【iPhone・スマホカメラレッスン】京都らしい1枚を撮ろう第3回~ 京都市京セラ美術館・あじき路地・桝屋高尾編~

【iPhone・スマホカメラレッスン】京都らしい1枚を撮ろう第3回~ 京都市京セラ美術館・あじき路地・桝屋高尾編~

提供:ことりっぷ

 

簡単に習得できて、すぐに使えるiPhoneやスマホの撮影テクニックを写真教室「たのしいカメラ学校」主催の矢島直美さんが伝授。「フォトジェニックな京都の旅」第3回は、京都市左京区の岡崎公園にある京都市京セラ美術館と東山区にあるあじき路地、西陣の名門・桝屋高尾の工場見学へ。撮影におすすめなスポットも含めて、旅先で役立つテクニックをお届けします。

 

※写真はすべてiPhone 14 Proで撮影しています。ここではiPhone 14 Proの機能をご紹介しますが、同様の機能を搭載する機種もありますので、ご自身のスマホをチェックしてみてくださいね。

 

【LESSON1】天井を美しく撮影するには

【LESSON1】天井を美しく撮影するには 超広角レンズの0.5×で撮影。画面中央の真下から構えると、左右上下の均衡が取れた構図になります。

1933年開館した「京都市京セラ美術館」は、公立の美術館として日本で現存する最も古い建築。歴史ある建築と現代的なデザインが融合した施設として注目されています。展覧会やコレクションルームは有料ですが、なんと館内は無料で自由に見学可能。どの場所もおすすめですが、大階段上にある天井のステンドグラスはぜひ挑戦してほしいスポット。真下からカメラを構えるのは慣れていないと疲れますが…カメラの機能を使って頑張りましょう。

 

iPhoneの場合、グリッドを設定(※)し、真上に向かってカメラを構えると白と黄色の十字のマークが出ます。ぴったり重なると真下から撮れているという合図。あとはグリッドのラインに合わせて撮影。

 

iPhone 14 Proの望遠レンズ3×で撮影。遠いところからの撮影には、望遠レンズが便利です。ステンドグラスの色彩豊かなグラデーションがくっきり。

 

【LESSON2】シンメトリーな構図に挑戦

建物はシンメトリーに設計されているものが多く、写真も左右対称に撮影すると、安定感のある構図で建物の美しさを表現することができます。グリッドを活用して中央を合わせ、水平垂直を整えます。

大階段をシンメトリーの構図で。調和がとれた画になりました。

 

グリッド機能を活用して、水平垂直を意識して撮影

東エントランスから日本庭園へ。画面左側は窓ガラスに右側の庭が映り込んだもの。面白い構図になりました。

 

窓ガラスにiPhoneを密着させて反射が左右対称になるように撮影

人気のフォトスポットの螺旋階段。左右対称ではありませんが、軸が中心になるような構図で。手前の壁面を画面に収めないことで、螺旋が続くような印象に。

 

iPhoneを真下に向かって構えると、天井を撮影したのと同様に白と黄色の十字のマークが出るので目安にしましょう。

 

◎ 撮影したスポットは、京都市京セラ美術館
京都市左京区の岡崎公園にある美術館。1933年開館し、公立の美術館として日本で現存する最も古い建築。『伝統と革新が交わり進化する「京都」を体現するような、様々な時代・ジャンルの芸術を発信する場』として親しまれています。今回ご紹介した天井のステンドグラスなど、建物内は無料で見学できます。

 

【LESSON3】京都らしい街並みをより印象的に

【LESSON3】京都らしい街並みをより印象的に

つづいて、京都市京セラ美術館から車で10分ちょっとのところにある「あじき路地」へ。築110年以上という昔ながらの町家長屋の風景が体験できます。

京都の若手作家たちの住居と工房を併せた職住一体型の借家は、京都らしい風情を感じられる穴場の撮影スポット。風景はアングルを少し変えるだけでも印象がグンと変わりますが、夕暮れや夜など時間帯を変えて訪れてみるのもおすすめ。また違った雰囲気で撮影を楽しめます。昼と夜に訪れて、撮り比べしました。

 

 

◎ 撮影したスポットは、あじき路地
京都市東山区にある築110年を超す町家長屋。若手作家を支える創作の場として、住居と工房を併せた職住一体型の借家となっています。ロケ地としても注目される一方、ここでしか手に入らない作品や商品、ショップなど、京都を訪れた人の癒しスポットです。

 

【LESSON4】伝統美をマクロ撮影で堪能

最後は、京都西陣の名門1930年創業の「桝屋高尾」の工場見学へ。
様々な色に染めた手紬真綿に箔を撚りつける独自の糸「ねん金糸」を用い、優美で上質な帯を手がける名店です。貴重な手織と機械織の工場見学や、「ねん金糸」を使用した織物体験も実施しています。歴史を伺ったり、職人さんたちの手仕事や手がけられた作品にうっとりしつつ、その伝統美をマクロ撮影で堪能しました。

 

箔の上品な輝きと、真綿のやさしい色合いの「ねん金糸」。繊細な輝きを引き立たせたく、iPhone 14 Proに搭載されている「マクロモード」(※)で撮影。被写体に2センチまでグッと近寄って撮影するだけで、特別な道具も必要なく、こんな素敵な世界を切り取ることができます。コツは、被写体のどこを主役にするか考えて、見せたい場所に光が当たっているか確認を。

 

◎ 撮影したスポットは、桝屋高尾
京都西陣にある1930年創業の「桝屋高尾」。徳川美術館との関わりにより生まれたオリジナルの金糸「ねん金糸」で織り上げる「ねん金綴錦」が代表作の名店です。工場見学や、織体験、SDGsへの取り組みとして「ねん金糸」の残糸を使った小物製作なども意欲的に行っています。着物について幅広く相談したい方は「金閣寺サロン」もおすすめです。

 

3回にわたって、京都のおすすめスポットも含めて、旅先で役立つテクニックをお届けしました。第1回、第2回と合わせてお楽しみくださいね。

 

矢島直美さんの著書『すみません 素人でも仕事の写真を上手に撮影する方法ってないですか? できればスマホで』(インプレス刊)が発売中。「カラーペーパー1枚で簡単に写真を撮影する方法」「初心者でも実践できる小物1~2個でできるスタイリングアイデア」など、スマホを使って雑貨やスイーツがかわいくとれるテクニックがたくさん詰まっています。ぜひチェックしてくださいね。

 

 

 

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