堂島川と土佐堀川、2つの川に挟まれ、水の都を象徴する風景が広がる中之島は、古くから大阪の政治・経済の中心地として栄えてきました。そんな歴史や文化を感じる中之島にそびえる「中之島フェスティバルタワー・ウエスト」33~40階には、極上の非日常体験に導いてくれるホテルがあります。それが「コンラッド大阪」です。
「コンラッド」は、世界各国に約6,500ものホテルやリゾートをもつ「ヒルトン」の最高級ブランドで、ヒルトン創業者、コンラッド・ヒルトンの名を冠し、日本ではここ、大阪・中之島と東京・汐留に展開しています。
地上約200mから望むパノラマビュー、大阪の食文化にインスピレーションを受けたダイニング、館内の至るところで出会うアート作品など、五感を刺激される「コンラッド大阪」での極上ステイの様子をお届けします。
天空のロビーではハイセンスなアートがお出迎え
「コンラッド大阪」は、大阪メトロ・肥後橋駅、京阪中之島線・渡辺橋駅に直結、JR大阪駅や各線梅田駅からは車で約5分という便利な立地にあります。さっそく「中之島フェスティバルタワー・ウエスト」に入っていくと、1階のエントランスにはきらびやかなシャンデリアが。
照明を使った光のインスタレーション作品で知られるアーティスト・松尾高弘氏の作品で、唯一無二の輝きが至極のホテルステイを予感させます。
ロビーフロアの40階で迎えてくれるのが、まるで鳥居のように左右にそびえるアート。これは、彫刻家・名和晃平氏が手掛けた「Fu / Rai」という作品で、風神雷神をモチーフにしています。「Fu / Rai」から続く飛石をイメージした“参道”を抜けてロビー内へ。
すると、「Your Address in the Sky -雲をつきぬけて-」というホテル・コンセプトそのままに、天空の大パノラマが! 大阪の街と、その向こうに広がる大阪湾、そして広大な空を一望できます。
夕暮れ時には大阪湾に沈む美しい夕日を見ることも。
ロビーでもまたアートに出会います。カナダ人アーティスト、Brent Comber(ブレント・コマー)氏の作品「Vein」。水の都・大阪のホテルにふさわしく、水脈を表現したもので、ゆったりと流れるような時間を演出してくれます。
館内にはほかにも約400点ものアート作品が散りばめられていて、まるで美術館のよう。館内のアート散策も、このホテルの楽しみのひとつです。
フォトジェニックなアフタヌーンティーと絶景を楽しむ優雅なひととき
コンラッド大阪でもうひとつ楽しみにしていたのが、ロビーの奥にある「40スカイバー&ラウンジ」でのアフタヌーンティー。チェックインより早く到着し、贅沢な午後のひとときを満喫しました。
内容は季節によって変わりますが、1年でいちばん人気なのが春のストロベリーのシーズンだそう。写真を撮らずにはいられないかわいいスイーツやセイボリーが並びます。
この印象的なティースタンドは、館内の40階と39階を結ぶらせん階段をかたどったもの。白いリボンのようならせん階段もまた、アートのような美しさ。
ドリンクは、紅茶、コーヒー、カフェラテなどを好きなだけ楽しめます。紅茶はラグジュアリーティーブランド「TWG Tea」のものをそろえ、なかでも「コンラッド大阪ティー」と「コンラッド 135」の2つはホテルオリジナル。ここにしかないので、ぜひ味わっておきたいところです。
大きな窓の外に広がる絶景とともに、目にも舌にも幸せなスイーツを堪能できるアフタヌーンティーは、大人気なので予約必須です!
また、客室でゆっくりアフタヌーンティーを楽しめるプランも。バッグを模したティースタンドもかわいくて見逃せません! せっかくのコンラッド大阪でのステイ、お部屋で優雅な午後を思いっきり満喫するのもいいですね。
眺望と広さが自慢のプレミアムな客室
15:00。チェックインし、客室へ。コンラッド大阪の客室は、164室すべてが50平米以上とゆとりの広さ。
この日のお部屋は、50平米の広さと格別の眺望が自慢の「プレミアムビュールーム」。白・黒・赤を基調とした和を感じるスタイリッシュな空間です。大きくとった窓からは大阪の街を見渡せ、まさに「天空のアドレス」!
