お茶づくしの
時間に癒される
一棟貸切宿 茶心(宮崎県新富町)
茶園の町で
上質な茶を味わい、茶の心を知る
お茶づくしの特別な空間で
土地の恵みを心静かに味わう
日向灘に面した宮崎県児湯郡新富町は、宮崎空港から車で約30分の所にあるのどかな町。自然も豊かで、太平洋を臨む海岸線はアカウミガメの産卵地にもなっています。特筆すべきが、全国トップクラスの茶園の存在。荒茶生産量の都道府県ランキングでは、全国4位(出典:農林水産省「茶をめぐる情勢」令和4年6月)、しかも「釜炒り茶」においては全国2位(出典:農林水産省「茶をめぐる情勢」令和4年6月)を誇っています。田園地帯に佇む一棟貸切宿「茶心」は、そんな宮崎県が誇る茶を学び、味わいながら心静かに過ごすことができる特別な宿です。
伝統的な日本家屋で
宮崎県産のお茶を知る
「茶心」は、周囲を畑や水田に囲まれた田園地帯に立つ約57坪の日本家屋。もともと空き家でしたが、広い庭園を持つ旧家を有効活用しようと体験型宿泊施設へとリノベーションされ、「お茶の心を体験する宿」として2019年5月にオープンしました。一棟を、一日一組限定で貸し切りにできるので、家族やグループで利用するのもおすすめです。
宿に到着すると、手入れの行き届いた美しい庭園がお出迎え。風格ある玄関の引き戸を開けると、小上がりの先に縁側が延びています。プライベードな時間が過ごせそうな、上質な設えに期待感が高まります。足に心地いい板張りのダイニングキッチン、ふかふかのソファーが並ぶリビング。その奥には23畳の広い和室まで。この空間だけで、リラックス度がグーンとアップします。
ウエルカムドリンクには、氷出し茶が用意されています。日本で高い評価を受けている地元の茶園「新緑園」の「まれもの」で、日本茶AWARDプラチナ賞を受賞したことがある逸品。厳選された最高級のお茶は、透き通った色でありながら、口に含むと茶の芳醇な香りとふくよかな甘みに驚かされます。この一服で、新富町のお茶の質の高さが分かります。
部屋では、茶のアロマである「茶香炉」も体験できます。香炉の上に茶葉が乗っているので、あとはキャンドルに火を灯すだけ。1時間もすれば、茶葉が香ばしく香り始めます。リビング、和室、寝室などにも置かれているので、部屋中が心地よい香りに包まれます。また、キッチンには新富町を代表する日本茶専門店「新緑園」や「夢茶房」の茶葉、有機JAS認定圃場で作られた豊緑園の「もりもっ茶」が常備。好きな時間に好きなだけ味わえるのも嬉しい限りです。
この宿の魅力のひとつが、23畳の広さがある和室の瞑想ルーム。ヨガマット、リラックスソファ、座ふ(坐禅用座布団)が常備されており、じっくりと時間をかけて瞑想・禅・ヨガを体験できます。瞑想の合間にお茶を飲み、茶香炉の香りを感じながら、体全体で新富町の茶を体験する、お茶づくしの時間に癒されます。
夕食は新富町の飲食店で味わったり、材料を持参してキッチンで調理したりすることも可能です。夜にぜひ楽しみたいのが、広い庭でできる焚火(別途5,000円)。薪やガスバーナー、折りたたみチェアなど道具一式をレンタルできます。焚火を囲みながら、家族や仲間と楽しい会話をしたり、星空を眺めたり…。揺れる火を眺めていると心が穏やかになっていきます。
気になる寝室はベッドルームの個室のほかに、23畳の瞑想ルームに布団をひいて寝ることもできます。和室の大広間で仲間と大の字になって寝るのも格別。またバスタブも広く風呂場も快適。今治タオルも用意され、湯上りもさっぱりです。
朝は茶香炉によるアロマ効果で、目覚めもすっきり!朝茶を味わいながらモーニングタイムを過ごします。朝食は、ほうじ茶を使った茶粥と、地元の漬物が用意され、とても健康的。米は新富町・オーガニックファームZEROの有機米を使用。とろけるような舌ざわりとほんのりとした米本来の甘みがたまりません。
