提供:日本海テレビ
早速ですが…「ばばちゃん」ってご存じですか? 鳥取県東部の海沿いの町、岩美町の観光パンフレットにも堂々と載っているある生き物です。
なんだコイツは!? ワニ?のような、魚?のような不思議なフォルム。なんだかかわいい。
ずっと存在が気になっていたばばちゃんを…ついに、ついに、味わってきました。
ばばちゃん料理が味わえる「かまや旅館」
訪問したのは、鳥取県岩美町の浦富海岸近くにある「かまや旅館」。
旬な地元食材を使った料理や和の雰囲気の中で旅の疲れをゆっくり癒せるお宿です。
かまや旅館では11月~3月の冬の間、地元の網代港(あじろこう)で水揚げされた松葉がにをたっぷり使った「かにのフルコース」が楽しめます!
それと同じ時期に楽しめるのが…「ばばちゃん」を使った料理の数々!
鳥取県の岩美町の名物! 正式名称は「タナカゲンゲ」という人の名前のような深海魚だそうです。
おばあちゃんのような顔であることから地元で「ばばちゃん」と呼ばれています。
なぜこの深海魚を食べるようになったのか、お聞きすると、毎年この季節に行われるカニの底引き網に一緒に入ってくるのがこの「ばばちゃん」。
食べてみると、鱈に似た味わいでおいしいことが判明! いつの間にか鳥取県の冬の名物グルメになったんだとか!
かまや旅館では「ばばちゃん」を余す所なく使った『ばばちゃん鍋コース』がいただけます。
コース内容
・ばばちゃん鍋
・ばばちゃん煮付け
・ばばちゃん刺身
・ばばちゃん皮の唐揚げ
・ばばちゃん雑炊
宿泊をしなくても5日前までに電話予約すれば『ばばちゃん鍋コース』が食べられます。1名から予約が可能で、実際お一人で来られるばばちゃん鍋ファンも多くいるんだとか…!
インパクトがすごすぎる「ばばちゃん鍋」
運ばれてきた大きなお皿にはたっぷりのばばちゃんの切り身が。
お皿を持ってみると、とっても重いっ!(※お鍋は3人前の写真です)
よーく見ると、、ばばちゃんの顔と思われる部分を発見。
ギザギザした歯も見えてちょっぴり怖い…。食べる前に緊張してきました(笑)
昆布とカツオのシンプルなお出汁でたっぷりの野菜とばばちゃんの切り身を煮込んでいきます。
部屋いっぱいにお鍋のいい香りが広がります! ばばちゃんはよく煮込んでも身が硬くならずお鍋に向いているそうです。
早速いただいてみます♪ばばちゃんから食べてみると…! 身の部分は全く癖がなく淡白な味わい。
確かに鱈のような味ですが、出汁を吸った身は程よい弾力がありました。
ちょっぴり恐怖を感じていた顔周りは? お箸で身をほぐすとスルスルと簡単にはがれていきます!
コラーゲンでぷるっぷる、ダシがシミじゅわ~! これは美容にもよさそうです~。
身とは全然違った食感でした! 個人的には、ばばちゃんの部位の中で一番好きかもしれないです!
どんな料理でも美味しい⁉ 数々の「ばばちゃん料理」
『ばばちゃん鍋コース』ではお鍋以外にも様々な料理でばばちゃんを味わうことができました。
ばばちゃんのお刺身
一口食べてみると鯛みたいな味わい! 食感は少し弾力があり、お刺身ですが食べ応えがあります。
嚙んでいると後半少しざらざらしたような不思議な食感が残ります。
ばばちゃん唐揚げ
ばばちゃんの皮目を使った唐揚げです!
ポン酢と紅葉おろしに混ぜていただきます。白身魚の南蛮漬けのような味でお酒のあてにぴったりです。
ばばちゃんの煮つけ
見た目のインパクト大ですが…。
実際に食べてみると、身がふっくらホロホロでおいしい!しっかりダシが沁み込んでいてご飯が進む~!
ずっと気になっていた「ばばちゃん」は、まさかこんなに美味しい冬の味覚だったとは…!
見た目のインパクトが強めですが、一口食べたらこの味に感動するはず!
冬の間しか食べることができない“ばばちゃん”、鳥取に来た際にはぜひ一度食べてみてほしいです。
かまや旅館
- 住所
- 鳥取県岩美郡岩美町浦富1892
- 電話
- 0857-72-0470
- 料理の料金
- ばばちゃん鍋コース(1人前4,500円)、ばばちゃんフルコース(1人前6,500円)
- 料理の予約
- 時期は11月~3月まで。5日前までに電話予約必須。1人前からの予約可能
※この記事は、2022年12月30日に日本海テレビ「na-na(ナーナ)」で公開された内容を転載したものです。