柳川観光を楽しむモデルコース!川下りや名物グルメ、名所を巡って足湯スポットも

福岡県 柳川観光

 

福岡県南西部に位置する柳川市。市内には網目状に堀割(ほりわり)が張り巡らされており、「水郷柳川」と呼ばれています。どんこ舟に乗り、船頭さんの歌を聞きながら四季折々の景色を楽しむ川下りをしたり、名物のうなぎのせいろ蒸しを食べたり、北原白秋ゆかりの地を巡ったりする日帰りモデルコースをご紹介します。

 

 

 

福岡空港から約1時間、水の郷・柳川

福岡県 柳川エリア

東京・名古屋・大阪などの遠方から、公共交通機関を利用して向かう場合は「福岡空港」もしくは「佐賀空港」が玄関口です。福岡空港から向かう場合は、福岡市営空港線に乗車し「天神駅/西鉄福岡駅」で西鉄・天神大牟田線の特急に乗り換え、さらに約50分で「西鉄柳川駅」に到着。佐賀空港から向かう場合はリムジンバスでのアクセスが便利です。

レンタカーで向かう場合は、福岡空港からは約1時間、九州佐賀国際空港からは約30分で到着します。

・柳川へのアクセス詳細はこちら

 


福岡市営空港線「天神駅」から「西鉄柳川駅」へ(約1時間30分)
もしくは、佐賀空港からリムジンバスで「西鉄柳川駅」へ(約30分)

西鉄天神大牟田線
柳川駅

西鉄柳川駅に到着後、船着き場までは徒歩で5~10分。船会社によって乗り場が異なりますが、市内に4カ所の船着き場があります。川下りと合わせて訪れたい飲食店や土産物屋などは、日が暮れる前に閉まる店も多いので、10時前に駅に到着しておくのが観光を楽しむポイントです。

 


西鉄柳川駅から徒歩約15分

 

柳川ゆかりの土産がそろう雑貨店「ムトー商店」

柳川 ムトー商店

乗船時間まで川沿いの景色を楽しみながら、気になるお店へ。「ムトー商店」は、柳川らしい雑貨や菓子類、有明海産の海苔や加工品などバラエティ豊かな品をそろえています。オリジナルの雑貨もあり、気になるアイテムがたくさん。

 

雑貨店 ムトー商店
雑貨店 ムトー商店てぬぐい 各1,210円
雑貨店 ムトー商店A5クリアファイル 各250円、フレークシール 各350円 など

なかでも、注目は「水郷柳川手習帳」と題した手ぬぐい。北原白秋やムツゴロウなど柳川ゆかりの事物が13個描かれています。ほかにも、ポストカードやクリアファイルなどの柳川をモチーフにしたグッズが充実。かわいらしい絵柄に癒やされます。

席数は少ないですが店内にカフェスペースもあるので、コーヒーをいただきながらひと休みすることもできます。

 

ムトー商店

住所
福岡県柳川市新町37
営業時間
10:00~19:00
定休日
不定休
電話
080-4280-6107
アクセス
西鉄柳川駅より徒歩15分
西鉄柳川駅からタクシーで約5分

 


ムトー商店から徒歩約8分

 

柳川名物「川下り」を体験

どんこ舟に乗り、堀割と呼ばれる水路を巡ります。しだれ柳や季節の花々、白壁の美しい街並みを眺めながら進んでいきます。頭をかがめて低い水門を通ったり、船頭さんの詩に耳をすませたり……と、楽しみ方はさまざま。

今回は松月(しょうげつ)乗船場から、柳川の名所「柳川藩主立花邸 御花」まで向かう1時間(約4km)の片道コースを体験しました。

 

松月乗船場 手前の橋
松月乗船場

橋を渡ると「川下り乗船場」の看板が見えてきました。乗り場には、川下りを待つ人の列ができています。松月乗船場は、明治中期の建物「松月文人館」の前にあり、北原白秋の詩集『思い出』にもうたわれた場所。ここからどんこ舟がゆっくりと漕ぎ出していく様子に風情を感じます。

 

柳川川下り イメージ
柳川古文書館の前を通過する様子

道中は船頭さんによる見どころの紹介も多数。フォトスポットも点在しているので、ぜひ写真を撮影してみてください。

 

