iFデザインアワード2021受賞!湯河原で温泉露天風呂付き客室&美食がかなう「三輪 湯河原」

三輪 湯河原

首都圏からアクセスしやすい神奈川県の湯河原温泉にある、スタイリッシュなスモールラグジュアリーの宿。全17室の客室すべてに掛け流しの温泉露天風呂が用意され、自然の中に溶け込むような体験ができる場所です。五感全てが研ぎ澄まされる、「三輪 湯河原」での滞在についてご紹介します。

 

温泉郷の静かな森の中に、美術館のようなたたずまい

三輪 湯河原
湯河原駅
三輪 湯河原
湯河原の観光名所「万葉公園 湯河原総湯」

湯河原は、都心から電車で1時間ほど。乗り継ぎも少なく、アクセスがしやすい温泉郷の一つです。もちろん、車でのアクセスも可能。海沿いの道や山道、そしていくつもの観光名所を巡りながらドライブを楽しめます。

 

古くから文豪や芸術家に愛された街であり、その優れた泉質と変わらぬ景色で今でも多くの人々を魅了し続けている湯河原。そんな湯河原の静かな森を抜けると、そこにはひっそりと美術館のようにたたずむ「三輪 湯河原」がありました。

 

三輪 湯河原

「三輪 湯河原」は、これまで「和風」という伝統の形式が主流であった「旅館」スタイルに対し、他にはない「現代空間」と「日本のおもてなし」を組み合わせた空間体験を提案。世界3大デザイン賞の一つである「iFデザインアワード」を2021年に受賞しています。


外観から館内、そして客室の隅々までに繊細なこだわりを感じ、まるで美術館を訪れたような優雅な時間が流れています。

 

 

窓の外に広がる山々と、スタイリッシュなロビーを楽しんで

三輪 湯河原
エントランス

夜空に浮かぶ月をイメージしてデザインされたエントランス。金色のドアの向こうに広がるのは、シンプルかつスタイリッシュなロビー。

 
三輪 湯河原

まずは、お茶菓子と緑茶を頂きながらチェックイン。ゆったりとソファに座って眺める山々に心が和み、滞在への期待が高まります。

 

三輪 湯河原

ロビーには、洗練された雰囲気のバーカウンターも併設。窓枠で切り取られた森のパノラマビューを眺め、夜のバータイムではお酒とともに語らいを楽しめます。

 

三輪 湯河原

バーの手前には、6×2mの水盤が。天井から落ちる水滴は水面の上で波紋を広げ、独特な水音を奏でます。3つの水滴が落ちれば、宿名である「三輪」を波紋で表現しているかのよう。ロビーで特に目を引くこちらの水盤は、目と耳を同時に楽しませてくれるメインアートとも言えるでしょう。

 

湯河原の大自然と向き合う、源泉かけ流しの露天風呂付き客室

三輪 湯河原

チェックインを済ませたら、いよいよお待ちかねの客室へ。こちらは、2階・3階にある「山水のツイン」。
部屋に入るとすぐに目に飛び込んでくるのが、温泉があふれ出る浴槽。全ての客室に露天風呂が備え付けられています。バルコニーの目前にまで広がる木立のすき間からこぼれた光が、浴槽の水面を照らして幻想的な雰囲気に。どこを切り取っても、芸術作品のように感じられる宿ですね。

 

三輪 湯河原

露天風呂は温泉かけ流し。個室備え付けの露天風呂には珍しい温度調整機能もついているため、好きな時間に好みの温度で入浴ができます。昼、夜、朝…。移りゆく空の色と山々の様子を眺めながら、心と体をほぐしてみてください。

 

お風呂上りには床の歩き心地にも注目を。木の年輪を浮き上がらせる「うづくり」という加工を施しており、自然な凹凸が足の裏を優しく刺激し、心地よい安心感を得られます。ぜひ素足でその感触を試して。

 

滞在を心ゆくまで楽しむためのアメニティ

三輪 湯河原
三輪 湯河原

ベッド脇の棚に隠された冷蔵庫には、たくさんのドリンクが。足柄茶や湘南サイダーなど、神奈川県にちなんだソフトドリンクがそろえられています。これらは全てを自由に飲むことができ、入浴後の一息にもぴったりです。

 

ほかにも、客室に備え付けられているネスプレッソでエスプレッソをいれたり、ルームサービスでワインを楽しんだり…。部屋から一歩も出なくとも、『おこもり滞在』を満喫するためのサービスが充実しています。

 

