世界最大の旅客機でハワイへ!ANA「フライングホヌ」エコノミー&カウチシート搭乗レポート

世界最大の旅客機でハワイへ!ANA「FLYING HONU(フライングホヌ)」が7月に運航再開

世界最大の旅客機「エアバスA380」型機で、ANAが成田~ホノルル間を運航する「FLYING HONU(フライングホヌ)」。2023年10月20日には3号機が投入され、12月6日からは毎日2便運航されます。

フライングホヌはエコノミークラスのシートも広々&快適! さらに、東京発ホノルル線に往復搭乗するANAマイレージクラブ会員は、ワイキキの「マハロラウンジ」を利用できる特典も。往路はエコノミークラスの通常シート、復路はベッドのようなカウチシートを利用した搭乗レポートを紹介します。

 

世界最大の旅客機で成田~ホノルルを毎日運航するANA「フライングホヌ」

ANA「フライングホヌ」

東京・成田~ハワイ・ホノルル間を運航するANAの「フライングホヌ」。「ホヌ」は、ハワイ語で幸福を運ぶ神聖な生き物とされるウミガメを意味します。

世界最大の旅客機でハワイへ!ANA「FLYING HONU(フライングホヌ)」が7月に運航再開

機体デザインは「ウミガメの家族」がコンセプト。世界中から応募のあった2,197作品から選ばれたもので、ハワイでゆったりとくつろぐウミガメの親子が描かれています。

世界最大の旅客機でハワイへ!ANA「FLYING HONU(フライングホヌ)」が7月に運航再開
世界最大の旅客機でハワイへ!ANA「FLYING HONU(フライングホヌ)」が7月に運航再開

注目すべきポイントはその大きさ! エアバスA380型機は総2階建てで世界最大の旅客機なのです。

内訳は、2階がファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミー73席、1階がエコノミークラス383席。全520席もあり、近くで見ると、その大きさに圧倒されます。

世界最大の旅客機でハワイへ!ANA「FLYING HONU(フライングホヌ)」が7月に運航再開

ハワイの空をイメージしたANAブルーの1号機、ハワイの海をイメージしたエメラルドグリーンの2号機に続き、2023年10月20日からはハワイの夕陽をイメージしたサンセットオレンジの3機が運航を開始。さらに、2023年12月6日からは毎日2便運航されます。

 

搭乗前に要チェック! 成田空港限定のホヌグッズ

ANA「フライングホヌ」限定グッズ

出発当日は、時間に余裕をもって成田空港に行くのがおすすめです。

実は出国審査後のエリアに、ここでしか買えない限定のホヌグッズ「フライングホヌ マスコットキーホルダー」(1,900円)が! フライングホヌの機体をイメージしたキャラクターの「ラニ(BLUE)」と「カイ(GREEN)」の2種類が2023年7月に発売されました。

ANAフライングホヌ 成田空港限定ぬいぐるみキーホルダー

加えて、10月20日からオレンジの「ラー」が新しく仲間入りし、3兄弟がそろいました。

3種類とも、成田空港第1ターミナル内の「ANA DUTY FREE SHOP」と 「ANA DUTY&TAX FREE SHOP」のみで販売しています。

 

フライングホヌ エコノミークラス搭乗レポート

世界最大の旅客機でハワイへ!ANA「FLYING HONU(フライングホヌ)」が7月に運航再開

ここからは、フライングホヌに搭乗した様子を詳しくレポートします。機内はハワイアンミュージックが流れ、ハワイの空や海をイメージしたグラフィックで彩られています。ほかとは異なる特別な内装に、機内に一歩入った瞬間からワクワクが止まりません。

 

約7時間35分のフライトも快適であっという間! 充実のアメニティやサービス

ANA「フライングホヌ」

ホノルル線限定のハワイの風景やプルメリアが表示された個人モニターが、さらにハワイムードを盛り上げてくれます。

各シートに設置された13.3インチの薄型タッチパネル式液晶モニターでは、さまざまな機内エンターテインメントを楽しめます。最新ハリウッド映画から邦画、アニメ、テレビドラマやバラエティ番組まで、ラインナップはかなり豊富。日本語字幕・吹き替えの作品が充実している点もANAならでは。成田→ホノルル間の所要時間約7時間35分(季節によって異なる)も、映画を見ているとあっという間に過ぎます。

