人気アイドルグループ・嵐のファンの中で、メンバーの名前が神社名になっている福岡県の三社を巡る旅が人気です。「嵐三社巡り」と呼ばれ、「二宮神社」「潤神社(うるうじんじゃ)」「櫻井神社」を巡礼すれば、憧れの人に少し近づけるかも。福岡にはほかにも、ハートがあふれる「恋木神社(こいのきじんじゃ)」や縁結びの神様がいる「宝満宮竈門神社(ほうまんぐうかまどじんじゃ)」など、女子必見のスポットがいっぱい!
今回は、レンタカーで福岡の中心部から1〜1.5時間ほどの距離にある女子旅にぴったりの神社巡りを、1泊2日モデルルートでご紹介します。博多から少し足を延ばして、福岡県を満喫してくださいね。
嵐神社の聖地巡礼に行こう!
1日目
1日目は、「嵐三社巡り」でスタート! 嵐ファンにとって嵐三社巡りは、嵐をひと時でも感じられる大切な時間ではないでしょうか。嵐三社のお守りを制覇したり御朱印をいただいたりと、巡る楽しみ方は人それぞれ。存分に嵐を思いながら楽しみましょう。
絶景の海がまぶしい「二宮神社」
嵐三社の中で、博多駅や福岡空港から最も近い場所にあるのが「二宮神社」です。「櫻井神社」と「潤神社」は福岡県糸島市に位置しますが、「二宮神社」は福岡県福岡市西区になります。
福岡空港からレンタカーで嵐三社や糸島半島を巡る場合、1つめのスポットは「二宮神社」がおすすめ。空港から車で30分ほどで到着すると、海沿いに建つ二宮神社の穏やかな空気に癒されるでしょう。
二宮神社は、300年ほど前に今の今宿小学校がある場所から、現在の場所に移されました。主祭神は天穂日命(あめのほひのみこと)で、稲の生産豊穣や疫病厄除け、開運などの御利益があるといわれています。その他御祭神は、埴安神(はにやすしん)・大田命(おおたのみこと)・事代主命(ことしろぬしのみこと)。それぞれ、治国平安・生産豊穣、疫病厄除・子孫繁栄、福徳開運・商売繁盛の御利益があるといわれています。
二宮神社に社殿はありますが、お守りはこちらではいただけません。二宮神社のお守りは、本務社・「産宮神社(さんのみやじんじゃ)」裏の宮司宅にて授与されています。残念ながら、御朱印はありません。産宮神社は潤神社から車で5分程度の場所にあるので、嵐三社巡りの際は産宮神社もルートに入れて巡ると良いでしょう。
表参道から鳥居をくぐって真っ直ぐ進むと、社殿があります。海沿いの神社のためコンクリート仕様になっていて、全国でも珍しい神社ではないでしょうか。
社殿の裏には常夜灯が建っていて、その横が駐車スペースです。さらに奥に進むと長垂(ながたれ)海岸があり、天候が良い日に訪れると空も海も青く広がる絶景が望めます。
二宮神社の駐車場は、表参道周辺にはありません。車で訪れる場合には、迂回して海沿いの裏門にある常夜灯の横に1台停めるスペースがあるので、そちらをご利用ください。ただし、海沿いの道は狭くて一方通行になっているので、気をつけて運転してくださいね。
二宮神社
- 住所
- 福岡県福岡市西区今宿1-10-32
- アクセス
- 博多駅から車で約40分
- 駐車場
- あり(無料)
あらゆる縁を結ぶ「櫻井神社」
先程の二宮神社から櫻井神社までは約10km、20分程度で到着。ロンドンバスカフェやヤシの木ブランコなど糸島で人気のスポットを経由すると、海沿いをぐるりと回ることになりますので、立ち寄るスポットにもよりますが10〜20kmあります。
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櫻井神社の創建は、1632(寛永9)年。1610(慶長15)年の大豪雨の日に岩戸神窟から御神霊が現れ、その後さまざまな御利益があるという評判を聞いた当時の福岡藩二代目藩主・黒田忠之公がその神威に敬意と感謝の気持ちを込めて建てられたそうです。
糸島といえば海のイメージですが、櫻井神社は森の中にあり神聖な雰囲気が感じられます。嵐ファンだけでなく地元の人からも信仰があつく、あらゆる縁を結ぶ縁結びの神社として有名です。
主祭神は、神直日神(かむなおひのかみ)・大直日神(おおなおひのかみ)・八十枉津日神(やそまがつひのかみ)。その他、島岡大明神・八所産土大神(やところうぶすなおおかみ)を祀っています。
嵐ファンからはコンサートのチケットが当たる御利益があるといわれており、境内にかけられていた絵馬には、「嵐のコンサートのチケットが当選しますように」と書かれたものが多く見られました。
こちらが、櫻井神社の御朱印です。お守りや御朱印は、入口から入って右にある社務所にて購入できます。櫻井神社の創建者である当時の福岡藩主・黒田忠之公が同じく向かいの敷地に創建した、櫻井大神宮の御朱印もこちらでいただけます。
