江戸時代の古民家で
のんびりと過ごす
矢掛屋 INN&SUITES(岡山県矢掛町)
江戸時代の趣が残る町で
伝統文化と里山の風情を
五感で楽しむ
岡山県の南西部に広がる矢掛(やかげ)町。白壁と黒の貼り瓦が美しい美観地区で有名な岡山県倉敷市から車で約35分、緑豊かな里山が広がる町です。江戸時代には、大阪と福岡県小倉を結ぶ旧山陽道の宿場町として発展し、800人を超える大名行列一行を町全体でもてなしたこともあったそうです。そんな矢掛町には、国の重要文化財である「旧矢掛本陣石井家住宅」や「旧矢掛脇本陣髙草家」をはじめ、古民家カフェや宿としてリノベーションされたものなど、歴史ある宿場が今も数多く残っています。「矢掛屋 INN&SUITES」もそのうちのひとつで、江戸時代の古民家を改装した宿。全室コンセプトが異なるこだわりの空間でゆっくりと寛いで、歴史情緒漂う矢掛町を散策してみませんか。
江戸時代に脇本陣も務めた古民家の
個性的な部屋でのんびりと過ごす
歴史ある宿場町に佇む「矢掛屋 INN&SUITES」。江戸時代に備中国賀陽郡庭瀬(かようぐんにわせ)、現在の岡山県中部に藩庁を構えた、庭瀬藩の蔵屋敷をリノベーションした宿泊施設で、本館と温浴別館からなります。まずは本館のロビーでチェックイン。部屋に行く途中には緑溢れる中庭を通ります。
客室は全29室で、間取りがすべて異なります。今回は女子旅ということで和モダンなかわいい雰囲気の部屋に宿泊したいと「紅葉」に宿泊しました。「紅葉」は白いタイルの壁と紺色と茶色を組み合わせたベッドカバーがかわいい部屋です。木造の長屋門を改装した部屋で、天井の梁が印象的。トイレとバスが1階、ベッドルームとキッチンは2階にあります。
窓からは矢掛町の中心部を流れる小田川が見えて、ロケーションも抜群。景色を眺めながらおしゃべりを楽しみました。本館の部屋にはキッチンが備え付けられているので、お茶やコーヒーを淹れたり、お酒のお供にちょっとしたおつまみを作ったり、自由に楽しむことができます。(※お酒は20歳になってから)
アメニティが充実しているのもうれしいところ。本館の部屋の洗面所に置かれたポーチには、シャンプーやコンディショナー、ボディウォッシュのほかにメイク落としや洗顔、パックやマウスウォッシュまで入っていました。充実の内容にテンションもアップ!
本館に宿泊の女性限定で、色浴衣のレンタルもあります。5~6種類の柄の中からお気に入りを選んで、温泉へ。別館にある湯の華温泉には、内湯と露天風呂があります。湯は炭酸カルシウム温泉で、効果は肩こりや冷え性など。広い湯船で思いっきり体を伸ばしてリラックスできました。
温泉でさっぱりした後は夕食会場へ。まずは岡山県の地酒で乾杯!矢掛町の隣、岡山県井原市の地酒など、日本酒が豊富に揃っています。(※お酒は20歳になってから)
夕食は季節の会席コース。矢掛でとれた野菜や瀬戸内海の海の幸がふんだんに使用されています。この日のメインは矢掛町産のにんにくと井原市産の美星(びせい)黒豚のソテー。甘味が強く、柔らかい豚肉に香り高いにんにくがマッチします。添えられたアスパラガスやかぼちゃも矢掛町産のもの。地元の食材を堪能して、贅沢な時間を過ごしました。
中庭は夜になるとライトアップされ、昼とはまた違った幻想的な雰囲気に。ベンチに腰掛けて、美しい景色にゆったり酔いしれるのもおすすめ。ちなみに中庭はイベントの会場になることもあり、宿泊者以外の立ち入りが可能です。
朝食は、矢掛町産のトマトや冬瓜など季節の野菜をたっぷり使ったおかずに、フルーツ、ご飯と味噌汁、ドリンクがつきます。朝からボリューム満点で大満足な内容でした。
矢掛屋 INN&SUITES
住所/岡山県小田郡矢掛町矢掛3050-1
交通/山陽自動車道鴨方ICから車で約10分、JR新倉敷駅北口より送迎あり(要予約)、または井原鉄道矢掛駅から徒歩約10分
チェックイン/15:00
チェックアウト/11:00
宿泊料/1泊1名16,698円〜(税・サ込み/夕食朝食付き/紅葉の間2名利用時)
昭和初期の建物を利用した観光案内所
矢掛町の特産品の購入もここで
