天然温泉も楽しめる!二条城を眼前に望む三井家の粋を集結した「HOTEL THE MITSUI KYOTO」

HOTEL THE MITSUI KYOTO

2020年11月、世界遺産「元離宮二条城」を眼前に望む京都の一等地に、三井不動産グループのフラッグシップホテルとして「HOTEL THE MITSUI KYOTO」が誕生。ここはかつて250年以上にわたり三井総領家(北家)の邸宅、油小路(あぶらのこうじ)邸が存在した場所で、土地に刻まれた歴史と伝統を継承しながら、京都に息づく文化と美意識を体現する最上級ラグジュアリーホテルとして開業しました。

開業にあたっては建築家、インテリアデザイナーなど各分野のトップランナーが集結。ブランディングコンサルタントには「くまモン」の生みの親として知られるクリエイティブディレクター・水野学氏を起用し、「日本の美しさとーEMBRACING JAPAN’S BEAUTYー」をコンセプトに生まれた上質な空間には、地下から湧く天然温泉に癒され、美食に心を震わせ、多彩な体験プログラムで旅の思い出を心に刻む、寛ぎに満ちた時間が流れています。庭園を囲む邸宅のような美しい空間での滞在レポートをお届けします。

 

三井総領家の歴史を象徴する「梶井宮門」が存在感を放つ表玄関

HOTEL THE MITSUI KYOTO 梶井宮門

「日本の美しさとーEMBRACING JAPAN’S BEAUTYー」をコンセプトに掲げる「HOTEL THE MITSUI KYOTO」では、多くの遺構に刻まれた“時の記憶”を踏襲し、現代に新しくよみがえらせる「継承と新生」も大切なテーマとしています。

その心を最も象徴するのが、エントランスでひときわ存在感を放つ「梶井宮門(かじいみやもん)」。登録有形文化財(建造物)に指定されているこの門は、1703(元禄16)年に創建され、現在の三千院を指す京都・大原の天台宗寺院「梶井宮」から、油小路邸の門としてここに移築された歴史を持ち、ホテル開業に合わせて現代の名工がよみがえらせたといいます。三井総領家の歴史と記憶を静かに語り継ぐホテルの表玄関としてゲストを迎え入れています。

 

日本庭園を望むラウンジでチェックイン

HOTEL THE MITSUI KYOTO ロビーラウンジ

館内に入り、レセプションの奥に進むと、広々としたラウンジが。窓の向こうには庭園が広がります。ランドスケープデザイナーの宮城俊作氏が、三井家の邸宅時代から受け継がれてきた庭を再生し、京都に古くから伝わる庭と建物が美しく調和する「庭屋一如(ていおくいちにょ)」の精神を感じられる景色へと生まれ変わりました。

ラウンジに並ぶイスやソファをはじめ、ホテル内の家具はすべて、香港のインテリアデザイナー・アンドレ フー氏が手がけたオリジナル。このラウンジにも胸ときめく美しい家具が並び、ラウンジチェアに身を沈めて庭園を眺めたり、涼やかな水の流れをBGMにおしゃべりを楽しんだり、憩いの空間になっています。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO

庭園から届く心地よい風を感じながら、ラウンジでチェックイン。アンバサダーと呼ばれるスタッフが着物スタイルでお迎えしてくれます。着物と帯、帯揚げなどのコーディネートはスタッフ自身が選んでいるそう。季節に合わせた色柄の着物をきりっと着こなす佇まい、物腰柔らかな接客にも京都の風情を感じることができました。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO

チェックイン時、お茶と和菓子のおもてなしも。この日は、ホテルと同じ二条通り沿いにある老舗「柳桜園茶舗(りゅうおうえんちゃほ)」のほうじ茶と、「塩芳軒(しおよしけん)」の落雁の和菓子。やさしい色合いの清水焼の豆皿といった器のセレクトからも美意識の高さがうかがえます。

 

客室へ向かう途中にもおもてなしの心が随所に

HOTEL THE MITSUI KYOTO

アンバサダーの案内で客室へ。館内至るところに木工、陶器などのアートが飾られ、パブリックスペースにもおもてなしの心が宿っています。エレベーターを降りると、廊下には枯山水をイメージしたカーペットが敷かれ、客室の扉には灯籠のような明かりが灯り、一歩進むごとに期待が高まります。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO

カードキーもモダンでおしゃれ。この図柄は春夏秋冬で変わるそう。実はこの図柄にはある秘密が! その答えは後ほどのお楽しみ。

また、着物をイメージさせる折り紙のようなカードケースには大和比と呼ばれる白銀比が採用されています。白銀比とは縦横比が1:1.414の長方形で、日本人が最も美しく感じる比率として、古来より日本の建築物などに用いられてきました。

 

邸宅のような上質な空間が広がる「エグゼクティブスイート」

「HOTEL THE MITSUI KYOTO」の客室は全161室。いずれも大切な人をもてなす日本の茶室を現代的に解釈し、選び抜かれた天然の素材と卓越した工藝技術を用いたモダンな空間となっています。テーマカラーは、日本の侘び寂びにも通じる苔を連想させる緑。そこには「目覚めた瞬間、京都にいると感じられる空間づくりを大切にしたい」というアンドレ フー氏の想いが詰まっています。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 客室

特別な日に予約をしたいのが「スイート」の客室。6タイプ揃うなかでも、最上階の「エグゼクティブスイート」は約78~86平米の落ち着きのある広々とした空間が人気を呼んでいます。部屋に入ると、クルミ材のローテーブルを置いたリビングに迎えられ、まるで邸宅へ招かれたような気分になります。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 客室

各客室には広い玄関があり、靴を脱いで部屋に上がるスタイルになっています。スリッパに足を入れるとふわっとした履き心地に、一気に寛ぎモードに。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 客室

リビングの奥にはベッドルーム。ヘッドボードは、一面の雪景色の中で光を照り返して屹立する松の姿を描いた円山応挙の国宝『雪松図屏風』を西陣織で表現したもの。窓際には書き物などに便利なウォールナットの無垢材のデスクが。

インテリアも細部にわたってこだわりが光ります。とはいえ、上質な天然木を自然のままに取り入れているため、洗練された空間ながらも緊張感はなく、安らぎを感じられるのが魅力です。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 客室

客室を飾るアートの多くは、三井家が旧蔵する国宝や重要文化財に敬意を表しながら、現代的な感覚を加えて新たな命を吹き込んだといいます。ソファの壁に飾られた木製ウォールアートもそのひとつで、『志野茶碗銘卯花墻(しのちゃわんめいうのはながき)』がモチーフになっています。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 客室

また、それぞれの客室に飾られているのが、苔玉のオブジェ。これもまたアンドレ フー氏がインテリアの要素としてこだわって取り入れたといいます。凛とした空気とともに自然の息吹が感じられます。

 

バスルームもこだわりが詰まった贅沢空間

HOTEL THE MITSUI KYOTO 客室

バスルームの壁や浴槽は大理石で統一。浴槽は肩までしっかり浸かれる深さのあるタイプで、テレビを観ながらゆっくりとバスタイムを楽しめます。レインシャワーもあり、心地よい空間で旅の疲れを癒してほしいという心遣いが伝わってきます。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO アメニティ

バスアメニティは、調香師・大沢さとり氏がフレグランスを手がけたオリジナル。京都の自然からインスピレーションを受けたここだけの香りを楽しめます。シャンプー、コンディショナー、シャワージェルのほか、ボディローションも用意。また、目を見張るのがパッケージ。珍しいアルミの封がされたチューブタイプで、こだわりの香りをフレッシュな状態で楽しむことができます。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 客室

洗面台もダブルシンクでゆったりとした空間。ドレッサーも設けられ、その奥にはウォークインクローゼットが。お風呂上がりや朝の身支度も、このスペースだけで完結するスマートな動線設計がなされています。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO アメニティ

洗面台に置かれたハブラシ、ヘアブラシ、コットン、綿棒などを収納したアメニティボックスは、江戸時代から使われていた日本の道具のひとつ、おかもちをイメージしたデザイン。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO アメニティ