日中、夕暮れ時、夜の都会的な夜景と、時間帯によりまったく異なる景色を見ることができます。窓辺のソファに座ってぼーっと眺めているだけで、こんな非日常空間で過ごせる幸せを実感できます。
また、窓辺にはテーブルとチェアも。PCを広げて仕事をするのにも最適です。いつもと違うこの贅沢なお部屋なら、ワンランク上のいい仕事ができそうです。
テーブルの上にはウェルカムスイーツ。ホテルオリジナルの焼き菓子やフルーツ、そして、サントリー山崎蒸留所のある天王山の麓で採水した「山崎の水」といった関西ゆかりのドリンクでもてなしてくれます。
さらに、いつでも淹れたてのコーヒーが味わえる「ネスプレッソ」や、「TWG Tea」の紅茶やハーブティーもフリー。南部鉄器の急須、有田焼の湯呑、青森のブナを使ったアイテムで知られる「BUNACO(ブナコ)」の茶托と、上質なものに囲まれた優雅なティータイムを楽しめます。
そして、バスルームも日頃の疲れをゆったりと癒せる広いバスタブ、レインシャワー付きのシャワーブース、ダブルボウルの洗面台を備え、非日常を感じます。
アメニティは、香港発のブランド「上海灘(シャンハイ・タン)」のシャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ボディローション、ソープを用意。マンダリンティーの香りにも癒やされます。ドライヤーは、速乾・美髪効果が自慢の「ホリスティックキュアーズ」。そのほか、肌触りのよいバスローブとパジャマなど、女性にうれしいアメニティがそろいます。
もうひとつ、ベッドの上にもかわいらしいおもてなしが。ダックはコンラッド大阪オリジナルで、中にはカギが入っています。このカギには、「いつでもコンラッド大阪に戻ってきてください」というホテルからのメッセージが込められています。
ベアは、世界各国のコンラッドでそれぞれ異なる動物を採用していて、コンラッド大阪と東京はベアを採用。各国のコンラッドをめぐって、コレクションする楽しみもあります。
エグゼクティブラウンジにアクセスできるワンランク上の客室も
客室タイプは「プレミアムビュールーム」のほか、より広い66平米の「エグゼクティブルーム」と角部屋の「エグゼクティブコーナールーム」、さらに広い100平米の「エグゼクティブスイート」と角部屋の「エグゼクティブコーナースイート」などがスタンバイ。
エグゼクティブルーム、エグゼクティブコーナールーム、エグゼクティブスイート、エグゼクティブコーナースイート、コンラッドペントハウススイートに宿泊すると、「エグゼクティブラウンジ」を無料で利用できます。
エグゼクティブラウンジでは、39階からの眺望が広がる上質な空間で、朝食からアフタヌーンティー、イブニングカクテルを自由に楽しめます。アフタヌーンティーではエグゼクティブペストリーシェフによるスイーツや軽食、イブニングカクテルではアルコールをはじめとしたドリンクと食事やスイーツがビュッフェ台を彩ります。
ここにはラウンジ専任のスタッフもおり、ホテル周辺の案内やレストランの予約など、滞在中の相談に応えてくれます。チェックイン・チェックアウトもラウンジでゆったりとでき、ワンランク上のステイが叶います。
エグゼクティブラウンジ
- ラウンジサービス
- 月~木 12:00~21:00、金~日・祝日 11:00~21:00
- アフタヌーンティー
- 15:00~17:00
- イブニングカクテル
- 18:00~20:00
- 朝食
- 6:30~10:30
ディナーはカウンター席で寿司を堪能
ディナーは、ホテル内に4つあるダイニングから「蔵」の寿司をチョイス。厳選した旬の食材をふんだんに用いた江戸前寿司のコース(15,200円~)をいただけます。
9席のみのプライベート感あふれる寿司カウンターで、先付けにはじまり、酒肴や茶碗蒸し、にぎり、デザートまで、目の前で展開される職人技と、その技から繰り出される美食に魅了されます。ほかの寿司店にできないことにこだわり、寿司のお茶漬けや1週間寝かせたあいなめなど、ユニークな料理で楽しませてくれます。
店名の「蔵」は、江戸時代、この辺りに蔵屋敷が多くあり、大阪が「天下の台所」と呼ばれる由来になった土地であることから名付けられたのだとか。歴史と活気あふれる大阪の食文化にインスパイアされた食体験を存分に味わえます。
蔵 -鉄板焼&寿司
- 営業時間
- ランチ 11:30~14:30
ディナー 17:30~21:30
※2021年12月までは21:00閉店(最終入店19:30)、水曜日休
夜の館内散策もおすすめ
ディナーのあと、バーに場所を移して、もう少し夜の時間を楽しむのもおすすめです。夜の「40スカイバー&ラウンジ」では、3万ものエレメントをつなぎあわせた松尾高弘氏のインスタレーション作品「AURA(オーラ)」がキラキラと輝き、窓の外には大阪のビル群の夜景もきらめきます。
ここでは、たこ焼きがまるっとのったカクテル「タコヤキ・イン・ザ・スカイ」や、大阪名物のひやしあめを使ったモクテル「シャーナクナイ」など、大阪らしいユニークなドリンクをぜひ。
40スカイバー&ラウンジ
- 営業時間
- 9:00~深夜
※2021年12月までは10:30~21:00(20:30L.O.) - カバーチャージ
- 1,650円
月~金 20:00以降、土・日・祝日 14:30~17:00、20:00以降
(アフタヌーンティーセットを人数分注文の場合は発生しません)
また、夜のらせん階段やアートも昼間とは違う表情を見せてくれるので、お部屋に戻る前に堪能していきましょう。
大阪の街を見渡しながら、贅沢な朝食ビュッフェを
地上およそ200mからの夜景とアートが彩るお部屋でぐっすり眠って、目覚めた翌朝。コンラッド大阪での楽しみのひとつ、朝食の時間です。
40階にある「アトモス・ダイニング」では、朝食はもちろん、ランチ、スイーツ、ディナーと1日中、フルビュッフェを楽しめます。店内に入ると、オープンキッチンと、足元から高さ10.5mの天井までいっぱいに広がる窓、そして窓の外には大阪の街の大パノラマが。開放感あふれる空間が印象的です。
朝食ビュッフェでは、新鮮な野菜やフルーツをはじめ、目の前でカットしてくれるローストビーフ、STAUB鍋で温かいまま提供されるホットディッシュなど、およそ60種類のお料理が並びます。
パンは、クロワッサンやデニッシュ、シナモンロールやマフィン、ヘルシーなベジパン、ライ麦や全粒粉のトーストなど、その種類の豊富さに一層テンションが上がります。毎朝ホテル内で焼き上げているそうで、焼きたてをいただけるのもうれしいポイント!
