日本の伝統的な手仕事を集めた鎌倉の「もやい工藝」で見つける♪ティータイムがより楽しくなるお皿とカップ

日本の伝統的な手仕事を集めた鎌倉の「もやい工藝」で見つける♪ティータイムがより楽しくなるお皿とカップ

提供:ことりっぷ

 

うっそうと生い茂る木々の中にたたずむ「もやい工藝」は、店主自ら日本各地の産地へ出かけて選りすぐりの工芸品の数々を集めたお店です。扱うのは陶磁器をはじめ吹きガラスや竹や樹皮で編んだカゴ、和紙、染織物など多種多様。一つひとつ手に取ってみたくなるものが棚に並び、お店に足を踏み入れると美しい工芸品にすっかり魅了されるほど。日々の暮らしに豊かさを加える日本の伝統的な手仕事を扱うお店をご紹介します。

 

 

気どりのない普段の鎌倉を垣間見るかのような一軒家

気どりのない普段の鎌倉を垣間見るかのような一軒家 鎌倉駅西口から佐助稲荷神社方面へ徒歩約10分

漆黒の日本家屋にお店を構える「もやい工藝」。鎌倉駅西口からのルートは坂道やトンネルがあり、観光地の鎌倉とはまた異なる静かで緑の多い鎌倉を実感するエリアです。

 

緑のエントランスを進んでお店へ

1階がお店になっている日本家屋は、出雲地方の築地松(ついじまつ)と呼ばれる防風林の中に建つ反り屋根の民家をイメージしたのだそう。そのため家の設計士と一緒に出雲まで赴いてそのイメージを共有したというこだわりも。大きな木々に守られているかのような安心感がありますよ。

 

リピーターさんを夢中にさせる日本の巧みな手仕事の数々

リピーターさんを夢中にさせる日本の巧みな手仕事の数々 一枚一枚異なる美しい色柄に目を奪われる店内

店主自ら日本各地の工房に足を運んで選ぶ民芸品はどれも日常用として使いやすいのはもちろんのこと、色合いや柄、フォルムが美しいのが特徴です。各地の職人がその土地で代々受け継がれてきた独自の技法で仕上げていく工程を、このお店の棚で生き生きと語りかけてくるかのようです。

 

飛び鉋(とびかんな)や刷毛目などが特徴の小鹿田焼

陶磁器を中心にガラス製品や織物なども季節にあわせてセンス良く並び、春先の「やちむん展」や盛夏の「涼夏の会」、晩秋の「あったか展」といった企画展も開催されます。

 

沖縄を代表する焼き物の魅力に触れる

沖縄を代表する焼き物の魅力に触れる 何を盛りつけるかをイメージしながら選ぶのも楽しいやちむん焼きの皿

陶磁器は大分県日田市の小鹿田焼(おんたやき)や愛知県の瀬戸焼など種類豊富で、そのなかでも沖縄のやちむんが約6割を占めています。明るい色使いは使う人を元気にするパワーがみなぎり、手に取ると力強さも伝わってきます。たとえば朝食に目玉焼きとレタスを盛り合わせただけでも素材が生き生きと映え、おおらかな気分にさせてくれます。

 

皿とセットで揃うカップ&ソーサー

やちむんは唐草模様も得意としていて、取材で訪れた時は夏らしい藍の絵付けを施したティーカップが素敵にディスプレイされていました。休日の朝、ゆったりとしたコーヒータイムを過ごすのにおすすめです。

 

ケーキ皿としても活躍しそうな皿とマグカップ

特別な目的が無くても見ているだけで自然と用途が決まることもあります。焼き菓子に合いそうな緑色の釉薬の皿はお気に入りのスイーツをのせてティータイムに、といった具合に日々の生活に彩りを添えます。

 

職人の手仕事から生まれる美しい編み目

職人の手仕事から生まれる美しい編み目 素材によって色もさまざまなカゴ

ブドウの樹皮や竹といった自然素材で編んだカゴも、自宅に一つにあると便利なアイテムです。熟練の職人の手によって生み出される網目模様はどれも美しく、使い込むほどに手になじんでくる逸品。オレンジやリンゴなどのフルーツを盛るほか、お気に入りの焼き菓子を入れるのにもおすすめです。

 

産地ごとの表情を見せる涼し気なガラスの器

産地ごとの表情を見せる涼し気なガラスの器 アイスクリームをいれたり食卓でドレッシングをいれたりと使い方はいろいろ

グラスは琉球ガラスやをはじめ、繊細なうねり模様のある倉敷ガラスや秋田の星耕硝子などの吹きガラスをラインナップ。清涼感のあるガラス製品でありながら、手仕事ならでは温かみも感じます。

 

吹きガラスならではの柔軟なフォルム

 

大切な事こそ日本古来の和紙に思いを託して

大切な事こそ日本古来の和紙に思いを託して 江戸時代から続く島根県出雲の斐伊川和紙の便せんと封筒

コウゾやミツマタといった日本古来の植物を原料とする和紙も、民芸と呼ばれる工芸品の一つです。ネットで情報発信ができる便利な今だからこそ、大切な思いはきちんと便せんにしたためて大切な方へ伝えたいもの。和紙の便せんならなおのこと、そうした気持ちが伝わりそう。

 

しっとりと落ち着いた雰囲気の店内

和紙の魅力はお店の奥でほんのりとした灯りをともすランプシェードにも。鉄製の枠に内側から和紙を張ったもので、数年に一度、スタッフが和紙を張り替えるのだそう。電球の熱で温度が高くなっているはずの和紙は、張り替えをするまで形の崩れや変色はなく、軽いうえ丈夫さも兼ね備えていて、確かな手仕事を物語ります。こうした魅力のある工芸品を各地から集めた「もやい工藝」で、日本の手仕事に触れてくださいね。

 

 

文:高橋茉弓

 

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