ドライヤーは、使うたびに髪に潤いとツヤを与えてくれる「ホリスティックキュアドライヤー」。オリジナルのバスローブは羽織ると、ふっくらとした生地の柔らかさが伝わってきます。部屋のインテリアに溶け込むシックなグレーがラグジュアリー感を高めてくれます。ナイトウェアは上下セパレートタイプで、リネン素材の柔らかな肌触りで着心地抜群。バスローブもナイトウェアも、気に入ればレセプションで購入可能です。

 

寛ぎの時間を演出するミニバー

HOTEL THE MITSUI KYOTO 客室
HOTEL THE MITSUI KYOTO 客室
HOTEL THE MITSUI KYOTO 客室

「スイート」の客室のミニバーには、ウイスキーのボトルのほか、カクテルセットが用意されています(有料)。好みのお酒を作って窓際でグラスを傾ける、そんなムードある時間を過ごしてみては。

無料サービスとして、シンガポールのラグジュアリーティーブランド「TWG Tea」の紅茶、ネスプレッソマシンのほか、鳥獣戯画のパッケージが愛らしい「柳桜園茶舗」のほうじ茶と緑茶も揃っています。ウェルカムスイーツとしてお部屋に用意されている「二條若狭屋(にじょうわかさや)」のお菓子と一緒に、お茶を煎れて味わうのもおすすめです。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 客室

また、ターンダウンサービスでは、ベッドサイドにもプチスイーツをセットしてくれます。この日は「京菓子司 亀屋良長(かめやよしなが)」の愛らしいメレンゲのお菓子。すっと溶けるような軽やかな味わいで、カロリー控えめなので、寝る前でも気にせず楽しめます。

 

客室からの眺望は二条城ビュー、庭園ビューなど4タイプ

HOTEL THE MITSUI KYOTO 眺望

客室からの眺望は向きによって、二条城、シティ、中庭、坪庭の4通りあり、「エグゼクティブスイート」はシティビュー。お部屋の造りはほぼ同じで二条城ビューの「ニジョウスイート」も人気です。重要文化財の「東大手門」、「東南隅櫓(とうなんすみやぐら)」を部屋にいながら眺められる贅沢さは、まさに「ニジョウスイート」のゲストだけに贈られるギフト。夜はライトアップされた二条城とともに京都の夜景を楽しめます。

 

四季の移ろいを映し出す中庭を一望する「ガーデンルーム」

HOTEL THE MITSUI KYOTO 客室

「スイート」よりもう少し気軽に宿泊するなら「ゲストルーム」へ。5つの客室タイプが揃うなかで、今回宿泊したのは約47~61平米の「ガーデンルーム」。ツインベッドを中心にデスク、ミニバーの棚がすっきりとレイアウトされています。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO

「ゲストルーム」も向きによって眺望が変わり、この「ガーデンルーム」からは庭園の景色を楽しめます。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 客室

ミニバーに並ぶのは、清水焼の湯呑みと南部鉄器の急須。職人の手仕事が伝わる茶器セットでお茶を煎れて、窓辺のソファで景色とともに堪能してみては。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 客室

テレビはないものの、広々とした大理石のバスルーム、ダブルシンクの洗面台、着心地のよいバスローブやナイトウェアなどは「スイート」と変わりません。このお部屋も、パウダールーム、バスルーム、クローゼットがまとめて設計されていて、使いやすい動線が考えられています。

 

天然温泉の「サーマルスプリングSPA」でリラックス

HOTEL THE MITSUI KYOTO 温泉

京都の中心地にありながら、天然温泉を楽しめるのも「HOTEL THE MITSUI KYOTO」の魅力のひとつ。地下1階には、敷地内に湧く天然温泉を活用した「サーマルスプリング」が。水着で入る温泉施設なので、夫婦やカップルも一緒に楽しめます。水着を持っていなくても湯あみ着を借りられ、タオルも施設内に揃っているので、客室でバスローブに着替えてそのまま向かうことができます。

 

サーマルスプリング

受付時間
7:00~22:30(最終受付22:00)

※緊急事態宣言などの影響で変更になる可能性あり

料金
宿泊者無料
利用対象
16歳以上(10:00~16:00は4歳以上・16歳未満も可、要保護者付き添い)

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 温泉
HOTEL THE MITSUI KYOTO 温泉
HOTEL THE MITSUI KYOTO フィットネス

また、リビングスペースとリラクゼーションスペースを備えた貸切温泉、自然光が差し込むフィットネスジムも用意されています。

 

プライベート温泉

料金
60分 19,500円、90分 27,000円、120分 34,500円

 

フィットネスジム

営業時間
当面の間、7:00~23:00(最終受付 22:30)
普段は24時間利用可
利用対象
宿泊者限定、16歳以上

 

無料体験プログラムで、館内アート巡りの旅へ!

