提供:ことりっぷ
高田馬場駅から西武新宿線急行で約20分。都心からのアクセスもよい田無にある「田無神社」は、五行思想に基づき、境内に金龍・青龍・赤龍・白龍・黒龍の5柱の龍神様が鎮座する神社です。カラフルな龍神様は授与品のモチーフとしても映え、中でも「新五龍神みくじ」は、5体を仲良く並べるととてもキュートでフォトジェニック。五龍神様はそれぞれご利益が異なるので、あれこれ祈願したいというよくばりさんの願いもきっと叶えてくれますよ。
御祭神は雨・水・風を司る龍神様
木造の本殿は、江戸時代に名工・嶋村俊表を招いて建立
田無神社は尉殿権現(じょうどのごんげん)として鎌倉時代に創建されたと言われています。命の源である「雨」と「水」、災いを祓う「風」を司り、人々の信仰を集めた龍神様を御祭神としています。
青梅街道が敷かれた際、人々がこぞって街道沿いに移住し、現在、田無神社が建つ場所に移りました。明治時代になって、尉殿権現は「田無神社」と改名し、須佐之男命(スサノオノミコト)、猿田彦命(サルタヒコノミコト)、八衢比古神(ヤチマタヒコノカミ)・八衢比売神(ヤチマタヒメノカミ)など多くの国内諸神をお祀りしています。
木目がそのまま活かされ、躍動感あふれる龍の彫刻が多く施されている
5柱の龍神様によってご利益はいろいろ
五龍神の一体である黒龍。金龍は本殿の中にお祀りされている
田無神社では、五行思想に基づいて5柱の龍神様が鎮座しています。中央の本殿には、運気・幸福招来のご利益がある「金龍」。東方には技芸向上・就業成就のご利益がある「青龍」。南方には、勝運向上・成績向上のご利益がある「赤龍」。西方には、金運向上・良縁成就のご利益がある「白龍」。そして、北方には健康増進・家内安全のご利益がある「黒龍」が、それぞれの方位を守護しています。
また、2014年に東参道を整備した際に建立した「撫龍」は、龍の舌先にある玉を撫でると運気が上がると言われており、玉の変色が多くの参拝者たちの願いを聞き入れてきたことを物語っています。
左上から時計回りに、白龍、赤龍、撫龍、青龍
辰年の始まりに手に入れたい、五龍神様がモチーフの授与品
「新五龍神みくじ」500円
「新五龍神みくじ」は、陶器製の龍神様の中におみくじが入っていて、顔を上げて笑っているような龍神様たちの表情にほっこり癒されます。また、天に昇っていく5匹の龍が描かれた「田無神社一番札」は、11月23日(新嘗祭)から2月3日(節分祭)の期間限定の頒布。この札をもらうと、龍神様より最初の楽をいただけるといわれています。
「田無神社一番札」1000円
まるでアート作品のような「切り絵御朱印」
「切り絵御朱印」1500円
5匹の雄々しい龍が繊細な切り絵で表現された「切り絵御朱印」は、地元の西東京市在住の切り絵作家・小出蒐氏により手がけられたもの。写真のカラー版のほか、より和のテイストが強い白黒版もあります。
カラフルな五龍神様をモチーフにした授与品は、辰年の2024年にさらに大きな注目を集めそうです。
お正月には限定書体の御朱印と破魔矢を頒布
お正月書体の御朱印(500円)と卓上破魔矢(1500円)
お正月には限定の御朱印と卓上タイプのおしゃれな破魔矢も頒布予定。1月1日から14日までに頒布される御朱印は、おめでたい赤色を使った「お正月書体」となり、合わせて辰年デザインのカードも挟み込まれます。
小さなかわいい花があしらわれた破魔矢は、破魔矢立てが一体になった卓上タイプ。お部屋にそのまま飾れます。
2024年の初詣は、五龍神様に1年の幸運を託しに出かけてみては?
文:内藤香苗(クレッシェント) 撮影:古本麻由未