ANA「フライングホヌ」

フライングホヌのエコノミークラスのシートピッチ(前後の座席間隔)は34インチ(約86cm)で、足もと広々! ゆとりがあります。

ANA「フライングホヌ」エコノミークラス アメニティ

機内でゆっくり休めるよう、スリッパ、毛布、枕を全席に用意。成田を夜出発し、朝ハワイに到着するスケジュールのため、機内でしっかり睡眠をとっておくと、到着後から元気にハワイを満喫できます。

 

子どもも大人も大満足の機内食

ANA「フライングホヌ」機内食
ANA「フライングホヌ」

離陸後しばらくすると、お待ちかねの機内食の時間。かわいいハイビスカス柄のエプロンを着用したCAが提供してくれます。エプロンはブルー、ピンク、グレーの3色あり、このハイビスカス柄はフライングホヌ限定!

ANA「フライングホヌ」エコノミークラス機内食

機内食の内容は季節によって変わり、この日は白身魚のフライとターメリックライスをメインに、ミックスサラダやマカロニサラダ、巻き寿司、枝豆、デザートに「ハーゲンダッツ」のバニラアイスクリームといった彩り豊かなメニュー。

ドリンクもビール、ワイン、日本酒などのアルコール類、ジュースやお茶、「茅乃舎(かやのや)」野菜スープなど、豊富なラインナップから選べます。

ボトルのミネラルウォーターが付いているのもうれしいポイント。乾燥する機内で、こまめに水分補給でき大助かりでした。

ANA「フライングホヌ」エコノミークラス機内食
ANA「フライングホヌ」エコノミークラス機内食

キッズ(2~5歳)向け、乳幼児(2歳未満)向けの食事ももちろん用意しています(要事前申し込み)。キッズ用メニューは星型のトッピングやかわいいおにぎりなど、開けた瞬間、テンションUP! 乳幼児用メニューはお粥や鶏の肉じゃがなどが入っています。

ANA「フライングホヌ」エコノミークラス機内食
日本発のグルテンフリーの食事例

また、ANAでは低糖質や低塩といった健康をサポートする食事、宗教に配慮した食事など、特別機内食も用意。

例えばグルテンフリーの食事は、グルテンを含む穀物類を原料とした食品不使用。日本発のグルテンフリーの食事は「料理のオリンピック」と称されるボキューズ・ドール国際料理コンクール アジアパシフィック大会で2度の優勝経験を持つ髙山英紀さんが監修しているため、味も◎!(場合により、一部メニューが変更になることがあります)

特別機内食はフライト出発24時間前までに、ANAウェブサイトなどから申し込みすることで変更できます。

ANA「フライングホヌ」エコノミークラス機内食

そして、機内食後、オリジナルバッグに入ったマフィンとスナックが配られました。こちらは軽食として、各自好きなタイミングで食べることができます。

 

フライングホヌ機内限定販売アイテム

ANA「フライングホヌ」限定グッズ

フライングホヌでは機内でのショッピングもお忘れなく! 大人気なのが、ホヌのぬいぐるみ(各3,000円)。ラニ、カイ、ラーの3色あり、3色セットはほかの便でもプリオーダーサービスで購入できますが、各色単体で購入できるのはフライングホヌの機内販売だけです。

ANA「フライングホヌ」

また、フライングホヌに乗務するCAは基本的に日本語対応可能なのもANAの魅力。機内販売や機内食、ドリンクをお願いするときも、困ったことがあったときも、日本語が通じるので、安心して空の旅を楽しめます。

 

子連れ旅行の心強い味方、多目的ルームも

ANA「フライングホヌ」

1階後方には多目的ルームが用意されているのもフライングホヌの特徴です。着替え、授乳やおむつ交換などに利用でき、子連れ旅行の強い味方。

ANA「フライングホヌ」

多目的ルームの案内表示がかわいいホヌ仕様なのも見逃せません。

ANA「フライングホヌ」

約7時間35分のフライトもあっという間に終わりに近づき、ハワイ到着前には機内のライティングがレインボーカラーに。ハワイは虹がよく出ることから「レインボーステート(虹の州)」とも呼ばれ、虹は幸運の象徴とされています。これからはじまるハワイでの時間をより楽しいものにしてくれそうな演出です。

 

フライングホヌを往復利用すると、ハワイ滞在中も手厚いサポートが

ANAマハロラウンジ(ハワイ・ワイキキ)

