山口県山口市の「瑠璃光寺」では、現在改修中の国宝「瑠璃光寺五重塔」にて、第2弾となるプロジェクションマッピングが2025年1月3日(金)まで実施されています。
「2024年に行くべき場所」選出の山口の国宝・瑠璃光寺五重塔
米『ニューヨークタイムズ』紙が発表した「2024年に行くべき場所52カ所」にて、世界各国の旅先の中から3番目に選出された山口市。14世紀ごろ、同地に本拠を置いた大内弘世が京都を模した街づくりを展開し、「西の京」と称される美しい街です。
なかでも、第25代大内義弘の菩提を弔うために建立されたとされる国宝「瑠璃光寺五重塔」は、全国に現存する五重塔で10番目に古い歴史を誇るもの。およそ70年ぶりに檜皮葺屋根(ひわだぶき)の全面葺き替えを行う「令和大改修」の最中にある「瑠璃光寺五重塔」では、全貌を覆うデザインシートをスクリーンにプロジェクションマッピングが実施されています。
第2弾となる今回のプロジェクトは、観光誘客事業「昇華 -shouka-大内文化」の一環として、2024年9月8日から2025年1月3日(金)までの予定で開催。世界的に活躍する舞台芸術監督である森弘一郎氏を監修に迎え、冬・春・夏・秋の映像と音楽で大内文化の世界観を表現しています。
移ろいゆく「四季」に大内文化の世界観を投影
大内家の家紋「大内菱」とともにはじまるプロジェクションマッピングでは、冬の雪景色に佇む弘世公や、春に咲き誇る桜、初夏に咲く睡蓮や秋への移ろいを感じさせる満月、舞い散る紅葉などを美しく投影。移ろいゆく「四季」に大内文化の歴史と変遷を重ね、現在の山口に息づく大内文化とは何かを問いかける内容です。
さらに、「香山公園」塔影の池東側の通路では、人の動きに合わせて季節の演出が変化するインタラクティブなプロジェクションマッピングも。積もる雪や足元で舞う桜吹雪、涼やかに広がる水面の波紋や舞い散る色とりどりの紅葉などが、人々の歩みに合わせて投影されます。
改修中だからこその空間アートが楽しめる「瑠璃光寺五重塔」。今だけの姿を味わいながら、2026年の春の完成を待ちましょう。期間限定のアート体験がかなうこの機会に、ぜひ山口の「瑠璃光寺五重塔」を訪れてみてはいかがでしょうか。
昇華-shouka-大内文化 第2弾プロジェクションマッピング
- 開催期間
- 2024年9月8日(日)~2025年1月3日(金)
- 住所
- 山口県山口市香山町7-1(香山公園)
- 料金
- 無料
- 開催時間
- 9月19:30〜22:00、10月18:30〜22:00、11月以降18:00〜22:00
※12月31日は18:00〜24:30 - アクセス
- 【電車】JR「山口」駅より山口市コミュニティバス(約15分)
【車】中国自動車道「小郡」ICより約20分
※土・日曜・祝日は、県庁駐車場も利用可能