提供:日本海テレビ
島根県の主要観光スポットである松江城~出雲大社までを結ぶ一畑電車。「通称:ばたでん」と呼ばれ、観光客や地域の人に親しまれています。
そんな一畑電車で体験できるというのが…!
一畑電車 デハニ50形体験運転
実際に一畑電車で使用されていた“デハ二50形”という車両を運転する、夢のような体験ができるんです!
約22年前に中国運輸局の許可を得て、電車の運転免許を持たない素人が鉄道の列車を運転するという初の試みを行ったのがここ一畑電車!留置線(電車を一時的に置いておくための線路)のなかでは電車の運転免許を持たない車両整備士の係員が移動のために運転することが出来るので、この体験運転ができるのではないか!?という発想に至ったのが始まりだったそう。(当然、お客様を運ぶ営業線の運転はできませんので悪しからず)
体験運転では雲州平田駅構内に作られた約150メートルの体験運転専用線を走ります。
さっそく初回コースを体験!
初めて体験する人は、“初回コース”から受講します。
まずは雲州平田駅にある講習室で車輌の構造、動く仕組み、運転操作などを約30分学びます。
今回運転する【デハニ50形】は、空気の力を使ってブレーキを掛けているそうで、電車を乗り降りするときに聞こえる「シューッ!」と聞こえるあの空気の正体はこれだったんだ~!!など・・・学ぶことがたくさんありました!
またここで基本的な操作方法を学びます。なかなか難しそうですが、丁寧に教えてくださるので大丈夫!
講習室には、電車の正面についているヘッドマークなども展示されていて、間近で見ることができます。ヘッドマークだけで10キロもあるんだとか!
いざ!運転体験へ!
スタッフの案内で、運転体験専用線に入っていきます!
電車とこんな至近距離で記念写真を撮影することができます。電車の正面をこんな間近で見る機会はめったにないので心が高鳴りました!
ブレーキなどに使う空気の量を調整する場所も見せていただきました。ここに入る空気の量が多くなると強くブレーキがかかり、空気を抜くとブレーキが弱まります。
デハニ50形の車内へ入ります!
引退直前までは、お座敷電車だったそうですが、引退後の2009年の夏に公開された『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』という映画の撮影のために美術スタッフによってロングシート型に改修され、現在もそのままの姿になっています。
車両は手動扉、日除けなどすべて木製でレトロな雰囲気を感じます!
運転体験!
一畑電車のマークが入った手袋を装着し、車掌帽をかぶって身だしなみを整えたら、さっそく運転席へ!
前方の安全を確認したら「出発進行っ!」
前方の安全確認から指さしチェック!2つのハンドルを操作し、電車を動かします。動き出すと振動が伝わってきます。
自分自身がこの電車を動かしているんだと実感すると興奮してきます~!!
スタッフの方のサポートを受けながら、電車を停車させる目標地点にあわせて空気の量をハンドルで調整し、ブレーキをかけていきます!
これがなかなか難しい~!
この時は、約6m80cmオーバーランして停車。
急ブレーキにならないように、と慎重になるあまりかなりずれた停車となりました。
約120メートルある体験運転専用線を2往復して体験は終了となります!
運転後には記念品も!
体験運転終了後には、自分の顔写真入りの【修了証】がもらえ、これも記念になりますね!また、一畑電車フリー乗車券もいただけるので、乗客として新たな視点で電車に
乗るのも楽しそう!
2回目以降はマスターコースも
初回コースを体験した方は、体験運転のみを行うマスターコースに参加することができます。全国各地から体験に通う方がいらっしゃるそうで、この一畑電車“デハニ50形体験運転”に魅了され1600回以上参加する強者も…!
さすがに1000回越えは驚きますが、実際に体験させていただくと通いたくなる気持ちがよくわかります。
おわりに
実際に体験させていただき、運転席から見る景色や感じる電車の振動、ひとつひとつに感動しました!
「電車を運転してみたい!」
そんな夢がかなう体験を、島根県で味わってみてはいかがでしょうか?
デハ二50形体験運転
- 住所
- 島根県出雲市平田町2226(雲州平田駅)
- 営業時間
- 平日9:00~17:00
- 問い合わせ
- 0853-62-3383
- 体験運転申し込み
- 一畑電車公式サイトで受付
- 公式サイト
- ばたでん
※この記事は、2023年5月27日に日本海テレビ「na-na」で公開された記事を転載したものです。