おしゃれなバー&カフェラウンジも。世界の旅人が集まるゲストハウス/蔵前「Nui.」

おしゃれなバー&カフェラウンジも。世界の旅人が集まるゲストハウス/蔵前「Nui.」

提供:ことりっぷ

 

倉庫をリノベーションした個性的なカフェやショップが多く、「東京のブルックリン」とも呼ばれる台東区の蔵前。蔵前にまだお店が少なかった頃から大規模なリノベーションをしてオープンしたのが、「Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE(ヌイホステルアンドバーラウンジ)」です。居心地のよいバーラウンジを備えるゲストハウスは、国内のみならず海外からも多くの人々が集う場となりました。自由な雰囲気に満ちた空間で、食事や滞在を楽しんでみませんか。

 

個性あふれるホステルの草分け的存在

個性あふれるホステルの草分け的存在

2012年にオープンした「Nui.」は、Backpackers' Japanが運営する4つのホステルのひとつです。都営浅草線と大江戸線の蔵前駅からそれぞれ徒歩4分の、隅田川の近くに位置します。

「Nui.」の名前の由来は、「手縫い」の「縫い」だといいます。それには「機械的なマニュアルに頼らず、温度感のある運営を目指し、そこにいる人の意思を大切にしたい」という思いが込められています。

人のぬくもりが感じられ、かつ個性を感じさせるホステルは、その後全国のゲストハウス開業にも影響を与えたといわれます。宿泊客は8割ほどが外国人。オープンから11年を経てなお愛される、「Nui.」の魅力的なポイントをご紹介します。

 

1人で気ままに、仲間とわいわい。人が集まる1階のラウンジ

建物内には天井の高い空間が広がり、天然木のカウンターや木製の家具がナチュラルな雰囲気を醸し出しています。ホステルの入口というにはちょっと変わったこの場所は、日中はカフェ、18:00からはバーとして営業する、「Nui.」の顔でもあるラウンジです。宿泊者でなくても気軽に利用できるので、雰囲気を味わいたい人にもおすすめです。

 

店内の段差は、かつて玩具問屋の倉庫だったときの名残。この手前にトラックを止めて荷物を下ろしていました。

 

奥の独特なデザインの天井は、飛行機の翼をかたどっているそう

店内にはゆったりした時間が流れ、皆思い思いにくつろいでいます。コーヒー片手に読書をする人もいれば、友人とのおしゃべりを楽しむ人も。こんな場所で仕事をしたら、何かいいアイデアが生まれそうな気がします。

 

「ファラフェルボウル」(1500円)

ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)やフムス(豆のペースト)が入った目にも楽しい「ファラフェルボウル」は、8:00~14:00のブランチタイムと18:00~22:00のディナータイムに味わえる人気メニュー。

カリッとした食感のスパイシーなファラフェルに、塩麴入りでほんのり甘味があるフムス。無農薬にこだわる「まぁずファーム」の野菜は、味が濃くて栄養たっぷりです。動物性食品は入っておらず、グルテンフリーなので、ヴィーガンの人や健康に気を遣う女性がよく注文するといいます。

 

「ベイクドチーズケーキ」(600円)と「自家製チャイラテ」(600円)

スイーツは自社のお菓子製造部門「BAKE」にて製造。「ベイクドチーズケーキ」は口当たりなめらかで濃厚。ラズベリーソースをつけて味の変化を楽しめます。ほかにも「キャロットケーキ」(600円)や「生ショコラ」(650円)など、人気のスイーツをラインナップ。

スパイスが効いた「自家製チャイラテ」はホットでもアイスでも提供可。コーヒーも自慢で、豆は同経営のコーヒーロースタリー「BERTH COFFEE ROASTERY Haru(バースコーヒーロースタリーハル)」から仕入れており、バリスタが淹れてくれる本格派です。

 

ラウンジの一角で平日はドライフラワーを、土・日曜には生花を販売しています

18:00以降、ラウンジはバーに変わります。メニューにはバーテンダーが考案したオリジナルカクテルが20種類以上も並び、クラフトビールやワインなどお酒の種類がとても豊富。外出していた宿泊客が戻ってきたり、会社帰りの人がやってきたりして、店内は活気に満ちあふれます。ちょっと立ち寄って一杯だけ、なんてことも可能。気軽で自由な感じが魅力です。

人が集まるラウンジでは、日本人と外国人や、外国人同士が仲良くなることもしばしばあるそう。見知らぬ人同士が出会い、会話が始まる素敵なラウンジで、遠い異国の雰囲気を感じてみてください。

 

シンプルなインテリアに心安らぐ客室

シンプルなインテリアに心安らぐ客室 机がありパソコン作業などもできる、2段ベッドを備えたツインルーム

2階より上は宿泊階です。こちらもかつて倉庫だった名残という、大きなエレベーターに乗って向かいます。

客室はドミトリー、ツインルーム、エコノミーダブルルーム、スタンダードダブルルーム、リバービューダブルルームの5タイプで、シャワーとトイレ、洗面台はすべて共用です。1階がにぎやかなので、そのぶんくつろげるよう、客室のインテリアはなるべくシンプルにしているとのこと。どの部屋も天然素材のあたたかみが感じられると同時に、落ち着いた配色となっています。

 

リバービューダブルルーム

ドミトリーは定員8名の相部屋で、男女混合と女性専用の部屋があります。ベッド脇の一輪挿しが素敵で、眺めていると気持ちもほぐれます。個室では、窓から隅田川を眺められるリバービューダブルルームがおすすめ。街明かりが川の水面にきらめく夜もロマンチックです。

 

宿泊者にうれしい共用部

宿泊者にうれしい共用部 共用のパソコン2台が置かれているライブラリースペース

共用施設がきれいで使い勝手がいいのが「Nui.」の人気の秘密。おしゃれなライブラリースペースがあり、読書やパソコン作業をする人の姿が。ここで旅人同士の会話が始まり、仲良くなる光景もよく見られるとのこと。その隣には広くてきれいなキッチンスペースと、洗濯機や乾燥機が並ぶランドリールームがあります。

 

調理器具や調味料がそろうキッチンスペース

階段を上っていくと屋上に出ます。墨田川や東京スカイツリーが見渡せる開放的な場所で、思わず椅子に座ってゆっくりと過ごしたくなります。22:00まで開放されているので、夜風に吹かれつつ缶ビールを飲んだり、おしゃべりを楽しんだりするのもよさそうです。

 

利用者に愛される要素がいっぱいの「Nui.」。滞在や食事、休憩に利用すれば、旅の素敵な思い出が増え、日常には彩りを添えてくれるに違いありません。

 

階段に飾られた海外の写真は、Nui.の改装にも参加したという創業代表のご友人の作品

 

 

文:菅沼佐和子 写真:キムラミハル

 

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