ほうじ茶は、全国茶品評会で農林水産大臣賞を4度も受賞した「新緑園」のもの。口に運ぶごとにふんわりと香ばしい香りと味わいが広がり、そのおいしさに思わずお代わりしてしまいました。1泊2日のお茶づくしで心も体も満たされて、リフレッシュ。日本茶の魅力が再認識できました。
一棟貸切宿「茶心」
住所/宮崎県児湯郡新富町新田15499-2
交通/東九州自動車道西都ICから車で約15分
チェックイン/15:00
チェックアウト/10:00
料金/宿泊料1泊2日(朝食付き)1人30,000円、2人50,000円
緑が美しい茶畑の散策と
おいしい茶を淹れる楽しみを学ぶ
「夢茶房」は、1926年より続く歴史ある茶園。なだらかな丘が広がる新田原台地に約6ヘクタールの茶園があり、春から夏にかけて年に3回収穫されます。育てられているのは、有機肥料を主体に化学肥料を使わない減農薬の茶葉。それも「力強い芽」を作ることにこだわっているそうです。こちらでは、工場見学と共においしいお茶の淹れ方を教えてもらいます。
まずは大きな機械が並ぶ工場へ。摘み取られた新芽は約80度で蒸し、揉んだり打ったりしながら水分を飛ばします。茶葉が勾玉のような形になる「ぐり茶」を経て、茶葉をまっすぐに伸ばしながら乾かし、さらに保存性が高まるまでしっかりと乾燥させます。乾かす工程だけで全部で6回も行われることに驚きが隠せません。それを経てようやく「荒茶」として出荷できるようになります。「夢茶房」の緑茶は生葉をじっくり蒸しているので、まるでお茶のエスプレッソのようなマイルドでコク深い味わいに仕上がります。
工場見学の後はいよいよ、お茶を味わう体験です。おいしいお茶を淹れるにはお湯の温度が大切。熱すぎると渋みが強くなるので、少しクールダウンさせます。湯呑にお湯を一度注ぎ、手で持てるくらいの温度、つまり75度前後の状態まで冷まします。急須に一人分(約3g)の茶葉を入れ、湯呑に入っていたお湯を注ぎ入れます。抽出時間は約30秒。用意した湯呑に少しずつ順番に注ぎ入れると、分量や色が均等になります。最後の一滴までしっかり注ぎ、おいしいお茶をいただきます。
こちらでは抹茶の体験も可能。抹茶専用茶葉の「てん茶」を引き臼でゆっくり挽いていきます。鮮やかな緑色に思わずキレイ!と声が。それを抹茶専用の器に入れ、約80度に冷ましたお湯を注ぎ入れます。茶せんで溶くように混ぜ、きめ細やかな泡が立てば完成。出来立ての抹茶もまた味わい深く、気持ちもリラックスしていきます。代表の安積一仁さんは、ペットボトルなどで簡単に味わうお茶だけでなく、急須を使い実際に自分で茶を淹れて味わうことの素晴らしさを、この新富町で実感してもらいたいと願っています。
夢茶房
電話番号/0983-35-1026
住所/宮崎県児湯郡新富町新田1113-14
交通/東九州自動車道長崎ICから車で約15分
体験時間/10:00~12:00
定休日/木曜
料金/①お茶の焙煎体験 2,000円(ミニソフト付き) (所要時間 約2時間~)
②ほうじ茶作り体験 3,500円(所要時間 約2時間※①の体験も含む)
※いずれも要予約
自家製の米と国産のうなぎ
養鰻の名地で人気のかば焼きを味わう
新富町は茶だけでなく農業も盛んです。ライチやマンゴーなどのフルーツに、ピーマン・キュウリ・トマトなどの野菜類、そして何といっても米どころでもあります。さらにブランド牛肉・豚肉・鶏肉の畜産やうなぎの養殖業も行われている、豊かな食の町なのです。今日は、国産のうなぎを使ったかば焼きが評判の店にやって来ました。
一番人気の「うなぎ定食(3,300円)」は、照りが入ったうなぎのかば焼きと、店主の河野さんが大切に育てたコシヒカリ使用の御飯、そして自家製の漬物が揃った手作りいっぱいのお膳です。汁は、ふわふわの大豆がたっぷり入った宮崎の定番味噌汁の「ご汁」。ほかにも「うなぎ丼(2,150円)」や、「うな重(3,300円)」もあり、どれにしようか悩んでしまいます。
