大阪・関西国際空港直結の「ホテル日航関西空港」が、SDGsを実践する国内宿泊施設の国際認証「Sakura Quality An ESG Practice(通称:サクラクオリティグリーン)」において、5段階中、上から2段階目の「4御衣黄(ぎょいこう)ザクラ」を取得。これは、空港直結のホテルでは初の認証取得です。
「自然環境や社会に積極的に貢献する宿泊施設」として認証
一般社団法人観光品質認証協会による、SDGsを実践する宿泊施設を対象にした品質認証制度「サクラクオリティグリーン」。
持続可能な旅行と観光のためのグローバルスタンダードを管理するアメリカのグローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(The Global Sustainable Tourism Council)の承認を得た国際規格です。
審査内容はSDGsの17のゴールに基づいた172項目に上り、各施設はチェックシートへの回答や調査員の現地視察を経て、5段階で評価されます。
「ホテル日航関西空港」は、5段階のうち上から2番目の「Regenerative(顧客が増えるほど、地域環境をより良くする施設)」とされる「4御衣黄(ぎょいこう)ザクラ」を取得しました。
また、安全行動基準検査済みマークである「Sakura Quality A Clean Practice」認証も同時に取得。館内の衛生対策やスタッフの安全確保、消毒用薬剤管理などの観点で「適切」と判定されました。
廃食用油を航空燃料にリサイクル
今回の認証取得にも関連する、ホテル日航関西空港の取り組みのひとつが廃食用油のリサイクルです。
同ホテルでは空港運営会社からの呼びかけに応じ、館内で使われた食用油のリサイクル回収に協力しています。集められた廃食用油は、現在バイオディーゼルの原料として再利用されていますが、2025年度以降は航空機からのCO2排出量削減策として期待がかかるSAF(Sustainable Aviation Fuel=持続可能な航空燃料)の生産に活用されることになっています。
その他にも環境負荷低減を目的に、客室やパブリックトイレ、スタッフが出入りするバックスペースなどさまざまな場所に自動水栓や節水設備を設け、衛生面と節水に配慮。
また、生ゴミ処理機を自社運用することで、1日約100kgの生ゴミを熱処理・粉末化させ、肥料としてリサイクルしているということです。
SDGs達成には「地域との共生」も大切な要素とされています。
同ホテルでは、地元の学生が地域の歴史をテーマに描いた絵を館内に常設展示したり、ロビーや客室のモニターで近隣の観光地を紹介するなど、地域の活性化や街づくり活動にも積極的に取り組んでいるそうです。
大阪と世界を結ぶ国際空港に直結し、国内のみならず海外からのゲストも多く訪れる「ホテル日航関西空港」。持続可能な社会を目指すおもてなしの精神を、関西の玄関口から世界へと発信しています。
ホテル日航関西空港
- 住所
- 大阪府泉佐野市泉州空港北1
- 総部屋数
- 576室
- アクセス
- 関西国際空港第1ターミナル、JR・南海電鉄「関西空港」駅直結