櫻井神社を参拝したあとは、「櫻井大神宮」の参拝もおすすめします。櫻井神社の向かいにある鳥居をくぐり階段を登っていくと、櫻井大神宮の拝殿・中殿・本殿があるのが分かります。
櫻井大神宮は、伊勢神宮の御分神である天照大御神(あまてらすのおおみかみ)と豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀っていて、国家安泰・子孫繁栄・農業・漁業守護などの御利益があると言われています。
階段の石畳の途中にはハートの石も! 櫻井神社とはまた少し違う、静寂な雰囲気を持つ「櫻井大神宮」。こちらもぜひ訪れてみてくださいね。
櫻井神社・櫻井大神宮
松潤カラーでお出迎えしてくれる「潤神社」
櫻井神社から潤神社(うるうじんじゃ)までは、車で約20分。糸島市潤地区にある神社で、もともとは白木神社と呼ばれていたそうですが、7社が合併して1908(明治41)年に潤神社に改名されました。
住宅街の中の一角にあり、公園の横から歩いて入っていきます。神社幟(のぼり)が松潤のカラーと同じ紫色というのも、嵐ファンにとってはうれしいポイント! こちらの参道の先の階段を登ると、奥に社殿があります。
こちらが潤神社の社殿です。潤神社の御祭神は、五十猛命(いそたけるのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)・宗像三柱大神(むなかたみはしらのおおかみ)・住吉三柱大神(すみよしみはしらのおおかみ)。主祭神は五十猛命で木の神様として知られており、林業守護や商売繁盛、開運招福などの御利益があるといわれています。
社殿中央をよく見ると、紫のヘルメットが! そこにはなんと「松潤」の文字。神社公認で松潤を応援しているなんて、ファンにとってはうれしさと松潤とのご縁に期待せずにはいられませんね。
潤神社のお守りはこちらで購入できません。二宮神社と同じくこちらも産宮神社の宮司が兼務しており、産宮神社の裏にある宮司宅で購入できます。お守りを希望する方は産宮神社も訪れてくださいね。残念ながら御朱印はありません。
潤神社
- 住所
- 福岡県糸島市潤3-5-30
- アクセス
- 櫻井神社から車で約20分
- 駐車場
- なし
安産・育児の神様が鎮座する「産宮神社」
次のスポットは、潤神社から車で10分弱の場所に位置する「産宮神社」です。産宮神社の御祭神は、奈留多姫命 (なるたひめのみこと)・彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)・玉依姫命(たまよりひめのみこと)。安産祈願や初詣、七五三などの参拝で、地元の人も多く訪れる神社です。
安産・育児の御利益がある神社です。また、神社裏にある宮司宅で、産宮神社だけでなく二宮神社と潤神社のお守りも購入できます。御朱印は産宮神社のみで、二宮神社と潤神社の御朱印はありません。
産宮神社
- 住所
- 福岡県糸島市波多江駅南1-13-1
- 時間
- お守り・御朱印は産宮神社裏手の宮司宅にて
※時間指定はありませんが、早朝や深夜になる場合は要電話(092-322-4159)
- アクセス
- 潤神社から車で約6分
- 駐車場
- あり(無料)
- 詳細
- 産宮神社公式ページ
1日目はこれで終わり。嵐三社巡りに加えて周辺も観光するなら、SNS映えスポットが多数あることで人気の糸島を訪ねてみては。海が見えるおしゃれカフェや、糸島グルメのお店、定番観光地が満載ですよ。
恋する人やご縁を求める人におすすめの神社巡り
2日目
2日目のスタートは、嵐が出演したCMのロケ地「宮地嶽神社」へ。嵐が通ったであろう神社の参道や茶屋などがあり、1700年もの歴史がある宮地嶽神社を訪れてみてはいかがでしょうか。
ほかにも縁結びで有名な「宝満宮竈門神社」やハートだらけの「恋木神社」など、恋する女子にはうれしいSNS映えする神社も! ぜひ恋愛成就や縁結びの祈願をしながら巡ってくださいね。
CMロケ地で知られる光の道がある「宮地嶽神社」
2日目最初のスポットは、嵐が出演したJALのCMロケ地となった「宮地嶽神社(みやじだけじんじゃ)」。参道から山の上にある宮地嶽神社まで石段を登り、後ろを振り向くとこの景色が見えます。神社から海まで、一直線につながる道になっているのがお分かりでしょうか。
1年に2回、2月と10月だけ、このポイントから海につながる道と太陽の沈む位置が重なり、まるで光輝く道が現れたような「光の道」になります。実際には天候などの関係で必ず見えるというわけではないので、見られたらとても幸運なんですよ!