HOTEL THE MITSUI KYOTO 館内アートツアー

滞在中、館内のアートツアーに参加するのもおすすめ。「HOTEL THE MITSUI KYOTO」ではゲストに向けて、京都の歴史や文化、自然を体験できる多彩なプログラムを用意しています。アートツアーもそのひとつで、館内のアート作品や遺構をアンバサダーが説明しながらアートの旅へ案内してくれます。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 館内アートツアー

ツアーは「梶井宮門」からスタート。300年以上の歴史を刻む威風堂々としたこの門は、30~50年ごとに修復が繰り返されてきましたが、今回の開業に向けては福井県の宮大工集団「藤田社寺建設」が修復を手がけ、なんと約1,000パーツに解体され、再びこの場所で組み立てられたそう。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 梶井宮門

「この門のどこかにハートが隠されています」と教えてもらい、探してみると門扉の金具に発見! これは日本古来の猪目(いのめ)の文様。ツアーに参加しなければ知り得なかった情報をたくさん伺うことができました。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 庭園

ランドスケープデザイナー・宮城俊作氏が手がけた庭園もいわばアートのひとつ。もともとは池泉回遊式庭園で北に邸宅、南に池でしたが、京都に古くから伝わる「南庭北園」の考え方に準じて配置を替え、三井家から継承した手水鉢(ちょうずばち)、沓脱石(くつぬぎいし)などを用いて美しい景色が生まれたといいます。春は枝垂れ桜、夏はサルスベリ、秋は紅葉、冬はヤブツバキなど四季折々の樹木を見ることができます。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 四季の間

庭園内には、三井家の邸宅時代に当主が客人をもてなしていた奥書院を、総檜造りで甦らせた「四季の間」も。櫛形窓(くしがたまど)、木瓜型刳抜(もっこうがたくりぬき)など、当時の建物の意匠が引き継がれ、現在はレストランの別室や体験プログラムの会場などに利用されています。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 四季の間

そして、圧巻なのがこの襖絵。現代日本画家・朝倉隆文氏が庭園の四季をモチーフに描いた水墨画で、雪解けから満開の桜が咲く春を経て夏から秋、冬へ、流れゆく季節の景色が表現されています。琳派の特徴である「たらし込み」、装飾性のある「金泥」などの技法を用いています。

そして、鑑賞しながら、ふと見覚えがあることに気付きます。そう、カードキーの図柄に採用されているのがこの襖絵。春夏秋冬に合わせて4種類の図柄をカードキーにデザインし、ゲストにさりげなく季節の訪れを告げています。

 

「アンバサダーと巡るHOTEL THE MITSUI KYOTOアートツアー」

所要時間
約45分
料金
無料

 

イタリア料理「FORNI」で庭園を眺めながらディナータイム

HOTEL THE MITSUI KYOTO レストラン

ホテル内には、イタリア料理とガストロノミー鉄板の2つのレストランがあり、この日のディナーはイタリア料理「FORNI(フォルニ)」へ。インテリアデザイナー・赤尾洋平氏が手がけたモダンな和空間が広がります。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO レストラン

店内は間口は狭く、奥は広い、そんな京町家を思わせる造り。奥へ進むと庭園を見渡す開放的な空間が広がり、テーブル席のほか、半個室やテラス席も。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO

この日いただいたのは、前菜、パスタまたはリゾット、ピッツァ、メインディッシュ、デザートのコース「コンテント」(13,700円)。それぞれ3~6品から好きな料理を選べます。