フライングホヌを利用すると、現地でのサポートが充実しているのもポイント。

フライングホヌをはじめとした、ANA便名(他社運航のコードシェア便含む)の東京発ホノルル線に往復搭乗するANAマイレージクラブ会員は、ワイキキ中心部にある「マハロラウンジ」と、ホノルルとアラモアナセンターを結ぶ「ANAエクスプレスバス」を無料で利用できます。

マハロラウンジでは日本語を話すスタッフが旅をサポートしてくれるので、英語が苦手でも安心してハワイを満喫できます。ANAマイレージクラブ会員でない人も、入会金・年会費無料なので、入会しない手はありません。

 

無料サービス豊富な「マハロラウンジ」

ANAマハロラウンジ(ハワイ・ワイキキ)

マハロラウンジの無料サービスとしては、フリーWi-Fi、スマートフォンの充電、充電器貸し出し、TOTOウォシュレット付きトイレなどが。オプショナルツアーやレストランの予約、円からドルへの両替などのサービスも行なっています。

ANAマハロラウンジ(ハワイ・ワイキキ)

さらに、コーヒーやハワイらしいトロピカルフルーツのジュースなど、ドリンクの無料サービスも。滞在時間の制限はないので、ゆっくりくつろげます。

マハロラウンジはワイキキ中心部にあるショッピングモール「ワイキキ・ショッピングプラザ」内に位置し、観光やショッピング中の休憩スポットとしても便利。

ANAマハロラウンジ(ハワイ・ワイキキ)

そのほか、ロッカーや傘のレンタルも無料。ロッカーに入らない大型のスーツケースは別途無料で預かってもらえます。例えば日本からホノルルに朝、到着した場合も、ホテルのチェックイン時間までここにスーツケースを預けて、スムーズに観光をスタートできます。

ベビーカーは5日間10USD、10日間15USDで貸し出しを行なっています。

ANAマハロラウンジ(ハワイ・ワイキキ)

お子さんもウェルカムで、ANAマイレージクラブ会員本人に同行する18歳未満のお子さん3名まで利用可能。キッズスペースもあり、さまざまなおもちゃやぬいぐるみで遊べます。

ANAマハロラウンジ(ハワイ・ワイキキ)

そして、マハロラウンジではここでしか購入できない限定アイテムもお見逃しなく! キャンパス地のトートバッグ(15USD)、ラニ、カイ、ラーが描かれたトートバッグ (5USD)、ロゴ入りポンチョ(3USD)があり、ハワイ土産やフライングホヌ搭乗の記念にぴったりです。

マハロラウンジ

営業時間
9:00~17:00(年中無休)
住所
2250 Kalakaua Ave 2nd floor, Honolulu, HI 96815(ワイキキ・ショッピングプラザ 2階)

 

ワイキキ~アラモアナ間の無料バスサービスも

ANAハワイ エクスプレスバス

ラウンジに加えて、ワイキキ~アラモアナセンター間を結ぶ「ANAエクスプレスバス」も、ANA便名(他社運航のコードシェア便含む)の東京発ホノルル線に往復搭乗するANAマイレージクラブ会員は、無料で利用可能。環境にやさしい電気バスで、ホヌのデザインが目印です。

ANA無料バスサービス(ワイキキ~アラモアナ)
ワイキキのバス停はワイキキ・ショッピングプラザとDFSの間にあるこのサインが目印

運行区間は、ワイキキ・ショッピングプラザとアラモアナセンター間をノンストップで結んでいて、最速12分で到着します。土曜日の午前中は、「カカアコ・ファーマーズマーケット」へも運行しています。

 

ベッドのように寝られるカウチシート 搭乗レポート

ANA「フライングホヌ」カウチシート

ホノルルから成田までの所要時間は約8時間15分(季節によって異なる)。復路は、3席または4席を1組にし、レッグレストを上げてベッドのように利用できる画期的なカウチシート「ANA COUCHii(カウチ)」でゆったりと帰国。カウチシートは、日本の航空会社ではANAが初めて導入し、現在のところ、フライングホヌのみに用意されています。

ANA「フライングホヌ」カウチシート
4名での利用イメージ
ANA「フライングホヌ」カウチシート
3名での利用イメージ

大人の間に子どもを寝かせたり、4席を1人で使ってフルフラットのベッドにして眠ったり、さまざまな利用方法があります。

対象のエコノミークラス料金に追加料金(変動制)を支払うことで利用でき、例えば3人でローシーズンに3席利用する場合は、プラス9,600円(96 USD)、4席利用する場合はプラス24,000円(240USD)。ブランケットや枕、専用寝具も1組あたり1セット付いています。