三輪 湯河原

冷蔵庫などが入っている棚の右側はクローゼットになっており、滞在を快適に過ごせる浴衣やバスローブが揃っています。
また、フロントで「三輪 湯河原」ならではのパジャマ(写真右上)を借りることも可能です。こちらのパジャマは素材からこだわった特注品。肌触りが良く、宿泊されたお客さまから販売を求める声も多いそう。

 

三輪 湯河原

アメニティは、アメリカの老舗ブランド「C.O.Bigelow(シー・オー・ビゲロウ)」のもの。ニューヨークを代表するスタイリッシュホテル「トライベッカ グランドホテル」などでもアメニティに採用されており、高品質かつスタイリッシュなデザインで長く愛されています。

 

正円のお風呂が美しい「木立のツイン」と、一室だけの「三輪のスイート」

館内には「山水のツイン」の他にも、2種類の部屋タイプがあります。

 

木立のツイン

三輪 湯河原

1階の「木立のツイン」は「山水のツイン」とほぼ同じ間取りのお部屋。違いは、露天風呂の浴槽の形。白くて丸い美しい浴槽は、木々の緑色に映えてお部屋のアクセントに。

 

こちらは最上階に位置する「三輪のスイート」。全17室のうち1室限定で、「三輪 湯河原」の中でも別格の客室です。
ベッドルームとリビングスペースが分かれている80平米のお部屋。照明デザイナーによる柔らかな光に包まれた空間で、広々としながらも心が休まるゲストルームです。

 

三輪 湯河原
三輪 湯河原

三輪のスイートでのアメニティはタイの高級ブランド「THANN(タン)」を採用。大きな鏡とダブルボウルの洗面台を備えており、2人同時にゆったりと身支度もできます。

注目は、うつわ作家の郡司夫妻が焼き上げた釉薬タイルが施されている、世界で一つしかない浴槽。広々とした露天風呂につかりながら、山々の稜線を眺めるのは至福のひととき。心がほぐれていく感覚を楽しめます。

 

お茶の癒しを取り入れた「THEMAE テマエ」のトリートメント

三輪 湯河原

「三輪 湯河原」では、お部屋で極上のエステを受けることもできます。使用するのはフランス生まれのSPAブランド、「THEMAE テマエ」。ブランド名は日本の茶道の『手前』から来ており、4種類のお茶をベースにしたオイルやクリームが特徴です。

 

東洋の伝統的な手技と、お茶のいやしを取り入れた「THEMAE テマエ」のトリートメントで、フェイシャルやボディをマッサージ。施術を受けた後はそのままお部屋で寝てしまってもOKです。

 

ディナーでは最高級の『美食』を堪能

三輪 湯河原
三輪 湯河原

心と体をほぐした後は、最上階に位置するレストランで『美食』を味わいます。

 

イタリア料理と日本食を融合したお料理は、ここでしか味わえない極上の逸品。季節ごとにコースの内容が変わるので、料理を目当てに何度も訪れる方も多いのだとか。

コースは前菜からデザートまで全10皿。意外な組み合わせの「ぶどうと紫バジルのカッペリーニ ~生ハム 甘海老の塩こうじ漬け~」は、ぶどうの甘さと生ハム・甘海老の塩味がマッチして新鮮な味わい。そして中秋の名月をイメージして盛り付けられた「お刺身三種」と「伊勢海老」、「グラニテ」などバラエティ豊か。

 

きのこやさつまいもなどの秋の味覚をふんだんに使用した秋限定のコースは、視覚でも季節を感じられる一工夫があります。まるで一皿の芸術品を、五感すべてを使って鑑賞しているような楽しさです。

三輪 湯河原
三輪 湯河原

メインはフォアグラ西京漬けと生ウニを使用した「三輪ロッシーニ」。そして、「秋シャケとシャインマスカットのマリネ」をいただいたあとは、「三輪 湯河原」こだわりの一品が登場!