昭和初期に酒店として使われていた建物を生かした「やかげ町家交流館」。矢掛商店街の中にあり、矢掛町の特産品やみやげの販売、観光案内を行っています。店内奥にはカフェも併設されているので、ひと休みするのにぴったり。日曜にはコンサートや落語会などのイベントも開催されます。
館内には町案内のパンフレットやマップが並ぶので、矢掛観光の前に必ず訪れたいところ。矢掛町在住のイラストレーターの方が制作した矢掛商店街探索マップを見ながらスタッフの方に説明してもらいました。歴史的な建物だけでなく、おしゃれなカフェもあることを知り、観光するのがもっと楽しみになりました。
「やかげ町家交流館」では、矢掛町の銘菓、柚子と味噌の風味が豊かな銘菓「柚べし」や伝統工芸品などのおみやげが揃っています。中でも人気は、やかげ観光大使・やかっぴーのグッズ。湯吞み(1,200円)や皿(500円)など普段使いできるようなものも多く、愛らしくてかわいいやかっぴーに癒されます。また、矢掛商店街には矢掛町産の薄荷(はっか)の蒸留釜を見学できる「矢掛薄荷蒸留所」があります。こちらで評判のハッカのお茶「真美緑(しんびみどり)」ティーバッグ10個入り(540円)も購入可能。一口飲むと爽やかな風味が口いっぱいに広がります。
やかげ町家交流館
電話番号/0866-63-4446
住所/岡山県小田郡矢掛町矢掛2639
交通/山陽自動車道鴨方ICから車で約15分、または井原鉄道矢掛駅から徒歩約10分
営業時間/10:00〜18:00
定休日/無休
矢掛の自然体験ができる施設で
地元食材を使ったピザ作りにチャレンジ!
椎茸狩りや番茶作りなど農業体験ができる施設「桃源郷 はなしの里 憩いの館」。地元の食材でピザを作る体験やキャンプ、バーベキューも堪能できます。また、矢掛町の特産品をたっぷり使ったランチが楽しめるレストランもあります。
今回は、ピザ作りを体験。生地をこねて薄く伸ばし、その上に玉ねぎやピーマン、アスパラ、トマトなどの地元の野菜とチーズをトッピングしていきます。センス良く盛り付けるのがなかなか難しい!ピザの具材は月替わりで、今回は羽無(はなし)産夏野菜入りのトマトチーズピザでした。完成したら、外に設置されている窯で焼いていきます。
ピザを窯の中へ。火箸で鉄板をゆっくりと回しながら約3分焼きます。熱さと戦いながら焼き上げると、何とも言えない達成感に包まれました。窯から出し、桐の板に盛り付けてもらって実食!生地には羽無産の米粉を使用しているので、もちもちしています。自分で作る難しさと楽しさを味わえ、貴重な体験ができました。
桃源郷 はなしの里 憩いの館
電話番号/080-6309-6558(桃源郷はなしの里事務局)
住所/岡山県小田郡矢掛町上高末3749
交通/山陽自動車道鴨方ICから車で約35分
営業時間/11:00~14:00
定休日/月~金曜
料金/ピザ作り体験大人1,000円、子ども500円 ※月1回、要予約
伝統工芸品・備中神楽の絵付け体験
オリジナルの作品を通して文化にふれる
「矢掛町老人福祉センター」では、岡山県の伝統芸能「備中神楽」で用いられる神楽面の絵付け体験ができます。矢掛町リサイクル福祉事業の一環として、地域の方々が古新聞を再利用して面を作っています。恵比寿様や大黒様の備中神楽面のほか、桃太郎や鬼、おたふくなど10種類の中から好きなものを選びます。
神楽面絵付け体験は、筆や絵の具を貸してくれるので、手ぶらで行って大丈夫。見本の面を見ながら絵付けをしていきます。筆を持つのは久しぶりなので、緊張して手が震えてしまいました。先生から「目や髭は筆を立てて毛先で細く描くと良いですよ」などとアドバイスをもらい、なんとか持ち直しました。
完成した面はこちら。今回は桃太郎と鬼(各1,000円)の絵付をしました。約1時間で出来上がりましたが、夢中になって体験したのであっという間に時間が過ぎました。お面を飾るための飾り台は+500円で付けられます。
矢掛町老人福祉センター(神楽面絵付け体験)
電話番号/0866-83-1170
住所/岡山県小田郡矢掛町矢掛3012-1
交通/山陽自動車道鴨方ICから車で約15分、または井原鉄道矢掛駅から徒歩約6分
営業時間/9:00~16:00
定休日/土・日曜、祝日
料金/神楽面絵付け体験1,000円~※3日前までに要予約
岡山県指定名勝の庭園がある古刹で坐禅体験
自分自身を見つめ直して晴れやかな気分に