石段を登り道なりに進むと左手に、嵐がCM撮影を行った記念に植えた桜の木「撮影記念植樹」があります。こちらの記念樹を背に、正面に進むと楼門があり拝殿へと続きます。
こちらが宮地嶽神社の拝殿です。拝殿のシンボルである大注連縄(おおしめなわ)は、直径2.6m、長さ11m、重さ3tもあり、大鈴と大太鼓とともに「日本一」の大きさを誇ります。この大注連縄は、毎年新しいものに掛け替えられるというから驚きです。圧巻の迫力がありますよね。
ご祭神は、息長足比売命(おきながたらしひめのみこと)、勝村大神(かつむらのおおかみ)、勝頼大神(かつよりのおおかみ)。創建は約1700年前までさかのぼり、息長足比売命(別名・神功皇后)が渡韓の際に宮地嶽の山頂に祭壇を設け、渡航の無事と開運を祈願されたことが由緒とされています。
その後、息長足比売命の功績をたたえて主祭神とし、従っていた勝村大神・勝頼大神とともに「宮地嶽三柱大神(みやじだけみはしらおおかみ)」と祀られ、どのような願いも叶う「何事にも打ち勝つ開運の神」として人々から信仰されています。
拝殿左側には、社務所がありお守りや御朱印をいただけます。宮地嶽神社の御朱印はこちら。
参拝し御朱印やお守りをいただいた後は、楼門から出て手水舎の先を左に曲がると、嵐がCM撮影時に松ヶ枝餅を食べていた「木かげ茶屋」があります。こちらも嵐ファンにおすすめの撮影ポイント。注意したいのは「木かげ茶屋」で提供されるものはぜんざい(600円)やソフトクリーム(350円)で、松ヶ枝餅はこちらでは販売されていません。松ヶ枝餅は神社下の参道沿いのお店で販売されているので、ぜひ食べてみてくださいね。
宮地嶽神社
縁結びのご利益で有名な「宝満宮竈門神社」
次のスポットは、宮地嶽神社から車で約1時間。古くから縁結びや厄除けの御利益があるといわれている「宝満宮竈門神社(ほうまんぐうかまどじんじゃ)」です。霊峰・宝満山の麓にあり、創建より1350年以上の歴史を持つ由緒ある神社になります。もともとは、大宰府政庁の鬼門除けとして、また航海の安全と成功を祈願したことから方除けや厄除けの信仰があつく、今もなお多くの人からあつい信仰を集めています。
こちらが本殿です。主祭神は、玉依姫命(たまよりひめのみこと)で、魂と魂を引き寄せる・引き合わせるという御神徳があり「縁結びの神」としても信仰を集めてきました。人と人のご縁やお仕事のご縁など、幅広いご縁を結ぶ御利益があるとして、今も広く信仰されています。
本殿近くには「水鏡」があり、水面に映したものを清める力があると言い伝えられています。そのため本殿を参拝する際には、まず手水舎で手を清め、水鏡で心を清めてから参拝するとよいでしょう。
本殿の右隣にある木が、「再会(さいかち)の木」です。この木に向かって会いたい人との再会や縁結び、まだ見ぬ人との良縁を願うと、願いが叶うという言い伝えがあります。
本殿を背にして左斜め前にあるお札お守り授与所では、とてもかわいい「恋守り むすびの糸」なるものがありました。「赤い糸」に「再会の木」になる豆をモチーフにした「再会の実」があり、この「恋守り むすびの糸」(1,500円)には宝満竈門神社の御神霊が込められているそう。
「再会の木」のほかにも、境内には「招霊(おがたま)の木」や「愛敬の岩」など御利益があるスポットがたくさん! 境内をぐるりと1周する中に点在しているので、チェックしてみてくださいね。
このかわいい恋守りが販売されている、「お札お守り授与所」にも注目。とてもスタイリッシュな建物で、これまでに見たことがないような新しい授与所です。インテリアデザイナーの片山正通さんによって、「百年後も愛され続ける建物」をコンセプトに設計されたのだとか。
