2022年4月1日に開業した「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 京都」は、滞在そのものが旅の目的となるような充実した館内設備が魅力のホテル。
ラウンジではすべての宿泊者が時間毎に異なるフードプレゼンテーションを味わえ、オールインクルーシブのような快適さを楽しめます。そして、頭を休めるメディテーション(瞑想)など、特別なくつろぎ体験でワンランク上のリラックスした滞在が叶います。
目次
京都観光の拠点にも最適!
最寄り駅は、京都市営地下鉄 烏丸線・東西線「烏丸御池駅」から徒歩約2分。市営地下鉄唯一の交差駅で、どこへ行くにも便利なロケーション。「京都駅」から「烏丸御池駅」までは電車で約6分の近さです。
黒と白のスタイリッシュな外観。ホテルからは京都文化博物館や京都国際マンガミュージアムも徒歩圏内で、二条城や京都御所などの観光地へのアクセスも便利な場所にあります。
1階にはパティスリー「サダハル・アオキ・パリ 烏丸御池店」とイタリア料理の「シンクロニア ディ シンジハラダ」など、関西初出店の世界的な評価を受けている店舗を併設。
さらに、ウェルカムスイーツやアペタイザー、ドリンクが無料で楽しめる宿泊者用ラウンジ「アイコニックラウンジ」のほか、2つの部屋から構成されるメディテーションルームでの、瞑想体験も興味深いところです。
お楽しみ!「サダハル・アオキ・パリ」のウェルカムスイーツ
ホテルへ入ると高さ約7メートルという開放的な吹き抜けロビーが出迎えてくれます。奥には地元・京都のお酒や国産のウイスキーを使ったカクテルが楽しめるバー「THE BAR」も。こちらの営業開始時間は17時から。後ろ髪を引かれながらチェックインカウンターへ。
スタッフのマスク着用や飛沫防止パネルなど、コロナ禍の感染対策がされたカウンターでチェックインを完了。お部屋のカードキーやラウンジ利用のチケットなどを受け取ります。
広々としたアイコニックラウンジ
チェックインをすませ、お部屋に荷物を置いたら、さっそく2階の「アイコニックラウンジ」へ。約200平方メートルの広々としたラウンジは、「SAJIKI」、「OKU」、「TERRACE」と3つのエリアに分かれています。
「TERRACE」エリアにはファイヤーピット(焚き火台)があり、17時からのカクテルタイムには灯がともって雰囲気のある空間に。
席に着くと、パティスリー「サダハル・アオキ・パリ」のアフタヌーントランクが運ばれて来ます。こちらは1泊の滞在につき、1回受けられるサービス。
フォトジェニックなトランク型のケースは、ホテルの近くにある「IREMONYA(イレモンヤ)」のオーダーメイド。サステナブルな素材で作られており、カラーは4種類。どれが出てくるかはお楽しみです。
トランクの中には、カラフルなマカロンにミニサイズのケーキ、カヌレ、マドレーヌなど「サダハル・アオキ・パリ」の心踊るスイーツが詰まっています。(写真は2名分)
広々としたラウンジでのアフタヌーンティー体験で優雅な気分に。くつろぎのひとときが味わえます。
ドリンクはコーヒー類や紅茶、2種類の日本茶とフルーツジュースからお好みのものを選択。さらに、ドライフルーツやナッツ、チョコレートなどのスナックも楽しめます。
コーヒーのラインナップには、京都の老舗「小川珈琲」のバードフレンドリー(R)認証コーヒーも。このコーヒーから生まれた収益は、世界中の渡り鳥保護・生態系保護のために利用されているそう。ビターチョコレートのような苦味と甘さが特徴で、チョコレート菓子との相性もぴったりです。
京都を意識した客室
お部屋はスイート1室を含む全125室。客室には京都の路地をイメージした格子や和紙などを使用。京都らしさを意識したシンプルで洗練されたデザインとなっています。
最上階に1室だけ、広々「アイコニックスイート」
最上階にある「アイコニックスイート」は広さ約87平方メートル、1室のみの特別な空間です。入り口から入るとまずは御池通(おいけどおり)に面した、南向きの明るいリビング・ダイニングがお出迎え。
寝室とバスルームはその奥の部屋にあります。広々とした空間でゆったりとしたステイが叶いそうですね。
景色をより楽しめる「コーナーバルコニー」
「コーナーバルコニー」は、南西側の角部屋。御池通に面したバルコニーへ出て、外の景色を楽しむことも可能です。
目の前の御池通は、祇園祭の山鉾巡行や、時代祭の行列の巡行ルートでもあります。お祭りの時期には連泊して、お部屋からの眺めを独り占めしてみたいですね。
南向きで明るい「デラックスツイン」
今回宿泊したのは、御池通をのぞむ大きな南向きの窓が特徴の「デラックスツイン」です。
お茶を飲んだりしてくつろげる丸テーブルのほかに、広々としたデスクスペースがあり、リモートワークで利用する方も多いのだとか。