ANA「フライングホヌ」カウチシート

4席を使ってベッドにした場合、長さは約198cmあるので、高身長の人も足を伸ばして寝ることができます。横幅は約65cmで、子ども2人が並んで寝ることも可能。

実際に4席に1人で寝てみると、想像以上に広く、ゆったり快適に眠ることができました。横になるときは、専用シートベルトを装着するので安全です。

また、座った状態でもレッグレストに足を上げて伸ばせるだけで、足の疲れがまったく違いました。

「ANA COUCHii」申し込み方法

対象
航空券番号が205から始まるエコノミークラス(Y/B/M/U/H/Q/V/W/S/L/K/X)航空券
申し込み先
航空券購入後、上記の対象内かを確認の上、ANAウェブサイト(メキシコサイトを除く)、またはANA電話窓口で申し込み
申し込み期限
便出発時刻48時間前まで

 

エコノミークラス以外のシートの特徴

プレミアムエコノミー

世界最大の旅客機でハワイへ!ANA「FLYING HONU(フライングホヌ)」が7月に運航再開

フライングホヌ2階にはプレミアムエコノミー、ビジネスクラスなども用意。プレミアムエコノミーのシートピッチは38インチ(約97cm)とエコノミークラスよりゆとりがあります。機内食もプレミアムエコノミー専用メニューで、ハワイの要素を取り入れた料理を堪能できます。

世界最大の旅客機でハワイへ!ANA「FLYING HONU(フライングホヌ)」が7月に運航再開

プレミアムエコノミーの特別なアメニティも。フライングホヌのデザインのエコバック&ポーチを搭乗の思い出に持ち帰れます。

 

ビジネスクラス

世界最大の旅客機でハワイへ!ANA「FLYING HONU(フライングホヌ)」が7月に運航再開

ビジネスクラスはフルフラットになるベッドシートや大型テーブル付きの上質な空間。一部座席はペアシートとしても利用可能で、ハネムーナーやカップル旅におすすめです。

 

ファーストクラス

世界最大の旅客機でハワイへ!ANA「FLYING HONU(フライングホヌ)」が7月に運航再開

ANAでは羽田~ホノルル線も運航していますが、ホノルル線でファーストクラスがあるのはフライングホヌだけ! ドア付きの個室型シートやフルフラットになるベッドシートで、最上級の快適空間を提供してくれます。

 

ワクチン接種証明書やPCR検査不要! アメリカ・日本の出入国手続き

パスポート

2023年10月現在、日本出入国、アメリカ出入国ともにワクチン接種証明書やPCR検査、待機期間などは必要なく、コロナ禍以前と同じ準備でハワイに渡航できます。

 

【出発前】アメリカ入国に必要な手続き

アメリカ入国には、事前に「ESTA」(アメリカ電子渡航認証システム)を申請する必要があります。これはコロナ禍前から、ビザ免除プログラムを利用して、90日以下の短期商用・観光目的で渡米する人に義務付けられていたもの。申請料金は1人あたり21USDで、2年間有効です。

ESTA 申請サイト
https://esta.cbp.dhs.gov/

 

【帰国時】日本入国に必要な手続き

ハワイから日本に入国する際も、2023年4月29日以降、新型コロナワクチン接種証明書やPCR検査証明書の提示は不要になりました。また、「Visit Japan Web」(検疫、税関申告などの手続きをWeb上でできるデジタル庁のサービス)での検疫手続きの事前登録も不要に。帰国前の準備は特になく、コロナ禍前と同様の手順で入国可能です。


 

世界最大の旅客機でハワイへ!ANA「FLYING HONU(フライングホヌ)」が7月に運航再開

ホノルルでは営業を休止していたレストランやお店も営業を再開し、多くの観光客でにぎわっていました。コロナ禍に導入されていた制限は一切なく、ストレスフリーで思いっきりハワイを満喫することができます。

広くて快適なシートや行き届いたサービス、充実したエンターテインメント、現地での無料サポートなど、最高のハワイ旅を演出してくれるANA「フライングホヌ」。今こそフライングホヌで、青い海が輝くハワイへ行ってみませんか?

 

取材・撮影・文/小浜みゆ

 

 

 

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