海外からの観光客など多様な食文化を持つゲストへのおもてなしとして、JR西日本ホテルズが運営する「ホテルグランヴィア京都」など関西、中国、北陸エリアの10ホテルで、2024年3月26日からベジタリアン対応の朝食メニューが順次スタート。
一部のホテルでは、ハラルやヴィーガンに対応したメニューなども提供されています。
事前予約なし楽しめるベジタリアン対応の朝食メニュー
ベジタリアン対応の朝食メニューが用意されるのは、JR西日本ホテルズが運営する「ホテルグランヴィア」「ホテルヴィスキオ」「奈良ホテル」各ブランドの10ホテルです。
これまでもベジタリアンメニューに対する要望が多く寄せられていたことから、多様な食文化への配慮として、JAS0026（日本農林規格）のガイドラインに順じた「ラクト・オボ・ベジタリアン」（肉類・魚介類は食べないが、卵・乳製品は食べられる菜食者）対応の朝食メニューが3月26日から順次提供されています。
いずれのホテルでも事前予約は不要で、ブッフェスタイルの施設ではサラダやフルーツをはじめ、地元食材で作ったオムレツや豆腐など、幅広いラクト・オボ・ベジタリアンメニューをラインナップ。対象のメニューにはベジタリアン対応であることが分かるよう、ピクトグラムのマークが表示されます。
また、「奈良ホテル」「ホテルヴィスキオ尼崎」では、地元の野菜や卵を使用したラクト・オボ・ベジタリアン対応のセットメニューが用意されます。
対象ホテル
【京都】
「ホテルグランヴィア京都」 2F カフェレストラン「ル・タン」
「ホテルヴィスキオ京都」 1F レストラン「ヴィスキオガーデン」
【大阪】
「ホテルグランヴィア大阪」 19F フレンチレストラン「フルーヴ」
「ホテルヴィスキオ大阪」 1F イタリアンキッチン「ヴェルデ カッサ」
【兵庫】
「ホテルヴィスキオ尼崎」 2F カフェ＆レストラン「ウエストリバー」
【奈良】
「奈良ホテル」 本館1F メインダイニングルーム「三笠」
【和歌山】
「ホテルグランヴィア和歌山」 5F ダイニング「ミユウ」
【富山】
ホテルヴィスキオ富山 4F レストラン「ヴィスキオガーデン」
【岡山】
「ホテルグランヴィア岡山」 19F ダイニング＆バー「アプローズ」
【広島】
「ホテルグランヴィア広島」 2F カフェ＆ブッフェ「ディッシュパレード」
一部ホテルではハラルやヴィーガンにも対応
また、ベジタリアン朝食に限らない、各ホテル独自の取り組みも。
「ホテルグランヴィア京都」2Fのカフェレストラン「ル・タン」では、ムスリム（イスラム教徒）の旅行者が安全安心に食事ができるよう定められた国内レストランのハラル基準「MPJAムスリムフレンドリー認証」を取得。
洋食弁当やキッズプレートなど、5種類のムスリムフレンドリーメニューが用意されています。（事前予約不要。ただし、10名以上の場合は要予約）
「ホテルグランヴィア岡山」19Fのダイニング＆バー「アプローズ」も、ムスリムフレンドリーのディナーメニューを用意。アルコールや豚肉を使用せず、メインにハラル認定の仔羊肉を使ったメニューです。（3日前までに要予約）
「ホテルヴィスキオ大阪」は、1Fのイタリアンキッチン「ヴェルデ カッサ」で、日本イスラム文化センターのハラル認証を受けた「ハラル朝食ボックス」と、朝食ブッフェをセットで提供。ブッフェメニューはラクト・オボ・ベジタリアンにも対応しています。（3週間前までに要予約）
「ホテルグランヴィア広島」では、館内のレストラン全5店舗でベジタリアン向けのメニューを事前予約不要（一部を除く）でオーダーできます。
日本料理「瀬戸内」では、肉類などに加えて卵や乳製品を含む動物性食品も一切口にしないヴィーガン（完全菜食主義者）向けの会席が。中国料理「煌蘭苑」ではベジタリアンコース、ステーキハウス「神石」には鉄板焼のベジタリアンコース、スカイレストラン＆ラウンジ「L&R」ではフレンチのベジタリアンコースが用意されています。
世界各地のさまざまな信仰文化や、人それぞれの嗜好が反映される「食」。持続可能な開発目標（SDGs）の貢献にもつながる食の多様性への取り組みは、日本を訪れる海外の観光客からも今後ますます注目されるポイントになりそうです。
