手軽にラグジュアリーなキャンプが楽しめると、近年人気のグランピング。続々とグランピング施設がオープンしており、関西エリアも例外ではありません。
兵庫県立淡路島公園内にあるアニメパーク「ニジゲンノモリ」内に2018年5月にオープンした「グランシャリオ 北斗七星135°」はそんなグランピング施設のひとつ。高級ホテルさながらのサービスや食事が楽しめる「グランシャリオ 北斗七星135°」に子連れで宿泊した様子を紹介します。
豊かな自然に包まれた場所で非日常体験
グランシャリオ 北斗七星135°は、淡路島の自然を活かしたアクティビティと淡路島産の食材にこだわった料理を提供するグランピング施設。
広大な兵庫県立淡路島公園の中の高台に位置するこの施設は、豊かな自然に包まれ、昼は明石海峡と世界最長のつり橋「明石海峡大橋」を、夜には対岸に広がる光輝く神戸と大阪の街並や淡路島の満天の星を体感できる絶好のロケーション。オープン以来高い評価を得ています。
グランシャリオ 北斗七星135°へのアクセスは車がお勧めです。神戸方面からは、明石海峡大橋を渡ってすぐの淡路ICで高速を降りて数分の駐車場に車を停めると、駐車場の近くまではスタッフがカートで迎えに来てくれます。
広大な公園内を、カートでのんびりと宿泊施設まで移動するのはなかなか気持ちの良い時間です。5分ほど走ると、丘の上に可愛らしいコクーン(繭の意。グランシャリオ 北斗七星135°では、コテージを繭に見立て、コクーンと呼んでいます)が並ぶ様子が見えてきました。
施設の入り口に到着すると、まるで海外の小さな村のような風景!!これから始まる非日常体験への期待が高まります。
ワクワクした気分のまま、入口にあるレセプション施設へ。
こちらでは、ウェルカムドリンクとして爽やかな自家製ドリンクと、本みりん和三盆糖やこだわりの淡路産卵を使った本格派のクリームブリュレをいただきながら、施設紹介を聞きました。
チェックイン後にレセプション施設に隣接するダイニングとの間にあるテラスに出ると、丘の上から公園全体を見下ろせます。リゾート感溢れる雰囲気になっていて、子供たちはすでに大はしゃぎです。
木の香りに包まれてゆったりとくつろげるコクーン
そして、いよいよお部屋であるコクーンへ移動します。
各お部屋はコテージタイプのコクーンと呼ばれる建物となっており、今回は家族4人で、「星のコクーン」に滞在しました。コクーンは全部で4種類あります。
私たちが滞在した星のコクーンは、施設内では一番広いお部屋で、敷地の中で一番高い位置に建てられています。
星のコクーンに入ると、大きく3つの部屋に分かれており、入ってすぐにリビング、その奥がベッドルーム、そして一番奥が洗面やお風呂というつくり。木の香りに包まれた素敵な空間です。
広さは全体で75平方メートルと、小さな子連れの家族4人で泊まるにも非常に贅沢なゆったり感のあるスペース。
リビングは一面がガラス張りになっており、そちらから外のテラスに出られるようになっていました。テラスからは明石海峡大橋が眺められ、日常を離れ優雅な時間を過ごすのにピッタリです。
寝室には、シングルベッドが2台ありその後ろに2段ベッドが置かれています。もちろん子供たちは2段ベッドに大喜び。(2段ベッドは大人もゆったり寝られるサイズです)
実はこちらのお部屋には天窓がついており、朝は爽やかな朝の光を浴びて目覚める体験ができるのです。
洗面所やお手洗いもナチュラルな木の雰囲気に統一されています。
お風呂は全棟とも、優しいヒノキの香りに癒される「ヒノキ風呂」。
お部屋には、ちょっとしたお菓子や、ドリンクが備えられており、こちらはお部屋代に含まれているので自由に飲食することができます。
各コクーンにはテラスも設けられていますので、天気の良い日には外で過ごすのも気持ちいいはず。
豪華な夕食に舌鼓 ナイトウォークで夜の森を歩くのも楽しい!
