関西を代表する温泉地、兵庫「城崎温泉」で花火イベントを7月29日から開催

城崎温泉「夢花火」

開湯1300余年を誇る兵庫の代表的な温泉地「城崎(きのさき)温泉」で、2024年7月29日〜8月22日までの間、湯の町を花火で彩るイベント「夢花火」が開催されます。しだれ柳が美しい街並みに打ち上がる、色鮮やかな花火は見応え抜群です。

文人・歌人に愛され続ける歴史ある温泉地「城崎温泉」

城崎温泉・メイン通り

兵庫県北部、日本海側に面した城崎温泉は、冬になるとカニの味覚を求めて多くの人が集まる関西屈指の温泉地です。

その歴史は古く、約1300年前に城崎へ来た僧侶・道智上人(どうちしょうにん)が、難病の人々を救うために1000日間にわたってお経を上げたところ、豊かな湯が湧き出したという言い伝えが残されています。

平安の頃から和歌に詠まれてきた城崎温泉。大正時代の文豪・志賀直哉が足しげく通った湯治場として知られ、代表作『城の崎にて』は言うまでもなく城崎温泉を舞台にしたもの。

他にも島崎藤村や司馬遼太郎、与謝野寛・晶子夫妻など、数多くの文人・歌人を虜にしてきた城崎の温泉街は、時代を超えた「文学のまち」としても有名です。

城崎温泉・外湯めぐり

城崎温泉を楽しむうえで欠かせないのが、地域の共同浴場「外湯」巡りです。城崎温泉には、由来やご利益がそれぞれ異なる7カ所の外湯があり、湯巡りに歩く観光客の「カランコロン」という下駄の音は、いかにも城崎らしい風情と言えます。
※「さとの湯」のみ2024年4月から営業休止中

城崎温泉外湯「一の湯」

そのうちのひとつ、芝居小屋のような外観が美麗な「一の湯」は、温泉街の中心部・大谿川(おおたにがわ)に架かる玉橋の前にあります。

江戸時代の名医・香川修徳(かがわ しゅうとく)が著書『一本堂薬選』の中で、「天下一の湯」と絶賛したことがその名の由来となっていて、 自然の岩盤を削って作られた洞窟風呂などが楽しめます。また、合格祈願や交通安全のご利益があるとされています。

城崎温泉外湯「まんだら湯」

唐破風(からはふ)様式の建物と、裏山の自然を眺めながら入る露天風呂が特徴の「まんだら湯」は、先述した道智上人の祈りによって湧き出たという言い伝えが残る、城崎温泉のルーツとなった浴場です。ご利益は商売繁盛と五穀豊穣です。

他にも、幸せを招く湯とされる「鴻の湯」や安産祈願の「柳湯」などバリエーション豊かな外湯がそろいます。湯巡りを楽しみ、情緒たっぷりの温泉街をそぞろ歩く時間は、城崎ステイの醍醐味とも言えるでしょう。

城崎温泉 外湯

営業時間
【鴻の湯】7:00〜23:00(火曜定休)
【まんだら湯】15:00〜23:00(水曜定休)
【御所の湯】7:00〜23:00(木曜定休)
【一の湯】7:00〜23:00(水曜定休)
【柳湯】15:00〜23:00(木曜定休)
【地蔵湯】7:00〜23:00(月曜定休)
料金
各施設とも 大人 800円、小人(3歳〜小学生) 400円
【共通1日券】大人 1,500円、小人 750円

 

真夏の温泉街を連夜彩る「夢花火」

城崎温泉「夢花火」

7月29日からは城崎温泉の夏の名物、花火イベントがスタート。お盆時期を除いた平日の夜21:00から5分程度にわたって、温泉街の夜空を光と音で包みます。

街を流れる大谿川の水面を照らす花火と、ノスタルジックな街並みとの競演は、まさに息をのむ美しさです。

浴衣と下駄が似合う趣あふれる温泉地で、湯上がりに夜風を感じながら大輪の花火を愛でる。そんな涼やかな夏のひとときを城崎で過ごしてみませんか?

城崎温泉「夢花火」

開催期間
2024年7月29日〜8月22日
※平日のみ。8月13〜16日を除く
開催時間
21:00〜21:05

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