うなぎのかば焼きは、炭火でじっくりと焼かれ、少し甘めのタレが特徴です。ツヤツヤのコシヒカリにかば焼きを乗せ味わえば、口の中が幸せいっぱいになります。タイミングが合えば地元を流れる「一ッ瀬川」で獲れた天然うなぎをいただけることも。人気店なので、うなぎが無くなり次第閉店になります。テイクアウトもあるので、おみやげにも良さそうです。
うなぎのかわの
電話/0983-33-0540
住所/宮崎県児湯郡新富町上富田7634-3
交通/東九州自動車道西都ICから車で約15分
営業時間/11:00〜19:30頃 ※売り切れ次第終了
定休日/月曜 ※都合により休みになる場合あり
※予約が望ましい
挽きたて、打ちたて、湯がきたて
新富町で育てられた自慢の十割そば
新富町でそばの生産は、宮崎県全体に甚大な被害を及ぼした口蹄疫(こうていえき)の被害で活気がなくなってしまったこの町を「地域の特産品でなんとか盛り上げたい」という町民の思いから始まりました。挽きたて、打ちたて、湯がきたての味をじっくり楽しんでもらおうと、特定非営利活動法人「しんとみの郷」が10年前からそば作りを行っています。
そば打ち体験は理事長の中下和幸さんによる新富そばの説明からスタート。お話の後、中下さんが手本を見せてくれます。作るのは100%そば粉とつなぎの水だけという十割そば。少しずつ水を足しながら「練り」へと入ります。生地に艶が出たら「伸ばし」へ。薄く四角の形にするのがなかなか難しい作業です。最後に生地を折りたたんだら、いよいよ「切り」です。大きい包丁を使い、均等の太さに切っていきます。
体験のあとは、打ちたてのそばを美味しくいただきます。南国宮崎の温かい気候で育つ新富のそばは、香りという点では物足りないとこともあるようですが、挽きたてのそば粉を使い、自分の手で打ったそばの味は格別。打ちたてのをすぐに茹でて味わうことで、そばの風味が最大限に引き立ちます。
体験とは別にお店で定食を味わうなら、湯がきたての新富そばを冷たい水にさらして味わう「ざるそば定食(1,580円)」や温かい汁で食べる「温そば定食(1,580円)」が人気です。そして一緒に供される小鉢にも注目。そばがきに衣を付けて揚げ、だしに浸した「揚げ出しそばがき」は滑らかな舌触りに驚かされます。そばの実を一緒に炊き込んだ「そばめし」は、粘りがあり初めて味わう食感。そして「そばういろう」のデザートまで、まさにそばづくしの定食が楽しめます。
そば処 しんとみの郷
電話/0983-33-1711
住所/宮崎県児湯郡新富町富田2-5-2
交通/東九州自動車道西都ICから車で約15分
営業時間/体験9:00~11:00、14:00~16:00 店の営業11:00〜14:00
定休日/水曜
体験料金/所要時間 約1時間 1人2,500円 (要予約・5~6人限定)
可憐な花が咲き誇る湖に
奈良県と宮崎県を結ぶ日本古来の蓮が群生
海岸線に沿って細長く伸びる「湖水ヶ池(こみずがいけ)」は、周囲が約1km、面積は7ヘクタールほどあり、池一面に蓮が群生しています。「湖水ヶ池」は池のほとりにある「水沼神社」のご神体。神社にまつわる次の伝説が池の名前の由来です。大切な娘のお鶴が池から帰って来ないことを父が嘆いていると、湖の上に髪を乱したお鶴が現れて池の中へと消えてしまいまい…。父がもう一度姿を見せて欲しいと叫ぶと、たちまち池全体に暗雲が立ち込め、雷光とともに大きな龍が現れ遠くの空へと飛び立っていったのだとか。それはお鶴が化身した龍だったのです。そうした言い伝えもあってか、この湖は「子見ずの池」と呼ばれていましたが、次第に訛って「湖水ヶ池」となりました。
湖水ヶ池の蓮は、江戸時代にこの地を治めていた高鍋藩七代藩主・秋月種茂が、食料に困る農民を救うため大和の国から種を持ち込み植えたのが始まりといわれています。そのためか、奈良県に現存する日本古来の在来種の蓮と品種が同じであることが遺伝子的にも確認されています。また、この池でとれる蓮は、細長く食物繊維も豊富で、断面から長く糸を引くほど粘りが強いのが特徴です。
