意外と活発に動く姿も ♪ 白浜のアドベンチャーワールドで暮らすジャイアントパンダに癒される旅へ

意外と活発に動く姿も ♪ 白浜のアドベンチャーワールドで暮らすジャイアントパンダに癒される旅へ

提供:ことりっぷ

 

和歌山県の南西部にある「白浜」。羽田空港から南紀白浜空港まで75分、関西の新大阪・京都からは、JRパンダくろしお号に乗って2時間30分から3時間ほどと好アクセスで、泊まりがけはもちろん、日帰りで訪れる人も多いリゾート地です。

温泉や海など楽しみ方はさまざまですが、人気のひとつは「アドベンチャーワールド」。動物たちから感動を得るテーマパークとして知られ、ジャイアントパンダが、のびのびと暮らしています。

 

日本一のジャイアントパンダの大家族「浜家」

日本一のジャイアントパンダの大家族「浜家」 2014年12月2日 アドベンチャーワールド生まれ、双子の妹「桃浜」

「アドベンチャーワールド」には、現在7頭のジャイアントパンダ(2022年3月現在)が暮らしています。中国生まれのお父さん「永明(えいめい)」以外は、アドベンチャーワールド生まれで、名前に「浜」が付くことから、ファンの間では「浜家」と呼ばれています。

お母さんは「良浜(らうひん)」。一番上の姉は双子で「桜浜(おうひん)」と「桃浜(とうひん)」。次が「結浜(ゆいひん)」、「彩浜(さいひん)」と続き、末っ子が「楓浜(ふうひん)」です。

そもそもパークとパンダの関係は、絶滅の危機に瀕しているジャイアントパンダを守るために始まり、繁殖研究を開始したのは1994年からです。自然に近い環境で飼育・繁殖を行い、野⽣復帰=野⽣のパンダを増やすことが最終目的だといいますが、「未来へ⼤切な命をつないでいくことが私たちの使命」と飼育スタッフは話します。

 

意外と活発な愛くるしい末っ子「楓浜」

意外と活発な愛くるしい末っ子「楓浜」 寝そべって笹を食べる「楓浜」

2020年11月22日に生まれた「楓浜(ふうひん)」。
お母さんの「良浜(らうひん)」と親子で公開されていますが、2022年4月上旬の「ひとり立ち」に向けて準備を始めています。2021年の年末には笹を食べ始めて、どんどん大人への階段を上る「楓浜」ですが、これからはひとりの時間が増え、単独で過ごす本来のパンダの生活へと近づいていくそうです。

 

気になるものを見つけたら一目散に走る「楓浜」

笹を食べている時間は、どのパンダも座り込み動かず、口を動かすだけになります。でも、パンダはとても活発で、とくに「楓浜」は、おてんばな性格。生まれた瞬間から元気が良く、鳴き声も大きくて力強く部屋中に響くほどだったいいます。

好奇心旺盛で物怖じしない性格から、いろんものに興味をいだき、良く動くそうです。

 

晴れた日に「良浜」のそばに行こうとする「楓浜」が落ちながら着地

天候や体調により公開場所は変わりますが、ブリーディングセンターでのある日の「楓浜」。なかなか活発で、やはりよく動きます。

楓浜の1⽇は、毎朝体重測定をして、前⽇からどれくらい体重が増えたのか記録。現在は、朝に良浜から授乳してもらい、⽇中は運動場で良浜とじゃれたり、最近⾷べられるようになった⽵を⾷べたり、遊具上で寝たりして過ごしているそうです。

運動場からバックヤードへ戻った後は、良浜は良浜の寝室へ、楓浜は楓浜の寝室へ移動。夜の間は、⽵を⾷べたり、遊具で遊んだり寝たりして過ごし、スタッフが⼈⼯乳を与えるのだそうです。

 

ジャイアントパンダに会えるのは2つの施設

ジャイアントパンダに会えるのは2つの施設 ブリーディングセンターの屋外運動場は、ガラスに阻まれることなく、およそ5メートル離れた先にパンダがいる

2つの施設のうちのひとつが「ブリーディングセンター」です。野生動物の繁殖、種の保存の研究を担うところで、飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢の29歳(人間なら90歳近く)の「永明」、初産は2008年でこれまでに10頭産んだ母の「良浜」。
そして、出生時は一番小さく75gだったという「彩浜」に、末っ子の「楓浜」が暮らしています。

もうひとつの施設が、パークのエントランスから一番近いところにある「パンダラブ」です。ジャイアントパンダをはじめとする希少動物の繁殖・育成を目的とした希少動物繁殖センターで、ここでは7歳の双子、母似でマイペースな「桜浜」と、父似で活発&クールな「桃浜」、そして5歳で頭のとんがりがキュートな「結浜」が暮らしています。

 

屋内でも全面ガラス張りではなく、吐息も聞こえそうなくらい身近に感じるパンダラブ

⼤⼈のジャイアントパンダは、2〜3時間⽵を⾷べて、2〜3時間寝てを繰り返して1⽇を過ごすそうです。⽇中は屋内もしくは屋外の運動場で過ごし、⾷べてお腹がいっぱいになったら寝て、お腹がすいたら起きたらまた⾷べてという⽣活リズム。

 

広々としたパンダラブの屋外運動場

⼣⽅に運動場からバックヤードへ移動したあとは、それぞれの寝室で過ごしています。夜の間もずっと寝ていることはなく、スタッフが準備した⽵を⾷べたりして過ごしているそうです。

 

動物園、水族館、遊園地が一体になった「アドベンチャーワールド」

動物園、水族館、遊園地が一体になった「アドベンチャーワールド」 ケープペンギンが自由に泳ぎ迎えるエントランス

ジャイアントパンダだけでなく、放し飼いの動物たちの中をケニア号で進むサファリツアー、生き生きとしたイルカやアシカに出会うショーなどもあるパーク。
触れ合えたり、生態がわかるほど近づけたりする140種1400頭の動物たちから、さまざまな感動が得られるだけでなく、体験もいろいろあります。期間限定でナイトサファリといったイベントの開催もありますよ。

何時間みていても飽きないジャイアントパンダは、じっと見つめるているといつの間にか誰もが笑顔になっていることに気づきます。子どもはもちろんですが、魅了されてしまう大人が多く、リピーターの方もたくさん。開放感のある施設でパンダに会い癒される時間を楽しんでみませんか。

 

 

文:土井淑子 撮影:保志俊平

 

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