春の柳川川下り
初夏の柳川川下り

川下りは四季折々で楽しみ方も変わります。春には桜、初夏には花菖蒲&紫陽花が咲き、夏の夜には「灯り舟」と呼ばれる夜のお掘巡りも楽しめます。冬季限定でこたつ舟も登場し、ぽかぽかと温まりながら堀割を進んでいきます。

 

柳川川下り(こたつ船)

今回は「こたつ舟」を体験してきましたので、その様子をご紹介します。

 

柳川川下り(船乗り場 飲み物一例)
柳川川下り(船乗り場 飲み物一例)

川下りは飲食物の持ち込み自由なので、事前に用意していくか乗船場で軽食を買ってから乗り込むのがおすすめです。松月乗船場の売店では、柳川市に2022年3月にオープンしたブルワリー「ブルワリー柳河」のクラフトビールや、甘酒、温かいカップ酒なども販売していました。

 

柳川川下り(こたつ船)

約1時間のコースでは、松月乗船場から出発し、城堀水門に入り城内の内堀と呼ばれる堀割を左右に折れながら下っていき、沖端または御花に向かっていきます。

取材をしたのは1月下旬だったので風が吹くと肌寒く感じましたが、足元にはこたつがあるのでぽかぽか。風情を感じながら過ごす贅沢な1時間が始まります。

 

柳川川下り

早速、「柳川城堀水門」へと入っていきます。こちらは城の防御用に築造されたもので、城内に入る唯一の水門です。万一の場合にはこの水門を閉め、上流の堤防を切り崩して水を流すと、柳川城周辺を残して周囲は水浸しになる仕掛けだったのだそう。

 

柳川川下り(並倉)

赤いレンガ造りの建物は、明治後期に建てられた「並倉」。柳川特産の味噌、醤油の製造工場です。今も現役の味噌蔵というのだから驚き。

 

柳川川下り

途中、「蜘蛛手棚(くもてだな)」と呼ばれる、魚を獲るための網も見ることができました。今は使われていないそうですが、以前は有明海沿岸でもよく使用していたのだそう。

 

柳川川下り(こたつ船)

川下りの中間地点には、川に浮かぶ水上売店「一期一會」があります。日本唯一の水上売店で、乗船しながら水上ドライブスルーのように買い物できます。船頭さんが船を売店に寄せてくれるので、欲しいものを伝え、その場で現金で支払います。

 

柳川川下り(こたつ船)

揚げ餅(250円)を購入。もちもちの食感と甘辛い味がおいしい! ソフトクリームや餃子、ドリンクなども販売しています。

 

柳川川下り(こたつ船)

川下りも終盤。柳川の橋としては一番狭い「弥兵衛門橋」が見えてきました。慶長10年にかけられたもので、流力をつけるために狭くしているのだそう。

 

柳川川下り(こたつ船)

いくつか橋の下を通りますが、船頭さんの頭すれすれの場所も。橋の下を見ることって中々ないので、新鮮です。

 

柳川川下り

終点の「柳川藩主立花邸 御花」に到着。江戸時代を通じて柳川藩11万石を治めた大名立花家の御屋敷です。約7千坪の敷地が国の名勝「立花氏庭園」に指定されています。

川下りの中で、北原白秋が作詞した童謡『ふるさと』『待ちぼうけ』などを船頭さんが歌ってくれる場面もありました。船頭さんによって得意な詩が違ったり、説明の仕方も変わったりするそうですよ。

 

松月乗船場

住所
福岡県柳川市三橋町高畑329
出発時刻
9:40~14:40まで30分毎に運行(乗合船は予約不要)
※乗船受付は出発時刻の10分前まで
料金
大人 1,800円、子ども(6歳以上~12歳未満)900円
※6歳未満は保護者1名で2名まで無料
※晴天時の貸し笠100円
定休日
無し
電話
0944-72-6177
アクセス
西鉄柳川駅より徒歩5分
西鉄柳川駅からタクシーで約4分
公式サイト
松月乗船場(柳川観光開発)

 


下船場所(「御花」もしくは「沖端」)から徒歩1~5分

 

