桜の季節、奈良県内では地元で有名な桜のトンネルなど、数々の桜の名所が間もなく見頃を迎えます。
株式会社ウェザーマップが3月21日に発表した「さくら開花予想 2024」によると、奈良では3月27日に開花、4月1日に満開となり、その後4月6日頃まで見頃が続くと予想されています。
この時期ならではのイベントや伝統行事も盛りだくさん! 春爛漫の奈良のお出かけスポットを紹介します。
奈良は桜のトンネルや「さくら名所100選」など見どころいっぱい
高田千本桜(大和高田市)
奈良県北西部・高田川のほとりの「高田千本桜」は約2.5kmにも及ぶ桜のトンネルが圧巻! 奈良を代表する桜の名所です。
大和高田市が誕生した1948(昭和23)年に市民ボランティアの手によって植樹された桜並木で、大中(おおなか)公園を中心に川の両岸が桜で彩られます。
見頃の期間中は夜間ライトアップも行われ、ぼんぼりとともにやわらかく照らし出された幻想的な桜のトンネルを散策できます。
- 例年の見頃
- 3月下旬〜4月上旬
- 場所
- 大中公園 周辺(奈良県大和高田市大字大中183)
- ライトアップ時間
- 18:00〜21:00
- アクセス
- JR和歌山線「高田」駅から約1.3km
- 詳細
- 大和高田市「名所 高田千本桜」
史跡 郡山城跡(大和郡山市)
大和郡山市にある「史跡 郡山城跡」は、城内に約800本もの桜が咲き誇るお花見スポットで、「日本のさくら名所100選」にも選ばれています。
見頃を迎える2024年3月24日〜4月7日は「第63回大和郡山お城まつり」が開催され、時代行列や白狐渡御(びゃっことぎょ)と呼ばれる子ども行列、地元名産の金魚の品評会、地場産品の即売など多彩なイベントが予定されています。
また、夜間は天守台のライトアップやぼんぼりの点灯も行われます。
- 例年の見頃
- 3月下旬〜4月上旬
- 場所
- 史跡郡⼭城跡および城下町(奈良県大和郡山市城内町)
- ライトアップ時間
- 18:00〜21:00
- 料金
- 無料
- アクセス
- 近鉄「近鉄郡山」駅から徒歩約7分
春の奈良を満喫する伝統行事やイベントも
大和神社「ちゃんちゃん祭り」(天理市)
歴史都市・奈良らしい春の伝統行事も。日本最古の神社のひとつとされる天理市の大和(おおやまと)神社では、毎年4月1日に、その年の雨乞いと豊作を願う「ちゃんちゃん祭り」が開催されます。
神事の後には、神社から約2km離れた御旅所(おたびしょ)までの御渡りが行われ、色とりどりの装束を着た参加者たちが鐘を「ちゃんちゃん」と鳴らしながら、みこしや馬とともに練り歩きます。
奈良県の無形民俗文化財にも指定されていて、地元では春を告げる恒例行事として親しまれています。
- 開催日時
- 2024年4月1日 14:00から
- 場所
- 大和神社 周辺(奈良県天理市新泉町306)
- アクセス
- 【電車】JR万葉まほろば線「長柄」駅から徒歩約7分
【車】西名阪自動車道「天理」ICから約15分 - 詳細
- 大和神社「ちゃんちゃん祭り」
片岡山 達磨寺「だるま展2024」(王寺町)
だるま発祥の地とされる王寺町の達磨寺では、特別展「だるま展2024」が4月13日まで開催中。豆粒ほどから高さ約90cmのものまで、大小さまざまなだるまさんがずらりと並べられています。
特別展では、思わず微笑んでしまうようなユーモラスな達磨大師画なども展示されています。
また同寺院では諸願成就を願い、毎年4月第2土曜日に伝統の「達磨会式」を開催。保育園児による稚児行列や県指定文化財・達磨寺方丈での茶会などが行われるほか、境内の模擬店では名物「だるま焼き」も振る舞われます。
- 開催期間
- 2024年4月13日まで
- 場所
- 片岡山 達磨寺(奈良県北葛城郡王寺町本町2-1-40)
- アクセス
- 【電車】JR「王寺」駅から徒歩15分
【車】西名阪自動車道「香芝」ICから約10分
法隆寺や東大寺、奈良公園など、歴史を感じさせる観光地が多い奈良ですが、県内各地に見事な桜の名所もいっぱい。この季節ならではの景色を求めて、奈良への旅を計画してみてはいかがですか?
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