富山県と長野県の山岳地帯を結ぶ立山黒部アルペンルート。豪雪エリアのため冬の間は閉鎖されますが、今年も4月中旬に全線開通します。そして、2023年は4月15日から6月25日まで恒例イベント「2023 立山黒部・雪の大谷フェスティバル」の開催が決定! 世界屈指の山岳観光ルートで「雪の大谷ウォーク」など、この季節にしか見られない絶景や数々のイベントを体験できます。
会期前半は絶景の「雪の大谷ウォーク」や「パノラマロード」を解禁
立山黒部アルペンルートは、富山県中新川郡立山町の「立山駅」から長野県大町市の「扇沢駅」をつなぐ、世界でも有数の大規模な山岳観光ルートです。豪雪により冬季は閉鎖されますが、例年4月中旬に全線が開通し、壮大な銀世界の景観を楽しみに多くの人が訪れます。
雪が残る春から初夏にかけて、標高約2,450mの最高地点・室堂エリアを中心に実施されるのが「立山黒部・雪の大谷フェスティバル」。2023年は4月15日から6月25日までの開催期間を前半と後半に分け、さまざまなお楽しみコンテンツが展開されます。
イベントの前半「1st STAGE」は、「みんなで楽しむユキアソビ」がテーマです。注目は今年で30回目となる「雪の大谷ウォーク」。立山有料道路を除雪してできる雪の壁に挟まれた「雪の大谷」は雪壁の最も高い部分が地上約20mにもおよび、それが約500mも続きます。まさにこのイベントならではといえる圧巻の景色です。
また「雪の大谷」の外側に延びる雪上の遊歩道「パノラマロード」が一般開放され、立山連峰の剱岳を望みながら、白銀の世界でハイキングをすることができます。
「くずそうユキカベ!つくろう新しいミチ」は、今回初めて開催されるイベントです。雪壁をスコップで掘り、自ら道をつくります。冬の間に降り積もった雪の質感をその手に感じることができる貴重な機会です。
そのほか、室堂駅の隣にある大観峰駅では、巨大なかまくら「雪のポケット」や、駅の上に備わる展望台までの通路に「雪のトンネル」が登場。積もった雪をアーチ状にくり抜いたトンネルは、日本有数の豪雪エリアだからこそ実現する非日常空間。展望台からの絶景パノラマと一緒に楽しみたいスポットです。
会期後半は雪解けの立山黒部散策が楽しい写真関連イベントも
後半の「2nd STAGE」は、5月22日から6月25日にかけて「◯◯を見つけよう!」をテーマに開催されます。春から初夏へ向かうこの時期は、豪雪に覆われていた植物や生き物が顔を出しはじめる季節。室堂駅や商業施設を擁する「室堂ターミナル」 を起点に整備されたハイキングコースを利用し、季節の移り変わりを感じながらのんびりと散策できるイベントが開催予定です。
「室堂ターミナル」から10分ほど歩くと、澄んだ湖面が美しい「みくりが池」に到着。約1万年前にできた周囲約630mの火山湖は紺碧の湖面に立山連山を映し、この時期ならではの絶景を見せてくれます。また、周辺エリアは国の特別天然記念物に指定されているライチョウの生息地でもあるので、運がよければ神の使いとされるその姿を見ることができるかもしれません。
ほかにも室堂駅周辺の4カ所をめぐってスタンプを集めると1枚の絵が完成する「オリジナル絵はがきスタンプラリー」や、公式サイトから誰でも応募できる「初夏の立山室堂平フォトコンテスト」などイベントが盛りだくさん。プロカメラマンのイナガキヤスト氏と一緒に撮影ポイントを散策する「立山室堂平フォトスポット」といった写真撮影企画も用意されています。豪雪から解放される、この時期ならではのイベント。絶景に囲まれながら、春の息吹や初夏の香りを感じられる「立山黒部アルペンルート」を目指す旅はいかがでしょうか?
2023 立山黒部・雪の大谷フェスティバル
- 住所
- 立山室堂エリア(富山県中新川郡立山町芦峅寺室堂)
大観峰エリア(富山県中新川郡立山町芦峅寺大観峰) - 料金
- 無料
※会場までの運賃は別途必要、一部料金が必要なイベントあり - 営業時間
- スポットにより異なる
- 開催期間
- 2023年4月15日~2023年6月25日
- アクセス
- 【電車】富山地方鉄道「富山」駅より「立山」駅まで約1時間
【車】北陸自動車道「立山」ICより「立山」駅まで約40分「立山」駅ケーブルカー乗り場へ - 詳細
- 2023立山黒部・雪の大谷フェスティバル特設サイト