卵料理は、プレーンオムレツ、チーズオムレツと、トマトやチーズ、ハムなどが入ったミックスオムレツから選べます。そのほか、エッグベネディクト、ヌードルなどもオーダー可能。
フルーツも種類豊富にそろい、こんな華やかなフルーツの盛り合わせを作ってもらいました。
また、焼き魚や筑前煮、ひじきの煮物、ごはんにお味噌汁といった和食メニューも充実。連泊しても飽きることがありません。
朝から贅沢な空間で、見た目も美しい豊富なお料理をたっぷり堪能して大満足! ここでも日常を忘れて、幸せな気分に浸れました。
アトモス・ダイニング
- 営業時間
- 朝食 6:30~10:30
ランチ 11:30~14:30
ディナー 17:30~21:30
※2021年12月まではランチ11:30~14:00、スイーツビュッフェ14:30~16:30、ディナー18:00~21:00(最終入店20:00)
11月は月~水曜日休、12月は火~水曜日休(祝日と12月21・22日は営業)
天空のスパ&フィットネスも要チェック!
コンラッド大阪では、宿泊ゲストはプールとフィットネスを無料で利用できるので、ぜひ楽しんでおきたいところ。
フィットネスは38階にあり、プールではまるで大阪の上空を泳いでいるような気分が味わえます。夜はライトに照らされたプールと眼下に広がる夜景が幻想的。プールは温水なので1年中楽しめます。
トレッドミルやバイクなどがそろうジムも、大パノラマを眺めながら汗を流すことができます。ジェットバスやサウナも備え、リフレッシュするのにこれ以上ない空間です。
また、同じ38階にあるスパ「コンラッド・スパ」では、フランスのハイエンドコスメティック ブランド「シスレー」とコラボレーションしたトリートメントを受けられます。これは、西日本ではコンラッド大阪でしか受けられない貴重なもの。
シワやたるみといった顔の肌悩みにアプローチするフェイシャルトリートメント(60分 27,900円~)から、マッサージでリラクゼーションを促すボディトリートメント(90分 31,700円)、さらに男性向けのメニューまで用意。ジェットバス付きの2名用スイートルームもあり、至福のスパ体験が叶います。
- 営業時間
- フィットネス 24時間
プール・ジェットバス・サウナ 6:00~22:00
スパ 10:00~22:00(最終受付20:00) - 料金
- フィットネス、プールエリアは宿泊者無料
- 備考
- 水着(大人用・子ども用)、トレーニングウェア、ソックス、シューズのレンタルあり(有料)
広大なスカイラインと独創的なアートに囲まれた天空のアドレスで過ごした1泊2日。スタイリッシュだけどくつろげる客室、職人技を感じる美食、ハイセンスな館内をゆっくり満喫して、非日常に浸ることができました。日常を離れてリフレッシュしたいときや、贅沢な時間を過ごしたいとき、大切な人と過ごす記念日にも、「コンラッド大阪」なら極上のひとときを演出してくれるでしょう。
コンラッド大阪
- 住所
- 大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウェスト
- アクセス
- 大阪メトロ四つ橋線「肥後橋駅」・京阪中之島線「渡辺橋駅」直結
JR「大阪駅」より車で約5分 - 駐車場
- 29台(宿泊の場合、入庫後24時間まで3,700円)
- チェックイン
- 15:00(最終チェックイン24:00)
- チェックアウト
- 12:00
撮影:松井ヒロシ 取材・文:楽天トラベルガイド編集部