なかでもローマ風ピッツァは10種類ほど揃い、選ぶのに迷ってしまうほど。オーダーしたのはモッツァレラ、ミニトマト、生ハム、ルッコラなどがのった「プロシュット」。 パリッとこんがり焼き上がった生地とトマトソース、具材のハーモニーがたまらない美味しさ。しかも、ボリュームたっぷり! ほかにも柚味噌と湯葉など京都の食材を使用したピッツァもあるので、せっかくならそれぞれ違うものを選んでシェアするのもおすすめです。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO

メインディッシュは「国産牛サーロインのタリアータ クレソンのサラダ」。バルサミコ酢で味わう国産牛の柔らかい食感に笑顔がこぼれます。ワインとともに味わう美食の夕べが、旅の思い出として鮮やかに心に刻まれます。

 

イタリア料理「FORNI」

営業時間
朝食 7:00~10:00、ランチ 11:30~14:30、ディナー 17:30~21:30

 

ディナー後は隣接するバーに場所を移して

HOTEL THE MITSUI KYOTO バー

夜をもう少し楽しみたいときは「FORNI」に隣接するバー&ラウンジ「THE GARDEN BAR」へ。京都産ドライジンをベースに、日本酒の古酒を合わせたマティーニスタイルのカクテル「Kira/雲母」や、日本酒カクテル、季節のフルーツカクテルなど多彩なドリンクが揃っています。ライトアップされた庭園を眺めながら、お酒を味わって。

 

夕涼みを兼ねて庭園やライブラリーで余白の時間を満喫

HOTEL THE MITSUI KYOTO 庭園

酔いざましや夕涼みに夜の庭園を散歩するのも風流です。この日は庭園の上空に月がぽっかりと浮かぶ美しい景色が! そっと耳を澄ますと虫の鳴き声も聞こえてきました。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO ライブラリー
HOTEL THE MITSUI KYOTO ライブラリー

ロビーラウンジの一角にはライブラリーもあり、京都の歴史、美術や工藝など、このホテルにまつわるテーマでセレクトされた本が並びます。気になる本をテーブルに積み上げてゆっくりとページをめくって過ごしたくなる空間です。

 

翌朝は「ウェルネス呼吸法」の無料体験プログラムで1日をスタート

HOTEL THE MITSUI KYOTO ウェルネス呼吸法

ステイ2日目は、「四季の間」で毎朝8:00から開催している「ウェルネス呼吸法」のプログラムに参加して1日をスタート。「最後に大きく深呼吸したのはいつですか?」のセラピストの問いかけに、普段あまり意識することがなかった呼吸の大切さに気付かされます。呼吸が浅いと肩や首、背中のコリにもつながるそう。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO ウェルネス呼吸法

セラピストのカウントに合わせて、鼻から5秒かけてゆっくりと息を吸い、口から5秒かけてゆっくりと息を吐く。それを繰り返していると、朝の空気が身体の中を気持ちよく巡っていくのを感じます。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO ウェルネス呼吸法

セラピストの癒しの声と鐘の音色、そして、目の前に広がる庭園の景色に、心身ともにリフレッシュできました。

 

「ウェルネス呼吸法で迎える爽やかな朝」

料金
無料
所要時間
約40分
定員
4名

 

こだわり卵のオムレツに感動! テラス席でいただく朝食

HOTEL THE MITSUI KYOTO 朝食

朝食はディナーと同じ「FORNI」で。朝の爽やかな空気を吸いながら、庭園を望むテラス席で味わう朝食は格別の美味しさです。アメリカン、コンチネンタル、和朝食、ヘルシーブレックファストの4コースから、好きな卵料理、パン、ジュースを選べるアメリカンブレックファストをセレクト。

ジュースは自家製スムージーも選べ、ミックスベリーのほか、日替わりでマンゴー、ほうれん草のグリーンスムージーが揃うとのこと。パンはデニッシュ、ブリオッシュ、マフィンなどから3種類を選べます。これとは別に、クロワッサンはパリッとした食感の美味しさを楽しんで欲しいというシェフの想いから、窯で温めて、すべてのゲストに提供しています。卵料理はスクランブルエッグ、オムレツ、エッグベネディクトなどがあり、今回はプレーンオムレツをいただきました。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 朝食
HOTEL THE MITSUI KYOTO 朝食
HOTEL THE MITSUI KYOTO 朝食