ランチは柳川名物「うなぎのせいろ蒸し」

柳川 万榮堂

柳川市沖端町の「柳川川下り観光通り」両脇には、うなぎ店が軒を並べます。現在、天然ものは希少となりましたが、江戸時代には柳川藩の特産品として、堀割でうなぎがよく採れていたのだそう。その名残もあり、柳川一帯にはたくさんのうなぎ店があります。

柳川では、うな重やうな丼ではなく、せいろ蒸しでの提供が一般的。『美味しいうなぎがここにあります。』の暖簾に引かれ、「万榮堂(まんえいどう)」を訪れました。

 

柳川 万榮堂

備長炭でじっくりとうなぎを焼き、その後にふんわりと蒸し上げた「せいろ蒸し」。店内には香ばしいうなぎの香りが漂い、食欲をそそります。

 

柳川 万榮堂
うなぎのせいろ蒸し(上)4,070円

蓋を開けると、湯気が立ち込めました。タレを絡めたごはんの上に、蒲焼きにしたうなぎ、錦糸卵が乗っています。うなぎには程よく脂が乗り、ふっくらとした柔らかな食感。うなぎの旨味がぎゅっと詰まった味わいに箸が止まりません。

最後まで熱々の状態で食べられるのもせいろ蒸しならでは。2階の座席からは堀割も眺めることができます。

 

万榮堂

住所
福岡県柳川市稲荷町13-5
営業時間
11:00~17:00(売り切れ次第、閉店の場合有り)
※予約受付時間(10:00~16:00)
定休日
月曜(祝日の場合は翌日休)、不規則の店休日有り
電話
0944-72-5010
アクセス
西鉄バス「御花前」より徒歩約5分
西鉄柳川駅からタクシーで約10分

 


万榮堂から徒歩約5分

 

柳川の名所「柳川藩主立花邸 御花」

柳川藩主立花邸 御花

柳川観光で外せないのが「柳川藩主立花邸 御花」です。江戸時代に柳川を治めていた大名・立花家の邸宅が公開されており、その広さはおよそ7千坪。 国の名勝「立花氏庭園」に指定されており、明治43(1910)年に立花家14代 寛治(ともはる)伯爵によって建てられた伯爵邸と庭園「松濤園(しょうとうえん)」が、100年前の姿のまま残されています。

 

柳川藩主立花邸 御花「西洋館」

明治43年に立花家の迎賓館として建てられた「西洋館」。美しい白亜の洋館は、鹿鳴館様式の流れをくむ木造2階建ての建物。中に入ることもでき、漆喰の壁や廊下に広がる赤い絨毯が印象的です。明治の面影を今に伝える柳川のシンボル的存在なので、西洋館の前で撮影するのもおすすめですよ。

 

柳川藩主立花邸 御花「松濤園」

同じく、明治43年に14代立花寛治によって整えられた池庭「松濤園」。園内には見事なクロマツ、庭石、石灯籠があり、沓脱石(くつぬぎいし)の巨石は旧天守閣の台石を移したといわれています。冬場には、飛来する野鴨が群れ遊ぶ景観を眺められます。

 

柳川藩主立花邸 御花

住所
福岡県柳川市新外町1
営業時間
10:00~16:00(最終入館15:40)
入館料
一般 1,000円、高校生 500円、小中学生 400円
※西洋館、松濤園、立花家史料館の見学ができます
定休日
不定休(公式サイトにて確認)
電話
0944-77-7888
アクセス
西鉄バス「御花前」下車すぐ
西鉄柳川駅からタクシーで約10分

 


柳川藩主立花邸 御花から徒歩約1分

 

「soil select farm」でいちごスイーツを堪能

柳川「soil select farm shop」

「柳川藩主立花邸 御花」を観光した後はすぐ近くにある「soil select farm」で、いちごスイーツを食べながら小休憩。柳川市のいちご農園が運営するお店です。

ここから車で約5分の場所にあるいちご農園で育てた、5品種(あまおう、おいCベリー、恋みのり、さがほのか、よつぼし)を使用したスイーツなどを提供しています。

 

