提供:ことりっぷ
浅草にもほど近いかっぱ橋道具街は、器や料理道具の専門店が集まる通りです。道具街の入口にある「田窯」は、その中でも種類豊富な器のお店。どの時間でも多くの人で賑わっています。人気の秘密は、各産地に直接出向き仕入れているため、質が高く価格を抑えているから。掘り出し物と出会えそうですね。
窯元にいるような古民家に器が並びます
25年以上前からかっぱ橋で営業している歴史あるお店
「田窯」は田原町駅から徒歩3分。かっぱ橋道具街と浅草通りの両方に面し、アクセスが便利な場所です。古民家を解体し、ビルの中に再現したお店がユニーク。木の梁や土壁のある店内は、まるで窯元で器を見ているような気分になります。
たくさんある器が、見やすく並べられて
店内はさまざまな器がぎっしりと並んでいます。実際に産地で実物を手に取り、温かみがあり使える和の器という基準で選ばれています。それぞれの器を見て回るのは至福の時間。通路が狭いため、荷物はコンパクトにするのがおすすめです。
お店の外まで器でいっぱい。掘り出し物を探しましょう
入口付近以外の、かっぱ橋道具街側にも商品が置かれているのでお見逃しなく
お店の外まで器が置いてあるので、まずはこちらをチェック。数百円からのお買い得な器もたくさんあります。1階は日常使いの器、2階には日常を豊かにしてくれるこだわりの器や、少し高級な器が並びます。「宝探し感」を楽しんでほしいと、商品数は多めです。
お茶碗だけでもたくさんのデザインが 塗りのお椀もお手頃。手前の列の越前漆器はすべて1割引きで、小3170円、大3270円(黒は3660円)
嬉しいのは、リーズナブルな器が多いこと。窯元に直接注文することで、価格を抑えています。定価よりも1~2割は安いそう。また、値引きのある売り切り商品があるのも問屋街ならでは。タイミングによってお買い得商品と出会えるかも。
日常使いにぴったりのオリジナル商品もたくさん
どんな料理にも使える美濃焼。平皿1190円、片手スープ碗1440円、小鉢1530円
田窯の器は、日本で作られた手作りのものにこだわっています。その姿勢は、飲食業の方だけではなく、一般の方、外国人観光客などにも支持されています。窯元に直接オーダーして器を作ることもあるため、お店オリジナル商品も豊富です。厚みや高さなどを細かく注文した商品は使い勝手も抜群。
ほっこりする果物柄。波佐見焼のアップル茶付各色1290円 伝統柄から動物柄まで種類がたくさんある九谷焼の豆皿は、見ているだけで楽しい。各1090円
食卓を豊かにしてくれる木やガラスの器、小物類も充実
手前・ガラス皿各4400円、奥・エスプレッソカップ&ソーサ―各8360円、オーバルトレイM3300円
陶器以外にも、2階を中心に木やガラスの器もあります。おうちカフェにも使えそうなおしゃれなデザインです。洋食器にはない和の器の「季節感」を大切にしている田窯では、季節商品も扱います。器で食卓に季節感を取り入れるのもすてきですね。箸置き、木のカトラリーなど小物類も充実しています。
使うほどに味わいの出る木製弁当箱。右・一段弁当箱小2200円、左・かぶせ型小判一段弁当箱小2200円 信楽焼のシュガーポットと、木製ミルクピッチャー、トレーの3点セットで5020円 女性に人気の箸置きたち。人気は食べ物系
リーズナブルなお値段に、ついたくさん買ってしまいそう。混雑していてレジに並ぶこともあるので、時間に余裕をもって行くのがおすすめです。たくさんの器の中からお気に入りを見つけに、うつわ散歩に出かけてみてはいかがでしょう。
文:金村朝実(株式会社Any place) 撮影:依田佳子