたゴジラに対して繰り広げられる「ゴジラ迎撃作戦」の全容が約7分半にまとめられています。アトラクションに挑む前にゴジラの世界観に没入し、活動停止中のゴジラを監視する士気が高まること間違いなし!
シアターのあとは、お待ちかねのジップライン! 高さ約15メートル、全長約162メートルを下るスリル満点のアトラクションで、ゴジラの口から体内へ突入する「体内監視コース」、体表を間近に走行する「体表監視コース」から選べます。
最後に、飛散したゴジラ細胞の増殖を食い止める「対ゴジラ細胞シューティング」に挑戦。親子で点数を競うのも楽しみ方の一つです。
アトラクションのあとには、常設としては世界初の「ゴジラミュージアム」、ここでしか購入できないオリジナルゴジラグッズなど約200点を取り揃える「ゴジラショップ」へ立ち寄って、記念撮影やお土産でたくさん思い出を作ってくださいね。
アトラクションがまだ体験できない、身長110センチメートル・体重25キログラム以下、もしくは4歳以下のお子さん向けには、オリジナルゴジラを作れる「ちびゴジラなかよしさくせん!」や園内をめぐる「ARスタンプラリー」なども用意されています。
- 料金
- 大人(12歳以上):3,800円
子ども(5歳以上~11歳以下、身長110㎝以上かつ体重25㎏以上110kg未満):2,200円
ちびゴジラなかよしさくせん!(5歳以上~11歳以下):800円
※4歳以下は無料 - チケット
- ゴジラ迎撃作戦 往復バス付き入場チケット予約
- 利用制限
- 身長110センチメートル以上、体重25キログラム以上110キログラム未満
- 営業時間
- 10:00~22:00(最終受付20:00)
- 体験時間
- 約1時間~1時間30分
親子で楽しいアスレチック「クレヨンしんちゃんアドベンチャーパーク」
ゴジラのアトラクションから歩いてすぐ、「クレヨンしんちゃん アドベンチャーパーク」に到着です。敷地内のあちこちには、しんちゃんのモニュメントが!
その奥に待ちに待ったアスレチックが見えてきました。
クレヨンしんちゃんの映画『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』をモチーフにした、戦国時代の砦のような巨大アスレチックで、しんちゃんの「いたずら」と称したからくりやアクティビティをクリアするというもの。
難易度別に4つのコースがあり、小さなお子さんはパパやママが地上から手助けできる地上高約1メートルのやさしいコースから体験できます。個人差はありますが、だいたい3歳(写真)くらいから楽しめ、5歳くらいで完全に一人で楽しめるようになりそうです。
服装は動きやすいパンツスタイルがおすすめ。安全上、ヒールの高い靴や、ビーチサンダルといった脱げやすい靴では利用できませんので、スニーカーなどを準備してください。ヘルメットは貸与されます。
身長120センチメートル以上のお子さんは、地上高3.5、4.5、8メートルの高難易度コースにぜひチャレンジしてみてください! 上位コースは大人でも尻込みしてしまうようなスリル満点のコースとなっています。親子でチャレンジするのもいいですね。
もちろん、高さのあるコースでは、本格的な命綱が準備されています。ポイントごとに訓練を積んだヘルパースタッフが待機してくれていますので、心配症の親御さんも安心して応援できそう。
今回父娘でチャレンジした地上約8メートルのコースは、小学校高学年の子どもにもスリル満点。パパのアドバイスを聞きながら慎重に挑んでいました。小学校も高学年になると、なかなか父子で遊ぶ時間はありませんので、貴重な思い出になること請け合いです。
そして、もうひとつの目玉アトラクションがジップライン「チャレンジ!アクション仮面飛行隊!」です。
アクション仮面のヘルメットをかぶって、ブラックメケメケ団による巨大水鉄砲の攻撃を切り抜けながら、約225メートル、約140メートルの往復2本のジップラインで大自然を満喫できます。
実は、この巨大水鉄砲はゴール付近にいる子どもたち(=ブラックメケメケ団)誰でもが、無料で自由に飛ばせる水鉄砲。子どもたちはここぞとばかりにジャンジャン水鉄砲を飛ばしてくるのでずぶぬれ覚悟で挑んでくださいね。
こちらも身長・体重制限がありますので、お兄ちゃんお姉ちゃんが滑るのを待っているお子さんたちは、ブラックメケメケ団として、水鉄砲を噴射するのもよいですね。
もっとやさしいアトラクションを体験したいという小さなお子さんには、「ふわふわ!カンタム・ロボ!」がおすすめです。
こちらは中に入って飛んだり跳ねたり転んだりできるプレイルーム。特に小さいお子さんには大変人気です。
※新型コロナウイルス感染拡大予防のため、「ふわふわ!カンタム・ロボ!」は当面の間営業を休止しています。
クレヨンしんちゃんアドベンチャーパーク
- 料金
- 大人(12歳以上)マスターコース:4,600円
子ども(5歳以上~11歳以下・身長120㎝以上)マスターコース:2,800円
子ども(5歳以上~11歳以下・身長120㎝未満)キッズコース:2,500円
大人(12歳以上)付き添いコース:1,500円
※4歳以下無料
※小学生は子ども料金
※小学生以下の子どもには付き添いが必要になります
※「チャレンジ!アクション仮面飛行隊!」の利用は、身長120cm以上、体重25kg以上110kg未満の制限あり
- 営業時間
- 10:00~20:00(最終受付19:30)
※アトラクションによって異なります
- 体験時間
- 約90分~
園内のレストラン「モリノテラス」で淡路島の食材を堪能
しっかり遊んでお腹がすいたら、園内のレストラン「モリノテラス」でランチタイム。