アメニティの箱は組紐を結んだ玉手箱をイメージ。開けるときのワクワク感を大切にしています。
アメニティには環境や資源に配慮した、籾殻や再生プラスチックを使用。
スキンケアアイテムは「THE SKIN DELIGHTS(ザ スキンディライツ)」のアルガンオイルを使用したクレンジングジェル、フェイシャルフォーム、セラムローション(化粧水)、セラムミルキーローション(乳液)が揃っています。
バスルームはトイレと別になっていて洗い場があり、浴槽も広々。アメニティには、フランス・ブルターニュ地方の自然塩を使用したバスソルトが付いているので、お部屋でもゆっくりとバスタイムが楽しめます。
大きな鏡のほか、メイク時にしっかりチェックできる拡大鏡も揃っています。ドライヤーはスイスの老舗メーカー「solis(ソリス)」のもの。世界中の美容師が愛用しているサロンクオリティで、たっぷりの風量が素早く髪を乾かしてくれます。
ナイトウェアは上下セパレート。ズボンのウエストはゴムで、適度にやわらかく着心地がよいシャツの背には、ホテル名の刺繍が入っていてなんだかオシャレです。
そして、ちょっとうれしいのがアイロン。通常、貸出品であることが多いのですが、「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 京都」ではお部屋に完備。アイロン台も揃っており、シワになりがちな旅のファッションもパリッとキメられそうですね。
お部屋の引き出しにはカップやお茶のほか、下段にはカトラリーにお皿、ワインオープナーやグラスも揃っています。コーヒー好きにうれしいネスプレッソも。カプセルにはデカフェも含まれているので、カフェインを気にせずゆったりとコーヒーを楽しめるのがうれしいですね。
そしてこちらが大浴場へ行くときに使うバッグ。口の大きなカゴタイプなので、大きなバスタオルとナイトウェアがすっぽりと入ります。大浴場にはタオルの用意がないため、お部屋から持ち込むのをお忘れなく。
大浴場と2つのメディテーション体験へ
ホテルの2階には大浴場と2つのメディテーションルームが揃うウェルネスフロアがあります。メディテーション体験の前に、まずは大浴場で体の芯からあたたまってリラックス。その後メディテーションルームに足を運ぶのがおすすめです。
2階のフロアに足を踏み入れると、ふわっと香るのは匂い香「誰が袖 薫(たがそで かおる)」。ホテル近くにある300年以上の歴史を持つ「松栄堂」のお香で、京都らしい雅な気分を感じることができます。
大浴場の浴室と脱衣所は白と黒を基調としたスタイリッシュな空間。女性大浴場へは、チェックイン時に渡される専用のカードキーをかざして入ります。湯船には京都産のヒノキ間伐材を加工した玉が浮かんでいて、なんだかほっこり。
雲の中にいるようなミスト体験「blank」
さぁ、いよいよメディテーションルームへ。手ぶらでリラックスできるように、荷物はロッカーに預けます。まずは、2つあるメディテーションルームのひとつ「blank」へ。
部屋の中央には丸くやわらかい感触の椅子が。こちらに座っても、床に座っても大丈夫。リラックスできる姿勢ですごしてください。
目はつぶっても、ぼんやりと全体を眺めてもOK。空間全体にミストが噴き出し、約10分ごとに白い空間から様々な色に変化していきます。まるで光の中にいるような不思議な感覚に。こうして目と頭をリフレッシュして、脳に余白(blank)を作ります。
お茶の香りで心を整える「tea」
もうひとつの「tea」は、テーブルがある静かでほの暗い空間。視覚からの情報を減らし、嗅覚に集中するメディテーションルームです。
お茶は、ほのかな焙煎の香りの「半発酵ほうじ茶」と、ベルガモットと煎茶の香りがさわやかな「アールグレイ煎茶」の2種類。香りを嗅いで、ピンと来た方を選んでみてください。
じつは、お茶をいれる動作もメディテーションのひとつ。ゆったりと香りを楽しみながら、丁寧にお茶をいれましょう。
天井に映し出される波紋を眺めながら、視覚に頼りがちな普段の生活をリセット。五感が研ぎ澄まされることにより、よりお茶の香りを感じることができます。
そしてお部屋にもメディテーション用のオイルと、コツを書いたガイドが置いてあります。
部屋のテレビでは15分ほどのメディテーションプログラムが利用できます。
メディテーションは東京・南青山の「Medicha(メディーチャ)」が監修。東京のスタジオには仕事やSNSで疲れた脳のリセットや、ストレス発散で通う人が多いのだそう。
たき火を眺めながらのカクテルタイム
17時からのカクテルタイムでは、ラウンジのファイヤーピットに灯がともります。燃料は環境に配慮したバイオエタノールを使用。揺らめく炎を眺めながら、夜の京都を楽しみましょう。
そして、カクテルタイム には「トマトのズッパ」や「ホタルイカと花菜」など、1階にある「シンクロニアディシンジハラダ」の前菜3種類のプレートが1人1皿提供されます。「シンクロニアディシンジハラダ」は翌朝の朝食レストランでもあり、朝食への期待が高まります。
