自然の豊かさを感じさせてくれる護山神社。
護山神社
木曽の山の入り口で、木を護ってきた
直径2.38メートル、
日本一大きい「大檜の輪切り標本」があるのが護山神社。
身長以上もある迫力のあるヒノキが立て掛けられています。
天保9年(1838年)、もともと立っていたあるヒノキが
神木とされました。
その後、台風で枝が折れて破損したことから、
昭和29年に切り倒されました。
そこから年輪板がつくられ、
護山神社に奉納されることになったのです。
なぜ、この護山神社なのでしょうか。
静かな空間は心を落ち着かせるのに最適。
ここ木曽の山は、御杣山(みそまやま)と呼ばれ、
伊勢神宮の式年遷宮の御用材を伐り出す山です。
護山神社では、山から切り出された木を伊勢へ運ぶ
奉曳式(ほうえいしき)が行われています。
伊勢神宮の遷宮御用材を産出する霊山である
木曽全山鎮護の守護神として、
護山神社は1840年に創祀されました。
木において由緒正しき神社なのです。
周囲は山に囲まれて、静かな立地にあります。
たくさんの観光客が訪れるような場所ではありませんが、
護山神社に来れば、
木や自然を慈しむ心が生まれてくるでしょう。
日本最大の木曽ヒノキ「大檜の輪切り標本」。
“自然と命”を守る神社なのです。田口豊年宮司は言います。
「人間が主体ではなく、自然と共存していく。
木、草、野菜、すべて命です。
わたしたちも自然のサイクルのなかで生かされているのです」
国道256号線に鳥居があり、それをくぐってすすんでいくと、
立派なヒノキの奥に、ひっそりと社殿が現れます。
落ち着いて、静謐とした気分になれる神社です。
護山神社
岐阜県中津川市付知町1594 中津川ICより車で約40分。
中津川駅よりバスで「付知峡口」まで約60分