「大通寺」は743年に開かれたと伝わる曹洞宗の寺。鎌倉時代初期、後鳥羽院の勅願寺として現在の地に移転したそうです。書院の北側に広がる庭園は岡山県指定名勝として知られています。風格のある木造の山門前で、気さくなご住職が出迎えてくれました。
今回は毎月第2日曜に行われている坐禅にチャレンジ。坐禅の間に通していただき、壁に向いて座禅を組みます。組み方などの作法は丁寧に教えてくれるので、初めてでも安心。心を無にして目を瞑り、約30分間体験します。意識的に何も考えない時間を作ることで、心身ともにリフレッシュできました。
坐禅体験の後は、ご住職の案内で庭園を見学。庭園は江戸時代後期に約20年かけて作られたもの。石組みで表現された池泉観賞式庭園で、別名「石寿園」とも呼ばれています。滝の間に配された石のバランスが絶妙で、いつまでも見ていたくなりました。秋は紅葉、冬の雪景色も美しいそうなので、毎シーズン訪れたくなりますね。
大通寺
電話番号/0866-82-0909
住所/岡山県小田郡矢掛町小林1815
交通/山陽自動車道鴨方ICから車で約30分、または井原鉄道矢掛駅から徒歩約30分
営業時間/3~10月9:00~17:00、11~2月10:00~16:00
定休日/月曜
料金/拝観料 大人400円、中学生未満無料、坐禅体験の料金は事前に要確認
地元のお母さんたち手作りの
たっぷり野菜のランチにほっこり
昭和の日本家屋を利用した「みかわてらす えんがわ食堂」。オープンは金・土・日曜のみで、矢掛町美川地区の野菜を使った栄養満点のランチが人気です。店内では自家製ピクルスの販売もしています。
「みかわてらす えんがわ食堂」は靴を脱いで店内に入るスタイルなので、まるで家に帰ってきたような気分で寛げます。席に着いて早速ランチを注文。今回は週替わり定食の「みかわてらす御膳」(1,200円)にしました。メインのから揚げのほかに、自家製ピクルスやポテトサラダ、ご飯、味噌汁などがセット。サクサクのから揚げには地元野菜がたっぷりと添えられています。ご飯は甘味の強い地元の米、きぬむすめを使っています。
ロケーションが良いのも「みかわてらす えんがわ食堂」の大きな魅力。窓の外には庭が広がり、四季の花や紅葉を楽しみながらランチができます。すてきな景色とおいしいランチを堪能して、また明日からも頑張れそうです。
みかわてらす えんがわ食堂
電話番号/0866-82-1565
住所/岡山県小田郡矢掛町上高末1474
交通/山陽自動車道鴨方ICから車で約30分
営業時間/11:30~14:30(14:00LO)
定休日/月~木曜※2022年9月現在、日曜のみの営業
宿泊施設の紹介
江戸時代の古民家を改装した「矢掛屋 INN&SUITES」。本館と温浴別館で構成され、コンセプトの異なる和室や洋室が用意されています。矢掛の野菜や瀬戸内海の魚介類をふんだんに使った夕食や朝食も魅力的です。
矢掛屋 INN&SUITES
住所 | 岡山県小田郡矢掛町矢掛3050-1 |
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交通 | 山陽自動車道鴨方ICから車で約10分、JR新倉敷駅北口より送迎あり(要予約)、または井原鉄道矢掛駅から徒歩約10分 |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 11:00 |
宿泊料 | 1泊1名16,698円〜(税・サ込み/夕食朝食付き/紅葉の間2名利用時) |
<新型コロナウイルス対応>
- ○スタッフ対応
- 手洗い・うがい・マスク着用
- 定期検温を実施
- ○除菌対応
- 定期的な館内の除菌清掃
- 客室の除菌清掃
- ○換気対応
- 定期的な館内(料飲エリア)の換気
- 定期的な館内共有部分の換気
- ○客室対応
- 消毒液の設置
- 体温計の設置
岡山県矢掛町の
いいもの、美味しいもの
-
楽天市場で名産品を!
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※掲載している観光情報は2022年10月時点の情報です。
施設・イベントの情報は変更になる場合がございますので、
事前に各公式HPなどでご確認ください。