そのほかにも日替わりのおばんざいや、漬物店の「京つけものもり」の人気商品「京都おりーぶ」などのスナックが。赤・白・スパークリングワインにビール、ウィスキー、日本酒、焼酎、リキュールなどのアルコール類もフリーでいただけます。
日本酒は京都・伏見の酒蔵「玉乃光酒造」の純米吟醸「GREEN」を用意。有機JIS認定を取得した山田錦のみを使用し、落ち着いた飲み口にさっぱりとした味わいのこちらは、ワイングラスで香りを楽しみながらいただくのがおすすめです。
ラウンジのカクテルタイムは21時まで(L.O.20時半)。飲みたりない方は、23時まで営業している1階の「THE BAR」へどうぞ。宿泊者はテーブルチャージなしで利用できます。
吹き抜けの開放的な空間で楽しめるのは、京都産のウイスキーやフルーツを使った多彩なカクテル。
こちらはその時期の気候に合わせて作られたオリジナルカクテル。飾りの花穂シソもうつくしい3層のカクテルですが、混ぜると深い紫色に変化し、とてもムービージェニック!そっと口に含むと、さわやかなシソの香りが広がります。
カクテルに使用しているのは、京都初のジン専門蒸溜所「京都蒸溜所」のジャパニーズ・クラフト・ジン「季の美(きのび)」。
ほかにも、季節を感じさせる和酒リキュールのカクテルやホテルをイメージしたシグニチャーカクテル、ノンアルコールも充実。京都ならでは、西陣織をラベルに採用した珍しい「京都ウイスキー」もあります。
ここにしかない2つの食体験
朝食は1階の「シンクロニア ディ シンジハラダ」で。15年連続でミシュランガイド東京に掲載されているシェフ・原田慎次氏が手がける関西初出店のレストランで、朝食の提供は原田シェフにとっても初のチャレンジなのです。
カーテン越しのやわらかな光の中、御池通を行き交う人の気配を感じながらいただくのは、洗練された現代イタリア料理に京都らしく和のテイストを加えた朝食です。6種類の小鉢にプラスするメインは「ご飯」か「朝パスタ」、食べるスープ「パッパ」の3種類から選べます。
最初に出てくるのがシェフこだわりの「高知・佐川 吉本牛乳」と、冷たい日本茶。臭みを感じさせないスッキリとした旨みがある牛乳に、ワインのソムリエが選んだという繊細な味わいの日本茶。空腹からシャッキリと目覚めて何だか特別な朝という感じがします。
この日の小鉢は「鮭のハラス 塩糀焼き」に「カラスミバーニャカウダ」、「きのこ トリュフ玉子」など、素材の味を生かした、和にも洋にも合うやさしい味わいです。デザートはやさしい甘さの「高知 吉本牛乳 ビアンコマンジャーレ」。
ご飯を選んだ場合は、お漬物と豚汁が付いてきます。この豚汁、隠し味にミートソースが入ったシェフのオリジナル。ミートソースと味噌って意外と好相性。新たな発見です。
「朝パスタ」は、トマトとディル、セルフィーユといったハーブが入ったさわやかな味わい。
みなさんどれにしようか、必ず迷ってしまうというメインの人気は、日によって変わるのだそう。ここでしか味わえない「口福」な朝を楽しみましょう。
カラフルなスイーツをお土産に
チェックアウト後は、同じく1階にある関西初出店の「サダハル・アオキ・パリ 烏丸御池店」へ。
定番のケーキやマカロン、ショコラが並ぶカラフルなショーケース。
こちらには、京都・水尾の柚子を使用した「タルト ユズ ミズオ」や「パート ド フリュイ ユズ ミズオ」、宇治抹茶の香り高い「ミルフォイユ ダイナゴン オ マッチャ」など京都限定のアイテムもありますので、ぜひチェックしてみてください。
テイクアウトの生菓子のほかに、焼き菓子も充実しているので、お土産にもピッタリです。
非日常を感じるステイで心と体をリセット
アフタヌーンティートランクでのおもてなしに、ゆったりと過ごせるフードプレゼンテーション付きのラウンジ。早めにチェックインして楽しむお客さまが多いのにもうなずけます。
メディテーション体験で疲れた心と体をリセットした後は、自分らしさと気持ちの余裕が感じられ、明日からも頑張れそうな、前向きな気持ちになれました。
観光地巡りもいいけれど、今の気分はホテルでの時間を楽しむ旅。今度の週末は「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 京都」で、優雅にリフレッシュしてみませんか。
ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 京都
- 住所
- 京都府京都市中京区東洞院通御池上ル船屋町420
- アクセス
- 京都市営地下鉄「烏丸線」「東西線」烏丸御池駅より徒歩約2分
- 客室数
- 125室
- チェックイン
- 15:00
- チェックアウト
- 11:00
取材・撮影・文:二木繁美