よく見ると天井には桜のモチーフが! ピンクと白を基調としたデザインも魅力ですね。また授与所の半面はガラス張りになっており、境内の木々をガラス越しに感じられ自然との融合が取り入れられた空間となっています。
お札お守り授与所には、厄除け・開運・恋守り・いちご守りなど、かわいいお守りがいっぱい! 特にいちごの形の「いちご守り」(800円)が人気なんだとか。お守りを選ぶだけでもあっという間に時間が過ぎてしまいそう! という方は、ゆっくり時間を取って行ってみてくださいね。
授与所の裏手には、「展望舞台」があります。こちらから見える景色や澄み切った空気が心地よく、しばし時間を忘れてしまいそう。また、世界中で活躍する英国出身のデザイナー、ジャスパー・モリソンさんのデザインによる庵治石(御影石)のベンチが並んでいて、景観を壊さないようスタイリッシュでありながら落ち着きのある空間が演出されています。太宰府の街が一望できる展望舞台。縁結びや厄除けを祈願した後に立ち寄れば、心清らかに帰りの途につけそうですね。
宝満宮竈門神社
かわいいハートがたくさん!フォトジェニックな「恋木神社」
最後のスポットは、福岡県の筑後エリアに位置する「恋木神社(こいのきじんじゃ)」。ここは、まさに恋する全ての人達におすすめの神社です! 宝満宮竈門神社からは、車で高速を利用すれば約50分。最寄りの九州自動車道「八女IC」からは、車で約15分です。
恋木神社は、九州二大天満宮である「水田天満宮」の末社。恋木神社の御祭神は、恋命(こいのみこと)。良縁幸福の神様・恋の神様として信仰が篤く、恋愛成就など恋の願いが叶うといわれています。恋木神社は全国で一社のみという珍しい神社で、「二人だけの結婚式」が行われる名所となっています。参道や拝殿、境内の至るところにハートマークがあり、御神紋までハートとかわいらしさ満点!
恋木神社の鳥居には、「あふれるほどの愛に恵まれますように」「素敵な出会いに恵まれますように」という願いを込めて、10個のハートが散りばめられています。どこにあるのかぜひ探してみてくださいね。
こちらが「恋参道」。参道の中央に敷かれたハートの陶板は、筑後の名陶・水田焼で作られていて、「恋木神社のみ」で使われているもの。ほかにも境内にはたくさんのハートがあるので、見つけながら進みましょう。
「恋みくじ」もピンク色のおみくじで、かわいい! そのほか「恋結び夫婦雛(こいむすびふうふびな)」や「恋木石灯籠」、「ハートみくじ舎」など、境内には恋の御利益がありそうなハートマークを使ったポイントたくさんがあり、どこを見回しても幸せな気分に。
カラフルな「ハート守(まもり)」(800円)もかわいいですね。恋木神社はどこを撮ってもハートがいっぱいで、とってもフォトジェニック! お守りや御朱印までかわいいので、恋木神社に恋してしまいそうです。
恋木神社の御朱印がこちら。「恋結び夫婦雛」と「恋木鳥居」をかたどった、素敵な御朱印です。お守りや御朱印は、同じ敷地内にある水田天満宮の社務所にて購入できます。
縁結びの神様がいる神社はたくさんありますが、「恋」に特化した神社は日本でもここだけ。片思いの人やこれから素敵な人と出逢いたい人もカップルも、良縁を願うすべての人にぜひ訪れてほしいスポットです。福岡旅行の際はぜひ訪れてみてくださいね。
恋木神社
福岡の巡りはフォトジェニックで女子旅にぴったり
SNS映えスポットが多い糸島を通る嵐三社巡りからハートだらけの恋に効く恋木神社まで、今回ご紹介した福岡の巡りはフォトジェニックで女子旅にぴったりです。福岡空港からも車で1時間程度で行ける場所ばかりなので、人気スポットをしっかり巡れて大満足すること間違いなし! ぜひ嵐の聖地巡礼や人気の神社巡りなど、福岡でのショートトリップを楽しんでくださいね。
取材・撮影・文/渡部華奈