提供:ことりっぷ
秋が深まるにつれて恋しくなる温かい食べ物。うどんもそのひとつですね。今回は京都市内から、うどんのおいしいお店を6つピックアップ。おだしが主役の伝統的な京都の味から、国内外のさまざまなルーツを持ち、京都という土地になじんだ評判の味まで、奥が深いグルメなまちならではのおいしさをぜひ楽しみましょう。
スパイス香るカレーうどんを町家で♪「京都四条くをん」
四条烏丸より5分ほどの場所にある「京都四条くをん」は、和風かしわキーマうどんと京風甘味のお店。町家の面影が色濃く残る京都らしい風情たっぷりのお店です。
うどんは「名物かしわキーマうどん」と「かしわキーマつけうどん」の2種。20種類以上を独自にブレンドし、石臼で挽いたスパイスに漬け込んだかしわ(鶏肉)のキーマカレーでいただきます。
麵は、国産小麦と焙煎胚芽を使い、スパイスに負けない香ばしさを引き出したコシの強い細麺。カレーにからめるほか、麵をそのまま、追いつゆをかける、セットの「西京味噌漬け卵黄のせ麦ご飯」にのせて……と、味の変化も楽しめます。
京うどんを堪能できる創業70年の老舗「岡北」
平安神宮や京都市動物園の近くにあるうどんとそばのお店「岡北(おかきた)」。江戸時代から受け継ぐ版木で刷った唐紙などをあしらった美しい空間でゆったり過ごせます。
「だしで食す」ともいわれる京うどんの伝統を守り、だしは創業時から長い時間をかけて作り上げ、守り続ける唯一無二の味。麵はだしを生かすつややかでコシのある自家製の細麺です。地元の生麩や生湯葉、油揚げ、京野菜など京都らしい食材との競演も楽しめます。
地元の人にも愛され続ける錦市場の「冨美家」
京都市民の台所であり、観光スポットでもある「錦市場」にある「冨美家(ふみや)」。戦後すぐに甘味処として創業し、いまではうどんで知られるお店です。
お店の名前をつけた「冨美家鍋」(写真)は、創業まもなく生まれた鍋焼きうどん。毎朝職人が手づくりする具材や、おだしがよくしみる厚めの衣のえび天、原木栽培の椎茸の煮付けなど。最高の材料に惜しまず手間をかけ、愛され続ける看板メニューとなっています。
丁寧な仕事でつくる極上の味わい♪「饂飩店よこやま」
香川県で修業したご主人が2019年にオープンした「饂飩店よこやま」。閑静な住宅街でご夫婦ふたりが営む小さなお店ですが、開店前から行列ができるほどの人気ぶりです。
麵は香川県の製粉会社の小麦粉とこだわりの塩を使ってお店で手打ち。生地をひと晩寝かせて手切りし、つるつるもちもちに仕上げています。つゆは最高級の素材でとっただしと無添加の調味料を合わせ、天ぷらも揚げたて。一つひとつ積み重ねたおいしさが評判です。
極太の長いうどんにびっくり♪「たわらや」
北野天満宮の門前で江戸時代に創業し、15代にわたって続く老舗「たわらや」。建物は築400年近い町家で、京都ならではの風情たっぷりです。
看板メニューは「名物たわらやうどん」(写真)。「太く長く生きていけるように」という願いを込めて生まれたといわれ、通称“一本うどん”。具は入らず、かつおのきいただしのつゆと麵のみ。1時間ほどかけてゆでる、やわらかくもちもちした食感を堪能できます。
たっぷりの薬味がおいしい♪「名代おめん」
昭和42年、銀閣寺の前で創業した「おめん」は、群馬県伊勢崎市の郷土料理にルーツを持つ手打ちうどんのお店。現在は四条先斗町、ニューヨークの3店舗を構えています。
体にやさしくておいしものを、との思いから、薬味たっぷりのつけ麺スタイルで提供。薬味はごまやねぎ、大根おろし、葉物野菜、生姜などに加え、きんぴらごぼうまでたっぷり。好みの組み合わせや量でつけ汁に加えれば、味の変化も楽しむことができます。
いかがでしたか?
今回は、過去に「ことりっぷWEB」で紹介したお店の中から、おいしいうどんを楽しめる京都市内のお店をまとめてご紹介しました。メニューや営業時間、定休日、感染対策などは最新の情報をご確認のうえ、おでかけくださいね。