モリノテラスは親子連れも気軽に利用できる、カジュアルスタイルのレストラン。ですが、メニューは本格的で、「HAL YAMASHITA 東京本店」の山下春幸シェフが全メニューを監修しています。「スモークアソート くぬぎの木セット」「森のテラス懐かしのナポリタン」をはじめ、地元淡路島産の新鮮な食材を使った燻製の料理などが提供され、一般的なテーマパークのお食事とは一線を画しています。
メインメニューの1つ「スモークアソート くぬぎの木セット」(2,780円・税抜)。地元淡路島の玉ねぎをはじめ、淡路島の野菜や食べ応えのあるスペアリブのセットで、食べ盛りのお子さんにもぴったりです。
そのほかにも、パスタやカレーなどの軽食、ドリンク類も充実しているので、カフェのような感覚でも立ち寄ることができます。
モリノテラス
- 営業時間
- 11:00~20:00(19:30LO)
※ニジゲンノモリには入場料がありませんので、アトラクション利用の有無に関わらず、どなたでも利用できます。
日没後のプロジェクションマッピングも魅力!「NARUTO&BORUTO 忍里」
夕方までの過ごし方としておすすめなのが、人気忍者アニメ『NARUTO-ナルト-』と『BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONS』をテーマとした「NARUTO&BORUTO 忍里(しのびさと)」。
マンガやアニメでおなじみの「あうん門」、巨大な「火影岩」や、原寸大のキャラクターたちが出迎える「木ノ葉隠れの里」で、謎解きや体を使ったアクティビティで遊びながら立体迷路を進んでいくアトラクションです。
日没後、必見なのが火影岩のプロジェクションマッピング「火影岩 ナイト・イリュージョン」。ナルトや歴代の火影といったキャラクターが光の演出とともに投影され、アニメ好きなお子さんも大人も楽しめる見ごたえです。
NARUTO&BORUTO 忍里
- 料金
- ■通常チケット(入場料+天の巻+地の巻)
大人(12歳以上):3,300円
子ども(5歳以上11歳以下)1,200円
■地の巻外伝セット(通常チケット+地の巻~外伝~専用チケット)
大人(12歳以上):4,800円
子ども(5歳以上11歳以下):2,200円
※4歳以下は無料
※小学生は子ども料金 - チケット
- ニジゲンノモリ(NARUTO&BORUTO 忍里)入場チケット+往復バス予約
- 年齢制限
- 「天の巻」は3歳以上体験可能
- 営業時間
- 10:00~22:00(最終受付20:00)
※プロジェクションマッピング投影時間は公式ページでご確認ください
昼間はしっかりと体を動かして遊んだら、夜はゆっくりと幻想的な夜の森を歩いてみませんか?
「ナイトウォーク火の鳥」は、手塚治虫の不朽の名作である『火の鳥』の世界感を題材に、全長約1.2キロメートルの暗い森の中を歩いていく体験型のアトラクションです。
参加者一人ひとりが主人公となり、突如村から消えてしまった火の鳥を探して、プロジェクションマッピングなどの最新技術で幻想的に彩られた夜の森を歩くというもの。スタート時には「ムーンライト」と名付けられた懐中電灯と、ムーンライトで浮かび上がる地図が配布され、冒険気分で出発!
途中、手にする火の鳥の涙を使って、火の鳥の居所に関するヒントを得たり、森に住む「アマーン族」の助けを借りたりしながら、ミッションをクリアしていく過程は楽しく、冒険気分満点。
森の中には、様々な仕掛けが仕組まれており、不気味な木々のざわめきや虫たちのうごめきのような音が、光とともに異様な雰囲気を与えたかと思えば、軽やかなシャラシャラという音とともに火の鳥の影が現れては消え…。
3歳児には少々怖かったようですが、小学生くらいになると色々な仕掛けを楽しめるようになり、みんな張り切って参加していました。
ミッションをクリアしながら、様々な仕掛けや映像を楽しんでいると、長い道のりもあっという間です。ナイトウォークのみの参加の場合はA駐車場が便利ですが、終了後にはF駐車場までのシャトルバスもありますので、F駐車場をご利用の方も安心です。
ナイトウォーク火の鳥
- 料金
- 大人(12歳以上):2,500円
子ども:1,200円
※キャンペーン価格のため変動する可能性があります
- アトラクション開始時間
- 18:00
※季節により変動します
- 最終受付時間
- 20:30
※季節により変動します
- 所要時間
- 約60~90分
園内のグランピング施設で宿泊も楽しめる!「グランシャリオ北斗七星 135°」
夜までたっぷりと遊んだあとは、園内にあるグランピング施設に泊まれば、自然を満喫してゆったりと過ごすことができます。 「グランシャリオ北斗七星 135°」は、東経135度線上の丘の上に建つラグジュアリーなグランピング施設。
海を見下ろし、満点の星の輝きや山の自然を満喫できるロケーションに、繭をイメージしたかわいらしいコクーン(コテージ形式の客室)が並びます。
コテージタイプでのんびりとくつろぎ、淡路島の山海の幸や淡路ビーフなどをふんだんに使ったお料理に舌鼓を打てば、子連れ旅行で疲れ気味のパパママにも最高のご褒美になりそうですね!
丸一日遊べるニジゲンノモリのほかにも、淡路島には自然を満喫できる場所や、美食や温泉を楽しめるスポットが充実しています。ぜひ家族で淡路島の旅を楽しんでみてください。
ニジゲンノモリ
- 住所
- 兵庫県淡路市楠本2425-2
- アクセス
- 神戸淡路鳴門自動車道「淡路」ICより車で約3分
- チケット
- 「ニジゲンノモリ」各アトラクションの入場チケット購入はこちら<往復バス付きオプションあり>
取材・撮影・文/mica
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