木の香りが漂うお部屋でくつろいでいるうちに、夕食の時間が近づいてきました。
グランシャリオ 北斗七星135°では、兵庫県 ひょうご「食」担当参与である山下春幸シェフ監修のもと、こだわりの島の食材を使った料理をいただくことができます。
食事会場であるダイニングに到着すると、そろそろ日暮れの時間。山々に沈みゆく夕日の風景を楽しみながら、夕食タイムの始まりです。
今回いただいた夕食は、淡路牛山海トマトすき焼きのコース。トマトすき焼きだけでなく、前菜から始まり、淡路島の幸を使った数々のお料理にデザートまで供される豪華なフルコースです。
男性でも満腹になってしまうボリューム感に加え、ひとつひとつの食材選びへのこだわりが素晴らしく大満足の内容です。
軽い前菜の後に、淡路島産素材を使ったお料理の数々が供されます。
メインのトマトすき焼きに使われているのは淡路ビーフ。
最初の数枚はスタッフの方がテーブルのそばで焼いて提供してくれます。
まずは軽く焼いたお肉に、半熟卵、そして淡路産のウニを乗せた贅沢な一品を。
お肉とウニ、卵が絡み合った濃厚な味をしっかりと味わった後は、淡路でとれた野菜たっぷりのトマトすき焼きをいただきます。こちらはすき焼きというよりお鍋のようなあっさりした味わいです。
夕食を終える頃には日が沈んでいました。テラスに灯されたたいまつの灯りを眺めながら、ゆっくりと食後のお茶をいただくのも優雅なひと時です。
※夕食のコースには、他に季節限定のバーベキュー等もあります。予約時にご確認ください。
(すきやきのコースは室内、バーベキューのコースは屋外の座席になります)
夕暮れになると、テラスでは星空とともにお酒を楽しめる「星空BAR135°」が準備されていました。お酒を楽しまれる方は、テラスで星を眺めつつグラスを傾けるのも良さそうですね。
また、夕食後は、ニジゲンノモリに移動して「ナイトウォーク 火の鳥」に参加することができます。手塚治虫氏の不朽の名作『火の鳥』になぞらえた物語を追いながら、プロジェクションマッピングなどの技術を使い幻想的に彩られた夜の森を歩くというアトラクションです。
アトラクションは、与えられたミッションを遂行しながら、村から突如消えてしまった火の鳥を探すというストーリー仕立てになっています。子供はもちろん、大人もつい見入ってしまう仕掛けに溢れていて、1.2kmのコースもあっという間です。
アトラクションを終えてお部屋に帰ったら、ゆったりとヒノキ風呂でくつろぎの時間。
ヒノキの香りが漂う浴室には、男性でもゆったりと手足を伸ばして入れるゆとりのあるサイズの浴槽が備えられており、日ごろの疲れを癒せそうです。
夜は、自然に包まれた静けさを楽しみつつ、いつもより早めにベッドに入ることをお勧めします!
日の出とともに目覚める爽やかな朝を堪能
翌朝は日の出とともに天窓から差し込む朝の光で、いつもよりも早く目覚めることができました。
グランシャリオ 北斗七星135°のコンセプトのひとつに、「心身をリセットする」というものがありますが、まさにその通り。日の出とともに目覚めると、気持ちがスッキリして、布団の中でいつまでも起きられない普段の生活が嘘のようです。
目が覚めたら、ぜひ近隣をお散歩して爽やかに1日を始めてみましょう。
島を吹き抜ける風に包まれて、自然の中を歩く朝時間は贅沢そのもの。気持ちも一気にリセットできます。
部屋に戻ると子供たちも起きてきて、家族での朝散歩へ。こんな時間も普段の生活ではなかなか取ることができませんので、貴重な機会ですね。
トレッキングで身体をほぐしたら、朝のお楽しみの朝食タイム。
朝も小鉢にたくさんのお料理が並ぶ「朝のお始め膳」のほか、淡路のだし巻き卵、天ぷらやデザートまでがついたフルコースのような豪華さでした。(季節により内容は異なります)
グランシャリオの敷地内の雰囲気、居ながらにして自然に包まれている感覚を味わえるコクーンでの滞在、テラスやダイニングからの山々の眺めに豪華なお食事。全てが素晴らしくて、チェックアウト時は施設を後にするのが名残惜しくなりました。
ゲスト向けのアクティビティもお見逃しなく
グランシャリオ 北斗七星135°には、朝のトレッキングやバードウォッチング、ホタルなどを鑑賞する「昆虫鑑賞ツアー」など、四季折々の自然を五感で感じることのできるアクティビティが開催されています。無料のものも多いので、ぜひ参加して旅の思い出をが深めてみてください。
※季節により提供アクティビティは異なります
また、健康や美をテーマに、島の名産である枇杷や淡路島産アロマオイルを使用し、屋外でトリートメントケアを提供する「サロン」もありますので、日ごろの疲れをリセットしたい方にはお勧めです。
心地よい自然を感じつつ、高級ホテルさながらのサービスやお食事を体験できるグランピング施設、グランシャリオ 北斗七星135°。淡路島旅行の新しい宿泊先候補として、ぜひ検討なさってはいかがでしょうか?
取材・撮影・文/mica
※掲載内容は、記事公開時点のものです。