柳川「soil select farm shop」
カップいちご 500円、あまおうクロワッサンサンド 600円

「カップいちご」は、摘みたての新鮮でジューシーないちごをそのまま食べられます。「あまおうクロワッサンサンド」は、クロワッサンに摘みたてのいちごと生クリームとカスタードをたっぷりトッピングした甘いもの好きにはたまらない一品。

 

柳川「soil select farm shop」
団子 350円
柳川「soil select farm shop」
いちご飴 600円

ほかにも彩り豊かなお団子や、いちご飴など、フレッシュないちごを使用したスイーツを販売しており、店内のカフェスペースまたはテイクアウトで食べられます。

 

柳川「soil select farm shop」

店内の一角では、いちご関連のお土産も販売。とんこつラーメンにいちごを組み合わせた「あまおうラーメン」などもありましたよ。

 

soil select farm

住所
福岡県柳川市新外町4-23
営業時間
11:00~16:00
定休日
なし
電話
0944-85-9329
アクセス
西鉄バス「御花前」より徒歩約2分
西鉄柳川駅からタクシーで約10分

 


soil select farm shopから徒歩約3分

 

通年でさげもんを鑑賞できる「柳川市観光情報センター」

柳川市観光情報センター

柳川の観光情報を発信しているのが「柳川市観光情報センター」です。本格コーヒーが楽しめる自販機などが並んでおり、休憩スペースもあるのでここでパンフレットを見ながら行き先を検討するのもおすすめ。

 

柳川市観光情報センター
柳川さげもん
柳川市観光情報センター

館内には柳川の名物「柳川さげもん」が通年で飾られており、飾りモチーフの意味を知ることもできます。

アクティブに観光を楽しみたい方はレンタサイクルを借りて、沖端川沿いの堤防を通って有明海まで行く楽しみ方も。柳川の観光拠点にぴったりなスポットです。

 

柳川市観光案内所

住所
福岡県柳川市沖端町35
営業時間
9:30~17:00(夏季などイベント時は変更有り)
レンタサイクル
普通自転車1日 500円、電動アシスト自転車1日 800円
電話番号
0944-74-0891
アクセス
西鉄バス「水天宮入口」より徒歩約5分、堀川バス「亀の井ホテル柳川」より徒歩約9分
西鉄柳川駅からタクシーで約10分
公式サイト
柳川市観光案内所

 


柳川市観光案内所から徒歩約11分

 

「からたち文人の足湯」でリフレッシュ

柳川「からたち 文人の足湯」
柳川「からたち 文人の足湯」
柳川「からたち 文人の足湯」

「からたち 文人の足湯」は、約70人が同時に入浴できる無料の足湯です。利用時間が11:00~15:00なので、日中の散策休憩におすすめ。

北原白秋や檀一雄、長谷健といった柳川にゆかりのある文人達の写真や年表、エピソード、ゆかりのスポットなどを紹介したパネルが展示されているので、リフレッシュしながら柳川のことも学べます。

 

からたち文人の足湯

住所
福岡県柳川市弥四郎町9
営業時間
11:00~15:00
アクセス
堀川バス「亀の井ホテル柳川」より徒歩約1分、柳川市コミュニティバス「水の郷」より徒歩約12分
西鉄柳川駅からタクシーで約10分

 


からたち文人の足湯から徒歩約12分

 

「北原白秋生家・記念館」で白秋の生き様を学ぶ

柳川「北原白秋生家・記念館」

柳川観光を語るのに欠かせないのが、明治から昭和初期に活躍した詩人・北原白秋の存在です。北原白秋が生まれ育った「生家」は明治期の建物で、復元されたなまこ壁の外観が特徴的。生家は福岡県の指定史跡であり、国指定名勝「水郷柳河(すいきょうやながわ)」の一つになっています。

 

柳川「北原白秋生家・記念館」

母屋では白秋が生活した間取りや、白秋の遺品、数々の詩業が並びます。白秋の生家は柳川地方でも一、二を争う酒造業を営んでいたことから、その名残の酒樽なども展示。蔵では白秋が手掛けた全国各地の校歌や社歌、白秋系歌人の系譜図などもみることができます。

 

