新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、旅の仕方に変化が現れています。楽天トラベルでは、メールマガジンご購読者様を対象に「旅行に対する意識調査」についてのアンケートを実施。ユーザーの旅行に対する考えや求めること、今後の旅行スタイルについてまとめました。
調査対象:楽天トラベルのメールマガジンご購読者様 2,783名
調査期間:2020年5月21日~2020年5月25日
Q : 宿泊を伴う旅行に対する意欲を10段階で教えてください。
グラフから分かる通り、現在は「旅行に行きたい」「旅行に行きたくない」ユーザーが2局化しているようです。
※1:行きたくない~10:行きたい
また、ユーザーを年代別で見たところ、20~30代は約3割が「旅行へ行きたい」と回答しているのに対し、80代は「旅行に行きたくない」という回答が約4割を占める結果に。年代が上がるほど、旅行への意欲が下がっていると言えます。
Q :次回の旅行について、どの段階になったら再開しようと考えていますか?
緊急事態宣言や外出自粛が続き、迷ってしまうのが旅行再開のタイミング。アンケート結果を見ると、旅行を「当面は控える」と回答した傾向が高いようです。
一方で、「旅行に対する意欲」のアンケートで約3割が「行きたい」と回答していた20~30代は、他の年代と比べると旅行再開に対して慎重な意見が多く、必ずしも「行きたい=早期再開を検討」ではないことが分かりました。
Q :あなたは次回の国内旅行について、具体的にいつ出発したいと考えていますか?
また、「旅行に対する意欲が高い」と回答した人に具体的な時期を聞いたところ、2020年6~8月に集中していました。これは、緊急事態宣言の解除や外出自粛の緩和、またホテルの営業再開などが関係していると推測できます。2020年9~10月にかけても比較的割合が高く、早期の旅行を検討している人が多いようです。
しかし、「旅行に行きたい」と考えている人でも海外旅行には慎重。71.95%が「海外旅行には行かない」「海外旅行はまだ分からない」と回答しており、現在は国内旅行が注目されていることが分かります。
安心な旅の旅行需要
Q :新型コロナウイルス感染症の流行前後で、宿泊施設を選ぶ条件を変えますか?
宿泊先を決める際の基準や条件は人それぞれ。新型コロナウイルス感染症の流行で宿泊先を選ぶ条件はどのような変化があるのでしょうか?
アンケート結果によると、「変えないと思う」が約5割を占めるものの、約3割の人が「変えると思う」と回答。具体的な意見を見てみると、
「消毒が行き届いていそうな、清潔なホテルを選ぶと思います」(40代男性)
「コロナウイルス対策への明確さと、それに対しての説明があること」(50代男性)
など、衛生管理の徹底やコロナウイルス対策を行っているかどうかを基準に選ぶ傾向にあるようです。
Q :新型コロナウイルス感染症対策として宿泊施設に対して希望するサービスはありますか?
新型コロナウイルス感染症対策についてさらに見ていくと、旅行へ意欲のある人の約半数が、ホテルや旅館に対して「新型コロナウイルス感染症への何らかの対策を求める」という結果に。
具体的なサービスは「消毒除菌」が圧倒的にトップ。次いで「衛生管理」や「アルコール除菌液の設置」などが挙がり、旅先も日常と同様に気を配り、「安全な旅行を楽しみたい」と考えている人が多いことが分かりました。
Q :楽天トラベルにおける予約傾向は?
※出典
Google検索エンジンから楽天トラベルに訪問される際の検索キーワード および
楽天トラベルのサイト上で検索されるキーワード
楽天トラベルでは、緊急事態宣言が解除されてから、「国内宿泊」や「レンタカー」といったワードの検索数及び予約件数が増加。国内宿泊やレンタカーの予約は一足先に回復傾向にあるようです。
その理由は、「3密回避」を意識した旅行スタイルが注目されているから。電車や新幹線など不特定多数が乗車する「密」な場所を避け、感染リスクの少ない個人移動を考えている人が増えています。
また、これに準じて、露天風呂付客室やグランピング、部屋食など、「3密回避」できる宿泊施設が人気の傾向に。「プライベートな空間でのんびり過ごせる」ということが、これからの旅行の楽しみ方の鍵を握っているのかもしれません。