2024年に開園100周年を迎えた「京都府立植物園」で、園内の植物を光と音で包む夜間開放イベント「LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル キョウト)」が、2024年10月18日〜12月26日まで開催されます。
プロジェクションで彩られた幻想的な夜の温室は、昼間とはまるで別世界。生命力あふれる植物の輝きがアートとなって表現されます。
国内有数の植物園が光と音で神秘の空間に
大正13(1924)年に誕生した「京都府立植物園」は、今年で開園100周年を迎えました。園内には「日本の森・植物生態園」や樹齢100年を超える木々、さらに国内最大規模の観覧温室があり、約12,000種類、約12万本もの植物が栽培されている日本有数の植物園です。
京都府立植物園では、次の100年に向けたビジョンとして「生物多様性の保全」を掲げていて、今回開かれる「LIGHT CYCLES KYOTO」でも「生物多様性」をテーマに、光、音、プロジェクションで五感を刺激するアートが展開されます。
企画・制作するのは、ディズニーやユニバーサル・スタジオ、モントリオール・ノートルダム大聖堂など、世界各国でプロジェクトを手がけてきた、カナダ発のマルチメディア・スタジオ「Moment Factory(モーメント・ファクトリー)」。会場となる観覧温室は4つのゾーンに分けられていて、それぞれ異なった光と音の演出による没入型エンターテインメントを堪能できます。
自然とのつながりを感じられる4つの体験ゾーン
体験ゾーン1 「LIGHT WILL FIND YOU」
体験ゾーンのひとつ「LIGHT WILL FIND YOU」は、日本人ならではの感性とも言える自然描写「こもれび」にインスパイアされた空間です。
頭上から木々の梢を縫うように光の筋が差し込み、温室内、そして来園者自身を照らし出してくれます。
体験ゾーン2 「MEMORY OF WATER」
「MEMORY OF WATER」は、光で波のうねりを表現したゾーン。雨音や雷鳴が光の波の下に溶け合いながら流れ、水の活力が視覚と聴覚に訴えかけます。
体験ゾーン3 「(IN)VISIBLE」
砂漠の植物たちのゾーンを彩る「(IN)VISIBLE」は、目に見えない光のパターンや隠されたリズムによって表現されたアート空間です。夜行性の植物が持つ本能的な生命力が、砂の上で神秘的に浮かび上がります。
体験ゾーン4 「FOREST FREQUENCIES」
木々が生い茂るゾーンを舞台にした「FOREST FREQUENCIES」では、鮮やかな色彩と脈動する音波が来場者を包み込みます。自然が奏でるシンフォニーの中、生命の調和を肌で感じられる空間です。
夜の植物の多彩な表情を光や音とともに楽しめる「LIGHT CYCLES KYOTO」は、自然への敬意を感じ、人と環境との関わりについて思いを巡らす機会にもなりそう。また、11月下旬には紅葉も見頃を迎えると予想されています。秋の京都へ、紅葉と夜のアートを堪能する旅に出かけてみませんか?
LIGHT CYCLES KYOTO
- 開催期間
- 2024年10月18日〜12月26日
※毎週月曜(11月4日を除く)は休止 - 開催時間
- 18:00〜21:30(最終入場 20:30)
- 料金
- 【前売券】大人 2,000円、小中学生 1,000円
【当日券】大人 2,500円、小中学生 1,200円
※未就学児は無料 - 会場
- 京都府立植物園(京都市左京区下鴨半木町)
- アクセス
- 【電車】京都市営地下鉄「北大路駅」より徒歩約10分
【バス】市バス・京都バス「植物園前」バス停より徒歩約5分 - 詳細
- 「LIGHT CYCLES KYOTO」公式サイト
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