柳川「北原白秋生家・記念館」

生家の奥にある「白秋記念館」では、1階に有明海に面した柳川の歴史や文化、ゆかりの人物を紹介。2階では明治、大正、昭和の3代を生きた北原白秋の生涯を5つの時代に分けて、白秋直筆の原稿や貴重な資料を展示しています。ビデオシアターでは、白秋の生涯や柳川の祭りの様子などを分かりやすく映像で見ることもできます。

 

北原白秋生家・記念館

住所
福岡県柳川市沖端町55-1
営業時間
9:00~17:00(最終入館16:30)
料金
大人 600円、学生 450円、小人 250円
休館日
12月29日~1月3日
電話
0944-72-6773
アクセス
西鉄バス「水天宮入口」より徒歩約5分、堀川バス「亀の井ホテル柳川」より徒歩約10分
西鉄柳川駅からタクシーで約10分

 

 

 

四季を通して楽しみがたくさん! 柳川の季節イベント

さげもんめぐり

さげもんめぐり
柳川「さげもんめぐり」

柳川地方では、女の子が生まれると初節句に子どもの健やかな成長を願い、雛段と一緒に色鮮やかな「さげもん」を飾り、盛大に祝います。さげもんとは、縁起の良い鶴やウサギ、ひよこ、這い人形などの布細工と、鮮やかな糸で巻き上げた「柳川まり」を組み合わせたもの。初節句を迎える女の子の幸せや健康などの願いが込められています。

現在では春の風物詩として知られ、例年2月上旬から4月上旬まで、街全体で「さげもんめぐり」を開催しています。期間中は観光施設や店舗で飾り付けられたさげもんを観ることができるほか、「おひな様始祭」「柳川きもの日和」「おひな様水上パレード」などの催しも行われます。

 

中山大藤

中山大藤
中山大藤

中山熊野神社にある樹齢約300年余りの「中山大藤」。地元の保存会に大切に育てられ、県の天然記念物にも指定されています。満開は4月中旬~下旬頃。毎年4月には藤棚のライトアップや物産展が行われる「中山大藤まつり」も開催されます。

 

柳川ひまわり園

夏の柳川ひまわり園
夏の柳川ひまわり園

5ヘクタールもの土地に約50万本のひまわりが咲き乱れる「柳川ひまわり園」。有明海に面した干拓地に広がるひまわり畑は迫力満点!夜にはライトアップも行われます。毎年9月上旬から中旬が見頃です。

 

三柱神社秋の大祭(おにぎえ)、白秋祭水上パレード

三柱神社秋の大祭(おにぎえ)
三柱神社秋の大祭(おにぎえ)
白秋祭水上パレード
白秋祭水上パレード

柳川に秋の訪れを告げる「秋季の大祭(おにぎえ)」。初代柳川藩主の立花宗茂公と、宗茂の妻・誾千代(ぎんちよ)姫、そして岳父・戸次道雪(べっきどうせつ)公の三神を御祭神とする秋の大祭です。福岡県の無形民俗文化財に指定されている囃子(はやし)山車「どろつくどん」や、踊り山車などの御神幸行列が参道や町内を練り歩きます。

また、11月1・2・3日の3日間行われる「白秋祭水上パレード」も柳川ならではお祭りです。数十艘のどんこ舟が、観光のメインスポットから約4kmの夜の川上りパレードに出発。お堀沿いには各所にステージがあり、郷土芸能や太鼓の演奏、合唱コーラスなどが披露されます。最終地点では打ち上げ花火のフィナーレも。さらに、毎年1月25日には「白秋生誕祭」も開催されています。

 

 

掲載スポット一覧MAP

 

福岡国際空港から約1時間の場所にある柳川。北原白秋の詩情を育んだ風景は、国の名勝にも指定されています。ゆったりと時が流れる「水郷柳川」で、どんこ舟に揺られながら四季折々の景色を眺めてみませんか。

 

福岡県「柳川」は人気観光地「太宰府」へも電車で約1時間のロケーションなので、1泊2日で福岡郊外の観光を楽しむのもおすすめです。

 

 

撮影/大林博之(一部、PIXTA/観光スポット写真提供あり) 取材・文/加藤あやな

 

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