「リッチモンドホテル青森」が新形態のビジネスホテルとして2023年7月26日にリニューアルオープンしました。コンセプトは「Encounter with TSUGARU Traditional」。滞在の場という役割に加えて、「地域に根差した情報発信と出会いの場」という新たな試みに挑戦しています。試みの一つが、北欧テイストと伝統工芸を融合させたインテリア。ロビーには伝統工芸品や関連書籍が並んでいるので、ソファでくつろぎながら地域の文化や魅力にふれることができるでしょう。
伝統工芸品との出会いや地域とのコミュニケーションを創出
「地域に根差した情報発信と出会いの場」を実感できるのが、5階ロビーです。何世代にもわたって受け継がれてきた伝統工芸品を鑑賞できるほか、QRコードを読み込めばそれぞれの歴史や工夫を知ることができます。伝統工芸品のディスプレイには、りんごを貯蔵するりんご箱からインスピレーションを得たシェルフを採用。地域の伝統工芸品や文化、インテリアに関する書籍やパネルが並んでいるので、その場で詳しい情報を探せます。
ゆったりと空間が使われたフロアには、ヨーロッパ家具と青森の伝統工芸品を用いたインテリアが広がり、リビングのようなくつろぎ感を与えます。カウンター席やソファ席があるので、そこで書籍を開いたり、地元出身のスタッフとコミュニケーションを取ったりすることが可能。地域の特色を知りたいレジャー時はもちろん、観光できない出張時でも、青森ならではの文化や情報にふれ、新たな知識や気づきが得られるでしょう。
同ホテルでは、宿泊者が伝統工芸品に興味を持てるよう生活に取り入れやすいものを選んだり、作家や工房がホテルオリジナルで制作したものを展示したりしています。津軽塗やあけび蔓細工、竹籠は受け継いできたデザインそのものですが、こぎん刺しはインテリアに溶け込むよう特別に制作。ねぶたの置物も、ねぶたの技法と新たな感性を融合したホテルオリジナルの作品です。
エレベーターホールの各階表示にはこぎん刺し、客室の荷物台(バゲージスタンド)にはりんごの木が使われており、滞在中の何気ない瞬間に地域の特色を感じられるでしょう。
津軽の伝統工芸と北欧インテリアが彩るアートな客室
伝統工芸品は客室にも用いられています。例えば、窓からねぶた祭りを一望できる特別室「ロイヤルコーナーツインTSUGARU」は、今回フルリニューアルされたぜいたくな一室です。ナチュラルな色彩とシンプルなデザイン、そして木の温もりを感じる北欧テイストの家具や照明がくつろぎの空間を演出。津軽びいどろのグラスやこぎん刺しのクッションを使えるだけでなく、津軽塗の代表的な技法を用いたアートピースがインテリアに彩りを与えています。
他の客室においても、こぎん刺しがモチーフのカーテンとアクセントクロスが使われており、青森ならではの滞在を満喫できるでしょう。青森の伝統工芸品を取り入れた新形態のビジネスホテルで、知識や出会いが広がる豊かな旅を楽しみませんか。
リッチモンドホテル青森
- 住所
- 青森県青森市長島1-6-6
- 総客室数
- 175室
- アクセス
- 【電車】JR「青森」駅東口から徒歩約15分
【車】JR「青森」駅東口から車で約5分、JR「新青森」駅から車で約15分
【バス】JR連絡バスで「青森空港」から「柳町通り」まで約30分、下車徒歩約1分 - 駐車場
- あり(1泊900円・先着順)