 

三輪 湯河原
三輪 湯河原
三輪 湯河原

締めと言えど、こちらを楽しみにやってくるお客さまも多いとうわさの「トリュフご飯」。薬膳出汁とチーズを一緒に炊き込んだご飯の上に、なんと目の前で料理長がトリュフを削ってくれるのです。豪勢に振りかかったトリュフの香りが嗅覚を刺激し、口に頬張ることで、幸福感に包まれます。

 

三輪 湯河原

最後にデザートとコーヒー。デザートは外壁をイメージした黒と金の2色シューと果物、紫芋のアイス。一皿一皿、堪能していると、あっという間に夕食の時間は終了。
アートモダンな現代建築の宿で食も存分に楽しんでいただきたいという、「三輪 湯河原」のこだわりを感じられる食事です。

 

水と光が揺めくバーで、旅の語らいを

レストランで食事を満喫した後は、ロビー前のバーで夜の静けさを楽しむひとときを。ダウンライトとキャンドルで優しく照らされたバーは、ゆったりと言葉を交わすのに最適。

 

三輪 湯河原
三輪 湯河原

バーカウンターの奥にはボウモアなどのスコッチウイスキーや、さまざまなお酒がずらりと並んでいます。
女性におすすめの一杯はミモザ。自社輸入しているスパークリングワインとオレンジジュースのカクテルです。ノンアルコールメニューも用意されていますので、お酒を飲まずともバーの雰囲気を楽しめます。

 

水盤に落ちる水の音を聴き、グラスを傾けながら旅の語らいを交わすひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

客室で楽しむおもてなし「お夜食」

三輪 湯河原

「三輪 湯河原」の近くにはコンビニエンスストアなどがなく、深夜は気軽に買い物ができません。
お部屋に戻り小腹が空いた時間帯に楽しめるよう、夕食後には「お夜食」をいただけます。遅い時間に食べても重たくないヘルシーなお夜食を季節毎に用意しており、かわいらしいデザインにも注目。こまやかな心遣いがうれしいですね。

 

朝の光とともに、和御膳で目覚める

三輪 湯河原

朝食は、夕食と同じく最上階のレストランでいただきます。海や山の幸を丁寧に調理した御膳は、朝の目覚めにふさわしい優しい味付け。ゆっくりとお料理を楽しみながら1日をスタートしましょう。

 

三輪 湯河原

窓からは湯河原の山々の表情が見え、夜とは違った雰囲気の店内も魅力的。晴れの日は青空、雨の日は朝霧に包まれた幻想的な風景を眺められることも。

 

まるで美術館のような温泉旅館

館内の至る所で目を楽しませてくれた個性あふれる作品もご紹介。

 

館内のアート作品

三輪 湯河原

実際に客室内に入り、窓からの景観と呼応するように薄墨で製作された湯河原の風景。全ての作品が、「三輪 湯河原」の世界観に合わせて一つずつ丁寧に作られています。

 

レストランのアートワーク

三輪 湯河原

レストランにも「三輪 湯河原」こだわりのアートワークが。天井から垂れ下がるシルクの布は、朝日からオレンジの夕日までの湯河原の一日の太陽光を表現。時間帯に合わせた自然な温かみのある光を演出しています。

 

壁にかけられている流木も、作品の一部。熱海の海で集めたものを使用しているそう。荒波にもまれて独特な風合いを持つ流木からは自然の力強さが感じられますね。

 

夜に見られる外観のファザード

三輪 湯河原

外観のファザードは日が暮れると昼間とは違った美しさに。金のエントランスは朝日や夕日の光が浮かび上がるようなイメージで、左官材の手仕事で仕上げたもの。優美な輝きを放ち、空とのコントラストも幻想的です。

 

クラフト作家たちの工芸品達

レセプションの横には湯河原・真鶴在住の若手クラフト作家たちの工芸品を展示。気に入ったものはお土産として購入できるそう。
滞在の思い出として、アート作品を持ち帰って自宅で愛用できるなんてステキですよね。

 

五感を刺激する癒しの滞在「三輪 湯河原」

三輪 湯河原

窓からのぞく湯河原の山々や芸術作品で目を楽しませ、風が通る音、水の滴る音、鳥や虫の声に耳を傾け、極上の”美食”で舌鼓を打ち、鼻に抜ける香りを楽しむ。

 

五感すべてで芸術を鑑賞する、まるで美術館のような「三輪 湯河原」での滞在は、ここでしか感じられない感覚を楽しめます。お祝いや記念旅行などの特別な旅や、女子旅、ご夫婦旅、母娘旅、大切な人へのプレゼントにもおすすめです。

 

次の旅は「三輪 湯河原」で、五感を刺激し心をほぐす旅を楽しんでみませんか。

 

三輪 湯河原

住所
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上206
アクセス
JR湯河原駅よりタクシーにて約8分/路線バスの場合は、JR湯河原駅より乗車「理想郷」下車約15分
チェックイン
15:00(最終チェックイン:18:00)
チェックアウト
11:00
駐車場
有り 先着順

 

 

取材・撮影・文・モデル/北川りさ

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