提供:ことりっぷ
豪徳寺にある小さな器屋さん「うつわのわ田」。沖縄や九州の作家さんの作品をメインに、ここにしかないオンリーワンの作品も多数取り扱っている知る人ぞ知る人気店であり、豪徳寺好きが集まる「街の停留所」のようなお店。気になるお店の中を覗いてみましょう。
素朴で味わい深い作品にほっこり
大きなガラス窓が目印
豪徳寺駅から山下商店街を歩くこと3分のところに「うつわのわ田」はあります。ここは、「気軽に入れる街の器屋さん」がコンセプトの陶磁器のお店。「沖縄や九州の作家さんが手がける手作り和食器がメインです」と話すのは店主の和田明子さん。
沖縄の器「やちむん」に出会ってその魅力にはまり、6年前に豪徳寺にお店をオープン。沖縄のやちむんのほか、琉球ガラスや大分「小鹿田焼」、福岡「小石原焼」「桜秋窯」、熊本「まもる窯」、愛媛「砥部焼」、栃木「益子焼」などが店頭に並びます。
皿類やフリーカップなどずらり 珍しい民芸品の姿も
ココでしか出会えないレアな作品も
店主の和田夫妻
気に入った作家さんの窯に積極的に出向いて、商品を仕入れている和田さん。「オーダーして作ってもらっているものも多く、ここでしか出会えない作品もあります」。
ぼってりとした厚み、質感、素朴な存在感が特徴なやちむんを代表する人気作家、照屋佳信(てるやかしん)さんの作品をはじめ、若手のやちむんの作家の作品もあります。
工房福田の福田健治さんは「秘境度、希少性ともにポイントが高い」とのこと。10年間、読谷村の常秀工房でやちむん修行をしたのち、本島北部の山中に窯を構えて独りで作陶に励んでいるそう。
大分県小鹿田焼の作品 照屋佳信さんの作品
豪徳寺のお土産にぴったり♪
桜秋窯・衛藤秋久さん(水差し小 4,400円、マグカップ小 3,520円ほか)
熊本の小代焼瑞穂窯で20年間にわたって作陶したのち、桜秋窯(おうしゅうがま)を開窯した作り手・衛藤秋久さんの作品もたくさん取り扱いがあります。豪徳寺は招き猫の町としても知られており、それにあやかって衛藤さんに作ってもらった桜秋窯「招き猫箸置き」(660円)も人気。左手があがっているものは「人を招く」、右手は「商売繁盛」とか。
桜秋窯「招き猫箸置き」(660円) 琉球ガラス ガラス工房清天さんほか 米研ぎざる2合、3合、5合(7,150円~)
「とても丈夫で長持ちしますよ」と和田さんが話す琉球ガラスもいろいろ。沖縄の海のようなブルーが配されたガラスなど、おしゃれなデザインにも注目です。最近は、富士山のふもとで採取されたスズ竹を使用した米研ぎざるもひそかに人気だそう。きれいに汚れが落ちるのでぜひお試しを。
「豪徳寺の謎解き」(1,500円)
「気軽に入れる町の器屋さん」をコンセプトに掲げている「うつわのわ田」。地元民をはじめ、多くの人がひっきりなしにお店を訪れます。和田さんのご主人が作った「豪徳寺の謎解き」もあるのでこれをもって豪徳寺巡りもおすすめですよ。
文:田賀井リエ 撮影:キムラミハル