目の前に運ばれてきたオムレツを見て、色の濃さにびっくり! 鮮やかな黄身色で、ひと口食べると濃厚な卵の味わいが伝わってきます。この卵は山梨県にある中村農場の「ハーブ卵」で、料理長がこだわって選んだそう。すべての卵料理に使われています。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 朝食

ちなみに、和朝食はお重に入って京都らしさ満点。老舗創作竹芸品メーカー「公長齋小菅(こうちょうさい こすが)」で特別に誂えたという竹製のお重を開けると、銀だらの西京焼き(日によって替わります)、「ハーブ卵」のだし巻き、美山産ゆば豆腐、魚そうめんなど彩り豊か。福井県産コシヒカリの炊きたてご飯か、自家製醤油ダレでいただくおかゆと一緒に味わえます。

 

新たな茶の湯文化を発信する「茶居」で抹茶を堪能

HOTEL THE MITSUI KYOTO 茶居

12:00のチェックアウトまでの時間を活用し、ロビー脇にある「茶居(ちゃきょ)」でお茶をいただくプログラムを体験。

この立礼卓(りゅうれいじょく、立礼式用の卓)を設えた「茶居」は、千利久を祖とする三千家のひとつ、武者小路千家家元後嗣・千宗屋(せん そうおく)氏が監修。入った瞬間から凛とした空気に包まれ、背筋がすっと伸びるような気持ちになります。

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 茶道
HOTEL THE MITSUI KYOTO 茶道
HOTEL THE MITSUI KYOTO 茶道

武者小路千家の茶道家に手ほどきを受けたアンバサダーが目の前でお点前を披露し、抹茶と和菓子でもてなしてくれます。抹茶の点て方は流派によって異なり、こちらの流派では三日月のように抹茶の池を残して泡立てるそう。お茶席を初めて体験する人も作法を教えてくれるので安心です。

 

「茶居で味わう一服のお茶」

所要時間
約25分
料金
950円/人

 

このほかにも、「四季の間」で舞妓さんの優美なおどりを堪能できるプログラムや、和菓子の名店での和菓子作り体験など、多彩なアクティビティが揃っています。また、お子さんには、ホテルスタッフと同じユニフォームを着てホテルマンのお仕事体験ができるプログラム(約45分、3,300円)もあります。

 

京都の工藝品と味わう至福のアフタヌーンティー

HOTEL THE MITSUI KYOTO アフタヌーンティー

もうひとつ、「HOTEL THE MITSUI KYOTO」で楽しみたいのがアフタヌーンティー。「柳桜園茶舗」の玉露のウェルカムドリンクにはじまり、セイボリー、スイーツ、スコーン、コンディメントと盛りだくさんな内容なのでランチとしてもおすすめです。

また、「開化堂」の菓子缶や茶筒、「金網つじ」の京金網を紡いだわっぱのプレートや茶こしなど、京都の伝統工藝品に触れながら味わえるのも魅力。気に入ったらアンバサダーにお店の場所を聞いて、おみやげ選びに立ち寄ってみては。

 

アフタヌーンティー

料金
6,100円(ドリンク2種類)、6,700円(ドリンクフリーフロー)
提供時間
12:00~、14:30~の2部制
会場
バー&ラウンジ「THE GARDEN BAR」

 


HOTEL THE MITSUI KYOTO エントランス

「HOTEL THE MITSUI KYOTO」のホテルステイを通して心に浮かんだのは「美」という言葉。美しい庭園に、美しいインテリア、そして、美食。さらには敷地内に湧く天然温泉でリフレッシュしながら、身も心も美しくよみがえっていくような気持ちになれます。大切な家族や友人との記念日はもちろん、自分へのご褒美に、この場所で過ごしてみませんか?

 

住所
京都府京都市中京区油小路通二条下る二条油小路町284
アクセス
地下鉄東西線「二条城前」駅2番出口より徒歩約3分
地下鉄烏丸線「烏丸御池(からすまおいけ)」駅2番出口より徒歩約10分
駐車場
4,000円/泊(23台、先着順)
チェックイン
15:00
チェックアウト
12:00

撮影:福羅広幸 取材・文:室田美々

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