今年で18回目を迎え、長崎の冬の風物詩としてすっかり根づいた「2011長崎ランタンフェスティバル」がいよいよ開催される。長崎の街を赤や黄色のランタンが鮮やかに照らす風景は、まさに幻想的。さらに魅力がUPしたランタンフェスティバルを紹介しよう。

　ランタンフェスティバルはもともと長崎新地中華街で、中国の旧正月（春節）を祝っていたものが始まり。長崎では旧暦の元旦から15日間をランタンフェスティバルとして1万5000個のランタンで街中を灯す。

　メイン会場の湊公園では、今年の干支である大うさぎのメインオブジェが出迎えてくる。他にも色鮮やかなオブジェがメイン会場を華やかにする。メイン会場を始め、各会場では、皇帝パレードや、龍踊り、媽粗行列などのさまざまなイベントがあり、1日中楽しめる。

　今回から「孔子廟」が新しく会場になり、開場時間も通常の17時までから21時までと延長！本誌には詳しいイベントスケジュールを掲載している。ザ・ながを片手にランタンフェスティバルを100倍楽しもう！

　そもそも観光通りは「銅座観光通り」と「ベルナード観光通り」が連なって構成されており、安静年間（1854?1859年）に造られた「大溝」に沿って、大柳が数本植えられていた「柳通り」がもともとの始まりである。昭和57年の長崎大水害後、全覆アーケード街が完成した。

　現在の観光通りでは、ランタンフェスに会わせて節句菓子・姫桃菓の販売をする「文明堂総本店」や、シースクリームで有名な老舗洋菓子店「梅月堂本店」、大とろ角煮まんじゅうを数量限定販売する「岩崎本舗」などが軒を列ねている。

　茶碗蒸し・蒸し寿司のお持ち帰りができる「吉宗」や、長崎初のトリスバーとして創業し「COFFEE＆BAR UMINO」や、和装用品・ハイミセス向けの婦人服などを取り扱う「中尾呉服店」、さまざま帽子のうんちくを教えてくれる「タシロ帽子店」など、長崎の人々の生活を潤すお店が多いのも特徴だ。

　ランタンフェスティバルの会場の1つにもなっており、随時イベントあっているので、常に人で賑わいを見せている。ベルナード観光通りには「まちなか龍馬館」もあり、NHK大河ドラマ「龍馬伝」のおさらいをしてみてはいかがだろうか。

　本誌では各店鋪を表示したマップがある。観光の際、ぜひ手にとって観光通りをぶらりとさるいてみては。