蓮の花の見頃は7月中旬から8月中旬ごろ。昼を過ぎると花が閉じてしまうので、花が咲く早朝から午前中までがベストタイム。朝早くから、その美しい景観を楽しもうと地元の方や観光客が訪れます。緑色の蓮池の中に咲く白い花は可憐で美しく、うっとりするほど。時折ピンクの花を見つけるとさらに嬉しくなります。
湖水ヶ池
住所/宮崎県児湯郡新富町日置(「湖水ヶ池公園」と検索)
交通/東九州自動車道西都ICから車で約20分
営業時間/見学自由
宮崎県の茶農家から茶葉を厳選
世界に誇る日本茶を生み出す専門店
「新緑園」は宮崎県の茶の生産者と共に、おいしい日本茶を届けている茶園。全国茶品評会「玉緑茶部門」において、日本一である「農林水産大臣賞」を4度受賞(出典:農林水産大臣賞受賞者一覧)するなど、素晴らしい経歴を持っています。代表の黒木信吾さんは全国に10名ほどしかいない「茶鑑定緑9段」のひとり。茶匠として茶の香り、甘み、苦み、渋みなどあらゆる品質を見極めてブレンドし、宮崎県が誇る日本茶を生み出しています。
緑に囲まれた新富町の店では、季節ごとのおいしい日本茶が販売されています。茶の種類も豊富なので、どんな味がするのだろう?と気になったらスタッフへ声をかけて。季節のおすすめのお茶を試飲しながら選ぶことができます。特に目を引くのが「まれもの」。稀にしか手に入らない茶葉だけを集め、黒木茶匠が厳選して仕上げています。2018年の「Great Taste Award(英国)」で「3つ星」受賞するなど、世界に認められた逸品です。
「新緑園」のお茶の中には、全日空国際線のファーストクラスで採用されている本格的な煎茶もあります。ティーバッグですが、まるで急須で淹れたような味わいと高い評価を得ています。店内ではこの煎茶を、新富町を象徴する動植物がデザインされた「空飛ぶお茶ミニ茶箱(1,836円)」として販売。インパクトのあるギフトとして人気を呼んでいます。
また、4~10月限定で味わえる「抹茶ソフトクリーム」(430円)は、宮崎県の生乳と宇治の抹茶がコラボしたもの。大納言小豆と抹茶の粉末もトッピングされ、一口がとにかく濃厚です。
日本茶専門店 新緑園
電話/0983-35-1057
住所/宮崎県児湯郡新富町大字新田15530-2
交通/東九州自動車道西都ICから車で約10分
営業時間/9:00〜17:30(土・日曜、祝日は〜17:00)
定休日/第1・3・5日曜(4・5・8・12月は除く)
宿泊施設の紹介
「お茶の心を体験する宿」として、一日一組限定で貸し切りすることができる「一棟貸切宿 茶心」。新富町が誇る茶を味わい、茶香炉で香りを楽しみ、ヨガで心安らぐ時間を過ごすことができます。朝食は、ほうじ茶を使った体に優しい茶粥。新富町の茶に包まれる特別な一日を過ごせます。
一棟貸切宿「茶心」
住所 | 宮崎県児湯郡新富町新田15499-2 |
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交通 | 東九州自動車道西都ICから車で約10分 |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 10:00 |
料金 | 宿泊料1泊2日(朝食付き)1人30,000円、2人50,000円 |
<新型コロナウイルス対応>
- ○スタッフ対応
- 手洗い、うがい
- マスク着用
- 定期検温を実施
- ○除菌対応
- 定期的な館内の除菌清掃
- 客室の除菌清掃
- ○換気対応
- 定期的な館内の換気
- 定期的な館内共用部分の換気
- ○客室対応
- 消毒液の設置
- 体温計の設置
宮崎県新富町の
いいもの、美味しいもの
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※掲載している観光情報は2022年9月時点の情報です。
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